映画『WE ARE X』完成披露ジャパンプレミア
X JAPAN 六本木に降臨!大勢のファンと豪華ゲストに迎えられ紅カーペットに登場!!
YOSHIKI『WE ARE X』への想い、ファンへの感謝を語る。
結成後 30 年以上に渡って生み出されてきた、想像を絶する X JAPAN の<熱狂>と<狂乱>の歴史。
世界への挑戦、脱退、解散、HIDE と TAIJI の死、Toshl の洗脳・・・バンドを襲ったあまりにドラマチックな悲劇の連鎖。数々の挫折を繰り返してもなお、挑戦し続ける彼らの軌跡を描いた映画『WE ARE X』は、2016 年アメリカ・サンダンス映画祭で最優秀編集賞を受賞、SXSW(サウスバイサウスウェスト)映画祭でもデザイン部門観客賞を受賞するなど、これまですでに世界20以上の映画祭にも出品され、世界中のマスコミや評論家からも高い評価を獲得している。
公開までいよいよ1週間が迫った2月24日(金)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて、映画『WE ARE X』完成披露ジャパンプレミアが開催された。
今回、映画イベントでのメンバー全員の登場、舞台挨拶はX JAPAN史上初! 3月には、ウェンブリー・アリーナでの単独公演を予定しており、マディソン・スクエア・ガーデン、カーネギーホールと3つの“音楽の聖地”を制覇した唯一無二のアーティストとなったことでも話題となっているX JAPANが、また新たな歴史を刻んだ。
劇場の正面エントランス大階段には、X JAPANの言わずと知れた名曲『紅』にちなみ、紅色に染まったカーペットが敷かれ、その上には巨大“X”オブジェが登場!さらに会場には大勢のファンが駆け付け、まさにX JAPAN一色に。映画『WE ARE X』そしてX JAPANへの注目度の高さが窺える熱狂的な盛り上がりを見せた。
続く本作の試写会舞台挨拶にも、X JAPANのメンバー全員が登壇!リーダーYOSHIKIを中心に、それぞれのメンバーが本作への想いを熱く語った。また、ファンへの想いを語る際には、YOSHIKIが涙をみせる場面も。フォトセッション時には、その涙でYOSHIKIのメイクが崩れていないか、Toshlが優しく気に掛ける場面をみせるなど、終始X JAPANの強い絆が感じられるイベントとなった。
《イベントレポート》
本作の公開をお祝いするために様々なジャンルの多くのスペシャルゲストたちが会場に駆け付けた本イベント。初めに登場したのは、春の装いを感じさせるお揃いの白いワンピースに身を包んだ、国民的アイドルAKB48から渡辺麻友、山本彩、柏木由紀、横山由依、宮脇咲良の5名!
現在一線で活躍中のモデルやタレント、アーティストらが続々と登場する中、音楽界からは、体型のスレンダーさ引き立つタイトな黒いミニドレスに身を包んだ歌手のMAY J.、美容界からは、緑を基調とした花柄のセットアップに身を包んだ、SNSでも絶大な人気を誇るタレントのGENKING、お笑い界からは芸人のよゐこ 濱口優、タレント界からは、紫のエレガントなドレスに身を包んだ、神田うの。また、アニメ界からは、2017年4月15日より公開予定のシリーズ最新作、劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌』から、 “紅”繋がりということで江戸川コナンくんも登場!さらに、政界からは自由民主党幹事長代行の下村博文、自由民主党税制調査会副会長前経済再生大臣の甘利明、デザイン界からは、ハローキティーデザイナーの山口裕子らも駆けつけ、この記念すべき日を祝福すると共に会場を盛り上げました。
そして最後に登場したのは、X JAPAN!!MCより“X JAPAN”登場のアナウンスがされると、会場外から、今回のイベントへの参加に落選してしまったファンからの悲鳴にも似た歓声があがり、YOSHIKI、Toshl、PATA、HEATH、SUGIZOのメンバー全員が登場すると、会場は熱狂の渦へ!サウンドバイツエリアでは、駆け付けたファンひとりひとりに握手やサインをするなど、ファンとのコミュニケーションを楽しむ様子をみせた。映画イベントでのメンバー全員の登場はX JAPAN史上初!本作がX JAPANにとって、また新たな歴史の一歩を刻んだ。
登場前には、タイトルにちなみ、「WE ARE!」とファンの一人が叫ぶと「X!」という掛け声があがり、X ジャンプを繰り返すなど、彼らの登場を今か今か待ちわびるファンの歓声が六本木に響き渡り、改めてX JAPANの人気をみせつけた。
