映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶レポート

【写真】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶 (市川染五郎、杉咲花、イシグロキョウヘイ監督)

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』

㊗公開初日舞台挨拶

夏にぴったりの爽やかな映画が公開✨
ハッピーエンドを見届けよう!

劇場オリジナルアニメーション『サイダーのように⾔葉が湧き上がる』が7⽉22⽇(祝・⽊)に全国公開を迎えた。

【画像】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』 メインカット

⾳楽センスと繊細な感情描写に定評のあるイシグロキョウヘイ監督の描く、地⽅都市の少年少⼥たちの⽇常を鮮やかに彩る⻘春ラブグラフィティ。コミュニケーションが苦⼿な俳句少年チェリーを初映画・初声優・初主演となった歌舞伎界の新星・市川染五郎、⾒た⽬を気にしてマスクが⼿放せない⼈気動画主・スマイルを若⼿随⼀の確かな表現⼒で⾼い評価を得る杉咲花が演じる。

約1年の延期を経て、ついに劇場公開を迎えた7月22日(木・祝)、新宿ピカデリーで初日舞台挨拶が行われ、市川染五郎杉咲花イシグロキョウヘイ監督が登壇した。

公開延期も怪我の功名
映画にぴったりの夏に公開!!

二度の公開延期を受け、ようやく公開を迎えた本作。イシグロ監督は「1年以上の延期がありましたが、怪我の功名だと思っています。もともと昨年5月に公開予定でしたが、実際に公開となった今日は夏休みの初めの日ですからね。作品の舞台に完全にそぐうような形で迎えられたこの日というのを僕はポジティブに捉えています」と前向きにコメント。市川と杉咲も無事公開を迎えられた喜びを語った。

【写真】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶 (イシグロキョウヘイ監督)

あまりの共通点の多さに
市川「ご縁を感じました」

それぞれがキャラクターへの思いについて聞かれると、市川は「僕が演じたチェリーは、人見知りで、自分の気持ちを上手く言葉にできない。そこで唯一自分の気持ちを表現できるのが俳句だという少年でした。自分自身も人見知りなところがあって、当て書というわけでもないのに、チェリーと自分には似ている部分がたくさんあるように思い、不思議なご縁を感じました。また俳句については、歌舞伎のセリフも七五調なのでそこにも通ずるものがあったと思います」と自分と演じたキャラクターとの共通点の多さに改めて驚く様子を見せた。

杉咲は「私が演じたスマイルは、コンプレックスがありながらもとても前向きに進んで行く女の子で、いるだけでパッと明るくなるようなポジティブな子でした」と話した。

【写真】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶 (市川染五郎)

コロナ禍前のアフレコは“みんなで”
プロの声優の姿に感激!!

本作ではサブキャラクターとして山寺宏一、花江夏樹ら豪華声優陣が参加している。イシグロ監督は「掛け合いを僕が求めたということもあったのですが、なるべくみんなで一緒に録るという形で進めました。今のご時世ではバラバラに録るのが当たり前になってしまっているので、時期的にギリギリセーフでそれができて良かったなと思います」とコロナ禍前に行われたアフレコについて語った。

【画像】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』 場面カット

続く市川は「今この状況であったら同じブースで同じ時間に録るということはできないですし、実際にプロの声優の方のアフレコを拝見するのもできないと思います。そういう点でもすごく貴重な経験になったと思いますし、特に山寺さんはフジヤマというおじいさんの役に加えトムという猫の役もやられていて、僕はアフレコの日までそれを知らなかったので、やっぱり色んな声をお持ちなんだなと思いました」とプロの声優に感激。

杉咲は「本当にたくさんの人数、25人くらいで録音していたのですが、そのようにまとめて声録りをしたのは初めての経験でした。抜き足差し足で音が拾われないようにマイクの前に移動して、セリフを話したらまた離れてっていう、普段きっと声優の方々がやられている姿をすごく近くで拝見することができてプロフェッショナルな姿勢に感動しましたし、そんな皆様とご一緒できたこと本当に貴重な経験だったと思います」とプロの声優に敬意を表した。

【写真】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶 (杉咲花)

イシグロ監督は「染五郎くんと杉咲さんはメインキャラクターで登場機会も多かったので収録は2日に分けたんですけど、お二人演じるチェリーとスマイルが出てくるシーンが作品の中でかなりの割合あるので、初日はそこを中心に録らせていただいて、二日目は山寺さん含めキャストを集められるだけ集めて録るという形にしたんです。また、普段監督ってアフレコブースには行かないのですが、僕として演技も含め彼らから引き出すのは直接のディレクションでやるべきだと思い、そうしていました。本当はガラスを隔てた音が漏れないところにいるはずの僕がそこにいるので、お芝居終わった瞬間に『今のすごく良かった!』などと言ってしまってその音が拾われてリテイクになるといったことが多発してしまったの申し訳なかったです(笑)」といったエピソードも加えた。

それぞれの好きなシーンは!?
イシグロ監督が二人の姿勢と演技を絶賛!!

