映画『勝手にふるえてろ』公開初日舞台挨拶レポート
【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 フォトセッション (松岡茉優、渡辺大知、石橋杏奈、北村匠海、大九明子監督)

映画『勝手にふるえてろ』㊗公開初日舞台挨拶

「わたしたちがこれからの映画を盛り上げていく」
松岡茉優、映画初主演にして将来の大女優の片鱗を魅せた!

第30回東京国際映画祭(TIFF)で観客賞を受賞した映画『勝手にふるえてろ』が12月23日(土・祝)に公開初日を迎えた。

原作は、2001年に「インストール」でデビュー、「蹴りたい背中」で第130回芥川賞を受賞した作家・綿矢りさによる同名小説。主人公ヨシカには、映画、テレビに大活躍中の松岡茉優。映画初主演となる本作でコメディエンヌとしての才能を存分に見せつける。2人の彼氏役には、黒猫チェルシーのボーカルであり、役者・映画監督としても独特の存在感を放つ渡辺大知と、DISH//でボーカル・ギターを務め、人気急上昇中の若手俳優・北村匠海。そんな本作の公開初日を記念して、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で開催された初日舞台挨拶に主演の松岡茉優、渡辺大知、石橋杏奈、北村匠海、大九明子監督が一同に集結した。

イベントレポート

―― それでは、今作が初主演となりました松岡茉優さんよりご挨拶おねがいいたします。

松岡: 皆さま、今日はイブイブの日に足をお運びいただきましてありがとうございます(笑)。この映画を観ようと選んでいただいたことが嬉しいです。皆様に観てもらえることが本当に嬉しいです。今日は色んなお話をしながら楽しんでいただければと思います。どうぞよろしくお願いします。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 松岡茉優

―― 初主演作が本日公開されました。皆様、ご覧になっていかがでしたか? (会場拍手)

松岡: ありがとうございます!私事ですが、8歳の子役から仕事をしていて今22歳、14年目にして初主演をさせていただき、そしてこの初主演作品のこの初初初のお時間を皆さまと共にできること、観てくださった方々のお顔をこうして拝見できることがとても幸せです。ありがとうございます。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 松岡茉優

―― 続きまして、松岡さん演じるヨシカの同僚で、リアル彼氏の二を演じました渡辺大知さんよろしくお願いいたします。

渡辺: 渡辺大知です。よろしくお願いします!本当に今回、主題歌も担当させていただいたということで、これまで音楽と役者の二つのお仕事をさせていただきましたが、それが今回初めて、その二つが一つになったような感じがありまして、自分としてはとっても感慨深い大事な作品になりました。これだけたくさんの人に来ていただき嬉しく思っております。本日はありがとうございました!

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 渡辺大知

―― ヨシカの同僚で、恋愛マスターのクルミを演じました、石橋杏奈さんです!

石橋: 皆さん今日は祝日で休日のお忙しい中、この映画のために足をお運びいただき有難うございます。クルミという役は、ヨシカの恋をかき乱す役なわけですけど、意図してやっているわけじゃなく、こういう人は自分の周りにもいるなあと思いながら、彼女たちを参考にさせていただきながら演じさせていただきました。皆様の記憶に残る映画になったらいいなと思います。ありがとうございます。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 石橋杏奈

―― ヨシカが10年間も片思いをし続けている脳内彼氏のイチを演じました北村匠海さんです! 

北村: イチを演じさせていただきました北村匠海です。僕らは前から宣伝活動をさせていただいてきましたが、いつスタートかわからない中でずっとやらせていただいてきましたが、本日がスタートということで。もうご覧いただいたということですが、この時間もぜひ楽しんで帰っていってください。今日はありがとうございます。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 北村匠海

―― そして、今作を手がけられました大九監督明子監督です!

大九監督: 皆さまお越しいただきありがとうございます。こちらの劇場に10年前初めての商業作品である『恋するマドリ』という作品で公開舞台挨拶に立たせていただきまして、それ以来10年間ですね、映画界の片隅でしがみついてきたところ、本日またこんな素敵な俳優たちとこちらの舞台に立たせて頂き大変光栄に思っております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 大九明子監督

