映画『十二人の死にたい子どもたち』渕野右登インタビュー

【写真】映画『十二人の死にたい子どもたち』渕野右登インタビュー

映画『十二人の死にたい子どもたち』ケンイチ役 渕野右登インタビュー

ケンイチだからこそ、いかに場を乱すかを意識した

互いに名前さえ知らない未成年たちが12人で安楽死をするために、廃病院に集まった。そこで、まだ温かい13人目の少年の死体を見つける。彼は誰なのか。なぜ、そこで死んでいるのか。12人の未成年たちは疑心暗鬼にとらわれていく。

「天地明察」、「マルドゥック・スクランブル」などで有名な冲方丁が書いたこの「十二人の死にたい子どもたち」は第156回直木賞候補作にもなった話題作。時系列や廃病院の構造を利用し、トリックが緻密に練り上げられ、映像化は難しいといわれてきた。それを『人魚の眠る家』、『イニシエーション・ラブ』など数々のヒット作を送り出してきた堤幸彦監督が隙のない演出で見事に実写化した。

【画像】映画『十二人の死にたい子どもたち』メインカット (橋本環奈 解禁)

12人の高校生の1人、高校2年生で空気が読めないいじめられっ子ケンイチを演じた渕野右登さんに、今の気持ちや撮影現場でのエピソード、今後の夢などを聞いた。

—— 映画が完成し、いよいよ公開を迎えます。今のお気持ちをお聞かせください。

撮影が終わってから、僕自身も完成を楽しみにしていました。たくさんの方に早くご覧になっていただきたいという気持ちでいっぱいです。

【写真】映画『十二人の死にたい子どもたち』渕野右登インタビュー

—— ケンイチ役はオーディションで決まったと聞きました。オーディションではどのようなことをしたのでしょうか。

オーディションでは男女6人ぐらいのグループでお芝居をしました。脚本の抜粋を渡され、1つの役をやったら、次の役というように、ケンイチ以外にタカヒロとセイゴも演じました。自己紹介をすることはなかったので、お芝居メインで見られているって感じでしたね。

—— どのような気持ちで、オーディションに挑みましたか?

純粋にお芝居を楽しもうと思いました。素直な気持ちで演じて、自分でも納得のいくお芝居ができれば、作品への熱意が伝わるはずと思っていました。

—— 手応えはいかがでしたか?

自分なりにやり切りました。もちろん、受かりたい。でも、たとえダメだったとしても悔いはない。そう思えるほど、完全燃焼できました。

—— ケンイチに決まったときのことを教えてください。

外にいたときに、マネージャーから電話で連絡がありました。思わず「本当ですか!」と叫んでしまったくらいうれしかったです。すぐに家族に伝えました。

【画像】映画『十二人の死にたい子どもたち』(2番・ケンイチ / 渕野右登)

—— ケンイチは空気が読めないがゆえに、思ったことをすぐに口に出してしまいますね。

場を乱すようなキャラクターだったので、いい意味で、いかに場を乱すかを意識しました。役に入っているときは無我夢中。何も考えないで自分が思ったことをすぐにパッと言ってしまう場面が多かったので、僕自身に空気が読めないフシがあるのかなと思ってしまったくらい(笑)。この作品のケンイチだからこそ場を乱せる。それを楽しもうと思って演じていました。

—— セリフを覚えるのは大変でしたか?

僕はセリフ覚えがいい方だと思います。台本の内容を理解するよう、何回か読んだら、セリフも自然に覚えていました。

—— 本作では同世代の俳優が12人出演しています。「この人、演技が上手いな」と思った人はいましたか?

黒島結菜さんが僕の中で印象に残っています。身近でお芝居を見ていて、役が入ったらすごい人だなと感じ、いい刺激をもらいました。彼女はオンとオフの切り替えもはっきりしています。

【画像】映画『十二人の死にたい子どもたち』(6番・メイコ / 黒島結菜)

—— 渕野さんのオンオフはいかがですか?

僕もオンオフがはっきりしています。役のことを考えているとすっと入れました。

—— 空き時間は共演者の方々とどんな風に過ごしていましたか?

