秋葉原国際映画祭2024 オープニングセレモニー
招待ゲスト達が語る秋葉原の思い出
聖地秋葉原で映画祭が開催される意義!
11月9日(土)、記念すべき記念すべき第1回開催となる秋葉原国際映画祭2024が開催初日を迎え、神田明神境内でのレッドカーペットイベントに続いて神田明神文化交流館 EDOCCO STUDIOでオープニングセレモニーが行われた。
オープニングパフォーマンス
会場にはレッドカーペットを歩き終えたゲストをはじめ来賓が列席。セレモニーがスタートすると、オープニングパフォーマンスとして、和太鼓奏者の山下玉貴、タップダンサーの安達雄基、書道家の田中象雨が登場。迫力満点の生パフォーマンスを披露した。
ステージの中央には、ダイナミックに「秋葉原国際映画祭」の文字が書き上げられ、会場の熱気が一気に高まった。
秋葉原国際映画祭 実行委員長 挨拶
セレモニーの冒頭では、秋葉原国際映画祭 実行委員長の泉登美雄が登壇。秋葉原の街の移り変わりを1985年から40年間近く見続けてきた経験を語りつつ、「今や年間500万人以上の外国人が訪れる街となり、日本のサブカルチャーの象徴となった秋葉原がさらなる観光エリアとして発展を遂げるための一助となるようなイベントにしていきたい」と抱負を述べた。
秋葉原国際映画祭2024 アンバサダー 山寺宏一
その後、映画祭のアンバサダーを務める山寺宏一が登場。「皆様、ご紹介に預かりました秋葉原国際映画祭2024アンバサダーの山寺宏一です!」と元気よく挨拶。セレモニーの盛り上がりを一層加速させた。
山寺は事前にChatGPTを使って挨拶を考えたことを明かし、「でも、(オープニングパフォーマンスの)太鼓の音があまりにも大きくて、全部飛んじゃいました!」と得意のジョークで会場を爆笑させた。
第1回目のアンバサダーに選ばれたことが本当に嬉しく思っているという山寺は、自身の声優としての40年近くのキャリアを振り返りながら、秋葉原が自分達声優を支えてくれたことへの感謝の気持ちを熱く語った。そして「最近、家電を色々買い換えましたが、すべて秋葉原で買いました」と秋葉原にきちんと還元しているエピソードも披露した。
さらには、「秋葉原国際映画祭ということで、国際的にも広まっていってほしい」という思いから、海外で人気の声優ランキングを調べたことを明かし、「でも、僕は50位にも入っていませんでした。国際映画祭のアンバサダーに相応しくなれるよう、これからもっと精進して、海外でも人気が出るように頑張ります!」とまだまだ精力的に活動していきたい意気込みを語ると会場からは大きな拍手が送られた。
正式招待作品『青のミブロ』
梅田修一朗、阿座上洋平、小野賢章、林ゆうき、中田博也
『青のミブロ』からは、ちりぬにお役の梅田修一朗、土方歳三役の阿座上洋平、沖田総司役の小野賢章、音楽担当の林ゆうき、プロデューサーの中田博也が登壇。
梅田は、登壇の冒頭で「ご紹介に預かりました主人公ちりぬにお役の梅田修一朗です。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶。
続いて阿座上は、秋葉原との縁を振り返り、「学生時代から通っていた街で、声優を志した頃に秋葉原にある大きな広告を見て『こんな作品に出てみたい』と夢を抱いていました」と感慨深げに語った。
小野は、「秋葉原国際映画祭に参加できてとても光栄です。この映画祭が3日間素晴らしい祭典になることを願っています」と場内を見渡しながらコメント。
林は、「僕が音楽を始めた時、音楽機材の“ミュージ郎 SC-8820”を秋葉原で購入しました。僕の音楽家としてのスタート地点は秋葉原なんです」と話し、秋葉原との縁を披露した。
中田は、「『青のミブロ』という作品をお呼びいただきありがとうございます。スタッフを代表いたしまして感謝申し上げます」と会場に向けてお礼の言葉を言うと、「僕の話をするよりも、梅田さんがただの自己紹介と勘違いされてエピソードトークをされていなかったので、梅田さんから一言お願いします」と梅田へ再度バトンを戻した。
梅田が「改めてご紹介に預かりました梅田修一朗です」と言うと、会場は大きな笑い声で和やかな雰囲気に。続けて「秋葉原は千葉県出身の僕にとって夢の国でした。一度、自転車で千葉から秋葉原まで来たことがあるほど思い出深い街です。そんな街で自分が出演している作品を招いていただき、皆様の前で発表できることを光栄に思います」と今度はきちんとエピソードトークを披露して締めくくった。
