映画『ひとりたび』公開初日舞台挨拶 レポート
【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (岡本玲、長村航希、岩田奏、石山愛琉、石橋夕帆監督)

映画『ひとりたび』公開初日舞台挨拶

岡本玲、長村航希、岩田奏、石山愛琉、石橋夕帆監督が登壇!
足掛け5年の想いを込めた主演作の公開に万感の思いを語る!!

東京での日々に限界を感じて実家へ戻った32歳の主人公・美咲が、地元で開催された同窓会をきっかけに、2年前に亡くなっていた初恋の相手の思い出と再び向き合い、失いかけた記憶を辿る映画『ひとりたび』が6月27日(土)に劇場公開を迎えた。

【画像】映画『ひとりたび』場面カット01

東京・新宿のK’s cinemaでの初回上映終了後に初日舞台挨拶が開催され、主演の岡本玲、共演の長村航希岩田奏石山愛琉、 death 石橋夕帆監督が登壇。深い余韻が残る劇場で、約3年前に行われた和歌山ロケの裏話や、足掛け5年に及ぶ企画への熱い想いが語られた。

3年の時を経てついに劇場公開へ!🎉
石橋夕帆監督とキャスト陣が初日を迎えた喜びを語る

上映が終了し、満席のK’s cinemaのスクリーン前にキャスト陣と監督が登壇。マイクを受け取った石橋監督がアットホームな舞台挨拶をリードした。

石橋監督は「監督の石橋夕帆です。本日は天候も不安定な中、貴重なお時間をいただきありがとうございます。短い時間ですからよろしくお願いします」と挨拶。

主人公の大野美咲おおのみさきを等身大で演じた岡本は、「皆さん今日はありがとうございます。撮影は約3年前でした。ようやく皆さんの目の前で、ようやく皆さんに観ていただけてすごく嬉しいです」と満面の笑みで挨拶。企画の始まりを振り返り、「この企画をいただいたのは約5年くらい前になります。素敵な企画だし、主演で撮りたいですと直接監督から言われたことも初めてだったので、絶対これを実現させたいと思って少しずつですが動いてきました。今日を迎えられることができてとても嬉しいです。皆さんと過ごせて嬉しいです」と深い感慨を滲ませた。

【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (岡本玲)

同窓会で再会し美咲を支える同級生・藤原浩輔ふじわらこうすけを演じた長村は、「今日は雨の中ありがとうございます。短い時間ですがよろしくお願いします」と挨拶。続くトークセッションでは、撮影当時に石橋監督から芝居のカットを切り上げられてオッケーだったか分からなかったというエピソードを明かし、「現場も雨を降らせたりして色々大変だったから……」と振り返る長村に、石橋監督が「すいませんでした。ちょっと目の前のことに必死だったから」と応じる一幕もあり、長村は「これ面白いなと思ってお話できてよかった」と笑顔を見せた。

また「2018年にこの映画館で石橋監督の『左様なら』を観ていたので、時を経て今ここに石橋さんと立っていることが感慨深いです」と、劇場との縁も明かした。

【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (長村航希)

中学時代の初恋の相手である荻野圭一おぎのけいいちを演じた岩田は、「3年前の撮影だったので、今高校3年生になってちょっとだいぶ変わっちゃったんですけれど」とはにかみつつ、「僕も本当に好きな映画になりました。過去パートの部分しか撮影では観られていなかったので、初めて完成した作品を観た時はすごく嬉しかったです。今になって観てみると、やっぱり中学生のあの感じというのはあの時じゃないと出せなかったところもあるので、観ていて懐かしい気持ちにもなってすごく嬉しかったですね」と、当時の瑞々しい演技が記録された作品への愛着を語った。

【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (岩田奏)

15歳の美咲を演じた石山は、「本日はこうして、無事に公開初日を迎えられてとても嬉しく思います。これからの生活の中で、この作品が少しでも心に残ってくれればなと思います。よろしくお願いします」と初々しく挨拶した。

【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (石山愛琉)

また、石橋監督からは本作がすでに海外や国内の映画祭で先行上映されていたことへの言及もあった。「本日初日ではあるんですけど、2024年の第29回釜山国際映画祭ジソク部門に招待していただいたのと、あとTAMA CINEMA FORUM 2024でも上映していただいて、実は先に観ていただいているお客さんが国内にも一定数いらっしゃるんです」と振り返り、特に中学時代の過去パートが観客の間で大きな反響を呼んでいることへの喜びを語った。

