第34回 東京国‎際映画祭(TIFF) 配信ドラマ『つばめ刑事』イベント上映会 レポート
【写真】第34回 東京国際映画祭(TIFF) アイム・ユニバースpresents「つばめ刑事」イベント上映&筆談トークショー (つば九郎)

第34回東京国際映画祭(TIFF)
アイム・ユニバース presents「つばめ刑事」
イベント上映&筆談トークショー

つば九郎「レッドカーペット歩けないの?」
今後演じたいのは“日本一になる役
と、チームへの粋なエール

10月30日(土)から日比谷・有楽町・銀座を舞台に開催中の第34回東京国際映画祭(TIFF)。11月3日(水)には、東京ミッドタウン日比谷日比谷ステップ広場で、アイム・ユニバース協賛のもと、2019年製作の連続配信ドラマ「つばめ刑事」のイベント上映会が行われた。2021年プロ野球セントラル・リーグで優勝を果たした東京ヤクルトスワローズマスコット・つば九郎が主演を務めた異例の“刑事ドラマ”だ。

イベントには主演のつば九郎と、MCとして東京ヤクルトスワローズスタジアムDJのパトリック・ユウが登壇。必需品のスケッチブックを携えたつば九郎による筆談トークショーが披露され、ユーモアと時に“毒”を含んだキレのあるやり取りで詰めかけたファンを湧かせた。

丸の内TOEIでの先行上映から映画祭への“凱旋”
熱烈ファンの前につばめ刑事登場!

約300席の屋外観客席が早々に埋まり、広場を臨む階段上にもつば九郎やスワローズグッズ持参の100名近いファンが押し寄せた、熱気あふれる会場。パトリックの呼びかけに「つばめ刑事」へと扮したつば九郎が現れると、観客席から一斉にカメラのシャッター音が聞こえた。

「つばめ刑事」は2019年に東京ヤクルトスワローズ創立50周年とつば九郎デビュー25周年を記念して製作された配信ドラマ。球団とのトラブルでマスコットをクビになってしまったつば九郎が、明治神宮球場を守る「鳥小屋署」の一員となり、さまざまな事件を解決する“刑事もの”で、つば九郎以外に山田哲人、青木宣親、中村悠平ら現役で活躍中の選手が本人役で登場することでも話題となった。

同作は2019年6月に丸の内TOEI①で完成披露先行上映会を開催。今回は同じ日比谷・有楽町・銀座エリアで開催の世界的な映画祭でのイベント上映となり、見事に凱旋を果す形となった。

【写真】第34回 東京国際映画祭(TIFF) アイム・ユニバースpresents「つばめ刑事」イベント上映&筆談トークショー (つば九郎)

東京国際映画祭での上映は「ちょーきもちいい」

サングラスと「鳥小屋署」のエンブレム付きヘルメットを身に着けたつば九郎は、さっそくスケッチブックをめくり「はじめまして。かめんらいだーつばくろうです」と、「つばめ刑事」の前後に上映される作品にちなんで挨拶。なぜ映画祭に呼ばれたのかわからない、と謙虚な姿勢を見せつつも「きょう1にちみなさんたのしんでください」と詰めかけた多くのファンに感謝を述べ、イベントはスタートした。

【写真】第34回 東京国際映画祭(TIFF) アイム・ユニバースpresents「つばめ刑事」イベント上映&筆談トークショー (つば九郎)

まずは、MCのパトリックから東京国際映画祭に関する質問が。「この映画祭はもちろん知っていましたよね?」と問われたつば九郎の回答は、「れっどかーぺっとあるけないの?」。冒頭の謙虚さとはうって変わった強気の“質問返し”で観客の笑いを誘い、そんな映画祭で自身の出演作が上映されることへの感想を聞かれると「ちょーきもちいい」と数年前に流行語大賞を獲得した名言を引用して感激を伝え、満場の拍手を浴びた。