正式招待作品『五等分の花嫁』
竹達彩奈、結城アイラ
『五等分の花嫁』からは次女・二乃役の竹達彩奈と、主題歌の作詞を担当した歌手の結城アイラが登壇。
竹達は、「みなさんこんにちは。『五等分の花嫁』で二乃を演じました竹達彩奈です。本日は秋葉原国際映画祭に呼んでいただき光栄です」と元気に挨拶。続けて、「本当は五つ子のキャストのみんなや主人公の上杉風太郎くんと共に登壇したかったのですが、キャスト代表として立たせていただきます」と笑顔を見せた。
秋葉原にまつわる思い出については、「私は子供の頃からオタクだったので、秋葉原はまさに聖地のように思っていました。当時はお小遣いが足りずグッズを買えませんでしたが、大人になってからは大量に買えるようになり、とても嬉しいです」と語ると、会場からは共感の頷きがあった。さらに、「アニメで稼いだお金をアニメに投入して、永久機関のように楽しんでいます」と声を弾ませた。
結城は、「歌手としてまだ食べられなかった頃、毎週土日は秋葉原のヨドバシカメラの店頭で携帯を販売していました」と、自身の苦労時代を明かした。また、担当した主題歌については、「『五等分の花嫁』らしい可愛さと暖かさを意識した楽曲になっています。ぜひ聴いていただきたいです」とコメント。
正式招待作品『アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season 第1章』
関根瞳、近藤玲奈、峯田茉優、池田ななこ
『アイドルマスター シャイニーカラーズ 2nd season 第1章』からは櫻木真乃役の関根瞳、風野灯織役の近藤玲奈、八宮めぐる役の峯田茉優と、プロデューサーの池田ななこが登壇。
関根は、「小さい頃から声優に憧れていました」と自身の原点を語りつつ、「学校終わりには友達と買い物をしたり、秋葉原でしか売っていないものを探し回ったことを思い出します」と思い出を振り返った。
また、「『アイドルマスター シャイニーカラーズ』はテレビ放送もしていて盛り上がっています。たくさんのアイドルがいるので、ぜひその中から一推しのアイドルを見つけていただきたいです」と作品をアピールした。
近藤は、「アニメイトさんには非常にお世話になっていました」と学生時代の思い出を語り、「最近では自分の出演作品のコラボカフェにお邪魔することもあり、改めて秋葉原は特別な場所だと感じています」とコメント。
本作については、「テレビアニメは3DCGで描かれておりまして、アイドルたちの成長やリアルな人間関係が魅力です。絶賛放送中なので、ぜひご覧いただきたいです!」と力を込めて語った。
峯田は、「本日は国際映画祭ということでお上品に振る舞おうと思っていたのですが、アニメが本当に大好きなのでテンションが上がってしまっています!私も子供の頃から秋葉原には憧れを抱いていました。そんな場所での映画祭に参加できて嬉しいです」と冒頭からフルスロットル。
さらに、作品について「アイドルマスターは、アイドルの個性をいかに輝かせるかということが描かれている作品です。今回ご招待いただいたのは2ndシーズンですが、1stでは4ユニット16人のアイドルだったのが、2ndでは2ユニット増え7人が加わり、全23人となりました。それぞれが手を取り合い、ぶつかり合い、そして混ざり合い、でも濁らずに輝きを増していく、そういった成長が描かれています」と矢継ぎ早に熱弁。
「しかし、アイドルが輝くためにはプロデューサーが必要です。ご覧いただいている皆様も、プロデューサーの気持ちになって一緒に成長していける、そんな作品だと思います」と作品への愛情が溢れていた。
池田は、「この作品は『アイドルマスター シャイニーカラーズ』というゲームが原作です。プレイしてくださる皆様をプロデューサーとお呼びしています。秋葉原にはきっとたくさんのプロデューサーがいらっしゃって、グッズやCDを購入してプロデュース活動をしていただいていると思います」と話し、秋葉原と作品が深い結びつきにあることを強調。「そんな秋葉原で、この作品を上映できることはとても意味があると思っています。今後も楽しい作品を届けられるように精進していきます」と締めくくった。
正式招待作品『百姓貴族』
田村睦心
『百姓貴族』からは荒川弘役の田村睦心が登壇。
田村は「皆さんこんにちは、荒川弘先生役の田村睦心です」と挨拶し、「荒川先生は『鋼の錬金術師』を描かれたことで知られる漫画家ですが、実家が北海道で幼少期から農家の娘さんとして働かれていました。その経験をもとに、野菜作りや酪農の様子がアニメで描かれています」と作品の背景について紹介した。
