JUN × 喜多陽子 インタビュー
全部いいけど一番のお気に入りは“コロッてなっちゃうやつ” (JUN)
あそこは撮影が大変だったので私も結構見て欲しい! (喜多)
2015年夏に公開され、スマッシュヒットを記録した映画『コープスパーティー』の続編『コープスパーティー Book of Shadows』が2016年7月30日にシネ・リーブル池袋、立川シネマシティほかで公開され、同日「ニコニコ」ネットシネマでも公開された。
前作に引き続き、続編にも出演された岸沼良樹役のJUNさん(BEE SHUFFLE)と篠原世以子役の喜多陽子さんのお二人に続編について話を聞いた。
—— コープスパーティの続編が決まって、演じてみていかがでしたか?
JUN: 前作の時は2人ずつの行動シーンが多かったんですけど、今作からは白檀高校の生徒たちも加わってくるので、そこでのチームワークを作りつつまたあゆみを守っていく良樹を見てもらいながらストーリーを楽しんでもらえたらな、と思っています。
喜多: コープスパーティーの(ホラーの部分以外の)対人関係のストーリーにも、前作から惹かれていて、今回またこのメンバーで同じ時間を過ごせるっていうのは、貴重だなと。
JUN: またできるってなってめっちゃ楽しみやったよね。
喜多: うん。
—— 同じ役を演じるにあたり、前作をふまえて今回さらに意識したことはありますか?
JUN: 前回よりさらに守ってやろうっていうところかな、あゆみを。世以子じゃないよ(笑)。
喜多: 知ってる!(笑)
私は、世以子の一番いいところは直美に対する純粋で真っ直ぐな気持ちとか、自分より直美を思いやるところだなって思ったから、今回はそこを自分の中で一番プッシュしていきたいなって。 直美と二人でのシーンで、直美に対する世以子の思いをより表現できるように役作りに力を入れました。
—— 前作から新しい出演者の方も加わった今作の現場の雰囲気はいかがでしたか?
JUN: 前作と今作では引き続き同じメンバーもいるので、前作のメンバーでは撮影現場から映画宣伝にかけてどんどん仲良くなってきたんですけど、白檀高校のメンバーが来た時はちょっとなんかね・・・
喜多: そう、なんか・・・
JUN: ちょっと怖かったっていうか(笑)。でも一緒のシーンを撮っていくうちに、向こうが質問してくれたりとか、僕も俳優の仕事について色々聞いてこうってなって、その辺からどんどん仲良くなっていったんですよね。
喜多: 元々のメンバーがすごく仲いいんですけど、ある意味人見知りっていう共通点で深くなってたんですよ前回。それが今回すごくわかっちゃったなって思って・・・。いざ新しい人が来るとすごい萎縮して、最初は5人で固まってちっちゃくなってた(笑)。
—— それぞれ演じられた役とご自分とで似ている・共感できる部分はありますか?
喜多: 世以子と重なる部分は正直皆無です。あんなに私優しくないし思いやりもないし、自分のこと棄てて他人に尽くせる、世以子のそういうところすごいなって尊敬します。直美へ恋愛感情があったりというところも含めて、真逆かもしれない。でも逆だから、離れすぎて架空の人物と自分の中で思って、逆にやりやすかった部分があります。完全に違うっていうのが。
JUN: 良樹は、見た目はヤンキーで皮肉なこと言うて、でも一つに対することは一途にやっていくようなかっこいいヤツなんですけど、それと比べて僕は・・・どれもないかな(笑)。あるんかなー。
喜多: 客観的に見てると似てる部分あるよ。ピュアなとことか純粋なところとは重なります。
JUN: ありがとうございます、あ、でもそういうところなんですかね。そうですね、純粋なところとかは多分僕と似てるかな?と思いますね。
喜多: 自分で言った(笑)!
—— お二人ともそれぞれのグループ活動と俳優業とを両立されていますが、現場に入る時の気持ちの切り替えはどのようにされていますか?
喜多: 私は役者一本でずっとやってたので両立期間というのがなくて、両立っていうのがこのコープスパーティーだけなんです。
この一年はアイドルをやっていてコープスパーティーは一年ぶりのお芝居でした。ずっとお芝居やってなかったから緊張したし、すごい不安だったんですけど、監督とお話しした時に、自分が台本を読んで思ったこととのズレが無かったから、それで緊張がほぐれて不安がなくなったというか。元の役者のお仕事をやってた時の気持ちに戻していけました。だから、久々のお芝居がコープスパーティーの続編で、同じスタッフさんとキャストさんでよかったなって。自分が信頼できる環境で再開できたので、すごい救われました。
JUN: 僕はこの現場に行くっていう時に、前作も今作も一緒だったんですけど、いつもBEE SHUFFLEのメンバーからの「いってらっしゃい」という言葉が切り替えでしたね。「これから行ってくる」って言った時に、いつもメンバーからの「いってらっしゃい」って言葉で、「ああ、おれ今からメンバーの名前背負って一人で仕事しに行くんや」っていうのを感じて、すごく切り替った。
いつもメンバーが出発時に「いってらっしゃい」と背中を押してくれて、そこですごい一気に緊張した気持ちを和らげてくれたっていうか。その言葉で僕の中で切り替えられた。切羽詰った時はメンバーですからね、僕ら。
—— 怖い映画はお好きですか?