市川は「全部のシーン印象に残っていますが、個人的には自分の最後のクライマックスのシーンですかね。演じていたときも、観る側としても気持ちが一番高まって『チェリー頑張って!』と思えるシーンなので。タイトル通り、サイダーのようにスカッとするシーンになっています」とお気に入りシーンをアピール。

杉咲は「スマイルがチェリーの声を可愛いと思うシーンがすごく好きです。相手の『ここが素敵』と思ったところを素直に伝えられるスマイルも素敵ですし、チェリー自身も褒められることをあまり経験してこなかったからこそ、二人の関係性にとても希望を感じられるシーンだと思ったので印象的です」と話した。

【画像】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』 場面カット

イシグロ監督は「チェリーについては、まず染五郎くんも言ったように一番最後のシーンですね。アフレコのときはかなり熱のこもった指示をさせてもらいまして。当時彼は中学3年生で14歳だったので、当時は声変わりがようやく終わりかけぐらいの感じだったんです。その時期の男の子にがなりに近いような大声を出させるというのは喉を傷めてしまう可能性があるのでリスキーでしたが、それを説明した上でも結局全力で3回やって、最後のテイクを使っています。少しがなりが入っている感じが、気持ちが入っているのが伝わって素晴らしいんです」とまずは市川と同じチェリーの好きなシーンを語った。

【写真】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶 (イシグロキョウヘイ監督)

続いてスマイルの好きなシーンについて、「スマイルに関しては、セリフがなく声のみ息のみの芝居だったりが難しいって話で、それを絡めると、割れてしまったレコードを直す長尺のカット。あそこは実はスマイルのセリフがないんです。ただ一生懸命つけているそれがポロっと落ちてしまったときのリアクションだったり、最終的に自分のふがいなさに打ちひしがれて泣いてしまうところだったり、一連を声のみでちゃんと画に寄り添って(杉咲が)お芝居されているのを目の前で観ていて感動しました。ちなみにこのシーンは一発OKで、流石だなと思いました」と感心していた。

また「レコードショップのシーンには結構元ネタがあるようなレコードジャケットが出てくるので、音楽ファンの方々は『何がもとになっているんだろう』と探しながら見てもらえると面白いかなと思います」と見どころを加えた。

【画像】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』 場面カット

『サイコト』を一言で言うと?
3人の回答は・・・

「本作を一言で表す」というお題に、市川は迷いつつ、「ストーリーもすごく深いと思いますし、ただの青春ストーリーではありません。俳句という要素があるので、“日本語の美しさが感じられる”というのが僕がこの作品で一番好きで、他と違うと思うところです」と語る。

杉咲は「“とても眩しい作品”だと思います。映像が凄くきれいで、カラフルでポップで。まさに今の時期のような夏のカラッとした煌めきだったり、チェリーとスマイルが少しずつまっすぐに進んでいく姿がとても眩しい作品だなと思います」と回答。

イシグロ監督は「一言で表すと“ハッピーエンド”ですね。佐藤大さんと共作で脚本を書いたのですが、書き始める時に『この作品は絶対ハッピーエンドにしよう』っていう話をしたんです。この物語は『すべてがハッピーエンドに集結するんだ』という思いで作りました。またその思いを感じてもらえるように作ったつもりなので、感じていただけたら監督としては嬉しいです」と答えた。

【画像】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』 場面カット

特製“サイダー樽”で鏡開き
舞台にはいっぱいのメタル吹雪🎉

トークが繰り広げられていき、続いて“サイダー樽”が舞台上に運ばれてきた。MCの「『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開おめでとうございます!」という声と同時に登壇者3人がサイダー樽を割ると、メタルテープが噴射!会場には主題歌「サイダーのように心が湧き上がる」が流れ、大きな拍手が起こる盛り上がりを見せた。

【写真】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶 (市川染五郎、杉咲花、イシグロキョウヘイ監督)

最後に登壇者からのメッセージ✉

市川は「本日はありがとうございました!是非『サイダーのように心が湧き上がる』で暑い夏を乗り切っていただければと思います」と話した。

【写真】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶 (市川染五郎)

続く杉咲も感謝を述べた後、「何かを大切に思う気持ちは、不安だったりネガティブな思いを弾き飛ばしてしまうようなとても大きなパワーがあるんだなと、この映画を観ると改めて感じられるような気がしていて、すごく勇気を貰える作品になっています。皆さんが、明日が今までよりちょっと楽しみになってくれたら嬉しいなと思います」と改めて作品の良さを伝えるとともにメッセージを贈った。

【写真】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶 (杉咲花)

そして最後にイシグロ監督が「昨年の3月に完成披露試写をやった時は、お客さんが入れられなかったんです。なので今日こうしてお客さん大勢の方を目の前にして、感慨ひとしおですね。これからの世の中はなかなか予測がつかない状態ではありますが、暑い夏も、この映画観ていただいて爽やかな気持ちで乗り切り、ハッピーエンドでポジティブな気持ちになって、明日も頑張っていただければと思います」と初日舞台挨拶を締めくくった。

[スチール撮影・記者: 美坂 英里]

フォトギャラリー📸

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イベント情報

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶

■開催日: 2021年7月22日(木・祝)
■会場: 新宿ピカデリー スクリーン1
■登壇者: 市川染五郎、杉咲花、イシグロキョウヘイ監督
■MC: 森雄一 【写真】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開初日舞台挨拶 (市川染五郎、杉咲花、イシグロキョウヘイ監督)

映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』予告篇🎞

映画作品情報

【画像】映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』 ポスタービジュアル

《ストーリー》

17回⽬の夏、地⽅都市――。

コミュニケーションが苦⼿で、俳句以外では思ったことをなかなか⼝に出せないチェリーと、⾒た⽬のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、ショッピングモールで出会い、やがて SNS を通じて少しずつ⾔葉を交わしていく。

ある⽇ふたりは、バイト先で出会った⽼⼈・フジヤマが失くしてしまった想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。ふたりはそれを⾃分たちで⾒つけようと決意。フジヤマの願いを叶えるため⼀緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。

だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って――。

物語のクライマックス、チェリーのまっすぐで爆発的なメッセージは⼼の奥深くまで届き、あざやかな閃光となってひと夏の想い出に記憶される。

アニメ史に残る最もエモーショナルなラストシーンに、あなたの感情が湧き上がる!

 

キャスト

市川染五郎、杉咲 花
潘 めぐみ、花江夏樹、梅原裕⼀郎、中島 愛、諸星すみれ、神⾕浩史、坂本真綾、⼭寺宏⼀

スタッフ

原作: フライングドッグ
監督・脚本・演出: イシグロキョウヘイ
脚本: 佐藤 ⼤
キャラクターデザイン・総作画監督: 愛敬由紀⼦
⾳楽: ⽜尾憲輔
演出: ⼭城智恵
作画監督: ⾦⽥尚美、エロール・セドリック、⼩澤 郁、渡部由紀⼦、辻 智⼦、洪 昌熙、⼩磯由佳、吉⽥ 南
原画: 森川聡⼦
プロップデザイン: ⼩磯由佳、愛敬由紀⼦
⾊彩設計: ⼤塚眞純
美術設定・レイアウト監修: ⽊村雅広
美術監督: 中村千恵⼦
3DCG 監督: 塚本倫基
撮影監督: 棚⽥耕平、関⾕能弘
⾳響監督: 明⽥川 仁
アニメーションプロデューサー: ⼩川拓也
劇中歌:「YAMAZAKURA」⼤貫妙⼦
主題歌:「サイダーのように⾔葉が湧き上がる」never young beach
アニメーション制作: シグナル・エムディ×サブリメイション
製作: 『サイダーのように⾔葉が湧き上がる』製作委員会
配給: 松⽵
 
© 2020 フライングドッグ/サイダーのように⾔葉が湧き上がる製作委員会
 
2021年7月22日(祝・木) 全国ロードショー!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @CiderKotoba
 

この記事の著者

美坂 英里ライター/レポーター

2002年生まれ、シネマティーンズ所属。
映画やドラマが好きで、普段から邦画を中心に鑑賞している。好きな映画ジャンルは、コメディ映画、青春映画、アニメーション映画など。

Cinema Art Onlineに出逢い、"好きなこと"の発信に自分も携わりたいと参画を決めた。「読んでよかった」と思ってもらえる記事を発信できるようになることを目標に、ライター/レポーターとして活動中。インタビューやスチール撮影もこなし、様々な側面から、自分なりのオリジナルのコンテンツが発信できるよう挑戦している。

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