
映画『マジカル・シークレット・ツアー』
公開直前トークショー
有村架純、天野千尋監督が登壇!
来場者の悩み相談にガチ回答、人生を思いっきり生きるための“金言”を伝授!!
2017年に中部国際空港で実際に起きた「金密輸事件」に着想を得た、天野千尋監督のオリジナル最新作、映画『マジカル・シークレット・ツアー』が、6月19日(金)より全国公開を迎える。

本作は、夫の横領と借金を突然知らされた二児の母・和歌子(有村架純)、借金を抱えた非正規雇用の研究員・清恵(黒木華)、精度そして貯金ゼロの未婚の妊婦・麻由(南沙良)という、一見犯罪とは無縁そうな3人の女性が“闇バイト”をきっかけに偶然出会い、金の密輸という「秘密」を通して人生をやり直していく痛快なエンターテイメント作品だ。
映画の公開を目前に控えた6月10日(水)、秋葉原のUDXシアターにて上映付き公開直前トークショーが開催され、上映前の会場に、主演の有村架純、そして天野千尋監督が登壇した。
有村架純、直感で出演を決意「この作品観るかも」
天野監督が明かすオファーの決め手
いつもより観客との距離が近いアットホームな空間の中、温かい拍手に迎えられて有村架純と天野千尋監督がステージに登壇。先週6月2日(火)に開催されたジャパンプレミア以降、SNS等で「爽快な映画」「観終わった後に心が少し軽くなった」といった多くのポジティブな感想が届いていることについて、有村は「私たちも仕上がった作品を観て皆さんと同じような感想を持つことができましたので、自信を持って世の中に送り届けられたらなと思っています」と笑顔で喜びを語った。

続いて、本格的な母親役に初挑戦した有村へ、今作の主演を引き受けた理由や脚本の第一印象について質問が及ぶと、有村は「最初に読ませていただいた時に、直感もありながらなんですけれど、『あ、この作品観るかも』というのが第一印象だったんです」と告白。「何回か読ませていただいたら、社会に切り込んだお話の中でもただシビアなだけ、ただシリアスなだけじゃなくて、物語上の登場人物がみんなどこか面白くてシュールで滑稽で、みんが真面目にやればやるほどクスッと笑えるエンターテイメント作品だなと感じて。女性3人が仲間になって進んでいく女性の友情物語みたいなところもあったので、全てのエッセンスにおいて新鮮な風が吹いたような気がして、やってみたいなと感じました。天野監督とも初めましてでしたし、女性の監督ともたくさんご一緒したいなと思っていたタイミングでした」と、作品に惚れ込んだ経緯を振り返った。
そんな有村を和歌子役に抜擢した決め手について、天野監督は「和歌子は一見ふわふわしていて柔らかいんですけれど、実は地に足がついていて、芯に揺るがない部分があるキャラクターなんです。それが普段観ていた有村さんの印象とすごくぴったりで、和歌子の一見人に流されやすいところ、そして物語が進んでいく中で意思を持って自分の力で人生を生きていくように変わっていく差みたいなものも表現してもらえるんじゃないかなと思ってお話しをしました」と明かした。

実際にタッグを組んでみて、天野監督は「直感は当たっていて、本当に真の部分に揺るがない何かを持っている方」と絶賛。さらに「役作りに対する姿勢も、撮影前に1冊ノートを作って納得するまでキャラクターについて書いているとお聞きして、そんなに真面目に向き合っているんだと驚きました。現場で撮影が押した日とかに、スーッと近づいてくるんです(笑)。近づいてくる時は全然オーラがないので、『あ、天野さんいた』みたいな感じなんですけれど、画面に映るとそのオーラがすごい。今日のシーンどうやって撮っていきますか?と、作品がどう成立するか面白くなるかを一番に考えてくださっているのがすごい伝わってきて本当に助けられました」と、座長としての振る舞いに深い感謝を述べた。
有村は共通点について「私もこのお仕事を始めた頃は、自分の意思というものが表現できなかったこともありました。今でも自分の考えを言うべきなのかそうではないのかというところで揺れ動いたりすることはあるんですけれど、自分の言葉を吞み込んで周りに合わせていく、身を委ねて生きるみたいなところは学生の頃やデビューしたての頃にあったので、そういったところはすごい共感できました。今は自分の表現をしていかないとお仕事する上で困ることもあったりするので、なるべく頑張って表現するようにはしているんですけれど、でも今でも苦手なところはあります」と吐露。
