映画『凜ーりんー』
高校生役を演じた6人の主要キャストにインタビュー!
佐野勇斗 × 本郷奏多 × 須賀健太 × 櫻井圭佑 × 亀田侑樹 × 平祐奈
「注目俳優が語る自身の高校生時代のエピソードとは?」
「100年に一度、笠を被ったバケモノが現れて、村から5人の子供を連れ去る」という神隠しの伝説が伝わる小さな村で次々と姿を消す仲間たち。男子高校生5人組が友情と疑念の間で揺れ動きながら事件の謎に迫る。
芥川賞作家・又吉直樹が書き下ろした初の長編、舞台作品「凜」が10年の時を経て、佐野勇斗と本郷奏多のW主演で映画化した青春ミステリーサスペンス。
映画『凛ーりんー』で男子高校生5人組を演じた佐野勇斗(野田耕太役)、本郷奏多(天童義男役)、須賀健太(石倉優太/大仏役)、櫻井圭佑(真島泰輔役)、亀田侑樹(折田竜二役)、物語で重要な登場人物となる佐那を演じた平祐奈の6人の主要キャストに現役高校生のティーンズメンバーがインタビュー!本作への出演に関して、それぞれの役柄や撮影時のエピソード、自身の高校生時代について話を聞いた。さらには㊙XXX話なども飛び出し、インタビューは大いに盛り上がった。
それぞれの角度から“注目”していた又吉直樹作品への出演
―― まず出演のオファーが来た時の気持ちをお聞かせください。
芥川賞を受賞された又吉さんの「火花」という作品を知っていたので、上からみたいになってしまいますが、すごく注目していた方だったので純粋に嬉しかったです。
「又吉さんの原作作品です!」というのが一番響いて、是非読んでみたい、出させていただきたいという思いが浮かび、その思いがすごく印象に残ったのを覚えています。
僕は下から注目していました(笑)
僕も本郷さんと似ているのですが、又吉さんの書かれた「劇場」という作品が本当に大好きで、読んで泣いたんです。又吉さんが書かれた作品がそのくらい好きで、その世界観に少しでも触れられる、そしてその作品としての登場人物になれるのはすごく楽しみでしたし、出演したいと思いました。
僕は同じラインからで(笑)
私も又吉さんの書かれた作品と聞いた時はすごく嬉しくて、こういったシリアスな作品に出演させていただく機会もなかなかないので、私にとっても新しい感じだと思いました。また、重要な人物でもあったので、その役を演じさせていただけてすごく光栄だと思います。
私は斜めから注目していました(笑)
登場人物全員が個性的なので、キャストの皆さんに本当にぴったりだから、その中に自分が参加でき、どんな化学反応が起きるのかなと楽しみで嬉しかったです。
僕は皆さんとは違い、オーディションだったんです。こんなに大きな役をもらったのはこれが初めてなので、単純に嬉しかったのを覚えています。
今はみんなと和気藹々と喋れていますが、本郷さんや、勇斗、須賀健太君など、素晴らしい役者さんと共演できることが単純に嬉しいという気持ちが大きかったです。
大仏の“笑顔”はいろいろな意味を持っている
―― 皆さんそれぞれ家庭の事情を抱えていた役だったと思いますが、ご自身の役をどのように演じようと思いましたか?
以前、オタク役をやらせていただいた時は、役を演じる際に「少し考えなきゃな」と思ったんですが、今回は監督ともたくさんお話をさせていただいて、監督が「ほんと普通でいいよ」と言ってくださったので、自分の感じたまま演じようと思いました。
僕の役は、過去に何があったのかが最後までわかってはいけなかったり、物語の展開を作っていかないといけない役だったので結構難しかったです。なのでキャラクターを演じるというより、映画の中で必要なシーンを一つ一つ演じていっただけですね。
物語に触れてしまうのであんまり喋れないです(笑)
僕は、台本にこれでもかってくらい“笑顔”というのが書いてあり、監督にも「笑顔で選びました」とお話をいただいていました。
“笑顔”が本当にいろいろな意味を持っていて、“笑顔”だけで台詞以上の想いを語らなくてはいけなかったので、今どういうことを伝えなくてはいけないのかを考えて演じていました。
私の役は明るい女の子の役なのですが、過去にトラウマがあるんです。ある理由から天童君を睨みつけるシーンがあって、シリアスで難しかったんですが、お客さんの記憶に残る表情を見せつけられたらいいなと思いました。現場で監督に色々と追い込まれながら、表情などを意識して演じていました。
今回の僕の役みたいな三枚目のキャラクターは、誰かが演じようと思えばこなせる役だと思うんです。
監督も同じことをおしゃっていたんですが、「亀田にお願いしたのは、ちゃんと龍二という役の本質や土台を作ってくれる人にお願いしたかったから」と言われました。
具体的に何が見えているわけではないですが、今まで以上に役と自分を向き合わせた作品になっていると思います。
真島泰輔という役は家庭環境に事情を抱えているものがある役だったので、すごく興味が湧きました。
興味が湧けたということだけでも魅力的な役だと思いましたし、真島泰輔は家での性格とは違い、みんなの前では明るい性格なので、難しい役だなという印象を受けました。
バーベキューでみんなの絆が深まった?!
