Netflixオリジナルシリーズ
『全裸監督』ワールドプレミア
山田孝之『全裸監督』で190ヵ国へ!
令和から昭和バブルへ一夜限りのParty!!
山田孝之が伝説の男に!《放送禁止のパイオニア》として日本における“エロ”の概念をひっくり返し、伝説のAV女優・黒木香と共にお茶の間にも進出。アメリカでは懲役370年を求刑されるなど数多の逸話を生み出した伝説のアダルトビデオ監督・村西とおるの半生を描いた伝記本「全裸監督 村西とおる伝」にエンタメとしての可能性を見出した動画配信サービス・Netflixがドラマシリーズとして実写化!主演に若手実力派俳優のトップランナーとして君臨する山田孝之を、総監督に『百円の恋』(2014年)の武正晴監督を迎えて製作された『全裸監督』シーズン1(全8話)が8月8日(木)より全世界一斉配信となる。
配信に先駆けて、7月24日(水)にワールドプレミアが東京・豊洲PITで開催され、主演の山田孝之をはじめ、満島真之介、玉山鉄二、森田望智、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、板尾創路、小雪、リリー・フランキー、國村隼、石橋凌といった主要キャスト陣と、武正晴総監督が集結した。
《イベントレポート》
イベント招待客のドレスコードは「自分がイメージする80年代のおしゃれ/バブルな装い」ということで、会場には当時ジュリアナ東京などのディスコに通っていたような装いの女性ペアや、劇中に登場するキャストに扮したファンの姿が多く見られた。
作品のダイジェスト映像が流れた後、イベントのMCを務める奥浜レイラが登場すると、会場後方より現れたのは今作にて新人女優とは思えない圧巻の演技を披露した恵美役・森田望智。村西とおると共に会社を成長させていった川田役を演じた玉山鉄二。村西をアダルト業界に引きずりこむきっかけをつくったトシ役・満島真之介。そして破天荒なAV監督として世の中を席巻した村西とおる役を務めた主演・山田孝之が登場し、大歓声に包まれながらそれぞれがレッドカーペットを歩きステージへと登壇。まず4名で観客によるフォトセッションに応じた。
その後、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、板尾創路、小雪、リリー・フランキー、國村隼、武正晴総監督がステージ上に登壇し、豪華キャストと総監督が勢ぞろいすると、80年代をイメージした衣装に身を包んだ招待客の姿に興味津々の表情を見せつつ、山田が劇中の村西とおる監督と同じく独特の口調で挨拶をした。
「みなさま、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。『全裸監督』8月8日より、全世界、独占配信でございます。本日は楽しんでいってください」
山田の村西監督調の挨拶で会場が歓喜と熱気、そして笑いに包まれる中、MCからの質問にそれぞれが答えていった。
ーー 山田さん、思い切った役どころでしたけれどもオファーが来た時の気持ちを教えてください。
山田: 絶対に面白くなると思ったのでワクワクしていましたし、いまだに僕は海外に行くと、12年前に演じた芹沢と言われるんです。今回を機に村西と呼ばれるようになりたいと思っております。企画の段階から入らせていただきましたが、そこに入って勉強させてもらってたという気持ちです。
ーー 満島さん、バブル景気で沸いた80年代を象徴するシーンが沢山ありましたね。どんな印象を持っていますか?
満島: 僕は89年に生まれましたので、親にどんなだったか聞いてみるとまるで昨日のように話している姿が印象的で、80年代楽しく過ごしてたんだろうなあという気がしました。インターネットが進化して、人と人との関係性も変わってきたと思うんですが、80年代はもっと人間と人間がもっと密に関わっていたような気がするんです。すごいエネルギッシュな時代だったんだなというのを感じたし。『全裸監督』から令和もエネルギッシュになっていくように頑張っていきます。
ーー 玉山さん、オファーが来た時の感想と決め手は?
玉山: もともと今回のプロデューサーとはお友達で、バーでよく呑んでたんですけど、作品ができるプロセスは聞いていて、初めて企画書を見せていただいた時、題材がすげーなと。「さすがネットフリックスは攻めてるな」という印象が大きくて、「黒船が到来したな」という印象ですね。
ーー これまでもネットフリックス作品に出演されていますが、反響はいかがですか?
