
映画『時には懺悔を』完成披露試写会 舞台挨拶
西島秀俊、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、片岡鶴太郎、中島哲也監督が登壇!
構想18年の傑作ミステリーがついに完成!豪華キャストが撮影秘話と熱い想いを語る!!
映画『下妻物語』(2004年)、『嫌われ松子の一生』(2006年)、『パコと魔法の絵本』(2008年)、『告白』(2010年)などで知られる中島哲也監督の8年ぶりとなる待望の最新作、映画『時には懺悔を』が8月28日(金)より全国公開を迎える。

打海文三の同名傑作ミステリー小説を実写化した本作。主人公の孤独な探偵・佐竹役には、中島監督と初タッグとなる西島秀俊。佐竹の助手で修行中の聡子役に満島ひかり、失踪した夫の捜索を依頼する主婦・江藤役に黒木華、重い障害のある少年・新を一人で育てる明野役に宮藤官九郎、佐竹の妻・雪役に柴咲コウ、ベテラン探偵・船尾役に片岡鶴太郎、殺された男・米本役に佐藤二朗、そして役所広司など、日本映画界の至宝たちが集結した。
7月29日(水)、TOHOシネマズ日比谷にて完成披露試写会が開催され、主演の西島秀俊をはじめ、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、片岡鶴太郎ら豪華キャストと、中島哲也監督が上映前の舞台挨拶に登壇。さらにスペシャルニーズスーパーバイザーの安田一貴も駆けつけ、本作の制作秘話や作品への想いを語った。

構想からおよそ20年、ついに映画化!
中島監督「俳優もスタッフも魂で撮影した」
満席の会場からの大きな拍手に迎えられ、キャスト陣と監督が登場。冒頭、MCの武田真一アナウンサーより、前日に発生した令和8年熊本地震の被災者へのお見舞いの言葉が述べられた後、西島秀俊も「まずはこの度の熊本地震でお亡くなりになられた方々に心よりお悔やみ申し上げます。そして被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます」と追悼の意を表した。

続いてマイクを握った片岡鶴太郎は「普段私のこの時間は寝ておりまして滅多に出てこないんですけど、中島監督からの是非というお声でやってまいりました。終わったらすぐに帰って寝るつもりでございます」とユーモアたっぷりに挨拶し、会場の空気を和ませた。

そして中島監督は、公開が長らく延期されていたことに触れ、「私事で映画の上映が随分延びて、この映画の完成と上映を楽しみに待ってらっしゃったお客さんにすごく迷惑をかけたことを心からお詫びいたします。申し訳ありませんでした。今日はやっとこれだけ多くの人に観ていただけることが信じられないぐらいで。ごゆっくりご覧になってください」と、完成と上映を待ち望んでいた観客へ謝罪と感謝を込めて挨拶した。
原作と出会ってからおよそ20年を経て完成を迎えた中島監督は、「当時はシリアスすぎる内容で、障害のある方に実際に出演していただくのは不可能だと否定されました。ですが今の時代になり、キャストやスタッフが面白いと感じてくれたことで映画化へと進んでいきました。みんなの『絶対に完成させたい』という魂で撮影された作品です」と胸を張った。

今回中島組初参加となる西島は、「スペシャルニーズを持つ子供たちとご家族、大人たちの切実な思いが丁寧に描かれ、その先に希望がある本に惹かれました」と出演の決意を明かした。
自身が演じた佐竹については「自身の過去と事件が重なり、見たくもない過去を見つめざるを得ない相反する感情を抱えながら向かっていく難しい役でしたが、やりがいがありました」と手応えを語った。

複雑な心情を抱えるキャラクターたち
それぞれの役作りと撮影エピソード
ある日突然夫が失踪する主婦・江藤を演じた黒木華は、約8年ぶりの中島組参加を喜びつつ、「江藤さんの行動を否定はできないですが、我が子を可愛いと思えないかもしれないという思いを、自分ならどうするか毎日考えながら演じていました」と真摯な役作りを振り返った。

重い障害のある少年・新を一人で育てる明野を演じた宮藤官九郎は、「事前に痰の吸引や食事の介助などを練習しました。秋野は器用な人間ではないので『もっと粗雑に』と指示されたものの、本当に粗雑に扱っては危ないので、その塩梅を調整するのが勉強になりました」と入念な準備を明かした。子役たちとの共演については「彼らが見せる素敵な笑顔を台無しにしないよう、慎重に演じました」と苦労を語った。