続いてメンバーが向かったのは本作の試写会舞台挨拶!ファンをが待ち受ける中、またもや大きな歓声に包まれながら登場し、リーダーYOSHIKIを中心に、それぞれのメンバーが本作への想いを熱く語りした。
YOSHIKI:「皆さん、記念すべき『WE ARE X』のプレミアに集まっていただいて、ありがとうございます。本当に感謝しています」 Toshl:「僕たちの映画を、やっと皆さんと共にこうして観ることが出来る時がきて、本当に今、胸がいっぱいでございます。ありがとうございます」 PATA:「皆様、誠に来場ありがとうございます!嬉しいっす。楽しんで観てください!ありがとうございます!」 HEATH:「足をお運びいただき、ありがとうございます。じっくり腰を据えて観てもらえればなと思います」 SUGIZO:「皆さん本当にありがとうございます。本当に嬉しいです。いつも僕は、客席にいて映画を観ている方なので、今日はこちら側にいてとても変な気分です。ぜひ楽しんでいってください」 |
各メンバーから挨拶の後は、質疑応答の時間に入った。MCより、本作がつくられた経緯や映画化を決めた決心などを問われるYOSHIKIは「先程メンバーと話していたんですけど、なんでこんな映像があるのだろうと。元々僕らは、結成して、ソニーの時からドキュメンタリーをいつかはつくろうということでカメラがまわっていたんですよね。ただ、その後に壮絶なドラマがあって、それはX JAPANの解散、そしてHIDEの死、Toshlの洗脳、再結成、海外進出、その中でまたTAIJIの死。そういった色々なことが起こる中で、とてもじゃないけど振り返れないし、映像を辛くて観られないということで、いつのまにかそういう話はなくなっていたんですよね。X JAPANのラストライブですらみるのが辛いのに、X JAPANの全部を描こうなんて不可能だろうと。ただそういった中で、X JAPANは、まだ進行形である、X JAPANのストーリーというのは、心に痛みをもっている人、または人生に挫折しそうな人たちに勇気を与えられるんじゃないか、人の命を救えるんじゃないかということを言われ、そうであるならば、企画を進めてみようと思ったんです。たまたまその時期が、マディソン・スクエア・ガーデンでの公演と時期が被ったので、この映画の撮影、そして今までの映像を探してみようということで始まりました」とその胸中を明かした。
本作について「最初は観るのを5回くらい断った」と明かしたToshlは、本作を初めて観たときの状況について「レコーディングだと呼ばれて、スタジオに行ったらそこに映画館が出来ていて、YOSHIKIがどうしても観せるということで、レコーディングではなく、ひとり映画鑑賞会になりました」といい、また「観終わった後は、15分から20分くらい全く言葉が出ない、椅子から動けずに、絶句してしまいました」と振り返った。
またYOSHIKIもToshlと同様だったようで「僕も初めて観た時は、Toshlと一緒で立ち上がれなかったですし、あれは夢だったんじゃないだろうかと、どこかで現実を消化しきれていないところがあったけど、実際に映像で観るとやはり本当だったと」と明かし「観るたびに泣いてしまって、8回くらい観たんですけど、観るたびにこういうのがあったんだと発見がある。何回も見ないと消化できないところがある」とコメント。するとPATAがしんみりとした雰囲気になった会場を温めようとでもするかのように「じゃあ皆さんも何回も観に来るように。涙で前が見えないこともあると思います!」とお茶目にフォローし、会場の笑いを誘った。
HEATHは本作の感想を「衝撃的なシーンもあるんですが、なぜX JAPANがここまで大きくなって、たくさんの人を魅了させるバンドなのかというのが、この映画を観ていただけるとわかると思います」とコメント。
またSUGIZOが、「壮絶なんです。とても壮絶で、偉大な歴史を持つX JAPANの中で、僕はほんの最近の一部に存在しているんですけど、この歴史を観てしまうと、僕は本当にここにいて良いのかと思ってしまう。ここに僕がいて何ができるだろうと考えてしまう」と語ると、「SUGIZOがいるから今のX JAPANがあるんです」と感謝を述べるYOSHIKI。
またSUGIZOが「まともな神経だとここにいられないんだと思います。HIDEさん、TAIJIさんがいて、そのポジションを担うっていうのは、頭おかしくないとできないんじゃないかと思う」と話すと、YOSHIKIは「多分そうだと思います」、PATAもまた「私も頭おかしいです。身体も悪かったです」と話しに乗っかり、そのコンビネーションの良さに、会場からは笑いが起こった。
