映画『劇場版 パタリロ!』加藤諒×魔夜峰央先生×小林顕作監督インタビュー

【写真】映画『劇場版 パタリロ!』加藤諒×魔夜峰央先生×小林顕作監督インタビュー

映画『劇場版 パタリロ!』

加藤諒×魔夜峰央先生×小林顕作監督インタビュー

加藤諒のパタリロに、魔夜峰央も40年越しの「いいんじゃない」
舞台の立体感と平面的な漫画感…楽しんで作った雰囲気が伝わってほしい!

「パタリロ!」は昭和53年の連載開始から40年以上連載が続く、シリーズ累計発行部数2500万部を超える超人気ギャグ漫画。今年映画化され大ヒットした「翔んで埼玉」を描いた魔夜峰央の代表作だ。連載開始から4年後にはアニメ化され、実写化の話もたびたび出たというが、“パタリロができる人がみつからない”という物理的な理由で実現することはなかった。しかし、時は経ち、平成も終わりを迎える頃になって、加藤諒という“生きたパタリロ”が現れたことで初めて舞台化が実現!そして元号が令和に変わった2019年、舞台版のスタッフ・キャストが集結して作り上げた映画『劇場版 パタリロ!』が公開された。

映画では、高速で笑いの応酬が続く舞台のテンポはそのままに、屋外ロケやCGも加わり、舞台とはまた違った「パタリロ!」ワールドが繰り広げられる。パタリロ役で映画初主演を務める加藤諒、映画にゲスト出演してしまっている原作者のの魔夜峰央、舞台版の演出を務め、今回初映画監督となる小林顕作監督の3人に、映画のみどころや撮影の裏話などを伺った。

【写真】映画『劇場版 パタリロ!』加藤諒×魔夜峰央先生×小林顕作監督インタビュー

—— 今まで実写化の最大の壁となっていたパタリロ役のキャスティングですが、難航しましたか?

小林: 最初はネルケプランニング代表の松田誠さんから「パタリロ!」舞台化のお話をいただいて、加藤君の写真を見たときに「パタリロいたじゃん!」と思って早速魔夜先生のところに行きました。先生もワイン片手に「いいんじゃない」って(笑)。するするっと決まりましたね。

魔夜: 決まるべきときは簡単に決まっていくんですよね。パタパタパタと。決まらないときはどうあがいても決まらないんですけど。

加藤: 僕は「NARUTO」の舞台をやっているときに、松田さんに「今加藤くん主演の舞台の話付けてきたから」って言われて(笑)。

小林: パタリロ役は諒君一本釣りでしたね。

【画像】映画『劇場版パタリロ!』パタリロ

—— そんな加藤さんの存在があって実現した舞台化は大好評!舞台化第2弾の「スターダスト計画」を経て、今度は映画化です。出来上がった映画を観たときの感想は?

小林: 撮影から編集までずっとやりましたが、何回見ても訳が分からないですね。2時間半くらいの素材からずっと見続けて削ったりしていたので、どの状態が完成なのかはっきり覚えてないですけど(笑)。

魔夜: 舞台とは勝手が違いましたか?

小林: 舞台とは全然違いますね。舞台は尺から何から自分で考えるので、全部”訳が分かった”状態です。でも映画は編集やカメラマンといったたくさんのスタッフがいて、それぞれの考えが関わってきて「こんなのやったかな」という部分があるので、それが舞台と映画の違いかなと思います。今回はさらにCGも入っているので。監督と名前を付けてもらっていますけど、現場にずっといた人という感覚ですね。初めて観る人や諒君・魔夜先生の感想を聞いて、なるほどねという感じです。

魔夜: すごく昭和感が出ていていいなと思いましたね。豪華なシャンデリアがある部屋にちゃぶ台があるような、そういう異質な「シャボン玉ホリデー」的な世界というか。あの訳のわからなさが良いと思います。