玉山: 旅行で海外に行った時とは「おーさんまさんま」と役名で言われたり、侍の話をされたりこういう民放のドラマとは違って大きな枠組みで国境を越えていろいろな国の作品を観れるというのはエンタテイメントとしては素晴らしいなと感じました。
ーー 黒木香という、社会の常識をひっくり返す恵美という役を演じましたけど、気をつけた点 はありますか?
森田: アダルト女優として地位を確立していって表舞台に立ってる印象にあるのですが、そういう表じゃない裏側の部分はどうだったのかとか、葛藤とか苦しみは常に根本に本質的なものを持っていこうというのを常に気をつけていました。
難しかったところはアダルトビデオに飛び込む気持ちというのが私にはわからなくて、一種偏見みたいなものを持っていたのですが、ものづくりという点ではお芝居とは何も変わりがないのだなと。ただ場所が違っただけで、そこからは難しさというものは無くなりました。
ーー 伊藤さんはチーム村西の紅一点ヘアメイク担当の順子を演じているわけですが、一番視聴者に近い存在だったと思うのですが、現場ではいかがでしたか?
伊藤: 結構常に笑い転げてる感じでしたね。本編とは裏腹に、とても平和は現場でしたよ。健康の話とかしてましたし(笑)。
ーー チーム村西の映像会社サファイア映像の初作品の女優役を演じた冨手さんですが、チーム村西のチームワークはいかがでしたか?
冨手: 私は一足先に作品を観させていただいて、この作品に出てくる女性たちがみんな「可愛い」や「セクシー」を飛び越えてすごくかっこよく描かれていて。それはチーム村西の皆さんはもちろん、監督さんたちとか、チーム自体が女性に対してリスペクトを持ってくださっていたからだと思っています。
女性の皆さんに楽しんでもらえる作品だと思いますし、女性の裸への概念が変わる革命のような作品だと思っています。女性にこそ見ていただきたい作品になっていますね。
ーー 後藤さん、ハワイでも撮影に参加されていましが、現地でのネットフリックスの現場はいかがでしたか?
後藤: ハワイでは半分以上が現地のスタッフさんでした。素晴らしいなと思ったのが僕は初めての撮影で緊張していたんですけど、カットがかかるとすごいでっかいお皿にフルーツを載せて現れるおじさんがいたんですけど、毎回現れるので後半はすっかりそのおじさんのことが気になっちゃって(笑) あんな気づかいは日本ではないんじゃないかなと思います。食事担当役だったということもあるので気になりました。
ーー 山田さん演じる村西がダメサラリーマンだった時代に、会社の先輩でトップ営業マンだった小川役を演じました板尾さんですが、本編をご覧になって村西の変化や、山田さんとの共演はいかがでしたか?
板尾: こんにちは。ジャニーズ事務所の板尾創路です(笑)。山田さんは僕と一緒のシーンでは本当にダメダメな、箸にも棒にもかからんダメサラリーマンだったわけなのですが、視聴者としてその続きは観ていなかったので、いざ観たときに山田さん演じる村西のその豹変ぶりには驚きましたよね。「こいつ、本当に村西か!?」って思ってしまう変貌ぶりですよね。僕は小野という役なんですけど、村西が話している時の胡散臭い英語口調というのは、小野から村西にああいう感じで受け継がれていったのだなと思いましたね。
ーー そんな山田さん。板尾さんとは共演されていかがでしたか?
山田: 楽しかったですよ(笑)。団地を回ったり、映画を見たりするシーンをご一緒しましたね。
板尾: 地味なシーンが多かったんですよね。グレーの団地の中でずーっと下から順に上がっていくとか。淡々と撮ってましたね(笑) そこから変貌していく様は本当に凄まじかったですね。
ーー 小雪さんにお聞きします。今回、恵美の厳格な母親を演じられました。このタイトルの作品に参加するというのはみなさん驚いたと思うのですが、オファーを受けられた理由というのはなんだったのでしょうか?
小雪: テーマがまず80年代としては前衛的だったと思うんですが、女性が性に対して語ること、カップルや夫婦間で性について話し合ったりすることはとっても大事なことだと思っています。自分を自己表現していくことは自分にも通じるものがありますし、女性に対して応援メッセージがあると感じましたので、参加させていただきたいなと思いました。
ーー 実際作品をご覧になっていかがでしたか?
