映画『ナラタージュ』公開初日舞台挨拶レポート
【写真】映画『ナラタージュ』公開初日舞台挨拶 フォトセッション

映画『ナラタージュ』公開初日舞台挨拶

行定勲監督、松本潤、有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎ら豪華キャストが集結!『ナラタージュ』特製樽で雨水を鏡割り!!

2006年版「この恋愛映画がすごい!」第1位に輝いた島村理生の恋愛小説「ナラタージュ」。原作の発表から実に12年の時を経て、満を持しての実写化となった。主人公の演劇部講師を務める高校教師・葉山貴司役には、嵐のメンバーとして、音楽、テレビ、映画など多方向で活躍する松本潤。そんな葉山を全身全霊で愛する元教え子・工藤泉役には、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』でも主演を務める国民的女優の有村架純。泉を想う大学生・小野礼二役には『64-ロクヨン- 前編/後編』、『君と100回目の恋』、『とと姉ちゃん』、『ごめん、愛してる』など映画やドラマで大活躍中の坂口健太郎。さらに脇を固めるのは瀬戸康史、市川実日子、大西礼芳、古舘佑太郎と、恋愛映画の名手・行定監督の元には「10年待った甲斐があった」と言わしめる理想的なキャスト陣が大集結した。

映画「ナラタージュ」

10月7日(土)、映画の公開を記念してTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた初日舞台挨拶には、主演の松本潤をはじめ、有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、そして行定勲監督が登壇。舞台挨拶の模様は全国129館の劇場に生配信され、初日から好スタートを切った。

イベントレポート

大きな歓声の中登壇したキャストたち。「忘れられない作品になりました」と撮影を振り返った主演の松本は、「今まで自分がしてきたものとは違う表現方法をさせていただきました。こういう方法もあるんだと表現方法を広げてもらった作品になりまして、監督にも感謝しております」とコメントし、公開初日を迎えた喜びをにじませた。一方でヒロインを演じた有村架純は「正統派な役が多かった中でこのような作品の色や役柄は初めてで、自分としてもすごく選んでいただいたことがすごくうれしかったですし、光栄に思っています。23歳という年齢で、この作品で残せたことは今後もすごく大切になるんじゃないかなって思います」と話した。

【写真】映画『ナラタージュ』公開初日舞台挨拶 有村架純

行定監督は「この作品の映画化の企画を最初にいただいたのは12年前で、それからこの原作をとにかく映画化したいと思って、僕の手に渡ってきたのは10年前からでしたが、なかなか映画が作れなくて10年間本当に悶絶していました。このキャストに出会うまで10年かかったんですよ。映画は作られるべきときに作られるものなんだなと学びました」と感慨深げに語っていた。

【写真】映画『ナラタージュ』公開初日舞台挨拶 行定勲監督

舞台挨拶では映画のキャッチコピーである“壊れるくらい、あなたが好きでした。”にちなみ、「壊れるくらい大好きな物や人、忘れられない物や人」にまつわるトークが繰り広げられることに。映画を観た感想を「自分が生きていたものを振り返るような時間だったんですよ」と話した松本は、「その時に感じたのはもう会えない人とかのことをすごく考えて。それは中村勘三郎さんとか、蜷川幸雄さんとか、自分の家族も含めて。自分が人の人生の中にどれだけ記憶に残るか、どれだけなにかを与えられるかをすごく考える時間になったんですよね。なので強烈に僕の記憶に残っている人のことが浮かびますかね」とコメントした。その一方で有村は「母の手料理」と恥ずかしそうに一言。「いいねえ、すばらしい!」と返した松本に対し有村は、「(松本が)すごいいいお話をされてるからどうしようかと思ったけど・・・」とためらいつつも、「私が風邪をひいて、熱を出して、すごくしんどかった時に、病院に行って帰ってきたら急激におなかがすいて。で、そのときに作ってくれたのがちらし寿司だったんですよ。しんどかったら食べなくていいよって言ってくれたんですけど、おなかがすいたので食べたらものすごくおいしくて。なんかそれが忘れられないですね」と笑顔で話した。

【写真】映画『ナラタージュ』公開初日舞台挨拶 有村架純

そんな有村の微笑ましいエピソードに松本はニヤニヤしながら「素敵だなあと思って。母の手料理・・・すばらしいです」と再び賞賛の声を寄せていた。

舞台挨拶では、劇中の重要なシーンで降る雨にちなんで、雨水が入った『ナラタージュ』特性樽で大ヒット祈願“雨水”鏡割りも行われた。松本は「それはめでたいですか。昨日の雨かな」と苦笑しつつも、中を見て「すごい透き通ってますね。綺麗な雨水でした」と笑顔でコメントし、大ヒットを祈願した。

【写真】祝!ナラタージュ 大ヒット!! 鏡開き(樽 雨水)

最後に松本は「本当に苦い濃密なラブストーリーになったと思っています。この作品がたくさんの人に届いて、たくさんの人の心の中に残ってもらえたら嬉しいなと思っています」と話し、大きな拍手に包まれながらイベントは終了した。

[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 小森 萌菜]

イベント情報

<映画『ナラタージュ』公開初日舞台挨拶>

■開催日: 2017年10月7日(土)
■会場: TOHOシネマズ六本木 スクリーン7
■登壇者: 松本潤、有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、行定勲監督
■MC: 奥浜レイラ

映画作品情報

映画「ナラタージュ」 10.7 Roadshow

《ストーリー》

壊れるくらい、あなたが好きでした。
大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩の為に卒業公演に参加してくれないかと、誘いの電話がくる。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。二人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる――。

映画「ナラタージュ」

 
出演: 松本 潤、有村架純
坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地、市川実日子、瀬戸康史
 
監督: 行定勲
原作: 島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊)
脚本: 堀泉杏
音楽: めいなCo.
主題歌:「ナラタージュ」adieu(ソニー・ミュージックレコーズ)/作詞・作曲: 野田洋次郎
配給: 東宝=アスミック・エース
© 2017「ナラタージュ」製作委員会
 
2017年10月7日(土) 全国ロードショー!
 
映画公式サイト

公式Twitter: @narratagemovie
公式Facebook: @narratagemovie
公式Instagram: @narratagemovie

この記事の著者

小森 萌菜シネマレポーター/ライター

幼いころから映画に親しみ、映画『プラダ着た悪魔』をきっかけに洋画の世界に惹きこまれていく。休日は洋画邦画共に幅広いジャンルの映画を鑑賞して過ごしている。

★好きな映画
『プラダを着た悪魔』 (The Devil Wears Prada) [監督: デヴィッド・フランケル 製作: 2006年/米]
『あと1センチの恋』 (Love,Rosie) [監督: クリスチャン・ディッター 製作: 2014年/英・独]
『バーレスク』 (Burlesque) [監督: スティーヴ・アンティン 製作: 2010年/米]

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