映画『ニンジャバットマン』公開記念舞台挨拶レポート
【写真】映画『ニンジャバットマン』公開記念舞台挨拶 山寺宏一(バットマン役)、高木渉(ジョーカー役)、加隈亜衣(キャットウーマン役)、釘宮理恵(ハーレイ・クイン役)、梶裕貴(ロビン役)、水﨑淳平(監督)、中島かずき(脚本)、岡崎能士(キャラクターデザイン)

映画『ニンジャバットマン』公開記念舞台挨拶

制作陣の愛が詰まった『ニンジャバットマン』はバットマンワールド入門編!?

世界から熱望されている日本のトップクリエイターたちが、世界中で愛される米国のキャラクターたちをベースに、眼を見張る映像と、前代未聞のストーリーで日本が世界に放つ、戦国タイムスリップ・アクションエンターテイメント『ニンジャバットマン』が6月15日(金)に全国公開を迎えた。

本作は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのオープニング映像で世界の度肝を抜き、アニメ「ポプテピピック」で一躍注目を浴びている、水﨑淳平監督率いる神風動画 初の長編映画。キャラクターデザインは、『アフロサムライ』の岡崎能士、脚本には『天元突破グレンラガン』をはじめアニメ・実写・演劇とマルチに活躍する劇団☆新感線の中島かずきと、日本だけでなく世界のアニメをけん引するトップクリエイターが集結!さらに、バットマンを演じるのは、七色の声を持つ人気声優・山寺宏一、ジョーカーには、声優だけでなく大河ドラマなど活躍の場を広げている高木渉が演じるほか、人気・実力ともにトップクラスの豪華キャスティングが勢ぞろいしている。

【画像】映画『ニンジャバットマン』

アメリカで開催された先行上映では、満足度100%を記録し、「クレイジー!」、「DC作品の中でも5本の指に入る」と大絶賛を受け、日本でも公開館数が大幅に拡大されるほど、ますます期待値が上がっている。

公開翌日の6月16日(土)、東京・新宿ピカデリーに豪華キャスト陣と制作陣が集結!公開記念舞台挨拶が開催された。

イベントレポート

本編上映終了後に行われた舞台挨拶には、山寺宏一〈バットマン役〉、高木渉〈ジョーカー役〉、加隈亜衣〈キャットウーマン役〉、釘宮理恵〈ハーレイ・クイン役〉、梶裕貴〈ロビン役〉、水崎淳平監督 、脚本を担当した中島かずき、そしてキャラクターデザインの岡崎能士が登壇した。

【写真】映画『ニンジャバットマン』公開記念舞台挨拶

山寺は挨拶を求められると、「おはようございます。バットマン役のクリスティアーノ ・ロナウドです!」とコメント。登壇者らが「違う!」と突っ込むと、「あれ?俺、ハットトリック決めてない?」と更にボケを重ね、笑いを誘った。

「みんな黒い服着て、あれだったんで最初からボケようと思ったんですけど、すいませんね。」と会場を和やかな雰囲気に。

【写真】映画『ニンジャバットマン』公開記念舞台挨拶

登壇者の挨拶が終わり、MCが会場に映画の感想を尋ねると、会場には盛大な拍手が響いた。それを聞いて、登壇者たちは「よかった!」と喜んだ。水崎監督は「完成してからお届けするまでに1年位時間が空いた。収録も去年の今頃に行ったため、待ってる間に自分の中で不安の方が大きくなっていた」とコメントしたが、会場のファンの反応を聞くと安堵の表情を見せていた。

【写真】水﨑淳平(監督)

山寺は改めて今回のバットマンを演じてみてどうだったかを聞かれると、「今までもバットマンは何回か演じさせて頂いたのですが、今までは少しギャグ寄りのバットマンを演じさせて貰っていましたが、それはそれで面白かったのですが、今回カッコいいバットマンが出来て、そしてとにかく日本で作ったこの凄いクオリティーの高い作品に参加出来るという事に凄く嬉しく思いました。」と語った。

「最初リハーサルする時、マネージャーが何も言ってくれなくて、『バットマンです。』って言われて、レゴニンジャゴーのバットマンも担当していたのでレゴバットマンかと思って見始めたら全く違い、またその面白さに驚き食いついたので、今日皆さんに観ていただけて、それが嬉しいです。」ともコメントした。

【写真】山寺宏一(バットマン役)

「キャットウーマンは不思議な立ち位置でしたが、どうでしたか?」とMCからの質問があると、加隈は「情報もいっぱい持っていて、バットマンに与える情報をバットマンに信じて貰えるの?っていう位どっちの味方なのかが読めない子だったので、ただ最後の方に『女の気の迷いを許せる男は素敵よ』っていう言葉があるように、これを許せる男は素敵なんですって皆さん!モテる一言なのでしょうと思いました。女の人は気迷ってもいいみたいです」とコメント。それに対し山寺は「深いね〜」と相槌を打った。まだ本作品をご覧になっていない方は是非この台詞にも注目していただきたい。

