映画『五億円のじんせい』
山田杏奈インタビュー
途絶えぬ映画出演で勢いが止まらない…!
女優・山田杏奈の魅力
これからの時代を担う新たな才能の発掘を目指して、GYAOとアミューズがタッグを組み企画された「NEW CHINEMA PROJECT」にて、343本の応募の中から第1回グランプリに輝いた映画『五億円のじんせい』が7月20日(土)より公開された。
主人公は幼少期に善意の募金の五億円により心臓手術に成功し、命を救われた少年・高月望来。17歳になって成長した望来であったが周囲の期待から窮屈な生活を送っていた。そんなある日、とある出来事をきっかけに五億円の“借金”を返して自由になるための旅に出る——。
主人公の望来くんが幼い頃に入院していた小児病棟で慕っていたお姉さん・橘明日香と物語のキーパーソンとなる人物の一人二役を演じた山田杏奈さんにティーンライターのあかねがインタビュー!映画のことから女優としての思い、そしてプライベートのことまでお話を伺い、その魅力に迫った。
初の一人二役への挑戦「声のトーンを意識しました」
—— 初めて脚本を読んでみてどんな感想を持ちましたか?
そうですね。まず読み始めて一気に全部読んでしまって、脚本が本当に素敵だなと思いました。あとは台詞が今すぐ口に出して言いたくなるような、音の響きがとても綺麗で言いやすくて、脚本を読んだ時にそう感じるのはあまりないのですごくびっくりしました。
—— 本作で初の一人二役に挑戦されていますが、何か役作りで難しかったことや意識したことはありますか?
二役ともポイントポイントで出る役ではあるのですが、橘明日香の方はずっと望来の記憶に残っている優しい聖母のようなお姉さんだなと思ったので永続的に記憶に残るような優しさというか、笑顔を意識しました。もう一役の方はパワフルで等身大で、でも力のある意思の強い存在なので、元気な意味で魅力的になるようにしました。声のトーンとかで差をつけるようにはしましたね。
—— 主演の望月歩さんも同年代の俳優さんですが共演してみていかがでしたか?
(望月さんとの)撮影が一日だけで、同世代ではあるんですけど私はすごく人見知りで(笑)。でもちょっと話してる時の穏やかな感じとは打って変わって、お芝居の時は子供のような真剣な眼差しで“お芝居楽しい”という感じがすごく溢れ出ていて魅力的だなと思いました。私もそれに引っ張られて、同世代ならではのぶつかっていく感覚を味わわせてもらいました。
もしも女優じゃなかったら? やりたいバイトはカフェ店員
—— 杏奈さん自身がもし望来くんのような立場に置かれたらどうしますか?
私、結構“どうでもいいや”と思ってしまうタイプだと思います。望来くんは自分の状況に真正面から真面目に向き合う姿が印象的なのですが、私だったらその重荷に耐えきれず早いうちから(五億円の慈善募金で助かったことは)「小さい時の話だし、それに私の人生引っ張られることないじゃん!」って好き勝手なことしちゃうだろうなと思います。それにずっと向き合い続けてる望来くんは凄いですし、だからこそ色んな人に出会って刺激を受けて吸収力があるのかなと思います。私だったらきっと全然出来ないです(笑)。
—— もし五億円手にすることができたら何かしたいことはありますか?
欲しい服を好きなだけ買って、海外旅行で行きたいところに全部行って、あとは貯金ですかね。でも誰にも言わないです。言ったら何者かに狙われそうなので(笑)。バレない程度に少しずつ周りの人に使いますね。
—— もし杏奈さんが普通の女の子だったらやってみたいバイトはありますか?
やりたいなと思うことはとてもあって、ん〜…カフェの店員!色々作るの楽しそうだから、ああいうのやってみたいなって。
お芝居という好きなことが仕事である環境を大事にしたい
—— 高校卒業から3ヶ月経ちますが、何か変わったことはありますか?
親元を離れて一人暮らしを始めたんです。つい先日ジムにも通い始めました。運動は好きではないのですが、こういう機会じゃないと行かないと思いました。実家にいたときは自分から“何かやらなきゃ”と思うことは少なかったのですが、実家を出てから“やらなきゃ”と思うことを行動するようになりました。
あとは親とものすごく仲良くなりました。親のありがたみを改めて感じました。高校卒業して一人暮らしを始めてから、全部自分の責任だというのを感じました。でもその分自由だし、自分のタイミングで好きなことができるので、大人になったなという実感があります。
—— 今後挑戦してみたいことや演じてみたい役などはありますか?
意外と“ザ・JK”みたいな役がなかったんですよ。だからまだ高校の記憶がフレッシュなうちに、恋愛とかキラキラものは一度はやってみたいなと思います。
—— これから先の女優“じんせい”で大きく目標にしていることはありますか?
今とてもお芝居が楽しくて。私は好きなことが仕事という感覚でやっているので、それがずっと続けばいいなと思います。意識しなきゃ続かないことではあると思うのですが、お芝居ができる環境というのを大事にしていたいです。お芝居をすることで色々な人のじんせいを生きられるのがとても楽しいので、一つ一つの役に真摯に向き合ってその人に見えるようなお芝居をどんどんしていきたいなと思います。今はとにかく技術的なものを高めたいです。
—— 最後に、シネマアートオンラインの読者の皆さんにメッセージをお願いします。
[編集: Cinema Art Online UK]
プロフィール
山田 杏奈 (Anna Yamada)2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。 |
[衣装協力: Paul Smith、flake、Msyuu]
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映画『五億円のじんせい』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》五億円稼いで、ボクは死ぬ かつて五億円の募金で命を救われた少年。 幼少期、善意の募金五億円により難病から命を救われた少年。 健康に成長し高校生になった彼は、五億円にふさわしい人生を送るべく、周囲からの期待や、マスコミに晒される窮屈な青春を送っていた。 ある日、とある出来事をきっかけに彼は生きる意味を見失い、SNSで自殺を宣言。そこに、見知らぬ誰かからメッセージが届く。 「死ぬなら、五億円返してから死ね」 家を飛び出し、お金と人生に向き合う旅には思わぬ出会いが待っていた。 |
第1回愛媛国際映画祭コンペティション部門 出品作品
第18回ニューヨーク・アジアン映画祭 スペシャル・メンション受賞
脚本: 蛭田直美
主題歌:「みらい」ZAO
製作: 畠中達郎、田中祐介
編集: 脇本一美
制作プロダクション: オフィス・シロウズ
2019年 / 日本 / 112分 / カラー / シネスコ / 5.1ch デジタル