―― 本当にたくさんの宣伝活動をしていただきました。取材媒体は106媒体。舞台挨拶も10回目と。

松岡: 106媒体というとピンと来無いかもしれないですけど、雑誌やテレビにラジオ、フリーペーパーなど色んな媒体で106媒体様ということで、それぞれにライターさんや編集者さんがいらして、映画を観て、ご取材に来てくださったということで。106回同じ話をしたわけではなくて、媒体さんによっても色んな捉え方をされていて、自分だけが観た『勝手にふるえてろ』の世界じゃなくて、色んな方が色んな視点で観た今作についてのご感想やご質問を公開前から伺えたのはありがたかったです。『コウノドリ』というドラマが昨日最終回だったんですけど、主演の綾野剛さんから「初主演なんて、取材大変でしょう?」っておっしゃっていただいて、撮影中の時点で多分50〜60媒体だったんですけど、綾野さんから「うーん100回は行くね」って言われまして(笑)。流石先輩、当ててきたなと思いました(笑)。 でも、綾野剛さんは100回を超えて200回っていう。やっぱり先輩はすごいなぁと。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 松岡茉優

―― 渡辺さんも沢山取材を受けられましたね。

渡辺: 僕は今回、自分も出していただいてますけど、イチこの映画のファンとしてこの映画をたくさんの方に観ていただきたいという気持ちになりまして。少しでも力になれたらという気持ちで宣伝活動させていただきました。その中で、ラジオで主題歌の生演奏をしたんですけど、なかなかこういう機会がないと、ラジオで生演奏など出来ないのですごく嬉しかったです。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 渡辺大知

―― ありがとうございます!さてここからはですね、趣向を変えたご質問をさせていただければと思います。 映画『勝手にふるえてろ』のタイトルに合わせまして、皆さまが最近ふるえたエピソードを教えてください。

(監督・キャストそれぞれが事前に回答を書いたフリップが渡され、順番にフリップを公開した。)

松岡: 「石坂さん加賀さんから頂いた言葉」です。『やすらぎの郷』という作品で、先輩と言っていいのかわからないぐらい大御所の方々とご一緒する機会に今年は恵まれまして、石坂浩二さんと加賀まりこさんと三人でのシーンが一度ありまして、カメラが回っていない時に、お二人が、じーっと私を見て、 「いやー茉優ちゃんはこれからどんな女優さんになっていくんだろうね」っていうお話になりまして。「茉優ちゃんはこのままの茉優ちゃんでいけばいいよ」って言っていただいて。自分はこうした方がいいかな?こうあるべきかな?と思うこともあったのですが、お二人からそのような言葉をいただきまして、「自分はこのままでいいんだ」「このままでいこう」と思えたといいますか。心が軽くなった出来事でした。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 松岡茉優

渡辺: 「好きなラジオで『ベイビーユー』をかけてもらった!!」です。僕が学生時代から聴いていた爆笑問題さんのラジオ番組『爆笑カーボーイ』で先々週『ベイビーユー』を爆笑田中さんからかけていただいて、これはふるえましたね。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 渡辺大知

石橋: 「ボトムスのチャックが全開になりがち」です。私すごくしょーもないんですけど(笑) 趣旨の捉え方が違いましたね(笑)

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 石橋杏奈

北村: 「歩いていたら、靴底がベロンと、、、」
僕、古い靴を履くことがあるんですけど、この前、3駅分ぐらい歩いていたんですよ。そしたら靴底の感覚が失くなって、後ろ振り返ったら靴底が置いてあって、、、(笑) 。靴って底が取れると、下がバレエシューズみたいに編み編みになってるんですよ。そこからあと1kmどうやって歩けばいいのだろうと、ふるえました。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 北村匠海

大九監督: 「トミーリージョーンズさん」です!東京国際映画祭の審査員長がトミーで。何日か観たものを審査員同士が集まって、喧々諤々(けんけんがくがく)話し合うというものなのですが、コンペティション部門に選出していただき、観客賞をいただいたものなのですが、そういう観客賞をいただいたというものはお一人お一人が投票していただいたということなのですが、投票していただいていない方々の中も含めて、ご覧になった方々の中にはトミーリージョーンズさんもいたんだなあと。映画という素晴らしさを感じる思いがしましたので、これからも身を引き締めて映画を作っていきたいなと思いまして、トミーリージョーンズさんと書かせていただきました。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 大九明子監督

それぞれのフリップ公開中、キャスト同士のツッコミなどの掛け合いなどもあり、キャスト陣の仲の良さがうかがえる時間となった。

その後、フォトセッションが行われ、最後に登壇者を代表して、大九監督そして松岡茉優より最後にメッセージを頂いた。

大九監督: 本日公開ということで、一番ふるえていたことは、本日のこの公開日ということを書きたかったのですが(笑) 毎回、自分映画を撮るたびに同じことを言っているんですけど、私にとっても大事な映画なのですが、この『勝手にふるえてろ』がどなたかにとって大事な映画になりますようお祈りするような気持ちでおります。本日はお越しいただきご覧いただき、本当にありがとうございました。

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 大九明子監督

松岡: ここには400名の方とマスコミの方々にお集まりいただいているわけですが、本当はお一人お一人15分ぐらいかけて映画の感想を聞いて回りたいぐらいなのですが(笑)、皆様のお顔をゆっくり拝見しながら、楽しんでいただけたかなあと想像しています。

東京国際映画祭のコンペティション部門で観客賞をいただき、世界の方にも知っていただき、映画というものはこういう風に広がっていくんだと思いました!