―― 映画には“ゾッとする”場面が多かったですが、それに比べて撮影現場はどのような雰囲気でしたか?撮影現場でのエピソードなどがあれば教えてください。
いやいやしてないでしょ!
仲良かったでしょ!(笑)
みんなで楽しかったですね。
ゾッとはしてないですけど、でも寒かった。
俺が一番寒かったよね。みんなは寒さ対策も兼ねて一枚羽織っていたのに、僕だけ役柄上一枚にするっなって…(笑)
僕だけ衣装替えがなくて、すごい薄い一枚で過ごしていたので寒かったです。
簡易バーベキューみたいなもので、チーズなどを焼いたりしてすごく美味しかったです。
それぞれの楽しい高校生時代、激レアなエピソードを披露!!
―― 劇中では佐野さんが演じた野田耕太をはじめ、男子5人組は青春を謳歌していましたが、皆さんはどのような高校生でしたか?
高校生の時は結構やんちゃでした。小中に比べて赤点を取ってみたり!
授業中に遊んで先生困らせてしまったり、宿題をやってこなかったりと、やんちゃをしていました!
でも、中学生の時はずっと宿題をやっていたんですよ!!僕、生徒会でしたもん。
書記でした!生徒会をやるくらい真面目だったんですけど、そんな僕からは考えられないくらいやんちゃしてました。
本郷さんは絶対にこの手の話題は語らないんですよ(笑)
私はすごく楽しくわちゃわちゃしていました。
学校の友達とお昼にお弁当を持って公園に行ってランチタイムをしたりとか!
出てよかったんです!先生も一緒に連れ出したりとか。
校則がゆるくて大丈夫だったんです。なので、お昼に全然外に食べに行っても良かったですし!
僕は学生時代、何にも面白くなかったですよ。友達も少なかったですし。
僕こう見えて根暗なんですよ。全然友達ができなくて…
それこそ、ドラマ「人に優しく」とかが放送されていたとき、学校に行ったら何か言われた?
ドラマの第一話が放送された日が多分僕の中での学生人生が変わった瞬間かな。
放送された次の日のクラスの前で、1年生から6年生までみんなに言われました。
俺は普通に座っていたんですけど、廊下にたくさん人がいて、誰を見に来ているんだろうなと思ってました。
こういう時、他の人に上手いこと質問を回して影に隠れて(笑)
では亀田さんに聞きますね(笑)
亀田さんはどんな高校生でしたか?
僕は高校生の時、“何者”かに成りたすぎて自分を見失っていました。
ギャル男になったり、本当に自分を見失っていて、いろんなものになろうとしてました。なので見かけは今と全然違いますね。
高校時代について、絶対単独取材やったほうがいいよ(笑)
言ったほうがいいよ。彼が忘れられない、写真には撮れていないけど、忘れられない心の1ページみたいなのがあって、その瞬間が…?
一応、インターハイに行ったんですよ。その時の飛び込み台から見た「誰もいないプールの景色が忘れられないんです」って須賀君に言ったら、「かっこつけんなよ!」と言われて(笑)
高校の時は、水泳をしているとプールの塩素で茶髪になってしまうので、どうやったら髪色が抜けないようになるかなどを考えていました(笑)
俺らお前の学校の修学旅行が台湾なのは知らないから!(笑)
宇宙人👽はいる!?友達のお母さんがXXされた…!?