喜多: 貞子とかそういう幽霊のは全然大丈夫なんですけど、血とかグロいのはダメなんですよね。
JUN: 僕は怖いの・・・見たいけど見たくない。興味はあるんですよ、けど怖くて見れない。
お化け屋敷とかも、(大型の)1時間くらいかかる所も15分くらいで走りきっちゃうとか(笑)。
喜多: 好奇心はあるけどビビリみたいな。
JUN: みんなで観ようかって時は見たりします。苦手な方です。
—— 今後演じてみたい役柄や、出てみたい映画のジャンルはありますか?
JUN: 僕はずっと青春系もしてみたいっていうのがあって。ハッピーなやつを。なんでもいい、スポーツでもいいし、何かこう1つに夢中になってやっていく友達との青春であったりとか、そういういろいろな青春系の役をやりたいなっていうのはあるんですけど・・、コープスパーティーがホラーではなくて、このままのメンツで青春系をやってみたらどうなるのかなっていうのはすごく今思ってる。この今作の撮影は、撮ってない間は皆、屋上にいたりして。
喜多: ほんとに青春をね、体験した。
JUN: 晴れた空の下で写真撮ったりして、見たら「うわ~これヤバイ。これドラマかなんかしてみたい」っていう話になったりして、それで余計にやりたくなったと。それをね、祁答院さん(原作者)とかにお願いして(笑)。
喜多: 私ももちろんそのコープスパーティの青春ものもやりたいんですけど、私は海外のフランス革命の話とか、シェイクスピアとかが好きなんです。いま日本の舞台でやったりしてるじゃないですか。その中でも王家の娘や姫が好きで、ジュリエットやマリーアントワネットとか、そういう役を演れる役者になりたいって思ってて。品格のある役を、衣装とかそういうことに助けられて品格を出すんじゃなくて、その人自身からちゃんと出ているような演技をやりたいんです。
JUN: どっちがいいですか、僕がその相手役なのか、(池岡)亮介が相手役なのか(笑)。
喜多: なんでやねん(笑)。
JUN: どっち(笑)?
喜多: でもそれは役による。ロミオだったら亮介くんやけど、ロナンやったらJUNくん(笑)。
JUN: ああ、そうなんや(笑)。
喜多: それはちょっと男性の設定による。
JUN: 設定によんねん(笑)。
—— 今作で一番お気に入りのシーン、見どころを聞かせて下さい。
JUN: やっぱ全部いいけどね。僕グロさでいうお気に入りのシーンで言ったら、ちょっと予告編では出てたけどね。
喜多: ああっ。
JUN: コロッてなっちゃうやつ。
喜多: うんうん、わたしが?
(世以子の首が床に落ちるシーン)
JUN: そう、あそこをなんでああいうふうになったのかまでを見てもらいたい。結構衝撃かな、俺ん中では。
喜多: うれしい、私のシーンを。あそこは撮影が大変だったので私も結構見て欲しい。
—— どう思いました?出来上がったそのシーンの映像を観た時は。
喜多: 怖いですね、なんかホントにそうなったみたいじゃないですか。この辺が(首)すごいずっとしんどかったんすよ(笑)。お気に入りのシーンは個人的には、私は今回ほぼ直美とのシーンなのでみんなと一緒に演れるシーンがワンシーンとかしかなくて。如月高校の生徒と白檀高校の生徒が対面するシーンなんですけど、なんか皆と同じ所にいるっていうことだけで、そこを気に入っています。
—— 最後に映画を楽しみにしている皆様へのメッセージをお願いします。
喜多: 個人的には直美と世以子の関係性、二人の友情に注目してもらいたいです。全体で言えば、まず前作も観てもらって、今作の怖さだけじゃなくて人間らしいストーリーの部分も観ていただけたらと思います。
JUN: 今回、新たな登場人物も加わってきて、豪華なキャストさんたちがそれぞれほんとにそのキャラを演じきっています。で、やっぱり乃木坂46さんと欅坂46さんの共演も、すごい注目できる所なので、どういう設定なのかにも注目して頂きたいです。良樹に関しては、篠崎(あゆみ)を守りきれるのか、というところ。
喜多: リベンジねっ?
