
映画『マジカル・シークレット・ツアー』
公開記念舞台挨拶
有村架純、黒木華、南沙良、塩野瑛久、天野千尋監督が登壇!
純金航空券&登壇者の「人生が変わった旅」を披露!!
2017年に主婦たちが金の密輸で逮捕されるという実際の事件に着想を得て生まれた、天野千尋監督のオリジナルストーリーによる映画『マジカル・シークレット・ツアー』が、6月19日(金)に全国公開された。
本作は夫の横領や多額の借金、未婚の妊娠など、それぞれに切実な事情を抱えた3人の女性が“闇バイト”を通して出会い、金の密輸という秘密の旅を通して人生を思いっきり生き始める姿を描いた、“違法だけど痛快なエンタテインメント作品”となっている。

公開翌日となる6月20日(土)、丸の内ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が開催され、主演の有村架純(和歌子役)、黒木華(清恵役)、南沙良(麻由役)、塩野瑛久(高志役)、そして天野千尋監督が登壇。上映終了後の熱気冷めやらぬ会場で、撮影時の裏話や作品にちなんだ「人生が変わった旅の思い出」トークを披露。さらに、劇中のストーリーにちなんだ世界にひとつだけの“純金製航空券”がお披露目された。
劇場公開を迎え、監督・キャストが喜びを語る
上映が終了し、客席からの大きな拍手に包まれる中、キャスト陣と天野監督がステージに登壇した。
夫の横領と借金を突然知らされ、金の密輸に手を染める主婦・和歌子を演じた有村は「本日はお天気も少しよろしくない中、朝早くからご覧いただきましてありがとうございます。昨日から公開しまして、ここからたくさんの方がこの映画を見て、旅に出ていってほしいなと思っております。本日は短い時間ですけれどもよろしくお願いします」と笑顔で挨拶。
借金600万円を抱える雇われの研究員・清恵を演じた黒木は「3人で撮影したのもすごい懐かしい中、こうしてやっと皆さんに観ていただけるのが心から嬉しく思います」、貯金ゼロの未婚の妊婦でキャバ嬢の麻由を演じた南は「無事公開されて、これから皆さんに観ていただけることがとても嬉しいです」と初日を迎えた喜びを語った。
和歌子の密輸を妻子に隠していた夫・高志を演じた塩野は「昨日から、この映画をたくさんの人に届けられることを嬉しく思います」とコメント。
最後に、共同脚本も務めた天野監督が「一緒に脚本を書いた熊谷(まどか)さんと5年以上前から考え始めた企画です。今ここにいらっしゃるキャストの皆さんをはじめとした、たくさんのキャスト、速度本当にたくさんのスタッフの皆さん方々に力を貸していただき、こうして映画ができ上がったのは本当に奇跡的なことだなと思って、今感慨深く感じております」と、万感の想いを伝えた。
「社会派でありながらエンタメ作品」
黒木華はヒューマンドラマの側面にふれ「頑張ってよかった」
続いてMCの奥浜レイラが、ジャパンプレミアなどですでに作品を観た観客から「爽やかな映画だった」「目まぐるしい展開に息つく暇がなかった」「社会派でありながらエンタメ作品」「観終わった後に心が軽い」といった多くの感想が寄せられていることを紹介。
感想を聞いての所感を問われると、有村は「まさにそのような感想を抱いていただきたいなと思ってたので本当に嬉しいです。これから見てくださる方々にも、あまり構えずに見ていただけたらなと思います」と語り、手応えをにじませた。
黒木は「密輸に手を染めてはいるものの、3人の人生を見られるような作品だと思っていたので、頑張ってよかったと思います」と作品に内包されるヒューマンドラマの側面に触れた。
また南は「誰でも生きることと正しいことの間で揺れることがあると思うんですけど、そこをある意味軽快に、滑稽に面白くなっているのが本当に素敵だなと思いました」と魅力を分析。
塩野も「僕の周りの試写を見た人たちも声をかけてくれ、第一声に『面白かった』と言っていただくことが多いのですが、本当にその一言に尽きると思っています。同時に、僕自身も映画を見て、3人の背景には暗くてしんどいものだったりもあるはずなんですけど、どこか湿度が低くてカラっとしたエンタメ性もきちんとある映画だなと思いました」と太鼓判を押した。MCから「劇場内でもクスリと笑い声が漏れていた」と聞くと、キャスト陣は嬉しそうな表情を浮かべた。
ロケ地・シンガポールでの裏話!