―― 本作は「100年に一度、村から子供が消える」という神隠しの伝説をもとに話が始まりましたが、皆さんは伝説や迷信を信じますか?
全員信じるの?鬼が出てきて、子供をさらうとか、そんなわけないじゃん!河童とかも、そんなわけないじゃん!
最近の研究では、「太陽系に人間レベルの知的生命体が地球にしかいない説」のほうが有力なんだよ。
俺、友達のお母さんが宇宙人に誘拐されているんです。
いやでも、同じ話をしてる人が世界にたくさんいるんですよ。本当かもしれない。宇宙人とのハーフが世界にたくさん存在していて、その代わりに携帯やスマホがあって、その科学技術は元々は宇宙から来ているんじゃないかと言われているんですよ。
( 他全員「へぇ~、なるほど・・・」というリアクション)
映画『凜ーりんー』は“ホラー”じゃなくて“ミステリー”
幅広い世代の方に観てもらいたい!
―― 最後に、この映画を観たい!と思わせる『凜ーりんー』の魅力を教えてください。
犯人探しですかね。神隠しによっていろいろな人が拐われていくんですけど、犯人が誰なのかは台本を読んでいても僕も予想がつかなかったので、純粋に面白いと思います。
ミステリーが好きな方には絶対に観ていただきたいです。
一言で説明しづらい映画なので、少しでも興味があれば是非観て魅力を感じてもらいたいなと思います。
又吉さんの原作ということもすごいですし、お芝居が素敵な方もたくさん出演されているので、お芝居を観れる映画にもなっています。是非観て感じてほしいです。
Twitterなどで「ホラーなんですか?」とすごく聞かれるんです。他にも「ホラーだと観れない」などとツイートされている方もいるんですが、ホラーじゃなくてミステリーサスペンスで、お化けが出てきたりとかしない映画だと知ってもらいたいですね。
じゃあ“ホラーじゃないよTシャツ”かなんか着て歩けばいいかもしれない。
ミステリー要素もありますが、本郷さんが演じた天童君が転校してきて、僕らの当たり前の日常が少しずつ変化していく出来事を通じて、一人一人の心の揺れや小さな成長などを感じてもらえたらと。
どこか懐かしい気持ちになって。幅広い世代の方が楽しめる作品になっていると思います。
これでインタビューは終わりです。
皆さんありがとうございました。
☆動画メッセージもいただきました!(映画公開前に収録)
[インタビュー: 井上 綾乃&清水 彩帆 / 撮影: Cinema Art Online UK]
プロフィール
佐野 勇斗 (Hayato Sano)
1998年3月23日生まれ。愛知県出身。
2015年、映画『くちびるに歌を』で俳優デビュー。
主な出演作に、ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」(TBS系)、「トドメの接吻」(NTV系)映画『ミックス。』(2017年)、『ちはやふる‐結び‐』、『青夏 きみに恋した30日』、『3D彼女 リアルガール』(2018年)など、2018年は主演を含め5本の映画に出演。7人組ボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても活動中。「M!LK SPRING TOUR 2019」が3月2日(土)よりNHK大阪ホールほかにて開催される。
[ヘアメイク: 中島 愛貴 (raftel) / スタイリスト: 伊藤 省吾 (sitor) ]
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本郷 奏多 (Kanata Hongo)
1990年11月15日生まれ。宮城県出身。
2002年の俳優デビュー後、映画『テニスの王子様』(2006年)、『GANTZ』(2011年)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(2015年)、『いぬやしき』(2018年)などの大ヒット漫画原作の実写作品で注目を集める。2019年は2月8日から公演中の舞台「MONSTER MATES」(演出:戸次重幸)に出演をする他、4月19日公開の大ヒット漫画の実写映画『キングダム』では成蟜役として出演する。
[ヘアメイク: 佐鳥 麻子 / スタイリスト: 川地 大介 ]
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須賀 健太 (Kenta Suga)
1994年10月19日生まれ。東京都出身。
4歳で子役デビュー。主な出演作に映画『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)、『釣りキチ三平』(2009年)、『スイートプールサイド』(2014年)、『バースデーカード』(2016年)、『ちょっとまて野球部!』、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(2018年)など。2006年に初主演映画『花田少年史幽霊と秘密のトンネル』で第30回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。2015年から座長を務めるハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」など、2018年にデビュー20周年を迎え、場を問わず活躍を続ける。