【写真】映画『劇場版 パタリロ!』原作者・魔夜峰央先生

小林: 劇中歌も、(舞台版の「ビバ!花とゆめ」から)「ビバ昭和!」になりましたからね。

魔夜: 昭和に書かれた作品が平成に映画になって令和に公開されるという。3つの元号を股にかけているのは『パタリロ!』と『翔んで埼玉』くらいですよ(笑)。

加藤: 僕はすごく感動しちゃいましたね。やっと完成したという気持ちでなかなか客観視できなくて、最初の僕の登場シーンだけでうるっとしちゃいました。ブルーバックで撮影したところにCGが加わった完成形で観て、面白いって思いましたね。ハチャメチャなところがパタリロっぽくて、原作の雰囲気を再現できていると思います。原作ファンの方にもそのハチャメチャ感とかを楽しんでいただけるのではないかなと思います。立体的なセットもあるけど、平面的なセットもあって、漫画感も残しつつ、舞台感もありつつ、見たことのない作品ができあがったなと思います。

【画像】映画『劇場版パタリロ!』コートールド

魔夜: 2次元を重ねていく手法っていうのは、どこから出てきたの?

小林: 舞台を作るときから持っていたアイデアで、舞台の時もセットを書き割りでペラペラにしたかったのですが、予算がかかるので普通のセットを組みました。書き割りは絵を描かなくてはいけないので、手間もかかるし金もかかる。あと、書き割りのような平面のセットは、舞台だと正面からは見えても横の席では角度が変わって見え方も変わってしまいます。映画は視点が固定されていて、席によって見え方が変わらないというのが強みなので、やりたかった世界観ができると思って映画では書き割りを増やしました。その分お金がかかっちゃいましたけど(笑)。書き割りとCGとロケのシーンが混ざっています。

【画像】映画『劇場版パタリロ!』タマネギ部隊

—— お話にも出てきたロケのシーンですが、魔夜作品ではおなじみの埼玉をはじめ、物語の重要なシーンで使われたバラ園が印象的でした。

小林: バラ園はエピソードがいっぱいあって、一番代表的なのはバラがほとんど咲いていなかったことですね(笑)。ロケハンのときは若干咲いていたので、これなら良いじゃないって決めましたが、撮影の時期のことをスタッフ誰も考えていなくて…意気揚々と撮影に向かったら、ほとんど花が散っていてカラッカラ(笑)。

他にも墓地のシーンの撮影もそのバラ園を計画していましたが、11月末でクリスマス時期が近かったから、目星をつけていた場所に大きなツリーが立っていて、どかすことができない状態で…。そんな時、制作のスタッフの子が朝「ちょっと探してきます」って出かけて、夕方「監督ここ借りられました」って見つけてきてくれたのが、誰もいない前方後円墳。彼のおかげで、墓地のシーンがまるで海外で撮影したようになりました。

加藤: そこで撮影当日に小学生が来たんですよね(笑)。

【写真】映画『劇場版 パタリロ!』加藤諒

小林: バンコランとマライヒのキスシーンを撮影しているときね(笑)。子供たちが大声で「チューしてる~!」って(笑)。アフレコの映画なので音声が入ったまま撮っていて、みんな笑っていましたね。青木君は撮影中に噴いちゃって、キスNG出しました(笑)。

加藤: バラ園は足湯があったので、みんなで入ったりもしました。

魔夜: 結構行き当たりばったりだったの?

小林: そうですね(笑)。みんな舞台から一緒にお芝居をやってきたので、気が楽でしたね。片付けとかも皆でして。僕も荷物運びとかしました。

【写真】映画『劇場版 パタリロ!』原作者・魔夜峰央先生、小林顕作監督

—— 今回はオリジナルキャラクターとして哀川翔さんが普段やらないようなキャラクターを演じています。

小林: 哀川さんは僕が大河ドラマの「真田丸」でご一緒させてもらっていたときにいつもお話していました。それであの役は誰にお願いしようかという時に、頼んだらやってくれるかもしれない、とダメもとでオファーしたら快く受けてくれました。軽い感じで「何すりゃいいの」って(笑)。

