公開前夜祭舞台挨拶
大泉洋「いま出会っている皆とは生まれ変わってもまた会いたい」
2017年に第157回直木賞を受賞し、累計発行部数56万部を超える佐藤正午によるベストセラー小説「月の満ち欠け」(岩波書店刊)。著者・佐藤正午の最高傑作と名高い純愛小説が実写映画化、12月2日(金)に全国公開される。
12月1日(木)、映画『月の満ち欠け』の公開前夜祭舞台挨拶が丸の内ピカデリー1で開催され、主演の大泉洋、共演の有村架純、目黒蓮(SnowMan)、柴咲コウ、そして廣木隆一監督が登壇した。全国322館の劇場でのライブビューイングも行われた。
いよいよ公開前夜を迎え、映画を心待ちにしている観客の盛大な拍手に迎えられて大泉洋、有村架純、目黒蓮、柴咲コウ、廣木隆一監督が登場。先ずは来場した観客とライブビューイングに参加している観客へ向けて「全国の皆さんも見てくれていますか?いよいよ明日公開、気合を入れて盛り上げていきたいと思っています!」と大泉が挨拶。そして自身の故郷に「札幌~!」と呼びかけも。
続いて、有村は「この映画が色んな方々のもとに旅立っていってくれたらいいなと思います」、目黒は「いよいよ公開ということで今はドキドキ、ワクワクしています」、柴咲は「東京も寒くなって来て、そんな時期に心があたたまるピュアな映画を皆さんにお届けできるのが楽しみです。私の初めての映画出演は廣木監督の作品で、20年以上ぶりにまたご一緒できて光栄です」、廣木監督は「短い時間ですが最後までよろしくお願いします」とそれぞれ挨拶を述べた。
昨日、大泉のGQ MEN OF THE YEAR 2022 ベスト・アクター賞授賞式と、有村が第47回報知映画賞 主演女優賞受賞が発表となったばかり。映画公開を前におめでたいニュースが続き、会場からは改めて盛大な拍手が沸き起こる。
大泉は「賞をいただいたのはずいぶん久しぶり。ただ、マネージャーが授賞式に出るスケジュールが無いと慌てて断りそうになっていたものですから、「そりゃ(賞)貰いたいよ!」と言って無理矢理スケジュールを空けてもらいました」と裏話を明かす。
有村は「本当に信じられなくてびっくりして、マネージャーに何度も本当に?と確認しました。受賞した『前科者』は思い入れが沢山ある作品だったので嬉しいです」と喜びを語った。
ついに公開が翌日と迫った『月の満ち欠け』。主演を務めた大泉は「映画は子どものような感覚なんです。僕らの手を離れてここから皆様の元に作品が行くのが嬉しくもあり、寂しい気持ちも」と率直な思いを述べ、「宣伝が終わったら目黒蓮とももう会えなくなると思うと寂しい。まだまだバラエティタレントとして育てたかった」と会場の笑いを誘った。
目黒が「だいぶ育ててもらいましたね。もっと鍛えてもらいたいです」と答えると、「それならばね、なんで今日厚底の靴を履いて来たんだ!俺と出る時は厚底履くなって言ったろ!」と大泉のぼやき節が炸裂。すると、目黒が「実は今日スタイリストさんに厚底の靴とそうでない靴の2つを用意していただいていて、僕はまた大泉さんにぼやかれたいと思って「こっちで!」と(厚底の靴を)選びました(笑)」と明かした。
本作の撮影から宣伝活動を通じてすっかり仲良くなった2人の阿吽の呼吸が発揮された。有村は「撮影が終わっても公開まで宣伝や取材等ふとした時に作品の事を思い出すんです。いざ公開となったら、良い意味で”さよなら”と送り出すことが出来る」としみじみ語った。
目黒は「初めての単独での映画出演なので、皆さんの手に届いた時リアクションが楽しみです」、柴咲は「人を失った人の悲しみ・思いやりがきちんと込められている作品になると思ったので参加しました。年末が近づいて今年を振り返ることも多くなりましたし、昨今の情勢で不安になることもあったり、大切な人を失った方もきっといらっしゃると思います。そういった方々に寄り添えるような映画に携われて良かったです」、廣木監督は「映画はお客さんに観ていただいて完成するものだと思っています。どんな風に届くかわかりませんが、どうか可愛がってください」と映画公開への思いを述べた。
