映画『ビブリア古書堂の事件手帖』スペシャルトークショーレポート
【写真】映画『ビブリア古書堂の事件手帖』スペシャルトークショーイベント (原作者・三上延、映画監督・三島有紀子)

映画『ビブリア古書堂の事件手帖』
スペシャルトークショーイベント

三島有紀子監督のこだわりの詰まった古書堂に原作者・三上延も大絶賛!

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂。その店主である篠川栞子(しのかわ しおりこ)が古書にまつわる数々の謎と秘密を解き明かしていく国民的大ベストセラー、三上延・著「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズが実写映画化され、11月1日(木)に公開される。

【画像】映画『ビブリア古書堂の事件手帖』

10月15日(月)、映画、舞台を中心にカルチャー発信の街として「日本版ブロードウェイ」へと進化を遂げる東京・日比谷エリアにあるHMV&BOOKS “HIBIYA COTTAGE(日比谷コテージ)”に「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズの原作者・三上延先生と三島有紀子監督が登場し、映画の公開に先立ちトークイベントが開催された。

三島監督がどうしても言いたかったこととは……?

イベントが始まってさっそくMCから三島監督に原作小説への印象と、映画化への経緯を聞かれると「三上先生、私最初、原作の小説を立ち読みしたんです。私読むのが速くて、1巻が立ち読みで最後読めてしまって、その後は全巻買いました。立ち読みはいつかちゃんと言っておこうと思っていたので今日言えて良かったです(笑)」と今まで伝えそびれていた事実を告白。経緯については「プロデューサーに『ビブリア古書堂の事件手帖』を勧められて、自分自身、読書や古書が好きだし、栞子さんが魅力的なキャラクターなので是非映画化したいです。という話をしたのがきっかけです」と説明した。

【写真】映画『ビブリア古書堂の事件手帖』スペシャルトークショーイベント (三島有紀子監督)

原作者の三上は、映画を観ての感想を聞かれると「古書がメインの話なので本が重要なファクターになっているという事や、原作の言葉では表現しづらい古書堂の雰囲気を非常に汲んで下さっているなと感じました。本当に本が好きな方でないとなかなか難しいので嬉しかったですね」と喜んでいた。

【写真】映画『ビブリア古書堂の事件手帖』スペシャルトークショーイベント (原作者・三上延)

それを聞いた三島監督は「ホッとしました。ビブリア古書堂のセットに関してはこだわりしかなくて。本当にそこに『ビブリア古書堂』が存在するように一軒の古書堂をちゃんと作ろうとスタッフと話しまして、本も表紙だけの作り物ではなく、全国の古本屋さんを駆けずり回ったり、貴重な本は個人の所蔵されている本を頼み込んでお借りして集めました。また栞子さんならどう飾るのかを念頭において細かい部分まで作り上げました。役者さんがどこでどんな本を取ってもそれは本物であり、何か感じるものをもってもらえるという風にしたかったので」とこだわりを明らかにした。

実際に撮影現場に行けなかった三上はすごく残念がっていたが、セットの本棚の背板が無く開けた空間になっていた所や、カウンターの足元にも本が積み重なっていたことに注目していた。

三島監督も「私は本を挟んで人を撮りたかったんです。それをスタッフに伝えたら、泣きながら本に耐えられる重さの背板の無い本棚を全部作ってくれて。お陰で本越しのキャラクターたちが撮れたので感謝しています。やっぱり栞子さんっていつも本に囲まれている描写が多いじゃないですか。どう撮っても栞子さんの周りには本がいっぱいあって、尚且つ手前の本越しにも栞子さんが見えるっていうのがビブリア古書堂にいる彼女の撮り方の正しい形なんだろうなと思って。また、日本はないんですけど、ヨーロッパの本屋さんに行くとカウンターの下まで所狭しと本が置いてあるので、それを目指しました。気づいていただけて光栄です!」と三上の着眼点にお礼を述べていた。

【写真】映画『ビブリア古書堂の事件手帖』スペシャルトークショーイベント (三島有紀子監督)

原作者も大絶賛のオリジナルストーリー!

原作にはない五浦絹子と田中嘉雄とのエピソードを映画に盛り込んだ意図を聞かれると三島監督は「本の知識によって紐解かれる人間ドラマだと私は思っていて。その人間ドラマがちゃんと描かれないと面白くないなと思ったのと、自分の中のテーマとして、誰かの手に渡る度に誰かの想いが『古本』には積み重なっている。古本を通して誰かの想いが今を生きる誰かに届く瞬間を描くためにはまず、届くものがしっかり描かれていないと届いた瞬間が活かされないと感じたので入れました」と熱く語る。

三上も「過去パートに関しては漠然としたイメージはあったのですが詳細は詰めずに物語としての余白を残していた部分ではあったので、映画では物凄く鮮明に表れていて自分の中でも『こんな話だったんだ……!』という良い驚きがありました」と大絶賛していた。

【写真】映画『ビブリア古書堂の事件手帖』スペシャルトークショーイベント (原作者・三上延、映画監督・三島有紀子)

映画『ビブリア古書堂の事件手帖』は11月1日(木)に公開となる。

[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 梅田 奈央]
 

イベント情報

<映画『ビブリア古書堂の事件手帖』スペシャルトークショーイベント>

■開催日: 2018年10月15日(月)
■会場: HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE
■登壇者: 三上延、三島有紀子

【写真】映画『ビブリア古書堂の事件手帖』スペシャルトークショーイベント (原作者・三上延、映画監督・三島有紀子)

映画『ビブリア古書堂の事件手帖』予告篇

映画作品情報

【画像】映画『ビブリア古書堂の事件手帖』ポスタービジュアル

《ストーリー》

すべては一冊の本をめぐる祖母の遺言から始まった―。
鎌倉の片隅にひそやかに佇む古書店「ビブリア古書堂」。過去の出来事から本が読めなくなった五浦大輔(野村周平)がその店に現れたのには、理由があった。亡き祖母の遺品の中から出てきた、夏目漱石の「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめるためだ。磁器のように滑らかな肌と涼やかな瞳が美しい若き店主の篠川栞子(黒木華)は極度の人見知りだったが、ひとたび本を手にすると、その可憐な唇からとめどなく知識が溢れだす。さらに彼女は、優れた洞察力と驚くべき推理力を秘めていた。栞子はたちどころにサインの謎を解き明かし、この本には祖母が死ぬまで守った秘密が隠されていると指摘する。それが縁となって古書堂で働き始めた大輔に、栞子は太宰治の「晩年」の希少本をめぐって、謎の人物から脅迫されていると打ち明ける。力を合わせてその正体を探り始めた二人は、やがて知るのであった。漱石と太宰の二冊の本に隠された秘密が、大輔の人生を変える一つの真実につながっていることを―。

 
出演: 黒木華、野村周平
原作: 三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊)
監督: 三島有紀子
脚本: 渡部亮平、松井香奈
 
配給: 20世紀フォックス映画、KADOKAWA

© 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会

2018年11月1日(木) 全国ロードショー!

映画公式サイト
公式Twitter: @biblia_movie111
公式Instagram: @biblia_movie

この記事の著者

梅田 奈央シネマレポーター/ライター

様々な人々の想いによって創られる映画。限られた時間の中に綿密に練られた構想。伝えたいメッセージ。無限大の可能性と創り手の熱量に魅了され、作品やそこに込められた想いをたくさんの人に知って貰いたいと活動を開始。インタビューや舞台挨拶などのイベントに至るまで、様々な角度から作品の魅力を発信している。

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