映画『フロントランナー』
ヒュー・ジャックマン登壇!
スペシャル・ファンスクリーニングイベント開催!
アメリカ大統領になれなかった偉大な男
歴史を変えたこの映画を、ぜひ観てください!!
映画『フロントランナー』(原題:THE FRONT RUNNER)で、“JFKの再来”と言われながら政界から葬られたカリスマ天才政治家を熱演し、事件の真相に迫るサスペンスフルな役に挑んだ主演のヒュー・ジャックマンが来日!
1月22日(火)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで映画『フロントランナー』のスペシャル・ファンスクリーニングイベントが開催され、公開を待ち望んでいた日本のファンの前にヒューが登場し、上映前にファンと交流した。
本作は、1988年のアメリカ大統領選において実際にあったできごとをもとに製作されたもので、大統領最有力候補がたった46歳という若きカリスマ政治家ゲイリー・ハートがたった一つのスキャンダル報道で政界から葬られた1988年の事件の真相に迫るサスペンス・ドラマである。
監督は『マイレージ、マイライフ』(2009年)で第82回アカデミー賞の監督賞と脚本賞にノミネートされたジェイソン・ライトマンが務め、ジョン・F・ケネディの再来として大衆に愛され、当選は確実視されていたゲイリー・ハートがマイアミ・ヘラルド紙の記者が掴んだ“ある疑惑”の報道により、勝利を目前にして撤退を余儀なくされる。その3週間の出来事を圧倒的なスピード感と臨場感で描いた。
親日家でも知られるヒュー・ジャックマンの来日は、映画『グレイテスト・ショーマン』(2018年/原題:THE GREATEST SHOWMAN)のプロモーション以来の1年ぶり。今回の来日では自身の主演最新作の魅力を大いに語り、ファンからの質問にもユーモア交えて答えるなど、会場を大いに沸かせた。
《舞台挨拶レポート》
イベント開始前、会場のTOHOシネマズ 六本木ヒルズのスクリーン7(定員520名)は、ヒュー・ジャックマンの登壇を今か今かと待ちわびる観客で浮足立っていた。
MCによる進行説明で、ヒュー・ジャックマンの登場から挨拶するまでの間は撮影可能なことがわかると会場は喜びの声で溢れた。
会場には、前日行われた来日記者会見の記事をみて予習をして臨んだファンも多数いて、ヒュー・ジャックマン主演の新作映画『フロントランナー』の話を直接、ヒューから聞ける瞬間に期待感が高まっていった。
そんななか、ヒューが客席前方の扉から登場し、会場が歓声の渦に包まれた。ヒューは通路沿いのファンたちにハイタッチをしたり、一緒に写真撮影に応じたり、あたたかい人柄を滲ませた。
ヒュー・ジャックマンより、日本のみなさんへのご挨拶「こんばんは」と日本語で挨拶。『フロントランナー』は、これまで私が出演してきた映画とは全然違うんだけど、この映画はアメリカの政治やオーストラリアの政治を全く知らなくて皆さんも楽しめます。ある男の歴史を描いたというよりは、ある歴史の瞬間を描いた映画なんです。 1987年のこのできごとを色んな視点から描いているから、娯楽性が高いだけでなく、皆さんがこの映画を観られたら、様々な感想を持たれると思います。観終わった後にだまってはいられない、何か考えざるを得ない作品なんだ。だから、皆さんも色々と物議を醸しだしてほしい。 政治のバックグラウンドを知らなくても、大丈夫。新聞を読んでみるだけでも10年前と今とでは、ジャーナリズムが全然違う。この映画を観ると、なぜ昔と今とでジャーナリズムが変わったのかということを理解してもらえると思う。だから、できるだけ多くの方々にぜひこの映画を楽しんでいただきたい。そして、鑑賞後には大いに議論してほしいんだ。 私は、日本には公私ともに度々来ていて、今回も家族と一緒に来日しました。ここ日本は、本当に美しい国です。そして、皆様に心からの感謝を申し上げます。 |
ヒューは、通訳の方が観客に話されている間にも、観客席の正面、上手、下手と順に向きを変えてどの座席からも自分の姿が見えるような配慮をしたり、時折手を振るなど、ファンサービス精神をみせた。
ヒューの挨拶が終わると、楽しかった“撮影OKタイム”も終わり、ヒューへの質問コーナーに突入。まずはMCからの質問で始まった。
ヒュー・ジャックマンへのQ&A
Q. 実在するご健在の人物を演じるのはどのようなご苦労がありましたか?(MC)
ゲイリー・ハート役を演じるにあたり、ゲイリー・ハートさんに実際に会いました。そして、彼と彼のご家族と一緒に家に泊まらせていただいたんです。そのときに、「ここ50年で一番有能で聡明であり先見の明もある政治家」と言われながら大統領になれなかった彼のことを「アメリカ大統領になれなかった偉大な男」というようにも言われていることを知ったんだ。
映画でも描いているように、ゲイリー・ハートは若い人にインスピレーションを与えてインスパイアし魅了しているし、それでいて非常に複雑なキャラクターでもあって、かなりプライベートを守ろうとした人だったんだ。だから、私がこれまでに演じたどの役よりも複雑な役で、これまでとは大きく違っていたから、そういう苦労はあったけれど、一緒に演じたキャストの方々や監督のおかげで演じ切ることができたんだ。
(SNSで募集したファンからの質問に回答)
Q1. 過去に富士山に登ったり、皇太子殿下と一緒に映画を鑑賞するなど、日本での思い出がたくさんあると思いますが、なかでも最も印象深い日本でのできごとは何ですか?
