映画『ナラタージュ』完成披露試写会
レッドカーペット&舞台挨拶
一生に一度の恋、解禁。
松本潤、有村架純、行定勲監督が完成披露試写会に登場!!
教師と生徒として出会った二人が時がたち再開。決して許されはしない。けれども一生に一度しかめぐりあえない究極の恋に落ちる。2006 年版「この恋愛小説がすごい」の第1位に輝いた作家・島本理生による禁断の純愛小説『ナラタージュ』を『世界中心に愛をさけぶ』(2004年)の行定勲監督が10年間にわたり企画をあたため、待望の“全ての人に捧げる”純愛映画がここに誕生した。
10月7日(土)全国からの全国ロードショーに向けて、8月23日(水)にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにてレッドカーペットイベントと完成披露試写会を開催!多くの歓声と拍手の中、主演の松本潤とヒロインを演じた有村架純、そして恋愛映画の名手・行定勲監督が登場した。
レッドカーペットイベント
タキシードの松本潤にエスコートをされながら階段をゆっくり降りる黒いドレスが映える有村架純
レッドカーペットに登場した松本、有村、行定監督の3人は、それぞれに映画『ナラタージュ』の見どころを語った。
松本: みなさん、お暑い中をお集まりいただき、ありがとうございます。いよいよ『ナラタージュ』みなさんに観ていただけるタイミングになりました。ワクワクしています。たくさんの人に愛していただく、そんな作品になったら良いなと思います。よろしくお願いします。 有村: 本当にこの日が来るのが楽しみ反面、不安反面だったんですが、観ていただいたみなさんに、何か心に残るものがあったら良いなと願っています。どうぞよろしくお願いいたします。 行定監督: 撮影は、去年の夏に撮影したのですけれども、あっという間に一年がたちまして、やっとみなさんに観ていただける機会をいただきました。この映画は、僕にとっても、非常に10年間粘りに粘って、やっと映画化した作品で、ここにいる松本潤くんと有村架純さんにめぐりあうことで、素晴らしい映画になったと思います。自信をもってお届けできると思いますので、ぜひともたくさんの方に観ていただきたいです。ありがとうございます。 |
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完成披露舞台挨拶
完成披露当日初解禁となったadieu(アデュー)による主題歌「ナラタージュ」も挿入された予告編がスクリーンに映し出されて、大きな拍手の中を主演の松本潤、有村架純、行定勲監督が舞台に登壇した。
https://www.youtube.com/watch?v=DPTVDDvEBWY&feature=youtu.be
高校の社会科教師、演劇部顧問で、ある過去の出来事によって、逃れられない影を背負っている主人公の葉山貴司(はやまたかし)を演じた松本潤は、「葉山を演じました松本潤です。今日は暑い中お越しいただきありがとうございます。去年の夏に撮っていた作品がこうやってようやくみなさまに観ていただけるようになり、とてもワクワクしております。今日は楽しんでいってください。よろしくお願いします」とタキシード姿で華やかに挨拶を行なった。
高校在学中に葉山と出会い、卒業後再会。全身全霊で彼を愛するようになる演劇部の元生徒の工藤泉(くどういずみ)を演じた有村架純は、「工藤泉を演じました有村架純です。本当に一年前の夏、『ナラタージュ』という世界の中にいられたことが今はとても誇りに思います。当時は23歳でしたが、大人の恋愛というものを23歳で演じられたことは、きっと私にとって、一生忘れない出来事だと思っています。そのような作品をみなさんに観ていただく日が来て、とても嬉しく思います。最後まで楽しんでいってください。よろしくお願いします」と撮影から1年を経て、黒いドレスと金色のヒールがしっとり似合う大人の雰囲気であった。
