映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 レポート
【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (黒島結菜、松本花奈監督)

映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶

黒島結菜は北村匠海の食事と睡眠を心配!?
上京後初めて住んだ明大前には思い入れたっぷり!

人生の“マジックアワー”を描いた20代の青春譚、映画『明け方の若者たち』が12月31日(金)より公開される。Twitterでの“妄想ツイート”が話題となり、10〜20代から圧倒的な支持を獲得したWebライター・カツセマサヒコの話題の青春恋愛小説を映画化。近くて遠い2010年代のリアリティ溢れる青春劇を描く。主人公<僕>役の北村匠海をはじめ、<僕>が明大前の飲み会で一目惚れする<彼女>役の黒島結菜や<僕>の会社同期で親友の<尚人>役の井上祐貴ら人気若手俳優が出演し、23歳新進気鋭の松本花奈監督がメガホンをとる。また、主題歌は若い世代を中心に大人気を博しているロックバンド・マカロニえんぴつが務めるなど、第一線で活躍する同世代が集結し制作された。

公開まで残り2週間を切った12月20日(月)にニッショーホールで公開直前舞台挨拶が行われ、黒島結菜松本花奈監督が登壇。北村、井上との撮影裏話や、黒島、松本の“沼”にはまったエピソードが明かされた。

北村、黒島、井上は兄弟のような空気感?
“明け方”の撮影では青春を感じる全力ダッシュ!

映画公開が間近に迫っていることについて松本監督は「撮影は今年の2月ごろに行われていたので、公開までのスピード感がすごくて。まだ実感はないですが、楽しんでもらえる作品になっているので観てもらえるのが楽しみです」と意気込んだ。

【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (松本花奈監督)

続いて、<彼女>役の黒島は自身の役柄について「<彼女>がすごく魅力的だったので、自分に演じられるのか不安でした。でも、楽しんで演じればそれがきっと<彼女>の魅力として伝わると思って、撮影はすごく楽しんで出来ました」と役作りを振り返る。さらに演じる上での難しさについて「<彼女>について描かれていない分、自分で想像する部分が多かったです。また、<彼女>の感情表現がピュアな部分をしっかりと出せるように、私自身が1つ1つのものに対して純粋に思えるようにしました」と工夫して役に臨んだことを語った。

【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (黒島結菜)

さらに、共演者の印象について黒島は「北村君とは3度目の共演だったので、居心地の良い空気を作ってくれて楽しい現場になりました。でも北村君はすごく忙しそうだったので、『ちゃんと寝てる?ご飯食べてる?』とお母さんみたいな気持ちでしたね。『心から応援しているから本当に頑張って』と毎日伝えていました」と意外なエピソードを明かした。

続けて井上祐貴については「井上くんはすごくナチュラル方で、ずっと現場に<尚人>がいるみたいな不思議な感覚でした」と話し、3人での共演シーンについても「3人でいる居酒屋のシーンとかも、テンポが良くて、本当に居酒屋でふたりが仲良く話してるんじゃないかと思うくらい自然な空気感が出ていて楽しかったです」と振り返った。また、松本監督は3人のシーンについて「3人は兄弟みたいな空気感があって、すごくいいなと感じました」と語った。

【画像】映画『明け方の若者たち』場面カット4

同世代の監督との作品作りについて黒島は「同世代の監督とこんなにがっつり作品を撮ることはなかったので、本当に楽しかったです。学生時代に戻ったような、若さゆえの熱い感じが現場にありましたし、やっていて自分も青春を感じられました。特に明け方に高円寺の駅を走るシーンは本当に明け方に撮影して、時間がない中での撮影だったので、部活みたいにずっとダッシュしていました。一体感を感じられましたね」と答えた。

【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (黒島結菜)

加えて黒島は、劇中に登場する明大前に言及し「上京して初めて住んだ街が明大前だったので、とても思い出深いです。自分が知っている(明大前の)歩道橋が映画の中に映っていると思うと、1人の観客として嬉しくなります」と懐かしんだ。

【画像】映画『明け方の若者たち』<僕>場面カット (北村匠海)

さらに黒島は完成した作品を観た感想を「社会人になって色々ぶつかるものを、私自身あまり経験していなかったので、“社会人ってこんな感じなんだ”と思いました。また、社会人になって目の前のものと向き合って受け入れていきながら人は成長して、当時のことがいい思い出として残っているのはすごくいいなと思いました。そして最後にエンドロールで主題歌が流れて、歌詞を聞いて胸がぎゅーってなりました」と語った。

【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (黒島結菜)

<彼女>視点のアナザーストーリーをAmazon Prime Videoで独占配信!
黒島は“BTS沼”、松本監督は“霜降り明星沼”にどっぷり!?