JUN: そうですわ、リベンジなんだっていう所。そこを見てくれたらなと思います。よろしくお願いします。
[インタビュー&スチール撮影: Sayaka Hori / メイク:松田 蓉子]
プロフィール
JUN <BEE SHUFFLE> (岸沼良樹役)1992年5月2日生まれ。大阪府出身。2014年2月にメジャーデビューした日韓5人組BEE SHUFFLEのメンバー。そのスマイルと人懐っこい関西弁で多くのファンを魅了する。“がけっぷち”というコンセプトの通り、様々な過酷なミッションに挑戦しながらも、発売シングル2作とも見事オリコン5位にランクインを果たす!グループとして初主演した映画『原宿デニール』でスクリーンデビュー。その後、2015年10月~ドラマ「新★乾 杯戦士アフターV」に出演する等、音楽以外での活動も期待されているニューフェイス! |
喜多 陽子(篠原世以子役)喜多陽子1993年1月17日生まれ。大阪府出身。2010年『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』で映画デビュー。主な映画出演作品として『日々ロック』(2014年)、『神様の言うとおり』(2014年)など。ドラマ出演作として、TBS「ごめんね青春」(2014年)、TBS「ぶっせん」(2013年)などがある。2015年7月にアイドルユニット『サンミニ』の6人目のメンバーとして加入。 |
映画『コープスパーティー Book of Shadows』作品情報
コンシューマーゲームシリーズ計15万本以上、コミカライズシリーズ100万部以上、そのほかにノベライズ、オリジナルアニメ、ドラマCDなど幅広く展開したホラーゲームシリーズ「コープスパーティー」。2015年8月、国民的アイドル乃木坂46・生駒里奈を初主演に迎え、実写映画として劇場公開。原作の世界観を忠実に再現し、初主演とは思えない生駒里奈の演技が評判となり、10月までロングラン公開し、動員人数1万人を超えるスマッシュヒットを記録!そして遂に、シリーズ最新作「コープスパーティー Book of Shadows」が2016年7月30日(土)シネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショーが決定。
本作主演を務めるのは「コープスパーティー」で映画初主演を果たし、乃木坂46のセンターを1stシングルから5thシングルまで務めた国民的アイドル生駒里奈。脇を固めるキャスト陣には、前作からpopteen公式モデルであり、数々の映画、ドラマで活躍する前田希美、映画『1/11じゅういちぶんのいち』(2014年)に主演し、昨年は数多くの舞台で出演するなど活躍がめざましい池岡亮介など。さらに本作からは、4/18付オリコン週間シングルランキング1位に初登場し、女性アーティストのデビューシングル初週売上を記録した乃木坂46の後輩グループ・欅坂46から石森虹花、舞台「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」で人気を獲得し、「仮面ライダー鎧武」で人気を不動のものとし、映画、舞台、ドラマで幅広く活躍する青木玄徳、ベストセラー書籍「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(坪田信貴)のカバーモデルで話題となった石川恋、昨年より舞台、映画、テレビで多くの作品に出演急上昇中の成長著しい若手俳優・水石亜飛夢など、注目のフレッシュなキャストが勢ぞろい。
監督は前作から引き続き、『ほんとうにあった怖い話』シリーズや、『ひとりかくれんぼ 劇場版』(2009年)『トイレの花子さん 新劇場版』(2013年)などホラー作品を中心に活動する山田雅史がメガホンを取る。主題歌は前作から引き続きゲーム・アニメ全シリーズで楽曲を提供している今井麻美が担当。
《ストーリー》呪いのおまじない「しあわせのサチコさん」を行い、怨霊の棲む異空間へと飛ばされた女子高校生の直美(生駒里奈)は、幼なじみの哲志(池岡亮介)や親友の世以子(喜多陽子)など、多くの仲間を失った。あれから半年。生き延びたあゆみ(前田希美)と直美は、死んだ友達を取り戻すべく、悲劇の舞台となった天神小学校へと戻ってくる。同じおまじないで別の学校から囚われて来た刻命(青木玄徳)たちとも合流し、切なる想いで生還の道を模索する。だが、待っていたのは繰り返す「死の運命」に囚われた、仲間たちとの再会だった。命と心を弄ぶ、残酷な運命の歯車は、ゆっくりと廻り始める……。 |
2016年7月30日(土) シネ・リーブル池袋・立川シネマシティほか
全国順次ロードショー&同日ニコニコネットシネマ公開!
映画『コープスパーティー Book of Shadows』アンリミテッド版
2016年9月10日(土) 公開決定!
これが本来の“コープスパーティー”!リミットが外れた禁断のアンリミッド版が解禁!
前作同様に、本来のコープスパーティーの世界観を再現した禁断のアンリミテッド版が、遂に、2016年9月10日に公開が決定!通常版では収録できなかった過激なカットを余すことなく収録!
通常版では収録されなかった出演者たちを襲う更なる惨劇を目撃せよ!
監督:山田雅史×原作:祁答院慎による妥協なき残虐表現を満載した『コープスパーティー Book of Shadows』アンリミッド版を是非、ご鑑賞ください!
2016年9月10日(土) キネカ大森、ブリリアショートショートシアターほかで公開順次公開!
公式Facebook: @cp‒movie