天野監督が「しなやかなんだけど、でも本当に真の部分は揺るがない」と太鼓判を押すと、有村は「ありがたい言葉をもらったりして、それが頑固になっちゃってたらどうしようというのは、いつも自問自答して気をつけるようにはしています」と謙虚に応じ、二人の強い信頼関係を覗かせた。
自分を認め、視野を広く持つこと――
有村架純が2026年の焦りに送る“金言”
トークショーの後半では、来場者から募ったお悩み相談コーナーへ。27歳の社会人女性からの「周りの結婚ラッシュや人生そのものに焦りを感じ、今が正しいか分からなくなる」という切実な悩みが紹介された。
有村は「27、28歳、確かに私も悩んだような気がします。もう30だとどこか構えてしまっていた自分もいましたし、私ちゃんと歩めているかなとか、ここからより実力や技術というところが問われてくる年代だとか、いろんなことを確かめる年齢だった気がします」と深く共感。その上で、今が正しいか分からなくなった時の心の持ち方について、「正しい選択ができる人っているのかな。正しい選択ができるなんて多分あり得ないじゃないですか。そして、何が正しいかも後々になってみないと分からない。その時は分からないですよね。30年後ぐらいに『あれは実は良かったのかもしれない』と思うことだってあり得ると思うし、そう考えると正しい選択をしなきゃというプレッシャー自体が、本当は感じなくていいものなんじゃないかなと思います」と、優しく語りかけた。
さらに有村は、悩みのループから抜け出す対処法として「悩む時ってどうしても視野が狭くなってしまっているなと思うので、まず『そうじゃない、そこじゃない』と視野を広く持つようにして、今まで自分が歩いて来られたからこういう人にも出会えた、ああいう言葉もらえた、あんな景色も観られた、あれが食べられた、こんな失敗もあるし、という今までの自分の良かったところを振り返ってみたりします。だから今までの自分があるんだなと、ポジティブな感情になっていける」と持論を展開。
「焦りや不安はもちろんあるし、それは一生消えないものだとも思うけれど、焦りや不安があるってことは、今自分自身としっかり向き合えている証拠。これでお出し(いいや)と思っていたら悩みも不安も焦りも出てこない。相談してくださった方はきっと真摯に自分自身と向き合って、常に観つめ合えているからこそ湧いてくる感情だから、それは私は素晴らしいことだと思うんです。だから、自分は今に気づけた、あんなことを考えられているということを、まず誇りに思ってほしいなと感じます」と、相談者の心に寄り添う温かい“金言”を贈った。
一方、天野監督は同じ悩みに対し「寝るですかね。シンプルに。寝不足だと悩まなくていいことをすごい考えちゃったりするんですよ。撮影中とかも本当にそうなんですけれど、ちっちゃいことが気になってしまったりする。でも一旦寝てみたら、翌朝『あ、大丈夫かもしれない』と半分ぐらいはなります」と現実的なアドバイスで和ませつつ、「あとは、宇宙から観ればどうでもいいっていう言葉を思い出して、宇宙から観ればめっちゃどうでもいいわって思います(笑)」と明かし、会場の笑いを誘った。
人生を豊かにする直感と多面的な自己表現のあり方
続いて、30代半ばの女性からの「やりたいことや好きなことが明確になり、全て挑戦したいが時間が足りず優先順位をつけられない」というポジティブな悩みが寄せられると、天野監督は「それって悩みなんですかね?(笑) めちゃくちゃ羨ましくないですか?めちゃくちゃ人生豊かになりそうですね」と笑顔に。「年齢を重ねてくると、やりたいことってだんだん減っていく人の方が普通だと思うんですよ。その方はそんなにあるなら多分70代くらいまで大丈夫ですよね。折り合いはつけずに、優先順位もつけられなくても、その時の直感で、今まさにこれがやりたいという一番パッションが湧いたものをやればいいんじゃないですかね。私が映画を観始めたのだって、理屈で考えたとかではなく本当に今やりたいと思って素直にやったのが今ここまで続いているので、その直感みたいなのを大事にしたらいいんじゃないかなと思います」とエールを送った。