【画像】映画『劇場版パタリロ!』哀川翔

—— 魔夜先生もご家族で出演されていますね。

小林: ちょっと出てもらっていいですかってお願いしました。

魔夜: 通行人でいいからちょっと出してとは言っていました。私が言っちゃって、仕方なく家族が付いてくるみたいな感じですね。

小林: 衣装まで着ていただいて、あんなにしっかりご協力いただけるなんて…。舞台の時から打ち上げにもみんなで来てくれて、家族ぐるみで応援してくださいました。

魔夜: 家族全員楽しみにしていますからね。

小林: 魔夜一家のシーンは映画の中でもメインイベントになっていると思います。あれですべてを許すって流れになったかなと。

【画像】映画『劇場版パタリロ!』魔夜一家

—— みなさんの映画の中でお気に入りのシーンを教えてください。

加藤: 僕は全部です!初めて主演させていただいた作品なので、ここだけって切りとれなくて…隅から隅まで全部見てほしいなと思います。

魔夜: 巨大化したところはどうだった?

加藤: あれは衝撃的でしたね(笑)。撮影は自分が生身で演じたので、それがCGで大きくなっていくシーンに変貌していたのが面白かったです!

【画像】映画『劇場版パタリロ!』巨大化パタリロ

魔夜: 巨大化する役って滅多にないですもんね。

加藤: そうですよね!ウルトラマンとかにならないとできない経験ですから。

小林: 僕が最初に思い描いていたのは、巨大化したパタリロと巨大化したバンコランが大激突するっていう映画のクライマックスシーンでしたが、そんな金ないって一瞬でぽしゃりました(笑)。バンコランとの対決がなくなっても、巨大化だけは残したいといってそのシーンになりました(笑)。

魔夜: 自分が掃除夫で出演したところがどうみられるのかが心配ではありますね。

【画像】映画『劇場版パタリロ!』掃除夫

小林: 俺の中ではベストシーンですよ!

魔夜: あのシーンでバンコランが使っているライターは、僕が作ったものをあげたパタリロ!ZIPPOです。

小林: 僕もいただいて持っています!

加藤: あのZIPPO、バンコラン役のツネ君は火をつけないって決めていたそうです。でも、本番の時にうっかり火がついちゃって落ち込んでいました(笑)。

【画像】映画『劇場版パタリロ!』バンコラン

—— 最後に、これから映画を観る方にメッセージをお願いします。

小林: 僕は、予告編がすごくよくできているので、予告編に注目していただきたい!

魔夜: 本編は観なくてもいいの?

小林: 予告編は絶対楽しいと自信をもっておすすめできますが、1時間45分もある本編はもろ手を挙げてこれは楽しいですという自信がなくて。舞台は生なので、お客さんの反応がその場で分かるじゃないですか。映画は全部の上映館に行くこともできないので、反応が怖いです。劇場にいていいならずっとその場で言い訳や説明したいくらいです。

【写真】映画『劇場版 パタリロ!』小林顕作監督

魔夜: 映画館の前でソーセージ売りたいとか言ってましたもんね(笑)。

小林: 試食コーナーでおなかを満たしてもらってから、映画見ながらここがわからないってなったら「あのねあのね」って説明したい!冗談ですけど(笑)。広い心で観てほしいですね。

魔夜: (この世界観に慣れている)舞台を観ている人は面白いだろうなと思います。舞台を観ていない人の反応はどうなのかというのは心配ではありましたが、しっかり楽しめたという感想をいただきました。

【写真】映画『劇場版 パタリロ!』原作者・魔夜峰央先生

小林: 舞台も原作も何にも知らないで観に来てくれた人が楽しんでくれたらそれは嬉しいですよね。やりたいようにはやりましたが…どうですか?加藤さん。

加藤: 僕たちはこの映画を作っている間すごく楽しかったので、その楽しかったところがお客さんに伝わればいいなと思います。

小林: 作っているときは本当に超楽しかったよね。

加藤: ですよね~!!!観たことのないような作品になっていますので、普通の映画だと思わないで見に来てもらえたらと思います(笑)。観終わったあとに「ここ、こうだったよね」と話したくなるような小ネタもいっぱいの作品になっています。