現場では男の子6人、すぐに仲が良くなって、最初の頃から北村匠海くんの楽屋でみんな一緒にお弁当を食べていましたね。そこでは結構、はっちゃけて会話していたかも。ゲーム好きな人が多くて、ゲームの話がいちばん多かったかな。僕も好きだったので、かなり盛り上がりました。

【画像】映画『十二人の死にたい子どもたち』場面カット

—— 男女別々で過ごしていたのでしょうか?

いえ、そんなことはありません。男女一緒にゲームをしていました。みんなが夢中になって、休憩時間はひたすらやっていましたね。

—— いちばん上手かったのはどなたですか?

吉川愛ちゃんが上手かったです!

【画像】映画『十二人の死にたい子どもたち』(11番・マイ / 吉川愛)

—— 今後はどのような役を演じてみたいですか?

この作品もそうですが、僕はこれまで、同世代が多い現場中心でした。世代が上の方々と一緒にお芝居をさせていただけたらという気持ちがすごくあります。

—— 憧れている先輩の俳優はいますか?

嵐の二宮和也さんに憧れています。

【写真】映画『十二人の死にたい子どもたち』渕野右登インタビュー

—— 二宮さんと一緒にお芝居をするなら、どんな設定がいいですか?

それ、すごく考えたことがあります。二宮さんがお兄ちゃんで、僕が弟。しかも、実は異母兄弟設定。最初はすごく仲がいいのだけれど、途中で異母兄弟と分かり、弟が兄を恨んで、ばちばちでやりあう。でも最終的にはまた分かり合う。こんなストーリーでご一緒できたら最高です!

—— 二宮さんと共演できる日が早く来るといいですね。それでは最後に、本作のおすすめシーンをお聞かせください。

12人が集いの場に揃うシーンをいちばん観てほしいです。無機質な空間の中に、いろんな個性のある12人の子どもたちが集まって、お芝居をぶつけ合う。みんなが相乗効果でどんどんよくなっていく。完成した作品を観て圧倒されたので、そこをぜひ、ご覧になっていただきたいです。よろしくお願いいたします。

—— 最後に、シネマアートオンラインの読者の皆様にメッセージをお願いします。

[インタビュー: 堀木 三紀 / スチール撮影: 坂本 貴光]

プロフィール

渕野 右登 (Yuto Fuchino)

1995年生まれ。北海道出身。
2015年から俳優活動を開始し、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズに2017年9月から出演。ほか、TVドラマ「半分、青い。」、Huluドラマ「でぶせん」、映画『センセイ君主』(2018年)に出演している。

【写真】渕野右登 (Yuto Fuchino)

映画『十二人の死にたい子どもたち』予告篇

映画作品情報

【画像】映画『十二人の死にたい子どもたち』ポスタービジュアル (橋本環奈 解禁)

《ストーリー》

ミッション:集団安楽死/場所:廃病院/参加者:12人の未成年/謎:13人目の死体

死にたいけど、殺されるのはイヤ。

その日、12人の未成年たちが、安楽死を求め廃病院の密室に集まった。「みんなで死ねば、怖くないから」ところが、彼らはそこで13人目のまだ生あたたかい死体に遭遇。突然の出来事にはばまれる彼らの安楽死。あちこちに残る不自然な犯行の痕跡、次々起こる奇妙な出来事。彼らだけしか知らない計画のはず。まさかこの12人の中に殺人鬼が……?死体の謎と犯人をめぐり、疑心暗鬼の中ウソとダマしあいが交錯し、12人の死にたい理由が生々しくえぐられていく。全員、ヤバい。気が抜けない。いつ誰が殺人鬼と化すかもわからず、パニックは最高潮に。彼らは、安心して“死ねるのか”怯えながら“殺されるのか”監督堤幸彦(「SPEC」「イニシエーション・ラブ」)が仕掛ける、出口無しのノンストップ未体験・密室サスペンスゲームの幕が上がる。

 
出演: 杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗
 
監督: 堤 幸彦
原作: 冲方 丁「十二人の死にたい子どもたち」(文春文庫刊)
脚本: 倉持 裕
音楽: 小林うてな
主題歌: The Royal Concept「On Our Way」(ユニバーサル ミュージック) 
企画・製作: 日本テレビ放送網
制作プロダクション: オフィスクレッシェンド
配給: ワーナー・ブラザース映画
© 2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会
 

十二人の死にたい子どもたち
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