本作の監督である行定勲監督は、「本日はお忙しい中、お集まりくださってありがとうございます。この映画はですね、約12年位前に最初に映画の企画として、やらないかという話を映画会社の方からいただいて出会った作品です。そのときに、非常に赤裸々な少女から大人に変わっていく少女。そして、謎の先生ですね。その存在の不確かさをときにはエロスで、ときには死を感じさせるような物語で、非常に重厚に描かれた島本理生さんの恋愛小説でした。昨今、必ずこういうラブストーリーや恋愛劇が映画化されない状況になってきているような気がして、どうしてもこれをやりたいと。やりたいとずっと思い続けていたのですが、10年かかったんですね。キャストが上手くはまらなかったという。10年待って、ここにいる二人と出会いました。この作品は、非常にある種リスクの高い部分もあると思うのですけれども。二人とも、この映画を一緒に作ってくれることを受け入れてくれて、今日が迎えられていると思っています。これから、2時間20分あるのですけれども、あっという間の時間だと思います。濃密な時間を楽しんでいっていただければと思います。ありがとうございます」と主演の二人に感謝の意を表しながら、感慨深げに語った。
本作の主演の話がきたとき、出演が決まったときの気持ちがそれぞれに語られた。
松本は、「嬉しかったです。行定監督の作品でお声がけいただけたことがすごく嬉しかったですね。以前、一度、プライベートでお会いしたことがあって、そのときに、いつか面白い作品があったときに、やれたら良いねって言ってくださったのをそのときにすごく思い出して。本当に声をかけてくださったんだなと思って、すごく嬉しかったのをおぼえています。また同時に、話を台本をいただいたときに戸惑いもありました。というのは、葉山という人物の描写があまりにも少ない台本だったので、どういう風に演じるかというのが、それを読む限りでは、意図があまり分からなかったので、一度監督とプロデューサーの小川さんにお会いさせてもらって、そこで話を聞いたときに、こういう風にやりたいんだ。葉山というのは、こういう人物にしたいんだって言ってくださった言葉がすごく素敵な言葉で、その言葉を聞いたときに、同時に楽しみになり、やらせていただけたことを嬉しく思います」とキャスティングの秘話を明かした。
これまでの松本からは想像もつかない葉山を演じ切った松本に対して、行定監督は「今日とは、明らかに違うね。今日、さっき会ったときに声かけずらかった」「嵐の松潤がいるよ(笑)」と劇中の行定監督にとって親近感ある葉山と、今日一緒に舞台に立つ華やかな松本とは、明らかに違う印象であると述べた。
有村は、この作品が決まったときに「松本さんもおっしゃったように、行定監督とご一緒できるんだって思ったことにすごく感激して。それから、行定さんが作る大人の純愛ラブストーリー『ナラタージュ』という作品がどのように展開してゆくのだろうっていう楽しみもあり、とっても難しい役でもあったので、緊張していましたね。クランクインするまでは」、また現場に入ってからは「気は抜けなかったですけれども、肩の力は抜けたと思います」とそのときの思いを振り返った。
行定監督が島本理生原作「ナラタージュ」に惹かれて、「恋愛というのは、非常に曖昧なもので、実際にやっている人間がどの程度自分が激しい感情に絡めとられているのかっていうのは、あんまり分からないものなんだろうなということが、非常に克明に描かれているのですね。やっぱり激しさというか、先生と元生徒なので、関係性としては、抑圧している関係なんですよね。その中で、感情の揺れ動きがものすごく彼女の方にあって、先生は一向に謎なんですよ。この二つを映像化するというのは、非常に共感がたくさん得られるんじゃないかと。ある種、恋愛のやり方とか、今までの恋愛をしてきた感じ、恋愛の数を知っている人とか、知らない人とか、見方は多分変わってくる映画になるなって思ったんですけれども。一番身近に生活の中で一番感情が揺れ動かされるのは、やっぱり恋愛だと思うので、いうならば、かつての日本映画がたくさん作っていた堂々とした恋愛劇がすごくたくさんあって。成瀬巳喜男監督の映画とか。そういう映画に近いものが作れたら良いなあという風に思ったという感じですね。それがこの小説だったらできるなあと思って、ずっと粘って、なんとか制作にこぎつけたという感じです」と成瀬巳喜男監督のような日本の本物の恋愛映画を制作することになった経緯を語った。