お天気ハプニングを救った3人のアドリブ
作品の肝となる3人のコンビネーションについて、撮影時の印象を問われた天野監督は、シンガポールロケでのあるエピソードを披露。
「映画って予期せぬことが起こるんですよね。3人が2回目のシンガポールで金を無事手に入れて、ホテルで嬉しくて金をかじったりするシーンがある。あのシーンを撮る時、本当は晴れてる予定だったんですよ。夕日が部屋に差し込んで金塊をキラキラ照らすイメージだったんですけど、実際の撮影になったらどんより曇ってて『これやばいな』と。でも撮影が始まったら、本当に楽しそうに、こっちがワクワクできる感じではしゃいでくださって。何テイクもアドリブに近い形で撮らせていただいたんですけど、何度やっても楽しそうな、良かったなと思えるショットが撮れました。本当に3人の芝居に助けられたというのをいくつも感じました」と振り返った。
後ろのスクリーンに映し出されたポスタービジュアルにも使われている裏側のハプニングに、監督も「まさかこんなに面白くなるとは思わなかった(笑)」と、3人の演技力とチームワークを絶賛した。
初共演の3人が明かす互いの印象!
有村の「吸い込まれそうな目」に南沙良が“傾く”!?
今回が初共演となった女性キャスト3人。互いのお芝居や現場での立ち振る舞いについて刺激を受けた点を尋ねられると、有村は「お二方とも、色んな現場でたくさんご経験を積まれていらっしゃる。立ち振る舞いだったりお芝居をされている時に地に足がめり込んでいるくらいの印象で。その堂々たる姿にかっこいいと圧倒されましたし、何より2人がいることが心強かったです。一緒にお芝居をしていても、お二方の持っているエネルギーが全然違って、本当に2人の良さがお芝居に反映されているんだなと間近で感じることができたので、すごい贅沢な時間を過ごせました」と全幅の信頼を寄せていたことを明かした。
それを受けて黒木は「楽しかったですよ。女性3人で密に芝居を作っていく経験がなかなか無かったので、間近でお芝居をするのを楽しみにしていました。清恵は、結構テンパるタイプのキャラクターだったのですが、そこに(2人が)合わせて乗ってくれたり、何でも受け止めてくれるどっしりとしたお二人がすごい心強かったですね」と回想。さらに有村の座長としての佇まいについては、「いるだけで空気感がほわっともなるし、きゅっと引き締まりもする。すごいことだなと思いながらやっていました」と称賛した。
一方の南は、「2人の背中を追いかけながらと思っていたんですけど、有村さんはお芝居している時もお話ししている時も、目に吸い込まれそうになるというか。それがすごく緊張しちゃって…。お話ししている時も体がどんどん傾いて(吸い込まれて)いくんですよ(笑)。多分すごく(距離が)近いなと思っていることもあったかもしれないです」と告白。また黒木についても「なんかすごい見透かされているような気持ちになるんですよね。だから、嘘がつけない気持ちになります」と近くで共演した視点からの意外な印象を明かした。
塩野瑛久が明かす、「夫婦」ならではの絶妙な病室アドリブ
和歌子の夫・高志を演じた塩野は、夫婦としての役作りについて言及。
「有村さんとは、『夫婦であった』という事実から始まるので、そこのすり合わせをたくさんしたのがやっぱり印象深くて。エチュードをやったんですね。監督が質問をして、僕らがそれぞれ役なりきってインタビューに答えるみたいな。それをやったことによってすごく役の深度が深まりました」と、事前の緻密なキャラクター作りの裏側を明かした。
その深い役作りがあったからこそ、劇中の病室のシーンでは見事な掛け合いが生まれたという。「(和歌子が)金を病室で落としたシーンではそれぞれが慌ててしまうのですが、和歌子はすぐに金塊を取りたいじゃないですか。脚本をそのままやってしまったら、どっちかが不自然になりそうなところを、有村さんが絶妙なタイミングで拾いに来てくれた。僕自身も確認しながらもちょっと寄せ付けないみたいな状況の中、絶妙なお芝居の“間”ができたのが嬉しかったし、安心感がありました。有村さんでなければ、そうした細かなお芝居はできなかったんだろうなと思っています」と有村の対応力を称賛。
MCから、高志が金塊を枕の下に必死に隠すコミカルな動きに客席から笑いが起きていたことを振られると、「(その場面は)アドリブの部分を使われていた感じでした。なかなかカットがかからなくて、看護師さんの対応もアドリブです(笑)」と暴露。監督も「ちょっとこのまま見てみたいと思って(そのまま使った)」と明かし、有村も「あそこ、私も大好きです(笑)」と楽しそうに振り返った。
「人生が変わった旅」エピソード!