小雪: 「本物を映し出したい!」という気持ちがすごく皆さんの根底や脚本にありましたので、撮影現場もとても生き生きとしていましたし、仕事で現場に行っているのですけど、この時代を生きているという実感を疑似体験しながらも生きさせていただきましたので、とても楽しかったです。
ーー リリー・フランキーさんにお聞きします。今回刑事らしからぬ刑事を演じられたわけですが、どのように思われたのでしょうか?普通の刑事ではなかったと思いますが。
リリー: そうですね。自分もあんまり刑事役を演じている感覚がない刑事でしたね。どんな役でも良かったのですがこのお話をいただいてすごく嬉しかったです。
村西くんは当時自分にとってのポップスターでしたし、その村西くんを山田孝之くんが演って、その作品がネットフリックスで放送されるというのは、もし今回この作品に呼ばれなくてもネットフリックスに加入してると思います(笑)。
僕もアダルトビデオ業界で名誉総裁を務めたこともありますし、こうやって新しいドラマで製作の過程が世界中で観えるというのはとてもハンドインハンドという感じで、ジワーとできるといいんですけどね。何だかふわっとした言い回しですみません。使う言葉に気をつけて喋ってくれと散々言われたものですから(笑)。
ーー 國村さんが演じている古谷は敵か味方なのかわからないミステリアスな役どころですね。古谷の拠点が歌舞伎町でしたが、大変に力の入った歌舞伎町のセットでしたね。
國村: おっしゃる通り素晴らしいセットでしたね。僕ら演じる側にとってとても大事なものがセットで、ふっとその気になれるかどうかっていうのは大きいんですね。
猥雑で、掃き溜めで、こんなこと迷い込んだらどうしようと思わされるほど本当にリアルな歌舞伎町が見事に再現されていましたね。当時の歌舞伎町を自分も知らないんですけど、きっとこんな感じだったのだろうなと思わされましたね。
この作品は村西さんの半生についてだけじゃなくて、80年代の日本という時代にもフォーカスを当てた作品なのだと思います。そういう意味でも本当に素晴らしいセットでした。
ーー 石橋さん、今回アダルトビデオ業界最大手の社長でありながらマイホームパパでもある池澤役を演じられましたが、演じるにあたって意識されたことは何でしょうか?
石橋: 自分もバブルを通過してますし体感していますが、人が物欲や金銭欲にギラギラしてた時代だと思うんです。その時代の色とか熱を念頭に表現しました。
ーー 二面性のある役でしたねけれども、山田さん版村西との対決のシーンはいかがでしたか?
石橋: 私は悪党か危ない男しか役が回ってきませんで(笑)。やはり実際、当時のお話をお聞きすると、そこまで関係に確執がなかったと聞いたんですね。なのであくまでこの作品の中で村西とおると対峙した男という気持ちで演じさせていただきました。
ーー 武総監督にお聞きします。『全裸監督』はこれまでに見たことない作品になったと思います。どのような想いで作ったかを聞かせてください。
武総監督: 個人的に「全裸監督の監督をやった」ということをこれから言えるというのが大きいなと思います(笑)。やはり日本国内だけじゃなくて世界中の人がこの作品を観ることを念頭に挑んだというところがそんなに簡単ではなかった。
これだけの素晴らしいキャストが、素晴らしいスタッフが集まってくれました。何かこういうものをスタートとして、これからどんどん日本の作品も海外に持っていって、キャストもスタッフも面白くお客様に届けるというスタートが切れるんじゃないかなと。これからも挑んでいきたいなと思います。
ーー 私が女性として感じたのはとても女性にリスペクトのある作品だなと思いました。
武総監督: これからはそういうリスペクトの気持ちがないと物語というものは作っていけないんじゃないかなと思っています。出演している女優陣たちが本当に体を張って収録に望んでくれました。スタッフたちにも、今日のお客さんにも女性の方たくさんいらっしゃいますけど、ぜひ気に入っていただけたらと思います。
ーー 山田さん思い返されて、撮影中一番印象に残ってることはありますか?
山田: 本当に楽しい思い出がいっぱいありましたね。なんで後藤さんがフルーツおじさんの話をしたのかわからないですが(笑)。一緒にビクトリアシークレットのショップに行って普通に下着見てましたね。観てもらえばわかってもらえると思うんですけど、本気で取り組んでる姿が笑えちゃいますし、うっかり切なくなってしまうのですが、自信を持って世界に出せると思っております。
ーー 武総監督、日米スタッフ合わさっての作品になっているわけですがいかがですか?