【写真】加隈亜衣(キャットウーマン役)

梶はバットマンをサポートするロビンを演じた事ついて聞かれると 「色んなロビンがいますけど、その中で僕はダミアンというキャラクターを演じさせて頂きまして、髪型もその時代に合わせて変わってしまうんだなというのに驚きつつ、SFの加減と日本ならではのエンターテインメントの融合というのがとても面白い作品だなと思いました。」と語った。

高木はジョーカーの役作りや工夫した点について「やっぱりジョーカーをやるにあたってプレッシャーは感じていましたね。それで、僕の大先輩の山寺さんにね……」と山寺の話をすると山寺は「そんな、殆ど一緒ですよ」と言うが、高木が「いつもお世話になっております」と謙虚な姿勢を見せると「大河俳優が何を言ってるんだよ〜」と発言。高木は「やめなさい」と宥めるも「俺なんて一生出れないよ。せいぜい貴方のバーターで朝ドラに出る「やめなさいっ」とコントのような掛け合いで会場を笑いの渦に包んだ。

【写真】高木渉(ジョーカー役)

収録が山寺と釘宮と一緒だった高木は「ここはジョーカーとしては、なんとしても山寺さん(バットマン)を困らせたい。なんとしてもいじめ倒したい。イラつくほどこっちが楽しくなっちゃう。そういう所は念頭においてやっていきましたね。」とコメントした。

そんなジョーカーと息ぴったりだったハーレイ・クインを演じた釘宮は「お二人(山寺と高木)のバトルをワクワクして見ながら、でも、自分も『わぁ、ジョーカー様、大好き』みたいな。この世界観に自分が参加出来ているという事がもう本当に一日中嬉しすぎて、収録も大好きな人たちしか居ないし、本当に楽しくて一生懸命テンションを全開でジョーカーにくっついて行くという。楽しくやらせて頂きました。」と笑顔でコメントした。

【写真】釘宮理恵(ハーレイ・クイン役)

また、収録中のエピソードについて聞かれると、高木は「梶くんとは一緒にやってないね」と当時を振り返り、「梶くんは誰とやったの?」と聞くと、梶は「僕、一人でした……。」とコメント。すると山寺は「じゃあ、一人でやった時のエピソードを」と無茶振り。「音響監督にはお任せ致だいてた所が多かったので、楽しくやらせて頂いて、ただただ寂しかったです。」と会場の笑いを誘った。

【写真】梶裕貴(ロビン役)

今回の映画でこだわった点について質問されると、逆に水崎監督が客席に「この作品がバットマン初めての方いらっしゃいますか?」と質問。

ちらほらと上がる手に脚本の中島は「凄く間違ってますので」とコメント。「バットマンにはもっと色々な可能性があるので、是非色んなバットマンを観て頂ければと思います。」と言うと、水崎監督は「僕がこだわった点としてはちょっと『バットマン入門編』っていう考えもあったんですよ。」とまさかの意見の食い違いが。水崎監督が「入門編としてはちょっと違ったかな……」と言うと、中島はすかさず「この作品から入れば、多分どんなバットマンでも大丈夫です。」とフォローを入れた。

水崎監督は「まず『楽しいでしょ?』っていう所からバットマンを好きになって頂いて、気になったキャラクターについては他の作品でご確認いただいたりして、もっとバットマンワールドに深く入っていただけると良いのではないかと思っております。」と語った。

中島も「引き出しというか、紐がいっぱい出てる作品ですので、引っかかったところから引っ張っていただければ、本家のバットマンの世界の奥深い所まで楽しんでいただければと思います」とコメントし、「個人的に思い出深かったのは、ジョーカーはずっと喋らせたいと思っていたので、アフレコの段階でも高木さんに無理を言って台詞を差し込ませていただきました。ありがとうございました。」と高木に感謝を述べた。

【写真】中島かずき(脚本)

また、キャラクターデザインを担当した岡崎は「僕は元々子供の頃からバットマンファンなんですけど、全部詰め込んじゃったんですよ。どう全部好きなデザインを詰め込もうかっていうのがこだわりで。そのこだわりを監督が全部拾ってくれてっていうのが本当に嬉しくて。アニメだと細かい所のデザインは省略されてしまうので、ジョーカーの着物の柄に『HAHAHA』が入っていたりと、細かい仕掛けが入っているので、何度も観ていただけたら嬉しいです。」と明かした。

【写真】岡崎能士(キャラクターデザイン)