田村は本作を「究極の食育アニメ」と評し、「この作品は主題歌を含めて1回5分程度の短編アニメなので、気軽に観ることができます。明日、秋葉原国際映画祭の2日目では、アニメ第1期の一挙上映が予定されています。また、第2期はTOKYO MXで放映中ですのでそちらもぜひよろしくお願いします」とアピール。
また、「この作品は楽しいだけでなく本当に勉強になります。学校の教材として使っていただきたいぐらいの素晴らしい作品です」と熱弁した。
オープニング作品『八戒』
邱立偉監督、羅際明プロデューサー
『八戒』からは監督の邱立偉、プロデューサーの羅際明が登壇。
邱監督は「皆さんこんにちは、アニメの聖地と言われる秋葉原にこうして招いていただき光栄です」と挨拶。「秋葉原には年間500万人の外国人が訪れると聞きましたが、私だけで5人分に数えられるぐらい来ています」と話す。さらに、「秋葉原でたくさんお金を使いました!山寺さんのマンション購入のためにも少しは貢献できたかもしれません」と続けると、会場は爆笑の渦に包まれた。
また、本作について、「猪八戒を主人公にした理由は、一般人に近い主人公が未知なる新世界への冒険に挑戦する物語にしたかったからです」と説明。「今日の秋葉原国際映画祭に参加させていただいたこと自体が、私にとって新世界へ向かう物語だと思っています」と作品と自身を重ねて語った。
羅は自身の経歴に触れ、「私は東映アニメーション研究所の出身で、学校は秋葉原の隣の御茶ノ水にありました。そのため学生時代にはほぼ毎日秋葉原に通っていたので、山寺さんほどではありませんが秋葉原に育てられたと思っています」と語った。
そして、「私もほんの少しではありますが、秋葉原にお金を落として貢献できたかなと思います」とユーモアを交えつつ、秋葉原への感謝の気持ちを述べた。
また、「台湾はまだまだアニメーションの制作環境は厳しい状況ですが、今回オリジナル作品を作ることができたのは監督や多くの方々の協力があったからです。台湾と日本とが一緒になって、皆さんの心を動かせるような作品を作れたら嬉しいです」とこれからの意欲を示した。
正式招待作品『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』
菱田正和総監督、寺島惇太、蒼井翔太
『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』からは、総監督の菱田正和、一条シン役の寺島惇太、如月ルヰ役の蒼井翔太が登壇。
菱田監督は、「この作品は、劇場でサイリウムを持ったり、コスプレをしたりして、自由に声を出して楽しむ“応援上映”を行った先駆け的な作品です」と紹介。しかし、2020年のコロナ禍で応援上映が中断されたことに触れ、「ようやく去年や今年ぐらいから、いろいろな作品で応援上映が復活してきています」と語り、再び盛り上がりを見せている状況に喜びを見せた。
さらに、『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』について、「今作は2019年のテレビシリーズをまとめた作品で、映画祭のアンバサダーの山寺宏一さんも出演されていましたが、劇場版では残念ながらカットされてしまいまして……申し訳ありませんでした(笑)」と山寺へ謝罪しつつ会場を沸かせた。
また、秋葉原の思い出として、「2016年にシリーズ最初の劇場版を作った際、上映までが不安で夜中にこっそり神田明神へヒット祈願に行ったことが懐かしいです」とエピソードを披露。「そのご縁もあって、こうして秋葉原国際映画祭に呼んでいただけたのかなと思っています」と感慨深げに語った。さらに「それから、『ヤッターマン』の監督をやった時、キャストさんとの飲み会に遅れて参加した際、山寺さんがベロンベロンに酔っ払っていたのを覚えています!」と、愛のある山寺いじりは止まらなかった。
寺島は、「『KING OF PRISM』は僕が初めてテレビシリーズのオーディションで受かり、主役を務めさせていただいた作品で、僕のターニングポイントです」と話した。
長野出身の寺島は、「僕も高校生の頃からアニメやゲームが大好きでした。秋葉原は長野では到底手に入らないものが手に入る魅惑の街でした。同級生の間でも『いつか行ってみたい』といつも話題にしていました」と語った。
