自分たちだけは、ずっと聖域を守っていられるチームでありたい
これまでBABEL LABELを象徴するロゴは、キーカラーのブラックをとした灯台とフィルムをモチーフとした“バベルの塔”を連想させるデザインであった。このロゴデザインは、BABEL LABEL発足当初から10年近く使用されてきたが、この度、ロゴデザインがリニューアルされることとなった。
—— この度、BABEL LABELのロゴデザインがリニューアルされましたが、デザインを刷新することになったきっかけはどのようなところからでそしょうか?
藤井: 10年目というのは大きいですね。大学を卒業して、貧乏な時期もあったんですけど、こうして映画を撮れるようになっていると考えると色々なことを感じますね。留まっていたくなかったというのがあると思います。常に新しいことをやって逃げ切りたい、自分達だけと聖域をずっと守っていられるようなチームでいたいと思っています。
でも、結局は“コロナ”で暇だったからですかね(笑)。自粛期間中に色々なことを考えていました。もしかしたら自粛期間がなかったらこの5人も募集していなかったかもしれないですね。
このロゴデザインのリニューアルと新監督の募集も含めて、上半期は色々なことを感じました。
—— 新しいロゴに込めた想いやデザインのコンセプトを教えてください。
藤井: BABEL LABELは、時代の波をしっかりと捉えるチームでありたいと考えています。こうして映画を作っていけるのは今しかないので。“なぜ今これを撮るのか”、“今をちゃんと切り取れる”という想いを波のデザインに込めています。
この波は、「バベル」ってカタカナでも読めるようになっていたり、“人”の文字が3つ繋がっているようにもなっています。物語を紡ぐことは人間を描くこと、人間をちゃんと描くことのできるチームだよ、という想いもあります。
今後、彼らがどのような活躍をしていくか楽しみである。
[インタビュー: 田上 結菜 / スチール撮影: 坂本 貴光]
プロフィール
増田 彩来 (Ayaka Masuda)写真家。2001年生まれ、東京都出身。 映像作家としても活動を始め、第2回FFF-S 2019の審査員特別賞を受賞。また、去年2019年11月にクラウドファンディングを行い、自主制作で短編映画『ブルーバーズの詩』(2019年)を制作。他にもアーティストMVの監督・カメラマンとしても活動をしている。 |
林田 浩川 (Hirokawa Hayashida)1994年生まれ、神奈川県横浜市出身。 |
志自岐 希生 (Kio Shijiki)コロンビア大学院芸術科映画演出専攻。18歳で渡米し、Marymount Manhattan Collegeにて、舞台演出を専攻。2015年、文芸誌「The Review」にて最優秀短編文学賞を受賞。監督・脚本を担当した短編映画『EUREKA』(2016年)が第39回ポートランド国際映画祭(PIFF)にて公式上映され、数々の映画賞を受賞。短編映画『Secret Lives of Asians at Night』(2019年)をプロデュースし、全米監督協会(DGA)主催の第25回DGA学生映画賞他、数々の映画賞を受賞。また、Nike JapanやStella Artois Koreaを含む、日韓の広告キャンペーンに参加。監督・脚本を担当した短編映画『逆流』(2020年)はショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2020(SSFF & ASIA 2020)ジャパン部門にてプレミア上映され、11月に第24回タリン・ブラックナイツ映画祭(PÖFF24)にて公式上映される。 |
曽根 隼人 (Hayato Sone)1986年生まれ、淡路島出身。 |
下田 彦太 (Hikota Shimoda)映像ディレクター、演出家。 |
藤井 道人 (Michihito Fujii)映画監督、映像作家、脚本家。1986年生まれ、東京都出身。 |