私事ですが、自分の初の主演映画の公開初日は今日だけです。皆さんが私がもっともっと人としても女優さんとしても素敵になった時に、「そういえば、あいつの初主演作の公開初日舞台挨拶に俺行ったんだよ、私行ったんだよ」って言ってもらえるような、自慢してもらえるような女優さんになりたいなと思っています。そしてそんな皆さまの顔を、こういった舞台挨拶の時などに見れるように、私たち俳優一同、(キャスト陣を見渡しながら)いい? 一緒にしちゃって(笑)? これからの映画界を盛り上げていくのも私たちだと思っています。なので、映画がもっともっと元気になるように頑張っていきますので、どうか皆さん、長生きしてください(笑)。本日はありがとうございました!

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 松岡茉優

最後まで笑いに包まれつつ、400人超の観客の声援と拍手に見送られながら監督・キャスト陣が舞台を後にし、今回の公開初日舞台あいさつは幕を下ろした。

[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 蒼山 隆之]

イベント情報

映画『勝手にふるえてろ』公開初日舞台挨拶

■開催日: 2017年12月23日(土・祝)
■会場: ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン10
■登壇者: 松岡茉優、渡辺大知、石橋杏奈、北村匠海、大九明子監督

【写真】映画『勝手にふるえてろ』初日舞台挨拶 フォトセッション (松岡茉優、渡辺大知、石橋杏奈、北村匠海、大九明子監督)
 

映画『勝手にふるえてろ』予告篇🎞

映画作品情報

【画像】映画『勝手にふるえてろ』ポスタービジュアル

第30回 東京国際映画祭(TIFF) コンペティション部門 観客賞受賞 

《ストーリー》

“脳内片思い”の毎日に“リアル恋愛”が勃発!? 
ふたりの彼氏(?)の間で揺れながら、傷だらけの現実を突き抜ける、暴走ラブコメディ!

中学時代の初恋相手のイチを10年間忘れられない24歳の会社員ヨシカ(松岡茉優)は、そんなヨシカの前に、ある日職場の暑苦しい同期のニ(渡辺大知)が現れ、交際を申し込まれる。人生初の告白に舞い上がるも、暑苦しいニとの関係にイマイチ乗り切れないヨシカは、同級生の名を騙り同窓会を計画。ついにイチとの再会の日が訪れるのだが、、、。

 
出演: 松岡茉優、渡辺大知、石橋杏奈、北村匠海、古舘寛治、片桐はいり
 
原作: 綿矢りさ「勝手にふるえてろ」文春文庫刊
 
監督・脚本: 大九明子
 
音楽: 高野正樹
 
主題歌: 黒猫チェルシー「ベイビーユー」(Sony Music Records)
 
117分 カラー 日本語 | 2017年 日本 | 配給: ファントム・フィルム
 
© 2017 映画 「勝手にふるえてろ」 製作委員会
 
2017年12月23日(土・祝) より、
新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、
シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー!
 
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @furuetero_movie
公式Facebook: @映画勝手にふるえてろ-454271698237841
公式Instagram: @furuetero_movie
 

この記事の著者

蒼山 隆之アーティスト/インタビュア/ライター

映画俳優や監督のインタビュー、映画イベントのレポートを主に担当。
東京都内近郊エリアであれば、何処にでも自転車で赴く(電車や車は滅多に利用しない)スプリンター。

そのフットワークを活かし、忙しい中でもここぞという時は取材現場に駆けつけ、その時しかないイベントを現地から発信したり、映画人の作品へ対する想いを発信するお手伝いをしている。

また、自身も表現者として精力的に活動を展開。

マグマ、波、雷など、自然現象から受けたインスピレーションをブルーペイントを用いたアートで表現する「Blue Painter」として、数々の絵画作品を制作。銀座、青山、赤坂などで開催する個展を通じて発表している。

俳優の他、映画プロデューサーやインテリアデザイナーと幅広い顔を持つブラッド・ピットをこよなく尊敬している。

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