【写真】第34回 東京国際映画祭(TIFF) アイム・ユニバースpresents「つばめ刑事」イベント上映&筆談トークショー (パトリック・ユウ)

あの看板選手の演技に辛口批評でファン爆笑

また、この日全12話中3本が上映される「つばめ刑事」の見どころについて聞かれると、「やまだくんのせりふがぼうよみ」と、本人役で出演したスワローズのキャプテン・山田哲人選手の演技を“辛口批評”し、再びの拍手を巻き起こした。さらに、パトリックからの最後の質問「“役者”つば九郎としてやってみたい役」には「にほんいちになるやく」と即答。今季ペナントレースでセ・リーグ優勝を果たし、クライマックスシリーズでの戦いを控える所属チームに、つば九郎なりのエールを込めた回答を贈った。

続いて、ファンからの質問に答えるコーナーに。VTRで送られた子供たちからの質問「(妹の)つばみちゃんとは仲良し?」に「びじねすのはなし」、「どうやってヤクルトのマスコットになったの?」に「はらじゅくですかうとされた」とユーモアたっぷりの回答を連発。さらに、「つば九郎は何のイタズラが好きですか?」の質問には「めだるをかじる」と、今夏話題になったニュースを引用し、まさにつば九郎節の”いたずら”ともいえるブラックジョークで会場を爆笑で包んだ。

【写真】第34回 東京国際映画祭(TIFF) アイム・ユニバースpresents「つばめ刑事」イベント上映&筆談トークショー (つば九郎「めだるをかじる」)

好きな映画は、東映伝説の刑事バディ作品
「つばめ刑事」にもオマージュシーン

その後、質問コーナーは来場客とのやり取りに。「大好きです。結婚してください」の質問に「いいよ」、「結婚したけど、つば九郎の方が好き。どうしたらいい?」に「不倫はだめ」など“色雄”っぷりを見せつける質疑応答の中、「好きな映画は?」と聞かれると「つばめでかのげんさく、あぶないでか」と同じ東映配給の伝説とも言える刑事バディ作品を挙げた。その後上映された「つばめ刑事」第12話のラストシーンでは、「あぶない刑事」をオマージュしたと思われるレトロな映像手法で撮られた、神宮球場外を走るつば九郎の姿が。ドラマ内でもそのリスペクトぶりが見受けられた。

【写真】第34回 東京国際映画祭(TIFF) アイム・ユニバースpresents「つばめ刑事」イベント上映&筆談トークショー (つば九郎)

本編上映後は、プレゼント抽選会が開催。合間に発売中の同作DVDのアピールもしっかしたつば九郎。協賛社であるアイム・ユニバースの藍川眞樹代表取締役とのフォトセッション後「ないたーれんしゅうにいってきます」と、マスコットとして多忙ながらも充実した様子をみせつつ、広場を埋め尽くした観客の拍手を受けて、イベントは終了した。

【写真】第34回 東京国際映画祭(TIFF) アイム・ユニバースpresents「つばめ刑事」イベント上映&筆談トークショー (パトリック・ユウ、つば九郎「プレゼント抽選会」)

[スチール写真&記者: 深海 ワタル]

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イベント情報

第34回 東京国際映画祭(TIFF) 
アイム・ユニバース presents「つばめ刑事」イベント上映会

■開催日: 2021年11月3日(水)
会場: 東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場
■登壇者: つば九郎、藍川眞樹(アイム・ユニバース代表取締役)
■MC: パトリック・ユウ(東京ヤクルトスワローズスタジアムDJ)
■主催: 東京国際映画祭
■協賛: アイム・ユニバース

【写真】第34回 東京国際映画祭(TIFF) アイム・ユニバースpresents「つばめ刑事」イベント上映&筆談トークショー (つば九郎、藍川眞樹 アイム・ユニバース代表取締役)

ドラマ「つばめ刑事」予告篇

作品情報

【画像】ドラマ「つばめ刑事」メインカット

~史上初!?人気球団マスコット主演の刑事ドラマ!!~

2019年 ヤクルトスワローズ設立50周年 & つば九郎デビュー25周年。

なんとまさかの つば九郎が 俳優デビュー!! 自由奔放 腹黒で いつもマイペースなつば九郎・・・

演技できるの? そもそも喋れなくない? 関係ないね!!

つば九郎が球場を飛び出して、スマホに テレビに あなたの前に!? 日本中がイッツ ショータイム!!

~つば九郎が俳優デビューを飾る舞台は 配信ドラマ!!~

「つばめ刑事」は、「キスのカタチ」(BOYS AND MEN主演×内田英治監督ほか/2016年)、「君は放課後、宙を飛ぶ」(私立恵比寿中学主演×徳尾浩司脚本×湯浅弘章監督ほか/2018年)に続く、東映×TBSグロウディアの動画配信WEBコンテンツプロジェクト・第3弾!野球の試合観戦の合間にも気軽に見れる1話12分のショートドラマ。

《ストーリー》

年末恒例の契約更改 。年 棒アップを求めるつば九郎に、球 団 幹部 は 渋い顔 。 毎度 炎 上続きの素行に頭を悩ましていたのだ 。交渉は揉めに揉め、ハッスルしたつば九郎は思わず部長にビンタを食らわし、その場でクビを言い渡されてしまう。

途方に暮れるつば九郎に救いの手を差し伸べたのは、秘密裏に球場の平和を守ってきた“鳥小屋署”の面々。急な展開に悩むつば九郎だったが、「つばめ刑事」として球場内の平和を守ることを決意。大好きな“あぶ刑事”スタイルに身を包み、個性豊かな仲間たちと共に数々の難事件を“つば”っと解決できるわけもなく・・・

実際に舞い込む事件は、選手の失くし物 などゆる~い事件ばかり。そして仲間の署員もみなどこかポンコツで、なかなか華麗に事件は解決しない。

そんな中、セ・リーグ参入を企む謎の球団「東京ブラック・カラス」によるスワローズへの妨害が始まる 。果たしてつば九郎はスワローズと神宮球場を守ることができるのか? そして敵が狙う“ 伝説のノート”とは?

いまあなたはプロ野球史上最大の事件の目撃者となる!?

 
出演: つば九郎、石田剛太(ヨーロッパ企画)、土佐和成(ヨーロッパ企画)、工藤綾乃、宮崎秋人/梅垣義明、磯野貴理子、柏木ひなた(私立恵比寿中学)、咲良菜緒(TEAM SHACHI)、トルクーヤ MOMOKA(Passion)、ドアラ/山田哲人、真中満/ベンガル
 
監督: 諏訪雅(ヨーロッパ企画)、たかせしゅうほう
 
脚本: 諏訪雅、下亜友美、石田剛太
 
企画協力: 東京ヤクルトスワローズ
製作著作: 「つばめ刑事」製作委員会(東映・TBSグロウディア)
 
©「つばめ刑事」製作委員会
 
公式サイト: www.tsubadeka.jp
公式Twitter: @tsubadeka

この記事の著者

深海 ワタルエディター/ライター

ビジネスメディア、情報誌、ITメディア他幅広い媒体で執筆・編集を担当するも、得意分野は一貫して「人」。単独・対談・鼎談含め数多くのインタビュー記事を手掛ける。
エンタメジャンルのインタビュー実績は堤真一、永瀬正敏、大森南朋、北村一輝、斎藤工、菅田将暉、山田涼介、中川大志、柴咲コウ、北川景子、吉田羊、中谷美紀、行定勲監督、大森立嗣監督、藤井道人監督ほか60人超。作品に内包されたテーマに切り込み、その捉え方・アプローチ等を通してインタビュイーの信念や感性、人柄を深堀りしていく記事で評価を得る。

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