本作では”生まれ変わり”がテーマの1つとして描かれる。11月7日に行われたプレミアナイト試写会では、キャスト陣が生まれ変わったらなりたいものをそれぞれ発表した。今回は、「自分がもし生まれ変わりだとしたら、前世がなんだと思うか」という質問が。大泉は「確か昔ローカル番組で調べたら空き缶だった(笑)。北海道の王様みたいな人だったと言われたこともありますね。なので北海道の王様でした!」と回答。
有村は「北欧が好きで、以前番組で初めてノルウェーとフィンランドに行ったら呼吸がしやすくて、フィーリングが合う気がして、その後1人で訪れた際にもなんだか自分の居場所のような気がして。私も調べてもらったらスウェーデンかデンマークにいた人と言われたことがあって、もしかしたら前世は北欧に関係しているのかな」と回答。
目黒は「僕は牛です。マイペースなところが牛っぽい」と回答。幼少期は食べるのが家族の誰よりも遅かったというエピソードも披露した。
柴咲は「武士。古美術店で刀が並んでいるとぞくぞくして「欲しい!」と思っちゃいます。時代劇系の映画に出ると私も侍がやりたいと思う」と答えた。
廣木からは「ミズスマシ」という意外な回答が飛び出した。「ウシがいて、ブシがいて、ムシがいるんですね」と大泉が締め、再び会場の笑いを誘った。
また、本作は登場人物4人とも八戸の出身であることから急速に親交を深めたり、瑠璃と三角が運命的に出会うのが高田馬場であったりと、実在の場所が運命の場所になっている。そこで、自身の思い出の中で「ここは自分の運命を変えた場所」についても質問が。
有村は「先程も話した北欧です。人って勝手に涙が出るんだ、そんなことあるんだと思うくらい絶景に出会いました」と人生観を変えた経験を話す。一方の大泉は「僕はやっぱり北海道ですかね。大学でSnow Manの皆に会えたことが…」と語り出すと、すかさず目黒から「TEAM NACSですよね⁈」とツッコミが。他のキャスト陣が笑顔で見守る中、その後も2人の絶妙な攻防は続いた。
最後に、廣木監督が「僕は生まれ変わりを信じていて、この作品のテーマのひとつとしても描いています。様々な視点で見てもらえると嬉しいです」と観客へメッセージを述べた。
そして、キャストを代表して主演の大泉より「撮影中は辛いシーンがあったけれど、家に帰って娘の寝顔を見ると身の回りの当たり前がとてもありがたいことだと思えて、全てが奇跡の連続だと思えました。僕も生まれ変わってももう一度会いたい人は沢山いるし、いま出会っている皆とはまた生まれ変わっても会いたいな。そんな事を考えられる映画です」と挨拶し、「皆さんハッシュタグ“#月の満ち欠けみたよ”をつけてSNSでつぶやいてください!」公開初日に先駆け一足早く作品を鑑賞する観客へ向けて口コミのお願いも欠かさずしっかりアピールし、舞台挨拶を締めくくった。
イベント情報
映画『月の満ち欠け』公開前夜祭舞台挨拶■開催日: 2022年12月1日(木) |
映画『月の満ち欠け』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》”もう一度逢いたい”と願う純粋な想いが、27年の時を超えて奇跡を起こす―― 仕事も家庭も順調だった小山内堅(大泉洋)の日常は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃のふたりを不慮の事故で同時に失ったことで一変。 深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男(目黒蓮)が訪ねてくる。事故に遭った日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、そして彼女は、かつて自分が狂おしいほどに愛した“瑠璃”という女性(有村架純)の生まれ変わりだったのではないか、と告げる。 【愛し合っていた一組の夫婦】と、【許されざる恋に落ちた恋人たち】。 全く関係がないように思われたふたつの物語が、数十年の時を経てつながっていく。 それは「生まれ変わっても、あなたに逢いたい」という強い想いが起こした、あまりにも切なすぎる愛の奇跡だった――。 |
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