う~ん、ありすぎて選ぶのが難しいけど…息子と富士山に登ったことかな。一生忘れられない思い出になったんだ。非常にスピリチュアルなものを感じました。すごく寒いなかたくさんの人が登山していて、ちょうど今日のように晴れ渡った素晴らしい日でした。頂上に着くと、海まで見渡せるような素晴らしい景色が広がっていて、そこに日が昇ってきました。言葉にできないくらい感動しました。そして、ふと隣の息子を見るとすでに爆睡していました(笑)。
そう、日本の皆さんにご案内があります。実は、日本で踊ったり歌ったりする舞台をお見せしたいと思っています!早ければ、年内にでも。そして、2020年にはオリンピックにも来たいと思っています。勘違いしないでね、出るわけではなく観るだけですよ(笑)。
(会場は大きな笑いと拍手の渦に包まれた)
Q2. 役に入り込み過ぎて失敗したエピソードは何かありますか?
たくさんあります。それこそ毎日しょっちゅうです。いっぱい失敗しているんだけど、映画ではそのNG映像はカットされて流れないから、みなさんにはいい映像を観てもらっているんだよ。あははは!
Q3. 大統領選挙に出馬することになったら、ご自身のどこを一番アピールしますか?そして、もしもヒューさんが当選したら、まず一番最初に何をしたいですか?
ん~、私は大統領としては、ひどいと思います。心が優しすぎるところがあるので、誰かに何かを求められたらすぐにOKでしてしまうだろから…もし、私が大統領になったら、その国は半年で破産します。でも、その半年はとっても楽しい日々になること間違いなしです!
質疑応答でヒューのユーモア溢れるトークを楽しんだ後、いよいよ本日の最大のお楽しみ「スペシャルプレゼント」の時間へと移っていった。
ヒュー・ジャックマンからスペシャルプレゼント
スペシャルプレゼントは、『フロントランナー』のヒュー・ジャックマン直筆サイン入りポスター。ファンであれば、喉から手が出るほど欲しいもの。会場のボルテージが再び急騰した。
MCの方より、プレゼントの当選者を5名選んでほしいと座席番号の入った抽選箱を差し出されると、ヒューは、「もし、私がこのイベントを仕切っていたら、全員にプレゼントするよ~。えへへへ」と茶目っ気たっぷりな様子。
(くじを引き、当選者を決定!)
当選された方が喜び勇んで壇上へ1人、2人とあがっていき、なかにはガッツポーズをする男性や、喜びのあまり悲鳴をあげる女性などもいて、「ぜひほしい~!!」という雄叫びも聞こえてくる。「今度こそ自分の番号が呼ばれるんじゃないか?!」といった緊張感と期待感に会場が包まれていった。
最後の5人目が登壇し、興奮冷めやらぬなか、「スペシャルプレゼント」のプレゼンターがヒューだということがわかると、再び歓声がとどろき渡る。そして、ヒューはポスターを手渡しする際に、一人ひとりの名前を聞いて渡していく。ハグをリクエストされると快く応じ、自他ともに認める“優しい人”を披露していた。
ヒューを囲んで当選者全員の記念撮影では、男性当選者に手をかけ、にこやかにカメラにむかっていた。当選したファンは喜びを隠しきれない様子で写真におさまっていた。
撮影を終え、観客席へ戻っていく当選者たちを、優しいまなざしでずっと見送るヒューのあたたかな人柄に、会場が魅了されたスペシャル・ファンスクリーニングであった。
ヒューはフォトセッションを終え会場を後にするとき、MCに声をかけ握手するという自他ともに認める“完璧なナイスガイ”ぶりを最後までみせていた。
最後に
学生の頃からジャーナリズムに興味があったヒュー・ジャックマンが膨大なリサーチをして臨んだ『フロントランナー』は、米国大統領最有力候補と言われていた実在(存命)の天才政治家ゲイリー・ハートがたった1つのスキャンダルで撤退を余儀なくされる緊迫した3週間を描いている。この出来事は一個人ではなく政界そしてジャーナリズムをも変える岐路となったものであった。
この「アメリカ大統領になれなかった偉大な男」を描いた映画を観ることで、それぞれの視点、それぞれの立場から語り合わずにいられなくなる。そして、スピードばかりが要求され、情報に流されがちな今の時代に、表面に惑わされることなく「本当に大切なものはなにか?」という視点を見失わないこと、それこそ、この映画は歴史を変えいく種となるであろう。
[記者: 神原 貴子 / スチール撮影: 坂本 貴光]
イベント情報<映画『フロントランナー』スペシャル・ファンスクリーニング> |
映画『フロントランナー』予告篇
映画作品情報
《イントロダクション&ストーリー》全てを変えてしまった―1988年 1988年、米国大統領選挙。コロラド州選出のゲイリー・ハート(ヒュー・ジャ ックマン)は、史上最年少にして最有力候補《フロントランナー》に躍り出る。 知性とカリスマ性を兼ね備えた彼は、ジョン・F・ケネディの再来として大衆 に愛され、当選は確実視されていた。しかし― マイアミ・ヘラルド紙の記者 が掴んだ“ある疑惑”が一斉に報じられると事態は一変する。勝利を目前 にして、ハートの築き上げた輝ける未来は一気呵成に崩れ去り、一つの決 断を下す時が訪れる…あの日、一体何が起きたのか―。 選挙キャンペーンスタッフ、報道の信念をもったジャーナリスト、トクダネ が欲しい記者、ハートの妻と娘、それぞれの視点で描かれるドラマは、圧倒的なスピード感と臨場感で、観るものをまるで、自分がその中の一員で あるかのように引き込む。 |
原題: The Front Runner監督: ジェイソン・ライトマン
脚本: マット・バイ、ジェイ・カーソン、ジェイソン・ライトマン
原作: マット・バイ著「All the Truth is Out」
TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー!