映画『孤狼の血』完成披露試写会
“コンプラ”度外視で観る者を魅了!!
役所広司・松坂桃李ら12人の豪華キャストが堂々集結!
躰が痺れる、恍惚と狂熱の126分。
“血沸き肉躍る、男たち渇望の映画”が誕生した。昭和63年。暴力団対策法成立直前の広島の架空都市・呉原を舞台に、刑事、やくざ、そして女が、それぞれの正義と矜持を胸に、生き残りを賭けて戦う生き様を描いた映画『孤狼の血』。決して地上波では許されない暴力描写とエロス、耳にこびりつく怒号と銃声。観る者は、生々しいまでの欲望にあぶられ、心は必ず火傷する。“警察小説×仁義なき戦い”と評される同名原作を映画化。昨今コンプライアンスを過度に重視する日本の映像業界と現代社会に対する新たなる挑戦であり、数々の【衝撃作】を世に送り出してきた東映が放つ【超衝撃作】である。規格外の作品へのチャレンジ精神に、役所広司をはじめ、松坂桃李、真木よう子、江口洋介、竹野内豊、石橋蓮司ら日本屈指の豪華キャストが賛同し、集結した。
4月25日(水)、東京・丸の内TOEI①にて完成披露試写会が開催され、役所広司、松坂桃李、江口洋介、真木よう子、竹野内豊、ピエール瀧、中村倫也、音尾琢真、伊吹吾郎、阿部純子、白石和彌監督、原作者の柚月裕子が登壇した。
当日イベントの開始前には、丸の内TOEIの前に平日とは思えないほどの人だかりができ、なんと歩道に寄せられたトラックステージからイベントの登壇者がサプライズ登場!映画『孤狼の血』のイメージカラーである“黒×黄”のタキシードやドレスを身にまとった豪華キャスト陣、監督、原作者の姿に集まっていた900人以上の観衆だけでなく、偶然通りかかった人々からも歓声が上がり、大きな盛り上がりを見せた。
イベントでは、MCの呼び込みで各キャストが登場。最後に登場した役所の時にのみ、BGMの音量が上がり「僕が頼んだわけじゃありませんが…」と述べた役所の挨拶により、会場は一気に朗らかな雰囲気になった。
MCから、それぞれ映画『孤狼の血』に出演しての感想を聞かれ、松坂は「警察の役をやったというより、役所さんとバディを組ませていただけたことが宝です。きっと映画を観終わったあと“羨ましい…!”と思っていただけると思うのですが、今回作品の中で役所さんが使われていたライターをいただきました。濃厚な関係性で過ごせたことが、本当に宝になりました」と語り、役所は「松坂くんとは二度目の共演ですが、今回は一緒のシーンが多く、楽しかったです。素晴らしい役者さんだと思いました」と松坂を絶賛。
さらに、極道側の人間を演じた江口は「“仁義なき戦い”があり、それからVシネマブームがきて、オールバックの男たちが格好良く生きていた時代の時間が止まっていたような感じがしていましたが、今回この映画が新しい突破口になればと思います」と作品への思いをコメントし、江口の部下を演じた中村は「ご覧の通り、いまだにタバコを買うと年齢確認をされる童顔の僕が左手に注射器、右手に拳銃のようなエキセントリックな役を白石監督に振っていただいて、一生懸命演じました。だめだったら監督のせいにしようと思います」と述べ、会場の笑いを誘った。
また、組長を演じた伊吹は「実録物を東映で作ろうという話になり、最初にできたのが“仁義なき戦い”で、その筋の方に本当にご指導いただいたり、あの時代だからこそできた作品でした。今の時代に極道を扱う作品を企画するというのは、東映のスタッフの方も非常に大変だったでしょう」と過去を振り返って、スタッフを労った。そんな伊吹と敵対する組の若頭を演じた竹野内は「今まで良い人の役が多かったんですが、今回白石監督からこのような役をいただいて、こんなすごいキャストの中で演じさせていただけて嬉しかったです」と普段とは違う役柄をアピール。作品の中でも印象的なキャラクターを演じた音尾は「白石監督から“音尾くんパンチパーマにできる?”と言われて、地毛をパンチパーマにして現場に挑みました!撮影後、パンチパーマをとくために坊主にしたら、意外にも坊主の役で仕事が繋がってしまい坊主俳優になりつつあります。人生が変わりました」とコメントし、観客からは笑いが起こった。
そしてピエールは「試写会にお着物でいらっしゃっている方がいるので、重厚で、かちっとした映画に見えて良いですね。映画の内容もそれにふさわしいものになっております」と作品の印象を語った。
キャストからのコメントを聞き、白石は「東映と言えば実録やくざもののイメージがある中で、現代にそれに近いものを作ろうとしたとき、誰を起用すればいいのかと考え、自分が本当に一緒に仕事をしたい人たちに声をかけ集まっていただきました。皆さん本当に映画の中で良い顔をされています」と作品を共に作り上げたキャスト陣を語った。
また、熱い男たちの中で強くしなやかに生きる女性を演じた真木は「オールキャストが切磋琢磨するクラブのシーンを間近でみて、“格好良い…!”と思ったのと同時に、自分が男性だったら自分もやってみたいなと思うような、ちょっとうらやましいくらい格好良いものになっています」と作品の魅力を述べ、ミステリアスな女性を演じた阿部は「格好良いな、熱いな、と思いました!みぞおちのあたりをぐっと掴まれるような熱さを感じました。出演させていただいている身でありながら、作品のファンになり、このギラギラした男たちに惚れこんでしまいました!」と実際に出来上がった映画を観た感想を述べた。
そして、原作者の柚月は、映像で観た『孤狼の血』について聞かれると「原作を書いた時も、“男”を全面に出そうと書いた作品ですが、映像はすごいですね。私が考えていた以上に、ダイレクトに格好良さを感じていただけると思います」と本作の迫力を語った。柚月のコメントを受けて、映像化の苦労を聞かれた白石は「時代設定が現代ではないので、どう映像にしていくかがとても重要でした。呉の人々の協力、スタッフやキャストが一丸となって、戦う男たちの世界を作ってくれました。苦労はあったのですが、こうやって出来上がってしまうと、苦労は何一つ覚えておらず、充実した時間だったなと思います」と晴れやかにコメントした。
最後に、これから映画を観る方へコメントを求められた役所は「白石監督に最初に会ったときに“元気のある日本映画”を作りたいと言われ、それを作るために頑張りました。やくざ役の皆さんも根が不良なので、生き生きされてましたし、真木さんや阿部さんは華を添えてくださいましたし、僕と松坂くんは正義の味方をやっております」とジョークを交えてコメントし、会場が笑いに包まれたままイベントは幕を閉じた。
イベント情報
映画『孤狼の血』完成披露試写会■開催日: 2018年4月25日(水) |
映画『孤狼の血』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》「わしは捜査のためなら、悪魔にでも魂を売り渡す男じゃ」昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。 |