ここで、6月17日がお誕生日の山寺をお祝いすべく、赤地にバットマンマークをあしらった特製バットマンケーキが登場!登壇者はハッピーバースデートゥーユーを歌い山寺を祝った。

【写真】バースデーケーキ (梶裕貴、山寺宏一、高木渉)

スタッフからスプーンを受け取った梶は山寺に「ファーストバイト」と言われ、食べさせる大役に抜擢された。高木は「ケーキ見せなくていいの?」と客席に向けてケーキを傾けると山寺は「それ以上やるとバッと落ちちゃうよ」というと、梶は「バットね……」と少しツボに入ったらしく、満面の笑みをたたえていた。「じゃあ、このあかーい所を」とケーキの縁の方を掬うと「山寺さんおめでとうございまーす」と梶は山寺の口にケーキを運んだ。

【写真】【写真】バースデーケーキ (梶裕貴&山寺宏一)

山寺は「あ、本当に美味しい!バットマン味!!」と嬉しそうにコメントし、「自分の誕生日の前日にこのような最高の作品の舞台挨拶が出来て嬉しいです。ありがとうございます。」と喜びを噛み締めた。

マスコミ向けのフォトセッション中も山寺は「梶くんを見てて下さいね〜」とコメントしたり、いくつになるのか聞かれると「57歳になります!あと3年で還暦です!」と観客を楽しませていた。

最後に、高木から「朝早くからこんなに多くの方に来ていただいて感無量です。壇上に上がった時に皆さんの笑顔を見て、あ、楽しんでもらえたんだなって伝わりました。皆さんのその感動を是非とも色々な形で周りの方にお知らせしていただきたいです。今後ともよろしくお願いします。」とコメント。

【写真】映画『ニンジャバットマン』公開記念舞台挨拶 (高木渉)

山寺も「みなさんワールドカップで寝不足な中、来てもらってうれしいです。我々含め、スタッフの方々が情熱を注ぎ込んだ作品です。ここから世界にどんどん発信していって、『ニンジャバットマンブーム』が来ることを願っております。」語り、「ニンジャバットマンの益々のヒットと皆様のご健勝を記念して三本締めを行いたいと思います!」と『チャチャチャ!チャチャチャ!チャチャチャ!バットマーン!』と会場がひとつになった所でイベントは終了した。

[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 梅田 奈央]

イベント情報

映画『ニンジャバットマン』公開記念舞台挨拶

■開催日: 2018年6月16日(土)
■会場: 新宿ピカデリー スクリーン1
■登壇者: 山寺宏一(バットマン役)、高木渉(ジョーカー役)、加隈亜衣(キャットウーマン役)、釘宮理恵(ハーレイ・クイン役)、梶裕貴(ロビン役)、水﨑淳平(監督)、中島かずき(脚本)、岡崎能士(キャラクターデザイン)
■MC: 松澤千晶

【写真】映画『ニンジャバットマン』公開記念舞台挨拶

映画『ニンジャバットマン』本編映像特別公開(城起動)

映画作品情報

【画像】映画『ニンジャバットマン』ポスタービジュアル

《ストーリー》

現代の犯罪都市ゴッサムシティの悪党たちがタイムスリップし、群雄割拠する戦国時代の日本。戦国大名となった悪党たちがこのまま自由に暴れ続ければ、日本だけでなく世界の歴史すらも変わってしまう! 絶望的な乱世で、現代テクノロジーからも切り離されてしまったヒーロー、バットマンは世紀の歴史改変を阻止することができるのか?

日本と世界の未来をかけた、時空を超えた壮大なバトルの行方は!?

眼を見張る映像×前代未聞のストーリーで日本が世界に放つ、戦国タイムスリップ・アクションエンターテイメント!

 
邦題: ニンジャバットマン
米題: BATMAN NINJA

キャスト

山寺宏一、高木渉、加隈亜衣、釘宮理恵、子安武人、田中敦子、諏訪部順一、チョー、森川智之、三宅健太、梶裕貴、河西健吾、 小野大輔、石田彰、大塚芳忠

スタッフ

監督: 水﨑淳平
脚本: 中島かずき
キャラクターデザイン: 岡崎能士
音楽: 菅野祐悟
アニメーション制作: 神風動画
配給: ワーナー ブラザース ジャパン合同会社

Batman and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © Warner Bros. Japan LLC

新宿ピカデリー他 公開中! 
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @batmanninja2018
WB公式Twitter: @warnerjp

この記事の著者

梅田 奈央シネマレポーター/ライター

様々な人々の想いによって創られる映画。限られた時間の中に綿密に練られた構想。伝えたいメッセージ。無限大の可能性と創り手の熱量に魅了され、作品やそこに込められた想いをたくさんの人に知って貰いたいと活動を開始。インタビューや舞台挨拶などのイベントに至るまで、様々な角度から作品の魅力を発信している。

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