[ヘアメイク:狩野 典子 (LAULEA★) / スタイリスト: 立山 功]
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櫻井 圭佑 (Keisuke Sakurai)
1995年10月16日生まれ。埼玉県出身。
2017年テレビドラマと舞台の連動企画「男水!」で高浦二郎役に抜擢。
2018年、映画『EVEN〜君に贈る歌〜』では劇中バンドでドラムを担当、ユニバーサルミュージックよりメジャーデビューも果たす。その他主な出演作には映画『リベンジgirl』(2017年)、『3D彼女 リアルガール』(2018年)など。2019年1月スタートのドラマ「初めて恋をした日に読む話」にもレギュラー出演している。
[ヘアメイク:Kohey / スタイリスト: 米村 和晃 (YKP) ]
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亀田 侑樹 (Yuki Kameta)
1991年3月8日生まれ。東京都出身。
映画、ドラマ、 CMなど幅広く活躍中。AbemaTVオリジナルドラマ進出記念作品「#声だけ天使」岸田建造役で主演を務める。近年の出演作は、『斉木楠雄の Ψ難 』(2017年)、『ここは退屈迎えに来て』、『来る』(2018年)など。公開・配信待機作に映画『さよならくちびる』やドラマ「夫のちんぽが入らない」がある。
[ヘアメイク:Kohey / スタイリスト: 酒井 タケル]
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平 祐奈 (Yuna Taira)
1998年11月12日生まれ。兵庫県出身。
『奇跡』(2011年)で女優デビュー。以来、コンスタントに映画作品の出演が続き、『紙の月』(2014年)、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(2015年)、『青空エール』(2016年)、『キセキ ーあの日のソビトー』、『きょうのキラ君』、『サクラダリセット 前篇/後篇』、『暗黒女子』、『ReLIFE リライフ』、『忍びの国』、『未成年だけどコドモじゃない』(2017年)、『honey』(2018年)と出演作が目白押しの注目の若手女優。2019年以降、主演映画『10万分の1』の公開が控えている。
[ヘアメイク: 池上 豪 / スタイリスト: 川上 舞乃]
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映画『凜—りん—』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》
「それでも誰かを信じられますか?」 僕たちの村にはある伝説があった。
「100年に⼀度、村から⼦供が消える」 東京から来た転校⽣と、僕らは友達になった。くだらない事でふざけあいながら過ごす⻘春の⽇々。
するとある⽇、僕たちの友達が消えた。混乱する⼩さな村。伝説の存在が頭をよぎる。
そして、また⼀⼈と消えていく友達。
親友である転校⽣に向く疑いの⽬。それでも僕たちは信じたかった。⾃分たちの仲間を。
あなたは、あの⽇あの時にしか存在しなかった友情、恋愛、恐怖、 そして勇気を⽬の当たりにすることになる。
不思議な転校⽣と村の伝説、隠された仲間の秘密、 そして犯⼈は誰なのか!?
芥川賞作家・⼜吉直樹が書き下ろした衝撃の舞台が、10年の時を経て映画化!!
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出演: 佐野勇⽃、本郷奏多、須賀健太、⻲⽥侑樹、櫻井圭佑、⼤沢ひかる、平祐奈、椿⻤奴、須⽥邦裕、⾦⽥哲(はんにゃ)、好井まさお(井下好井)、⽚桐仁、堀部圭亮 、勝村政信、⽯⽥ひかり(友情出演)、⼭⼝紗弥加
原作・脚本監修: ⼜吉直樹
監督: 池⽥克彦[TBSテレビ 制作局 ドラマ制作部]
脚本: 渡邉真⼦
⾳楽: ハセガワダイスケ
⾳楽プロデュース: 久世烈・笹原綾
主題歌︓「ヨーロービル、朝」 挿⼊歌︓「俺達を待っている」 / ハルカミライ
製作: 藤原寛
エグゼクティブプロデューサー: ⽚岡秀介
スーパーバイザー: ⿊井和男、古賀俊介
プロデューサー: 宮本稔久、⾼柳健⼈、⽊⾕真規
製作プロダクション: エクセリング、よしもとクリエイティブ・エージェンシー、TBSテレビ
配 給: KATSU-do
製作: 吉本興業
© 2018吉本興業
2019年2⽉22⽇(金) 全国公開!