監督 白石和彌 × 俳優 音尾琢真 映画祭
映画『孤狼の血 LEVEL2』舞台挨拶
北海道出身の先輩後輩コンビが地元凱旋!
第42回日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を総なめにした映画『孤狼の血』(2018年)。その続編となる映画『孤狼の血 LEVEL2』がに公開される。
8月2日(月)より8月6日(金)に札幌シネマフロンティアで開催の「監督 白石和彌×俳優 音尾琢真 映画祭」の初日、8月20日(金)の公開に先駆けて映画『孤狼の血 LEVEL2』が上映され、上映後の舞台挨拶に白石和彌監督と音尾琢真が登壇した。
同郷&同窓の二人は相思相愛!?
北海道出身、同じ旭川西高校の出身ということで、昔ばなしにも華が咲く。白石監督はサッカー部、音尾は新体操部のエピソードを披露。そしてなんと、鑑賞者の中には旭川西高校出身が複数人おり、まさかの音尾の一学年後輩の方も参加していたことが判明。そして部活動を聞くとサッカー部であったことがわかり、白石監督が3年生の時の1年生ということで会場にはどよめきが。まさかの展開に同窓会チックに和やかに始まった舞台挨拶。
白石監督は、後輩はやはり可愛いものでと言いながら、過去9作品も白石監督作品に音尾が出演していることを激白。縁あり二人は出会い、音尾は『日本で一番悪い奴ら』(2016年)で一番最初に出演し、演じたのは警視庁の刑事役。
白石監督は「音尾さんの俳優としての魅力に惚れた部分もあったが、従順な可愛い後輩でもある。えこひいきというか、バーターというか…」と笑顔で話す。
音尾は「先輩からのオファーが来たら、とにかくOKと言うこと。台本は読まない、コンセプトも知らない、とりあえずOKと言う」と後輩として完璧な答えをする。
白石監督は、音尾の魅力について聞かれると「どんな役も、時にはコミカルに時にはシリアスに、いろんな形にできるのが最大の魅力。最近はどんな難役を音尾くんにやってもらおうかなと考えるのが楽しくてしょうがない」と彼の魅力を語った。
『孤狼の血』シリーズの話題へ
吉田滋の“LEVEL2”はおいしい役!?
『孤狼の血』シリーズでは入れ墨が印象的という話題に。音尾は「あの時は彫れるし、劇用に塗れる人でもある人に入ってもらっていただが、4時間ほどかけてやってもらった。昔は12時間とかかかってましたけどね」と話すと、白石監督は「役柄で絵柄なども基本は決めるのですが、本当に僕も気になっちゃって、ワンカットごとに見に行って、できたときは写真撮影したもんね(笑)」と楽しそうに話す二人。
そこで気になるのが吉田滋の“LEVEL2”。「どんな役になっているのか?」と聞かれると、白石監督は「実は最初に脚本家が本書いたときには、吉田のよの字もなくて、唯一脚本家の先生にお願いしてなんとか音尾、いや、吉田を出してくださいとお願いをして(笑)。結果、作った役がすごく大きくなって、おいしい役になってますよ」と熱く語った。
シリーズ化に関して「『孤狼の血』が世に出てから、会う役者、会う役者、みんな僕を広島に連れて行ってほしいという話をされるんです。でも刑事でオファーしたら、あ、ヤクザじゃなければすみませんという人が結構いたんですよ」と前作を観て気持ちが燃え上がる役者について話すと、音尾は「一番がっかりしてるのが中村獅童さんですよね(笑)」とツッコミ。
「前作の衣装合わせの時に、なんで俺はヤクザじゃないの監督~ってもうすでに不機嫌そうでしたよ(笑)。でもこのポジションでいてくれたことが今作ですごく活きているので、期待ですよ」と役者の熱さにも注目してほしいと語った。
観客からのQ&A
すすきのを映画の舞台に!?
ここからは観客からの質疑応答。今後やってみたい題材についてと、音尾をどんな役で起用するか聞かれた白石監督は「僕は本当にいろんなものに興味をもっているのですが、直近で発表したものでいうと『仮面ライダーBLACK SUN』。今まで見たことのないような仮面ライダーになると思います」と答え、音尾には既に別作品でオファー済であることを明かすと会場からは拍手が沸き起こる。
音尾は「その件で謎のメールが届きまして、その話を聞く前に仕事のオファーをもらう前に、謎の人間ではない役名だけが書かれていて。最近はちゃんとした役名じゃない、単語単語で連絡が来るので笑。でもね、これは本当に楽しみにしていてください!」と話し、会場を沸かせた。
さらにもう一問。「すすきのを舞台にする予定はありますか?」という質問に対して、白石監督は「すすきのにかかわらず、北海道を舞台に、何かいい題材があれば。気持ちはあるんですが、ほんとネタ募集ですね(笑)」と話した。
最後に、映画『孤狼の血 LEVEL2』が8月20日(金)に公開を迎えるにあたって、白石監督は「去年のコロナ禍の中で撮影した作品なのですが、観てくれた人みんな観終わったあとに元気がもらえると言ってくださります。コロナとか、今の生きづらい世の中を吹き飛ばせるのは『孤狼の血 LEVEL2』、そんな力がある作品だと作った我々も本当に思っている作品ですので、ぜひ沢山の方に観ていただきたいです」と話した。
そして音尾は「どれも名作揃いですが、『孤狼の血』の役所広司さん、大好きな大好きな大先輩なのです。でも『孤狼の血 LEVEL2』は若い我々で作り上げた一段違うエンターテインメントになっております!僕もそうだったのですが観終わったあとは簡単に立ち上がれないほどの大興奮状態でした。ぜひ、皆さんにも体験いただきたですし、いろんな方に薦めていただきたいです」と熱く語り、舞台挨拶は幕を閉じた。
イベント情報
監督 白石和彌×俳優 音尾琢真 映画祭
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映画『孤狼の血 LEVEL2』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》舞台は前作から3年後。広島の裏社会を収めていた伝説の刑事・大上亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡秀一。権力を用い、暴力組織を取り仕切っていた日岡だったが、出所してきたたった一人の“悪魔”によって事態は急転していく・・・。原作シリーズでは描かれていない、完全オリジナルストーリーとして誕生! |
製作:『孤狼の血 LEVEL2』製作委員会
配給: 東映