ロケ地・和歌山での撮影秘話🎥
お寿司を囲む家族シーンの長回し演出

映画は、主演の岡本の地元でもある和歌山県を中心にロケが行われた。和歌山の土地柄を反映した設定について、石橋監督は共同で脚本を練り上げた上村奈帆の功績を称える。

石橋監督が「作中で台風がすごく印象的に絡んでくるのですが、設定を脚本の上村さんが提案して入れてくださったところなんです。和歌山は夏に台風がよく来たり、お家まで来たりするので、そういうところも考えてくださって脚本にうまく入れてくださったなと思いました」と語ると、この日の悪天候とも重なり客席からは共感の笑みが漏れた。

特にお気に入りの場面を問われた岡本は、美咲の母親役を演じた原日出子、父親役を演じた平田満との共演シーンである、家族でお寿司を食べる場面をピックアップ。「私が好きなシーンは家族でお寿司を食べるシーン。最初のウェルカムのところが結果的に長回しになったじゃないですか。あのお寿司が、余分に用意されてはいるんですけど、役者みんなあるあるでお寿司だからあんまりNG出せないよねって話していて(笑)。原さんも平田満さんも『どれなら食べていい?』と言いながら、『いいやつはあんまり良くないよね』とか言いながら(笑)。あれの長回しはすごい好きですね」と振り返った。

石橋監督も「皆さん本当に遠慮せずにパクパク食べられるから、遠慮せずに食べている感じが『あの家の中のお寿司だよね』というので、食べながら喋れないくらいがリアルでいいんだと言いながらやっていました。お芝居的にはとても良かったものの、大変ミニマルに撮っているので、実はテイクごとの残りネタの数とかをスタッフが裏で必死に計算して回していました(笑)」と暴露し、会場を笑わせた。

長村もお寿司のシーンに触れ、「お寿司を食べている音が大きめで、それが逆にその場に一緒にいるみたいで凄くリアルで良かった。家族の雰囲気も凄くリアルでした」と絶賛。さらに長村が「木の下でスズカステラを食べているシーンも、なくならないように半分に割って、断面じゃない方を上にしてテストの時に食べたりして懐かしく感じた」と細かな撮影裏話を明かすと、石橋監督も「あれは一応おばあちゃんに買ってもらったスズカステラという設定でしたね」と笑顔で応じた。

【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (岡本玲、長村航希、石橋夕帆監督)

15歳の2人が魅せる甘酸っぱい距離感!
有線イヤホンが繋ぐノスタルジーあふれる回想シーン
🎞

中学時代のみ咲が図書館で初めて圭一に話しかける回想シーンについて、石山が「図書館で初めて圭一に話しかけるシーンがお気に入りです。15歳という思春期真っ入りの中の時じゃないですか。だからその好きな、気になっている男の子に話しかけるって結構勇気いることだなと思って。しかも2人きりの空間だったので、15歳の2人だからこその初々しさが出ているシーンだと思います」と語ると、石橋監督も「撮影の初日頃で2人もまだ出会って何回かとかだったから、本当においしくて可愛かったですよね。あのそわそわ感っていうのがなかなか出せないから」と太鼓判を押した。

さらにトークは、劇中に登場する平成レトロなガジェットの話題へ。岩田が「ガラケーの打ち込み練習をめちゃくちゃして、何回も打ち間違えちゃったりした。あとMDを耳につけるのが意外と難しくて」と苦労を語ると、有線イヤホンの形状について長村が「あの時代の耳に引っかけるタイプのイヤホンは、今と違って直接耳の中に入らない。形状が独特ですよね」とツッコミ。

当時そのアイテムに初めて触れたという石山が「これじゃ電車の中で聴けないじゃんと思って、音漏れしていい時代だったの?と疑問でした」とジェネレーションギャップを明かすと、劇場内は温かな笑いに包まれた。

【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (石山愛琉)

岩田も「主題歌のミュージックビデオ撮影でも有線イヤホンをつけたのですが、久しぶりに3年ぶりに使おうとしたら全然スムーズにつけられなくて、また練習し直しました」と告白した。

【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (岩田奏)

主題歌「omoutabi」のMVにも注目🎧
映画本編を観た帰り道に観てほしい

このミュージックビデオは石橋監督が監督を務め、中学時代を演じた岩田と石山の2人が出演して高校生になった姿が描かれている。

 

岡本からも「ん・フェニさんのこの『omoutabi』の曲も歌詞もすごく素敵で、大好きです。ぜひ皆さん帰り道にそのMVを観てみてください」と笑顔でアピールが行われた。

【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (岡本玲)