有村は24歳のノルウェー旅で涙、天野監督の原点は海外留学での映画鑑賞体験
映画で女性3人がシンガポールへ旅立つことで人生をリベンジしていくストーリーにちなみ、登壇者たちの「魔法のように人生が変わった旅の思い出」が披露された。
有村は24歳の時の旅行を挙げ、「20歳の頃にお仕事でノルウェーに行って、4年後の24歳で長いお仕事が終わった後に1カ月お休みをもらったので、また同じ場所に一人で行ったんです。20歳の頃に初めて行った時は、すべてが新鮮で、色んな人との出会いや色んな景色を見て涙が出てきた経験がありました。『あ、また来たい、ここの場所に』と思って、自分の中で『この仕事が終わったら絶対に行おう』と心に決めていた。初めて自分の(稼いだ)お金で行ったということがまず大きかったですし、また旅をしてみて、20歳の頃は気づかなかったところに新たな発見もあって。また同じ場所に行くってすごい良いなと思います」と、人生の節目となった旅を振り返った。
黒木は「私は元々ずっと趣味がなかったんですけど、沖縄の石垣島の方でダイビングの免許を取りまして。すごくありきたりなんですけど、自分はすごくちっぽけだなとすごく思って、解放された気持ちにもなりました。生活や仕事のことも全部飛ぶくらい。そういう風にリセットされる時間ってすごい大事だと気づいた瞬間で、良かったなと思います」と語り、コロナ禍が明けてからも数回石垣島を訪れたり、メキシコの海でも潜ったりしたというアクティブな一面を明かした。
南は「私は人生は変わってないんですけど(笑)、数年前に鳥取に行った時に食べた松葉ガニがめちゃめちゃ美味しくって。私カニがすごく好きなのですが、人生で食べたカニの中で一番美味しかった。その時めちゃめちゃ落ち込んでいて、何も喉が通らなかった時期だったんですけど、松葉ガニだけは食べられました。そのくらい美味しかったです(笑)」と明かし、会場を和ませた。
続く塩野も「10代の時に仙台で牛タンを食べた時の感動は、未だにずっと覚えています。その時の衝撃がまだ忘れられなくて、それ以来全然食べられていないので、また(仙台に)行って食べたいなと今思っています」と語り、会場の笑いを誘った。
最後に天野監督は「旅じゃないんですけど、大学の4年生の後半くらいに中国に1年間留学したんです。実はそれまで全然映画を観てこなくて、1年に大作を1本2本くらいだったんですけど、中国に留学して暇じゃないですか。当時は規制がゆるくて、アジアのDVD(違法な海賊版)がいっぱい安く売ってたので、中国映画や韓国映画、日本映画も含めて、人間のリアルを濃く描いているような作品をたくさん観て『映画ってこういう小さな人間のドラマでもストーリーになるんだ』と初めて気づきました。そこで、帰ったら映画を撮ってみたいと思ったんですよね」と、自身の映画監督としての原点に海外留学中の映画鑑賞体験があったという貴重なエピソードを明かした。
世界にひとつの「純金製航空券」が登場!
おねだり&アカウント量産宣言!?