昨年の夏に撮影が行われた富山での思い出に関して、松本は、「苦労はあまりなくて、本当にワンシーンワンシーンを丁寧に撮影できた印象なので。やっぱり富山で撮影をできたことで、絵のオリジナリティというか、すごく独特な世界観が広がっていると思いますし。富山の僕らの撮影をさせてもらった場所じゃないと、成立しない絵っていうんですかね。状況というのがすごくたくさんあるので。とくにラストシーンとかもそうですし。(富山に)すごく行けて良かったとも思いますし。そこで演じられたからこそ、出た空気というのがたくさんあると思いますね」と富山ロケが自分の中で大きな意味があったと話した。
有村は、「この世界観と富山のお借りしたロケ地というのが本当に合っていて、この作品を観ていただくと分かるんですけれども、出てくる人物の衣装とかも、ちょっと今じゃない感じといいますか、ノスタルジックな雰囲気をもちながら、作品にそういう力も添えてもらっているんですけれども、衣装に。富山の廃校をお借りして撮影をしたり、海辺とか、ラストのシーンだったり、本当にベストマッチな場所がたくさんあったと思います」と富山ロケを語った。
また、この作品には雨のシーンが多く、松本は、「印象的なシーンは、雨が降っているところが本当に多いので、撮影も大変ではあったんですけれども、逆に行定組がぐっとまとまるシーンにもなっているので、良い現場だなと思って撮影をしていました」と回想した。
本作の主題歌である「ナラタージュ」は、この完成披露上映会場での予告編上映にて初めて主題歌の一部が披露された。この曲は本作に共鳴したRADWIMPSの野田洋次郎が作詞・作曲を行い、adieuが歌っている。
松本は、「僕も試写で観せていただいたときに初めて曲を聴いたのですが、登場人物もそうですし、観終わった後、客席に座っているみなさんの心をそっと包んでくれるようなそんな温かみのある曲になっていると思います。素敵な曲だと思います」と感想を述べた。
有村も「adieuさんの歌声が本当に泉の気持ちをすごく表してくださっているというか。はかなくてもろいんだけども、力強さも感じる歌なので。エンディングで聴いたときに、思わずウルっときてしまう感じがあったのでとっても感激しました」と絶賛していた。
https://www.youtube.com/watch?v=pIaTGKKtn8k
行定監督は、「3曲書いてくれたんですよ。実は、ここにたどり着くまでに。やっぱり野田くんは映画を観て、映画の最後にお客さんに何を思ってもらえるかってことで、3曲ぐらい書いてもらった中で、これだっていうのが最後に出てきて。やっぱりそれは素晴らしかったですね。なんだろうね。あの人、天才なんですかね」と主題歌の裏話を話し、「これ、歌は誰が歌ってますかね。adieuさんね。adieuですからね。さようならっていう意味ですからね。フランス語で」「あれ、架純ちゃんじゃないの(笑)」「松潤じゃないよね(笑)」と有村と松本に問いかけて、それぞれに「違います」と即答されていた。主題歌を歌うadieuは、まだプロフィールがベールに隠されており、行定監督は、「(松本や有村の)声をいくらいじっても、これにはならないよね。そういう憶測が飛んでいるんですけれども、すごく素直な声で、すごく良いなあっていう風に思いますね。最後に本当に映画を邪魔する主題歌ってかなりあるんですけれども」「これは、寄り添ってもらっている。タイトルも“ナラタージュ”ですからね。本当にそういう気持ちで持ちかえってもらえると良いなあって思います」とエンディングの最後の最後まで『ナラタージュ』の世界観になっていることを披露した。
「みなさん、来週8月30日と言えば、何の日でしょうか」という突然のMCの振りに、会場から拍手と歓声が上がり、34歳の誕生日サプライズに気づいた松本が「いやいや、いいっすよ」と照れ笑いする中、大きなバースデイケーキが登場。