さらに、生まれて初めてのアルバイトで稼いだお金で新幹線のチケットを買い、夢の秋葉原に訪れた時のことを振り返り、「当時流行り始めていたメイド喫茶に一度は行ってみたくて、ドキドキしながら向かったら、その日はなんと月に一度の制服デーで、メイドさんが全員セーラー服を着ていました。当時僕は高校生だったので……ただの同級生でした。メイドさんが見たかったのに!」と強烈なネタを披露。会場からは笑い声が上がった。
寺島は会場の笑いがおさまったことを確認すると、「そんな思い出深い場所で、こうして映画祭に参加できることが光栄です」と締めくくった。
蒼井は「今作の上映を観ていただければ、初めてご覧になる方はもちろん、いつも応援してくださる方も、開いた口が塞がらない展開が待っています」とコメント。「いつの間にか、塞がらなかった口から、推しへの愛を叫んでいる……そんな熱い作品です」と続けた。
映画祭については、「これをきっかけにたくさんの新しい方に観ていただけると思います。『KING OF PRISM』が忘れられない思い出となり、誰かの人生に影響を与える、心に深く残る作品になりますように」と願いの言葉を口にした。また、趣味の話になった途端に声のトーンが上がった蒼井は、「トレーディングカードゲームが大好きで、つい先日も秋葉原のカードショップに行っていました。なのでオレンジ頭がいたら僕です!」と告白。
特別企画「音で観るアニメ」上映作品『ニンジャバットマン』
山寺宏一、菅野祐悟、岩波美和、里見哲朗
『ニンジャバットマン』からはバットマン役の山寺宏一、音楽担当の菅野祐悟、音響監督の岩波美和、プロデューサーの里見哲朗が登壇。
岩波は、「音響監督っぽいことを言うと、今司会の方がおっしゃられた『ニンジャバットマン』はイントネーションが違いますね。あとこちらの音響の方、200Hzよりも上を少し削ったほうがいいと思います」と最初からフルスロットル。職業柄音については細かくなってしまうそうだ。
また、秋葉原国際映画祭の音響スーパーバイザーも務めた岩波は、「上映されるすべての作品を最適な音の環境でお届けして楽しんでいただけるよう監修させていただきました……え〜となんていう作品でしたっけ、『五等分のアイドルマスターは百姓貴族……』」とトボけると、会場からはすかさず「混ざっちゃってるよ!」と四方からツッコミが入った。
さらに、「今日は『八戒』の監督やプロデューサーがいらっしゃるということで、私は吹き替えを作るのが上手いんです」と壇上で営業トークも忘れない。
そして、秋葉原のエピソードトークについては「ないです!少しはありますが、山寺さんより面白くないからカットします」と最後まで岩波節は止まらなかった。
山寺は、「こんな面白い音響監督いないでしょ?」とまずは岩波について触れてから、「この作品でバットマン役をやらせていただいています。先ほどの『KING OF PRISM』ではお父さん役として出させていただいていたんですが、カットされてしまったということで、自分が出演している作品があってよかった〜」と話した。
また、『ニンジャバットマン』について、「他の作品では可愛らしい女の子やかっこいい男の子が登場しますが、この作品はおじさんだらけ。DCヒーローたちが戦国時代に行き武将になる話です」と紹介。さらに続編について「次回作は『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』というタイトルで、ヒーローたちがヤクザになります。よくOKが出たなと思いました」とコメント。
最後に、「本当に世界に誇れる最高の作品ですので、まだ観ていない方はぜひご覧ください」と力強く呼びかけました。
菅野は、「最初にお声がけをいただいた時、『本家バットマンの仕事が来ることなんてあり得ない』と思っていたので、バットマンではなくバッタもんかと思って断っていました。でも、本家であることを知り驚きました」と会場を笑わせた。また、「日本のアニメの3倍くらいの予算があったので、これは本当なんだなと驚きました」と当時を思い返してコメントした。
里見は、本作の発端について「世界中で知られるDC作品のバットマンを日本で作りたいという相談があり、『こういうものが求められているのでは?』と想像で作ったのが『ニンジャバットマン』です」と振り返った。
「理想のバットマンを作るため、さまざまな方に協力をお願いした結果、誰も観たことのない作品になりました。公開後もこれで大丈夫だったのか不安でしたが、なんと続編のオファーをいただき、この方向性で間違いなかったと確信しました」と述べた。