またToshlはあらためて本作について、「とにかく、僕的にもなかなか振り返れない過去があって、本当に長いロングインタビューを一対一で行ったんです。その中で自分の消したいところも、監督はどうしてそこを使いたい、それで意味があるんだと言ってくれて。さらけ出すならすべてさらけ出そうということで、この映画にはそういうシーンも多々収まっています。この映画で自分の過去とケジメをつけて、X JAPANとしてHIDEとTAIJIと一緒に、大きな壁をぶち破って行くんだなと。そしてファンの方たちと一緒に分かち合って、運命共同体として、みんなと一緒に気持ちを込めて観たいなと思います」とコメント。
またYOSHIKIも本作について、「決してカッコいいシーンばかりでない。僕も個人的にはToshlと同じくらい入れてほしくないシーンがあったんだけれど、監督に押し切られた。当時HIDEが亡くなった時、壊れてしまいまして、もう生きていけない、ミュージシャンもできないということで、ロスでセラピーを受けていたんです。その時お医者さんに、うんそうだねって頷かれると、そんなのわかるわけないじゃないと怒って帰ってしまったりしていたんですよ。そういう時期がずっと続いて、結局そのセラピーは途中で断念してしまったんですけど、この映画のインタビューも最初は全然喋れなかったんです。上辺のストーリーは喋れるけど、内面まではさらけ出せない、カギはかけたままで、ドアはどうしても開けない。その時にお医者さんに診てもらっていた時の事をだんだんと思い出して、気付いたら泣きながら喋っていました。カギを開けて、ドアを開けたんですけど、結局はそのドアというのは、最初は暗い・痛い・悲しい未来に続くドアを開けてしまったと思っていたのが、ただ今考えると、そのドアというのは、実は希望に満ちたドアをだったんだなと、この映画を観て思いました。そして、僕らがこうやって存在しているということは、何年もの間ずっとこうやって応援してきてくれたファンがいたからこそ、この映画も完成し、こうやってステージに立って居られると思うし、今度イギリスに行きますが、そういった世界でもコンサートができるんだというふうに思っています。本当にファンの皆さんに感謝しています。ありがとうございます」と涙ながらに本作への想い、そしてファンに対する感謝の気持ちを伝えた。
その後のフォトセッション時には、涙でYOSHIKIのメイクが崩れていないか、Toshlが優しく気に掛ける場面があるなど、終始X JAPANの強い絆が感じられた完成披露ジャパンプレミア。最後は集まったファンと一緒に、Xポーズで写真を撮り、ひとりひとりに手を振りながら、大喝采の中、X JAPANは会場を後にした。
[スチール撮影・取材: Cinema Art Online UK]
イベント情報<映画『WE ARE X』完成披露ジャパンプレミア>■開催日: 2017年2月23日(木) |
映画作品情報
第85回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』(2012年)の製作陣が選んだ次なる伝説的ミュージシャンは、日本のロックバンド<X JAPAN>。本作は、ドキュメンタリー映画で多くの実績を持つスティーヴン・キジャック監督の手により、彼らが歩んできた比類なきストーリーが感動的に描かれ、2016年1月には米国・サンダンス映画祭で最優秀編集賞を受賞、3月にはSXSW(サウスバイサウスウェスト)映画祭でデザイン部門観客賞を受賞するなど、これまですでに世界20以上の映画祭にも出品され、世界中のマスコミや評論家からも高い評価を獲得している。
世界への挑戦、脱退、解散、HIDEとTAIJIの死、Toshlの洗脳・・・バンドを襲ったあまりにドラマチックな悲劇の連鎖。
結成後30年以上に渡って生み出されてきた、想像を絶するX JAPANの<熱狂>と<狂乱>の歴史。
そこには精神的にも肉体的にも彼らが抱えてきた悲嘆と痛みがある。栄光と挫折、生と死、解散と復活。
日本の音楽シーンの頂点に君臨する彼らの挑戦の軌跡—。
マディソン・スクエア・ガーデン公演での舞台裏を追いながら、クライマックスでは息をのむ圧巻のステージが待ち受ける。
『WE ARE X』はこれまでにない近さで、心に深い傷を負いながらも走り続ける彼らの光と闇に迫る。
日本が世界に誇る唯一無二の“怪物”ロックバンド。なぜ今、X JAPANの音楽と物語は世界を熱狂させるのか。
HIDEとTAIJIの夢。逆境に立ち向かい乗り越えてゆく使命感と覚悟。今、世界中が共感する物語が、ここにある。
SXSW映画祭 2016 デザイン部門 観客賞受賞
監督: スティーヴン・キジャック
上映時間: 96分 / アメリカ映画
配給: 東宝映像事業部
2017年3月3日(金) いよいよ日本解禁!!
公式 Twitter: @wearexmovie