悩み抱える人々の心に優しく寄り添う✉️
登壇陣から観客へ贈る温かいラストメッセージ

最後に、集まった観客やこれから作品を観る人々に向けて、登壇者から一言ずつメッセージが送られた。

石山:「改めまして本日はご来場いただきありがとうございます。観終わった後でそれぞれ感じ方が違うのかなと思いますが、これからの生活の中でこの作品が少しでも心に残ってくれれば嬉しいです」

長村:「藤原浩輔役をやるにあたって、この作品は風景がすごい大事だという話を石橋監督がパンフレットの中で伝えられています。やっぱり昔の本当に自分の思い出をすごい大事にしてもいいんだよというメッセージが込められてる作品だと思うんで、皆さんがそういうことを思い出していただけたらすごいいいなって思います」

岩田:「誰かを思うことで自分ももう一歩進めるか、進めないか、進めるか、みたいな内容だと思うんですけれど。僕、観終わった後、子供の頃のような素直な気持ちになったというか、そういう作品に参加できたことがすごく嬉しく思います。え、もし面白かったら、あの近くの人に言って観に行ったらいいじゃないと言ってください」

岡本:「今日を迎えられることができて、とてもとてもとても嬉しいです。皆さんと過ごせて嬉しいです。決して派手な映画ではないですけれども、それぞれの人生の生き方だったり、歩むスピードだったり、人との関わり方、それぞれのスピードで、速度で生きていいんだよって、もう大きく包んでくれるような映画になったなと思います。どうか皆様も大切な人にぜひこの映画の存在を伝えていただけたらと思います」

石橋監督:「大人になると辛い感情をおさえ込んでしまいがちで、悩みを上手く吐露できないこともあります。自分が悩み続けたり、大切にしたいと思うことは決して悪いことではありません。この映画を観る時間が、皆さんそれぞれが抱えているものと向き合う瞬間に繋がったら嬉しいです。本日はありがとうございました」

舞台挨拶の最後に行われたフォトセッションでは、来場した観客による撮影タイム(フォトタイム)も設けられた。客席からは一斉にスマートフォンが掲げられ、ハッシュタグ#映画ひとりたびでの感想発信を呼びかける登壇陣へ向けて熱いフラッシュが送られるなど、劇場が一体となる温かな盛り上がりのなかで舞台挨拶は締めくくられた。

【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (岡本玲、長村航希、岩田奏、石山愛琉、石橋夕帆監督)

[スチール撮影・記者: Cinema Art Online 編集部]

フォトギャラリー📸

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イベント情報

映画『ひとりたび』公開初日舞台挨拶

■開催日: 2026年6月27日(土)
■会場: K’s cinema
■登壇者: 岡本玲、長村航希、岩田奏、石山愛琉、石橋夕帆監督
■MC: 田村魁成(NAKACHIKA PICTURES)

【写真】映画『ひとりたび』初日舞台挨拶 (岡本玲、長村航希、岩田奏、石山愛琉、石橋夕帆監督)

映画『ひとりたび』予告篇(本予告)🎞

映画作品情報

【画像】映画『ひとりたび』ポスタービジュアル

《ストーリー》

主人公と同世代の3人が、将来への不安と過去の思い出の邂逅を繊細に紡いでいく。

東京で働く主人公・美咲。10年勤めていた会社に居づらくなり退職し、将来が見えないまま実家に帰る。地元で開催された同窓会で、初恋の相手が2年前に亡くなっていたことを知り――。空っぽだった美咲の心が、初恋の思い出で埋め尽くされていく…

 
出演: 岡本玲、長村航希、坂ノ上茜、岩田奏、石山愛琉、日高七海、里内伽奈、中山求一郎、長友郁真/濱田マリ、原日出子、平田満
 
監督: 石橋夕帆
脚本: 上村奈帆
 
撮影: 関 瑠唯
照明: 中田祐介
録音: 坂元 就
美術: 畠 智哉
スタイリスト: 小宮山芽以
ヘアメイク: 安藤メイ
助監督: 中村幸貴
制作担当: 小元咲貴子
編集: 小笠原 風
 
音楽: 山城ショウゴ
主題歌: ん・フェニ「omoutabi」作詞・作曲:ん・フェニ(ビクターエンタテインメント/CONNECTUNE)
 
宣伝: 五味聖子
アソシエイトプロデューサー: 大江達磨
プロデューサー: 田中佐知彦
配給: MomentumLabo
製作: Ippo
 
2024年 / 日本・アメリカンビスタ / 5.1ch / カラー / 94分
 
© 2026「ひとりたび」製作委員会
 
2026年6月27日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開!
 
映画公式サイト
 
公式X: @hitoritabi_film
公式Instagram: @hitoritabi_film
 

https://cinema.u-cs.jp/event/hitoritabi_kscinema/

この記事の著者

Cinema Art Online編集部

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