また、「人の目を気にして自分を出しづらい。どのように殻を破って自己表現しているか」という30代からの相談に対し、有村は「私は全員に自分自身を表現しなくてもいいんじゃないかなと思っていて。まずは自分の周りにいてくれる人たちに対しては、素直に自分が今こんなこと感じてるんだ、こんなこと思ってるんだっていうのを言葉にして伝えるようにはしてます。色んな自分がいいなと思いますし、人はもっと多面的だから1つだけじゃないですし、この人にはこういう顔、この人にはこういう顔っていうのは私は当たり前のことだと思うから、一貫して自分がこの自分でなきゃいけないっていう決まりは全くなくて。だからその方が気持ちよく過ごせるためには、自分がどういう風にどういう環境に身を置いて、どういう人たちと関わってたら気持ちよく過ごせるかなっていうのを考えてみてもいいのかな。そういう目を気にしなくてもいられる場所を1箇所探してみてほしいです」と回答。
天野監督も「私もすごい自己表現実は苦手だし、自分のこと喋るのとかすごい苦手なんですよね。だから全然できていると思わないんですけれど、だからこそその映画っていう手段を今取って表現しているというのはあるので、なんか色々自分に合った手段が見つかるといいんじゃないですかね。それはもしかしたら言葉じゃないかもしれないし、でもきっと自分に合った自己表現の手段はあるはずなので、他の直接じゃないアウトプットも探ってみるのもありだと思います」と語り、それぞれの表現方法を見つける大切さを伝えた。
「どんなタイミングでも自分の人生を一度輝かせることはできる」
トークショーの締めくくりとして、登壇者の二人から観客へ向けてメッセージが送られた。
天野監督は「この映画、私はもう編集段階からもう何十回何百回と観てるんですけれど、今何度観ても有村さんをはじめとするキャストの皆さんのキャラクターがすごく面白くて魅力的なんだなと思っているんですよね。だからぜひ、和歌子が最初、初めの状態から密輸を経てどんどん生き生き輝いていく姿を観てもらいたいです。し、私がすごくいつも『和歌子頑張れ』って思うのは有村さんが全速力で逃げていくシーンがあって、ぜひそんな姿も観てもらいたいなと思います。ぜひ楽しんでいってください」と見どころをアピール。
最後に主演の有村が「この物語は、人生を取り戻すためにみんなが劇中の中で奮闘していくお話なんですけれど、誰もがその自分の現在地を確かめて、あれこのままでいいのかなとか、何か自分自身変わりたいなとか、そういった感情になることって私もありますし、きっと皆さんの中にもあると思うんです。でもどんなタイミングでも自分の人生を一度輝かせることはできるっていう、そういうチャンスがいっぱいあるなと思っていて。ただ、この中に出てくることは違法なことなので、そうではないところで、皆さんの何か手助けになれるような作品になったらいいなと思います。ぜひ楽しい旅をお過ごしください。本日はありがとうございました」と力強いエールを送り、有村の温かいメッセージに会場からは拍手が送られ、上映前のトークショーは締めくくられた。
フォトギャラリー📸
イベント情報
映画『マジカル・シークレット・ツアー』上映付き公開直前トークショー■開催日: 2026年6月10日(水) |
映画『マジカル・シークレット・ツアー』予告篇🎞
映画作品情報

《ストーリー》罪という秘密が3人を仲間にした、魔法のような半年間。 平穏な日常を送る二児の母が、突然知らされた夫の借金と、解雇。返済のため行きついたのは、シンガポールでの闇バイト【金の密輸】だった。そこで偶然出会った、非正規雇用の研究員と、未婚で妊婦のキャバ嬢。密輸の成功に味をしめた3人は、自分たちで密輸を始めることに。初めて手に入れた、お金と自由、そして“自分らしく生きる喜び”。それは魔法のような時間だったが…。岐路に立たされた3人の、それぞれの人生の行方は―。 |
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