舞台挨拶の後半には、作品の公開を記念して特別に制作された、東京とシンガポールを繋ぐ「純金製の航空券」がお披露目された。制作を手掛けた株式会社SGCの専属・石川光一工房 6代目 金工作家の石川珠笑留がステージに登壇。
航空券には劇中の役名である「和歌子」「清恵」「麻由」の名前が刻印されており、実物を目にした有村は「すごい!すごい欲しい!」と大興奮。一方、劇中でシンガポールへ行っていない塩野は「高志はシンガポール行ってないから(名前が)ないんですかね?行きたかった(笑)」と悔しそうな表情を見せ、会場は笑いに包まれた。
石川から「金箔と同じ容量で非常に薄く作られており、息を吹きかけるだけで飛んでしまうためラミネートのような形で保護している」と、職人技が光る繊暗な作りが説明されると、キャスト陣は「全然薄さを感じさせない、すごい!」と感嘆。
この純金製航空券(和歌子バージョン)は、映画の感想を投稿した人の中から抽選で1名にプレゼントされることが告げられると、黒木や塩野らは「投稿します!」「今のうちに(SNSの)アカウントをいっぱい作っておかなきゃ(笑)」と、プレゼントを本気でおねだりする一幕もあり、大盛り上がりのコーナーとなった。
「人生はいつでもやり直せる」
力強いメッセージと共に全国へメッセージ
最後に、集まった観客やこれから作品を観る人々に向けて、登壇者から一言ずつメッセージが送られた。
天野監督は「この作品はオリジナルで脚本を書いて作れたことがすごくありがたいなと思っています。ただ、オリジナル作品なので原作ものに比べて知名度を上げていくのがなかなか難しいという面もあり、だからこそ映画が公開されて、皆様の口コミこそが本当に作品を広める力になります。ぜひ感じたことなどを周りの方やSNSで広めてもらえたら本当に嬉しいです」と観客によびかけた。
塩野は天野監督のコメントを受けて、「そういった思いの込められた監督の作品に携わることができて本当に光栄です。やっぱり日本もオリジナルの作品がどんどん作られて、色んな人に届いたらいいなと僕自身すごく思うので、そういった新しい可能性が出てくるように、皆さんの力をお貸しいただけたらなと思っております。何よりこの『マジカル・シークレット・ツアー』は社会派の映画でもあるんですけど、すごく見やすくてカラっとした映画だと思いますので、色んな方に勧めていただいて気軽に観ていただければなと思っております」と、日本映画界の今後も見据えた想いを語った。
南は「私も映画を観させていただいた時に、やっぱり与えられた環境って生きる上で不平等で理不尽だけど、この3人が人生を正しく切り開いていこうとする姿ってすごく爽快で、見ていて元気をもらえる、素敵な青春映画だと思ったので、ぜひたくさんの方に感じていただけたらなと思っています」とあらためてアピール。
黒木は「3人の女性がそれぞれつまづきながらも泥臭く前向きに、何かを突破しようとしていく姿が、皆さんに元気などを与えられると嬉しいなと思います。投稿したら(金の航空券が)当たるらしいので、色んな方に勧めていただけたら嬉しいなと思います」とSNS投稿キャンペーンにもふれ会場を盛り上げた。
最後に有村が「本日はありがとうございました。経験を積んできたり、年齢を重ねていくと、何か変化したいと思った時に、大きく変えないとなかなか一歩が踏み出せなかったりすることもあると思います。けれど、年齢に関係なく、自分が一歩踏み出したいとか、何かここから突破したい気持ちがあれば、いつでも人生ってやり直すことができるのだと私も感じました。この映画は、行為自体は違法ではあるものの、そういった人生をやり直すべく女性たちが奮闘する痛快なエンタテインメント作品でもあるので、皆さんの背中を押せたら嬉しいです。本日ありがとうございました」と真摯に語り、映画が持つ「一歩を踏み出す勇気」を伝えるメッセージと共に、公開記念舞台挨拶は幕を閉じた。
イベント情報
映画『マジカル・シークレット・ツアー』公開記念舞台挨拶■開催日: 2026年6月20日(土)
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映画『マジカル・シークレット・ツアー』予告篇🎞
映画作品情報

《ストーリー》実話に着想を得た【金密輸事件】を描く、違法だけど痛快なエンタテインメント 平穏な日常を送る二児の母が、突然知らされた夫の借金と、解雇。返済のため行きついたのは、シンガポールでの闇バイト【金の密輸】だった。そこで偶然出会った、非正規雇用の研究員と、未婚で妊婦のキャバ嬢。密輸の成功に味をしめた3人は、自分たちで密輸を始めることに。初めて手に入れた、お金と自由、そして“自分らしく生きる喜び”。それは魔法のような時間だったが…。岐路に立たされた3人の、それぞれの人生の行方は―。 |
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