佐竹の妻・雪を演じた柴咲コウは、「内に秘める役柄なので、客観的にどう見えるか反芻しながら撮影を重ねました。私自身も本当の思いは言えなかったりするので共感できました」と回顧。西島との夫婦関係の表現については、「心の奥に秘めたものがありながら、壊してはいけない『今』があってそれ以上踏み込めないもどかしさを受け止めながら演じました」と繊細な表現について語った。

ベテラン探偵と孫思いのおじいちゃんという2つの顔を持つ船尾を演じた片岡鶴太郎は、「プライベートな顔から、西島さんと話す時には探偵の顔にスイッチする運び方を意識しました」と切り替えの妙を語った。探偵チームの捜査会議のシーンについては「円陣を組んでお菓子を食べながら話す面白い演出で、私自身甘党なのでチョコレートパフェなどを食べるシーンを満喫しました」と裏話を披露した。
満島ひかりとの共演エピソードと完成した映画への想い
本日欠席となった探偵助手の聡子を演じた満島ひかりについて、西島は「表現するために生まれてきた方。どの瞬間を切り取っても感情が生々しく伝わってきました」と絶賛。「常に前向きに生きている聡子と、過去に囚われている佐竹は真逆ですが、監督からの質問に対する互いの答えから役を深め合うことができました」と充実した現場を振り返った。

完成した映画を観た感想について問われると、黒木は「重たいテーマの中に温かいものを感じる好きな映画」、宮藤は「皆さんが見守ってくれたおかげで、親子の姿が幸せそうに見えて良かった」、柴咲は「キツい現実から目を背けがちな今だからこそ直視したい、実生活に潤いをもたらしてくれる作品」とそれぞれ思いを口にした。
西島は「普段は客観視できないことが多いですが、今回は没入できました。特にスペシャルニーズの子供たちの力強い表情に感動しました」と作品の持つエネルギーを称賛した。
スペシャルニーズキャストと共に作り上げた現場
「障害を理由にできないと決めつけない」
本作には、特別な支援が必要な「スペシャルニーズ」のキャストが出演している。中島監督は「彼らがカメラの前で一番リラックスしてのびのびとできる環境を作ることだけを考えました。周りにはスペシャリストたちがいてケアしてくれていたので、普段の表情を見せてくれるようにと意識しました」と細やかな配慮を明かした。
ここで、スペシャルニーズの当事者や家族が安心して撮影に臨める現場作りに尽力した、スペシャルニーズスーパーバイザーの安田一貴がお祝いに駆けつけた。
安田は、「障害を理由にできないと周りの大人が先に決めつけず、どうすれば安全に取り組めるのかをご家族やスタッフと共に考える姿勢を大切にしました。リスクを心配してブレーキになるのではなく、子供たちの挑戦を後押しするアシスト役に徹しました」と熱い思いを語った。

西島も、「最初にご家族から『俳優として接してください。遠慮せずにどんどんやってください』と言われました。キャストの皆さんも遠慮なく思いっきり演技ができたと思います」と特別な現場の空気を振り返った。安田からは「西島さんは撮影が終わった後も子供たちに会いに来てくれて、交流が続いています」と心温まる後日談も飛び出した。
西島秀俊からのメッセージ
「確実に美しい光が差す作品。一緒に映画を生きてほしい」
最後に、登壇者を代表して西島からメッセージが送られた。
「この映画にはたくさんのキャラクターが出てきます。きっと皆さん、『自分の物語だ』と思えるキャラクターを見つけていただけると思います。是非そのキャラクターと一緒にこの映画を生きてください。リアルな現実を積み重ねて撮影していきましたが、その先には確実に美しい光が差します。是非それを感じていただければ嬉しいです。楽しんでいってください」
熱い思いが込められたメッセージに会場からは温かい拍手が送られ、舞台挨拶は幕を閉じた。
フォトギャラリー📸
イベント情報
映画『時には懺悔を』完成披露試写会 舞台挨拶■開催日: 2026年7月29日(水)
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映画予告篇
映画作品情報

《ストーリー》生きていく。たとえ神様なんていなくても―― |
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