秋葉原国際映画祭2024 Special Collaboration
『新海誠監督 初長編作品20周年 リーディング・オーケストラ・コンサート / 雲のむこう、約束の場所』
中村竜大、黒田こらん、田中洸希、元生茂樹
『新海誠監督 初長編作品20周年 リーディング・オーケストラ・コンサート / 雲のむこう、約束の場所』からは、白川拓也役の中村竜大、白川美子役の黒田こらん、橋本昇役の田中洸希、プロデューサーの元生茂樹が登壇。
福岡出身だという中村は「思い返してみると秋葉原に来るのは今日が初めてでした」と明かし、「これから秋葉原愛を深めていきたい」と笑顔で語った。
また、新海誠作品について「学生時代に少ないお小遣いをかき集めて、友人や気になる女の子と映画館に観に行った思い出があります」と振り返り、「もうすぐ20歳を迎える僕は、作品と共に成長してきたので、運命的なものを感じています」と話した。
黒田は、「初めてのレッドカーペットでした。外は寒かったですが、それ以上に皆さんの熱気が伝わってきました」と観客への感謝を述べた。
今回のイベントについては、「オーケストラありきのリーディングという、これまでにない舞台です」と紹介。11月20日にはライブビューイングで全国の映画館で上映されることを告知し、「臨場感をぜひ味わっていただきたいです。この舞台が世界に飛び立っていけば嬉しいです」と期待を込めた。
田中は、「このような機会をいただいて緊張が止まらず、ずっと足が震えています」と素直な心境を吐露。「小学生の頃からアニメオタクで、中高生時代はアニメイトに行きたくて授業をサボって怒られたこともあります。本日はいい声の方ばかりがいらっしゃって耳が癒しでいっぱいです」とアニメ愛を語った。さらに特技のビートボックスを披露し、大きな拍手を浴びた。
元生は、「私は元々、放送作家や脚本などを行なっておりました。新海誠さんの長編デビュー作『雲のむこう、約束の場所』は2004年に劇場公開されましたが当時はまだ新海さんはそれほど知られていなかったと思います。でも、作品の素晴らしさは際立っていました」と振り返った。
また、「新海さんの長編デビュー20周年ということで、相談させていただき今回の舞台の実現に至りました。素晴らしい作品を新しい形で角度を変えて、日本の文化であるアニメを世界にまで広めていきたいと考えています」とイベントの意義を強調した。
ショートアニメコンペティション
国内外から集まった約150作品から8作品が最終選考会へ
秋葉原国際映画祭2024では、若手クリエイター支援企画としてショートアニメコンペティションを実施。国内外から約150作品の応募が集まり、その中から最終選考に選ばれた8作品は11月11日(月)にアキバシアターにて行われるショートアニメコンペティション最終選考会で上映される。
最終選考8作品『ヨビとアマリ』(比留間未桜) |
審査員を務める、株式会社Teamきゃら代表取締役の武田冬門、アニメプロデューサーの和泉將一、メインスポンサーより株式会社ホットスタッフ取締役の柴田直樹が登壇。それぞれが選考に対する想いを語った。
秋葉原国際映画祭 実行委員会 統括プロデューサー 挨拶
20年越しの夢を実現、熱き思いを語る
秋葉原国際映画祭統括プロデューサーの加賀秀祐が登壇。加賀は最初に「(登壇者の)皆様の秋葉原への愛をたくさんお話しいただき、ありがとうございました」とオープニングイベントに参加したゲストへの感謝の言葉を述べた。
また、自身の20年越しの夢についても触れ、「幼い頃から秋葉原で仕事をすると決めていました。いつか映画祭もやりたいとも考えていました。私は宮城県出身なので、地元が近い山寺宏一さんはずっと意識していた方でした。そういった想いが重なり今日が実現したんだと、ここに立って強く感じています」と感慨深げに締めくくった。
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イベント情報
秋葉原国際映画祭2024 (AIFF2024)
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秋葉原国際映画祭2024 (AIFF2024) 開催概要
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