映画『エゴイスト』公開記念舞台挨拶 レポート
【写真】映画『エゴイスト』公開記念舞台挨拶 (鈴木亮平、宮沢氷魚、阿川佐和子、ドリアン・ロロブリジーダ、松永大司監督)

映画『エゴイスト』㊗公開記念舞台挨拶 

鈴木「監督を信じて良かったなと思います」
宮沢「僕たちのすべてを注いで、熱い気持ちで挑みました」

2022年の第35回東京国際映画祭ではコンペティション部門に選出。第16回アジア・フィルム・アワード主演男優賞、助演男優賞、衣装デザイン賞の3部門ノミネートと公開前から注目を集めた映画『エゴイスト』が2月10日(金) より、テアトル新宿ほか全国公開。

【画像】映画『エゴイスト』メインカット

公開2日目となる2月11日(土)、公開記念舞台挨拶が行われ、主演の鈴木亮平、共演の宮沢氷魚阿川佐和子ドリアン・ロロブリジーダ、そして松永大司監督が登壇し、作品に込めた思いを熱く語った。

鈴木は、「この映画には答えがないと思うんです。観ていただいた方がこれを愛と思うか、エゴと思うか、依存しあっているだけの関係だと思うのか。本当に人それぞれだと思います。もしかしたら、これからの人生のどの瞬間に観るのかということによっても、捉え方が全然違う映画なんじゃないかなと思います。分かりやすいものを提示するのではなく、いろんなものを提示しているこの映画を誇りに思っております」とコメント。

【画像】映画『エゴイスト』場面カット
また「これまで何度か、この映画は作られないんじゃないかという瞬間がありました」と続けた鈴木は、「僕も原作に感動して、ぜひやらせていただきたいとまわりを説得して。演じさせていただくことになったのですが、届いた台本を見て、監督に『これじゃやれない』と電話をしたこともありました」と告白。

さらに「その時に監督がおっしゃったのが、『僕を信じてくれ。僕が作るのは、この脚本から役者がリハーサルをして、演じているのを観て、どんどん生き生きとしたものにしていくんだと。僕の作品はこの台本だけでは伝わらないんだ』と一生懸命説得してくださったんです」と明かしてみせると、「この映画を観て、皆さんの表情を観ていると、本当にあの時、監督を信じて良かったなと思います。こんな作品が出来上がるとは思いませんでした。ありがとうございます」と松永監督に謝辞を述べ、頭を下げた。そんなやり取りに、会場からは大きな拍手がわき起こった。

【写真】映画『エゴイスト』公開記念舞台挨拶 (鈴木亮平)

宮沢は「1年半ほど前に撮影して。その時は僕たちのすべてを注いで、熱い気持ちで挑みました。どの作品もそうですが、公開されるまでにはたくさんの不安があって。僕たちがやったことが果たして正解なのか。ちゃんと届くのかという不安があって。時には押しつぶされそうになった瞬間もありました」と正直な思いを吐露すると、「だからこうやって皆さんの前でこうやってこの作品を公開できることがしあわせでいっぱいです。たくさんの方に届いているのもうれしいですし、この作品は10年後、20年後、30年後も生き続けて、より多くの人に届く作品だと信じています。『エゴイスト』という作品は走り始めたばかりなので、多くの方に届くことを願っています」とメッセージ。

【画像】映画『エゴイスト』場面カット2

松永監督が「亮平も言うとおり、いろんな解釈がある映画だと思いますし、それは覚悟の上で作りました。だからこそ多くの人に観てもらって、考えて、議論してもらって。その考えは違うんじゃないかとか、その考えはいいかもしれないなど、議論してもらうこと、考えてもらうことが、僕らがこの作品をひとつの意義だと思います。純粋に考えてもらえるようなきっかけになればいいと思います。この先は皆さんの力でこの作品を育てていただけたら」と呼びかけた。

【画像】映画『エゴイスト』場面カット3

イベント情報

映画『エゴイスト』 公開記念舞台挨拶

■開催日: 2023年2月11日(土)
■会場: テアトル新宿
■登壇者: 鈴木亮平、宮沢氷魚、阿川佐和子、ドリアン・ロロブリジーダ、松永大司監督

【写真】映画『エゴイスト』公開記念舞台挨拶 (鈴木亮平、宮沢氷魚、阿川佐和子、ドリアン・ロロブリジーダ、松永大司監督)

映画『エゴイスト』予告篇🎞

映画作品情報

【画像】映画『エゴイスト』ティザービジュアル

《ストーリー》

14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごした浩輔(鈴木亮平)。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)。惹かれ合った2人は、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった。

 
出演: 鈴木亮平、宮沢氷魚、中村優子、和田庵、ドリアン・ロロブリジーダ/柄本明、阿川佐和子
 
原作: 高山真「エゴイスト」(小学館刊)
 
監督・脚本: 松永大司
脚本: 狗飼恭子
音楽: 世武裕子
企画・プロデューサー: 明石直弓
プロデューサー: 横山蘭平、紀嘉久
ラインプロデューサー: 和氣俊之
撮影: 池田直矢
照明: 舘野秀樹
サウンドデザイン: 石坂紘行
録音: 弥栄裕樹 小牧将人
美術・装飾: 佐藤希
編集: 早野亮
LGBTQ+inclusive director: ミヤタ廉
スタイリスト: 篠塚奈美
ヘアメイクデザイン: 宮田靖士
ヘアメイク: 山田みずき、久慈拓路
助監督: 松下洋平
制作担当: 阿部史嗣
制作プロダクション: ROBOT
製作幹事・配給: 東京テアトル
製作: 「エゴイスト」製作委員会(東京テアトル/日活/ライツキューブ/ROBOT)
 
< R15+>
 
© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
 
2023年2月10日(金) テアトル新宿ほか全国ロードショー!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @egoist_movie
 
 

この記事の著者

この著者の最新の記事

関連記事

カテゴリー

アーカイブ

YouTube Channel

Twitter

【バナー画像】日本アカデミー賞
ページ上部へ戻る