武総監督: 僕はハワイロケの最中は熱海にいまして、AVの素材を撮ってまして僕はどっちかというと仕上げでロスに行かせていただいて、向こうのスタッフの方達が編集で出来上がったものを非常に面白がってくれてて、シリアスなところはシリアスに受け止めてくださって。言葉が違っても通じるものがあるんだなと。いろんな映画の話をしたりもして、いいスタートを切れたんだなと思いましたよね。
ーー 山田さんとの思い出はありますか?
武総監督: さっき板尾さんもおっしゃってましたけど、山田さんが変わっていく様が面白くて。その辺は本当に見所だと思っています。
ーー 山田さんは村西監督のスイッチが入る瞬間は意識していたんですか?
山田: 村西さんに実際にお会いして感じたことなのですが、ずっと世間がイメージするあの村西とおる監督像で話す人ではなく、相手に合わせてスイッチを切り替える人だったのでそこは意識しましたね。演出をする時に村西とおるのスイッチが入る方が感情移入もしやすいし、その方が、全8話を無理なく観ていけるんじゃないかなと思って演じました。
ーー 森田さんとの撮影中のエピソードはありますか?
武総監督: 森田さんも変わるんですよ。びっくりしましたね、彼女が後半にもう全然違う人になっていくので、あの人こそ現場で変わった人というか、すごかったです。
ーー 森田さんいかがでしょうか?
森田: 自分ではそこまで意識してないんですけど、私が演じた役の黒木香さんがアダルトビデオの世界に出逢ったように、私もこの作品に出逢えたからこそこの素晴らしいキャストの皆さんと出逢えて、それを一つ一つ積み重ねていた結果だと思っています。
ーー 再び山田さんに本作をどういった方々にご覧になっていただきたいですか?メッセージをお願いします。
山田: まだ大人じゃないみなさんに「大人向け」という網を何とかかいくぐって観てもらいたいなと思っています。昔、同級生のお父さんのアダルトビデオを見つけた人がいたらみんなで集まって観たように、こっそり『全裸監督』を観てもらいたいです。
そして盛り上がってもらいたいです!(笑)
ーー 大人の方に観てもらいましょう!(笑)。本日はみなさんお集まりいただきありがとうございました!
最後に、マスコミ向けにフォトセッションが行われた後、村西とおる監督が愛用していた当時のビデオカメラを模したキャノン砲が登場!村西とおる監督の口調で山田が「今年の夏は!」と叫ぶと、「全裸監督!」というオーディエンスの掛け声とともに山田のキャノン砲から特効が炸裂し、無数の金銀テープが宙を舞った。同時に、この作品に注ぎ込んだキャストスタッフ陣の熱量を象徴するかのような火柱が上がり、プレミアイベントは大盛況のうちに幕を下ろした。
イベントでは、「君も全裸監督になれる!」というフォトスポットも用意されており、『全裸監督』のティザービジュアルと並んでの記念撮影を楽しむ80年代ファッションの招待客たちで賑わっていた。
Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』は8月8日(金)より世界190ヵ国同時配信予定。
[記者: 蒼山 隆之 / スチール撮影: Cinema Art Online UK]
イベント情報
Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』ワールドプレミア■開催日: 2019年7月24日(水) |
Netfilix『全裸監督』予告篇
Netfilix『全裸監督』本編映像解禁!
村西とおるvs天敵/武井警部!因縁のはじまり…決死の逃走!
作品情報
《ストーリー》会社は倒産、妻に浮気され絶望のどん底にいた村西(山田孝之)はアダルトビデオに勝機を見出し仲間のトシ(満島真之介)、川田(玉山鉄二)らとともに殴り込む。 一躍業界の風雲児となるが、商売敵の妨害で絶体絶命の窮地に立たされる村西たち。そこへ。厳格な母の元で本来の自分を押し込めていた女子大生の恵美(森田望智)が現れる。 ふたりの運命的な出会いは、社会の常識を根底からひっくり返していくのだった―。 |
Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』
監督: 河合勇人、内田英治
美術監督: 中西梨花
音楽: 岩崎太整
撮影: 山本英夫
美術: 清水剛
照明: 小野晃
録音: 竹内久史
衣装デザイナー: 小川久美子
2019年8月8日(木)、Netflixにて全世界独占配信!
【Netflix作品ページ】https://www.netflix.com/全裸監督