このケーキは、行定監督が「赤いバラがイメージなんだろうね」と気づくほどに、赤いバラがデコレーションされたナラタージュンケーキだと松本が知ると、「ちょっと、ナラタージュンなのね」とケーキを見て、「あ、本当にナラタージュンになっているんですね。ありがとうございます」と笑い、ナラタージュンケーキの感想を問われると、「まさか、タイトルと僕の名前でギャグができるなんてね。このタイミングで完成披露があって、こうやってご縁あって祝っていただけて、嬉しいです。ありがとうございます」とお礼を述べていた。
34歳の目標や抱負を聞かれて、「目標(笑)」と驚きながらも、「そうですね。ぜひ、この映画がたくさんの方に観ていただけたらと思います。それに尽きます。切に願います」と強く語り、有村も、「お誕生日おめでとうございます。34歳も松本さんにとって、素敵な1年になりますように願っています」とお祝いの言葉がかけられた。行定監督は、「松潤おめでとう。もう34ですけれどもね。本当に大人の格好良い男だなあと思っているんで、これからももっと、大人ぶりを見せてもらって。正義感が強すぎるぐらい強いんで、格好良い松潤でいてくれれば良いなと思います」というお祝いの言葉を述べた。
松本と有村でバースデイケーキをはさんでのフォトセッションの準備に、「(写真は)いいですよ」と照れながらも、スタッフがナラタージュンケーキのンの文字を抜くと、「あ、ンは抜くんですか。何でですか。刺しておいてくださいよ。そりゃそうだ(笑)」と会場を和ませていた。
会場が最高にあたたかい雰囲気に盛りあがり、最後に見どころを含めたメッセージがそれぞれ述べられた。
待望の完成披露に行定監督は、「今から本当に観ていただければ分かるように、本当に今回のこの俳優たちの顔、表情、その仕草、佇まいですね。それが本当に印象に残る映画になったと思います。恋愛という男と女のどうしようもなさみたいなものが、この映画の全編的に本当に描かれている作品です。それぞれが、本当に自分が経験してきた恋愛みたいなものを振り返りながら、この映画を楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします」としみじみと語った。
難しい役を演じ切った有村は、「愛する形というのは、それぞれあると思います。共感できる、共感できないというよりも、観終わった後に大切な人を思い出してくれたり、大好きな人を思い出してくださったら、とても嬉しいです。ぜひエンディングまで、楽しんで帰ってください。よろしくお願いします」とメッセージを届けた。
新しい役にゼロから取り組んだ松本は、「昨年の夏に心血を注いで作った、参加させていただいた作品です。とっても素敵で、とっても苦くて、とっても濃密なラブストーリーが出来上がったなという風に思っています。たくさんの人に長く愛される作品になったら良いなという風に思っています。ぜひよろしくお願いします」そして、集まった観客に向けて「本当にお忙しい中、集まってお越しいただいたので、まずは本当に堅苦しい感じではなく、単純に作品を楽しんでいただけたらという風に思います。最後まで観ていただけたら、必ず何か伝わるものがあるんじゃないかなと思っています。ぜひ楽しんでください。今日はどうもありがとうございました」と一言ひとこと丁寧に語っていた。
観る者の恋愛偏差値が試される大人のラブストーリー『ナラタージュ』は、様々な視点や角度から観ることで、何度でも楽しめる作品となっている。
[スチール撮影: 久保 昌美 (メイン&ギャラリー)、Cinema Art Online UK (その他) ]
[スチール写真 (舞台挨拶): オフィシャル提供]
イベント情報
映画『ナラタージュ』完成披露試写会
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映画作品情報
《ストーリー》壊れるくらい、あなたが好きでした。 |
坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地、市川実日子、瀬戸康史
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