映画化の上で大切にしたことを聞かれた松本監督は「彼女の役をどう描いていくかですね。原作では主人公の<僕>目線で描かれているので、本当の彼女像は見えていなくて。映画化する時に生身の人間として描くのは難しいと思いました」と語った。

【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (松本花奈監督)

そして、松本監督を悩ませた<彼女>の原作と映画では描かれなかった背景を描いたアナザーストーリー『ある夜、彼女は明け方を想う』がAmazon Prime Videoにて1月8日(土)より独占配信されることが先日発表された。制作のきっかけについて松本監督は「元々原作に入る予定だったけれど入らなかった一章があったので、本編を撮り終わってから撮ることになりました」と明かし、黒島は「私は映画に入る前に<彼女>のことが書いてある章を読んで、これをみんなと共有して、<彼女>のことをもっと知ってほしいと思っていました。なのでアナザーストーリーという形でみなさんに観てもらえることがとても嬉しいです」と喜んだ。

【画像】アナザーストーリー『ある夜、彼女は明け方を想う』場面カット (<彼女>黒島結菜)

重要な人物として作品に出演する若葉竜也との撮影について「若葉さんとは初めての共演でしたが、包容力がすごかったです。映画本編の時には<僕>の魅力と北村君ご自身の魅力を感じていたんですけど、若葉さんは真反対の人物で。どちらも魅力的すぎて、<彼女>は混乱しただろうなと思いました」と話した。

【画像】アナザーストーリー『ある夜、彼女は明け方を想う』場面カット (若葉竜也)

学生を卒業して社会人になり、<僕>は<彼女>に恋をしてはまり、“沼のような5年間”を過ごすという物語に掛け、実際に経験した“沼”について聞かれると、黒島は“BTS沼”にはまっていることを明かし、「彼らが歌とダンスが本当に好きで楽しんでいる姿を見て、人を楽しませる人は、きっと自分たちが楽しんでいるからみんなをハッピーにできるんだなと思いました。(話すと)止まらなくなっちゃう!」とBTSの魅力を熱く語った。

【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (黒島結菜)

松本監督は“霜降り明星沼”にはまっていると語り、「今年の春ごろにせいやさんが出演していた舞台を観た時に、表現力の高さを感じてすごく好きになりました」ときっかけを明かした。さらに、毎日狂ったように観ているという霜降り明星のYouTubeのおすすめ動画を黒島に紹介した。

【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (黒島結菜、松本花奈監督)

黒島結菜と松本監督からのメッセージ

イベントの最後にはこれから映画を観る方に向けて2人からメッセージが送られた。

黒島は「この作品はただの青春映画ではなくて、登場人物それぞれが1人の人間として悩み、ぶつかって成長した先で悩んだ時期を懐かしむことができることを描いています。どの世代の人が見ても感じられる部分があるんじゃないかなと思います。懐かしかったり、憧れだったり、色々な経験をさせてくれる映画だと思うので、楽しんでいただけたら嬉しいです」と映画の魅力を伝えた。

【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (黒島結菜)

最後に松本監督は「この映画には幸せな瞬間がたくさん映っています。(劇中では)色々ことが起きるけれど、観終わった後にふと思い出すのがその幸せな瞬間だったらいいなと思います。この映画が、皆さんの中にもきっとあるであろう楽しかった思い出やよかったことをふと思い出すきっかけになれば嬉しいです」と思いを語り、舞台挨拶は幕を閉じた。

【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (松本花奈監督)

[スチール撮影・取材: 坂本 貴光 / 記者: 來住 果林]

フォトギャラリー📸

スライドショーには JavaScript が必要です。

イベント情報

映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶

■開催日: 2021年12月20日(月)
■会場: ニッショーホール
■登壇者: 黒島結菜、松本花奈監督
■MC: 奥浜レイラ

【写真】映画『明け方の若者たち』公開直前舞台挨拶 (黒島結菜、松本花奈監督)

映画『明け方の若者たち』予告篇🎞

アナザーストーリー「ある夜、彼女は明け方を想う」予告篇🎞

映画作品情報

【画像】映画『明け方の若者たち』ポスタービジュアル

《ストーリー》

「私と飲んだ方が、楽しいかもよ?笑」

その16文字から始まった、沼のような5年間。

明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った<彼女>に、一瞬で恋をした。

下北沢のスズナリで観た舞台、高円寺で一人暮らしを始めた日、フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり・・・。

世界が<彼女>で満たされる一方で、社会人になった<僕>は、””こんなハズじゃなかった人生””に打ちのめされていく。

息の詰まる会社、夢見た未来とは異なる現在。夜明けまで飲み明かした時間と親友と彼女だけが、救いだったあの頃。

でも、僕はわかっていた。

いつか、この時間に終わりが来ることを・・・。

 
出演: 北村匠海、黒島結菜、井上祐貴、山中崇、楽駆、菅原健、高橋春織、三島ゆたか、岩本淳、境浩一朗、永島聖羅、木崎絹子、寺田ムロラン、田原イサヲ、わちみなみ、新田さちか、宮島はるか、佐津川愛美、高橋ひとみ/濱田マリ
 
監督: 松本花奈
脚本: 小寺和久
 
原作:カツセマサヒコ「明け方の若者たち」(幻冬舎文庫)
 
主題歌: マカロニえんぴつ「ハッピーエンドへの期待は」(TOY’S FACTORY)
 
制作プロダクション: ホリプロ
製作: 「明け方の若者たち」製作委員会
配給: パルコ
 
レイティング: R15+
 
© カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会
 
2021年12月31日(金) 全国ロードショー!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @akewaka_info
公式Instagram: @akewaka_info
 

https://cinema.u-cs.jp/event/akegata-wakamono_premiere/

この記事の著者

この著者の最新の記事

関連記事

カテゴリー

アーカイブ

YouTube Channel

Twitter

【バナー画像】日本アカデミー賞
ページ上部へ戻る