映画『サクラダリセット 後篇』公開初日舞台挨拶イベントレポート
映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント

映画「サクラダリセット 前編/後編」

遂に完結![後篇]公開初日舞台挨拶

野村周平、キャストからのサプライズに感激も続篇は拒否!?

人気作家川野裕の青春ミステリーシリーズである『サクラダリセット』が豪華若手俳優陣により実写化。すべての謎が解き明かされる『サクラダリセット 後篇』が5月13日(土)ついに公開初日を迎えた。

TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて初日舞台挨拶が開催され、主演の野村周平をはじめ、黒島結菜、平 祐奈、健太郎、玉城ティナ、恒松祐里、吉沢 悠、丸山智己、深川栄洋監督が登壇した。

映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント

イベントレポート

登壇後、野村は「本日はお足元の悪い中お越しいただきありがとうございます。今日は楽しんでいってください」と会場にいっぱいの観客に向けて、気遣いを見せながらも感謝の気持ちを述べた。続く黒島も「お集まりいただきありがとうございます。いよいよ後篇が公開となり、嬉しい気持ちでいっぱいです」と感慨深げに挨拶をした。

映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント 野村周平

記憶保持能力を持つ賢くクールな青年、浅井ケイ役を演じた野村は「自分とは真逆の初めて挑戦するキャラクターだったであったため、楽しかったと疲れたという気持ちが交差している」とコメント。総セリフ数が230ページにもわたる膨大な量のセリフを担当した本作はある意味で壁になったと苦悩を明かし、「すごくないですか?」と観客に同意を求める場面も。

対する黒島はセリフが少なく言葉に頼らない芝居に苦労したという。感情が表に出ない役柄であるため、目線の動きや呼吸、手のしぐさなどの細かいところまで意識しながら演じるというのがとても難しく、春埼とともに自身が成長していくのを実感していたと述べた。

映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント 黒島結菜

本作のためにギターや歌を練習したという健太郎はカラオケでのシーンを振り返り、「待ち時間でもものすごくシーンとしていた中自分が歌うということがすごくきつくて、誰かしゃべってくれないかなと思っていた」と正直な本音を漏らした。

映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント 健太郎

和気藹々とした雰囲気を見せたキャストたちだが、平以外のほとんどのキャストが人見知りで最初は話しにくかったという。野村が「最近の若い奴は先輩から話しかけないとこないからな」と突然の先輩目線でのコメントをしたかと思えば、「撮影現場だと話しかけづらいときもあるよね?」と健太郎と平が他のキャストに同意を求める中、黒島は「基本誰にも話しかけないので」と発言するなど、絶妙なやり取りを繰り広げ会場は笑いに包まれた。

映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント 野村周平 平祐奈 黒島結菜

キャストのコメントを聞いた深川監督は「劇中では自分の持っているキャラクターとは全然違うキャラクターを演じていたんだな」と再確認し、「それぞれが役のイメージを膨らませながら、誰一人として手を抜かず、難しい役柄に挑戦していたことということが面白かった」と満足そうな笑みを浮かべた。

映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント 深川栄洋監督

会場にくす玉が現れると「バランスボールみたい」「なんなんだろうくす玉って」とくす玉を指で突き刺して遊びだす野村であったが、自身が主演として完走したことに対しての労いのものであることが分かると、「もっと作ってもよかったんじゃないの」と謙虚そうにしながらも笑顔を見せた。

映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント くす玉

ここで野村には知らされていないサプライズがあると聞いた野村は「続編とか嫌だよ!」と発言する一幕も。キャストからの手紙だと知るとホッと胸を下ろしながら嬉しそうに耳を傾けていた。

映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント くす球

黒島からは「たくさん助けてくれて本当にありがとうございました。私のことを忘れないでください」、続く平からは「一度会っただけじゃだめで、何回か会うことでどんどん魅力に惹きこまれていく。また共演したいです」というメッセージが。

キャストから「ウルウルしてない?」と指摘された野村は「こういうのでは泣かないよ。家でしくしく泣くタイプ」と言いながらも「こういうことをされるのが初めてだから困惑しています」と目に涙を潤ませながらコメント。

映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント 野村周平 平祐奈 黒島結菜

監督からの「世界に広げて」というメッセージは趣旨がいまいち伝わりにくく、「は?」と鋭く切り替えすシーンもあり会場からは笑いが起きた。

前篇から始まりついに完結を迎える後篇が公開された本作であるが、野村は「映画自体はここから走り出します。バラエティ番組を観たり、映画館に足を運んでもらったり、口コミで広げてもらったりと映画は皆さんによって広がっていきます」と力説。

映画「サクラダリセット 後篇」公開初日舞台挨拶イベント

膨大なセリフ量に悩まされながらも難しい役柄を演じきった野村だからこそ、一人でも多くの人に観てもらいたいという気持ちが強く伝わってきた。「(興行収入が)300億円を超えたら続篇をやろうと思います。ハリウッドで待ってます」と野村らしいコメントで締めくくり、大歓声の中イベントを終えた。

 [スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 小森 萌菜]

イベント情報

<映画『サクラダリセット 後篇』公開初日舞台挨拶>

■開催日: 2017年5月13(土)
■会場: TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7
■登壇者: 野村周平、黒島結菜、平 祐奈、健太郎、玉城ティナ、恒松祐里、吉沢悠、丸山智己、深川栄洋監督

映画作品情報

映画「サクラダリセット 前編」

出演: 野村周平、黒島結菜、平 祐奈、健太郎、玉城ティナ、恒松祐里 【前篇】加賀まりこ/【後篇】及川光博
 
監督/脚本: 深川栄洋
原作: 河野 裕「サクラダリセット」シリーズ(角川文庫/角川スニーカー文庫) 
主題歌: flumpool「ラストコール」(A-Sketch)
後篇エンディングテーマ: flumpool「ナミダリセット」(A-Sketch)
音楽: 河野 伸
製作:「サクラダリセット」製作委員会
配給: ショウゲート
© 2017 映画「サクラダリセット」製作委員会
 
映画『サクラダリセット』
【前篇】3月25日(土)【後篇】5月13日(土) 二部作連続公開!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @sagradamovie
公式Instagram: @sagradamovie

この記事の著者

小森 萌菜シネマレポーター/ライター

幼いころから映画に親しみ、映画『プラダ着た悪魔』をきっかけに洋画の世界に惹きこまれていく。休日は洋画邦画共に幅広いジャンルの映画を鑑賞して過ごしている。

★好きな映画
『プラダを着た悪魔』 (The Devil Wears Prada) [監督: デヴィッド・フランケル 製作: 2006年/米]
『あと1センチの恋』 (Love,Rosie) [監督: クリスチャン・ディッター 製作: 2014年/英・独]
『バーレスク』 (Burlesque) [監督: スティーヴ・アンティン 製作: 2010年/米]

この著者の最新の記事

関連記事

カテゴリー

アーカイブ

YouTube Channel

【バナー画像】日本アカデミー賞
ページ上部へ戻る