【写真】映画『劇場版 パタリロ!』加藤諒

小林: 一人だともやもやしちゃって、2人だと喧嘩になっちゃうかもしれないから、雰囲気が和らぐ3人くらいで観に来てほしいです(笑)。

[インタビュー: 金尾 真里 / スチール撮影: 平本 直人]

プロフィール

加藤 諒(パタリロ・ド・マリネール8世 役)

【写真】加藤 諒 (Ryo Kato)1990年2月13日、静岡県出身。

10歳の時に「あっぱれさんま大先生」(CX)で芸能界にデビュー。その後は個性派俳優として映画、ドラマ、舞台、バラエティなどで幅広く活躍を続けている。

主な映画出演作品には、『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)、『火花』(2017年)、トリプル主演を務めた『ギャングース』(2018年)、『ニセコイ』(2018年)、本作品と同じく魔夜峰央原作の『翔んで埼玉』(2019年)、『PRINCE OF LEGEND』(2019年)等がある。

TVドラマではドラマ初主演を務めた「恋と就活のダンパ」(NHK BSプレミアム)、「盤上のアルファ~約束の将棋~」(NHK BSプレミアム)、「アシガール」(NHK)、「僕たちがやりました」(KTV)、「東京タラレバ娘」(NTV・声の出演)、「真田丸」(NHK)、「ゆとりですがなにか」(NTV)、「主に泣いてます」(CX)等に出演。舞台への出演も数多く、「パタリロ!」と「パタリロ!」★スターダスト計画★ では主演を務めたほか、「人間風車」、残酷歌劇「ライチ☆光クラブ」等に出演。TVコマーシャルでも「アフラック」、「氷結」などで強いインパクトを残している。

現在は、ドラマ「ルパンの娘」(CX)、連ドラ初主演「焼肉プロレス」(テレビ大阪ほか)、NHK Eテレの「で〜きた」、「ふしぎエンドレス」(声の出演)、「俳句さく咲く!」、SBSの「イブアイしずおかエンタ」や「銀座カラー」のCMキャラクターとしても出演中。

小林 顕作(監督・音楽)

【写真】小林 顕作 (Kensaku Kobayashi)1971年4月9日、東京都出身。

演劇ユニット「宇宙㋹コード」で脚本・演出・出演を務める他、ダンスユニット「コンドルズ」においてコント部門の脚本を担当。大堀こういちとのフォークデュオ「羊」として音楽活動も行っている。

「宇宙㋹コード」、「コンドルズ」以外にも数々の劇団に俳優として出演。主な舞台作品には、ベッド&メイキングス「南の島に雪が降る」、表現・さわやか「ロイヤルをストレートでフラッシュ!!」、「ロミオとジュリエットのハムレット」、「モリー・スウィーニー」、プロペラ犬×筋肉少女帯「アウェーインザライフ」、劇団EXILE「CROWN~眠らない、夜の果てに…」等がある。構成・作・演出を担当した作品には、舞台の「MATSUぼっち」シリーズ3作、「パタリロ!」シリーズ2作、「帝一の國」シリーズ3作等がある。坂本美雨の「Swan Dive」MVや、池田鉄洋の構成・作・演出による「BACK STAGE」では振付を担当。NHK大河ドラマ「真田丸」などTV出演も数多く、現在は「みいつけた!」(NHK Eテレ)の「よんだ?」コーナーにオフロスキー役で出演中。番組内で歌う挿入歌の作詞・作曲も手がけている。映画では『泣きたいときのクスリ』(2009年)に出演している。またナレーションを担当したTV・ラジオコマーシャルの数々は枚挙に暇がなく、その声を活かしてラジオ番組へも数多く出演している。

俳優・声優・脚本家・演出家・ダンサー・ミュージシャンという様々な顔を持ち、まさに「マルチな才人」という言葉がふさわしい注目のクリエイターである。

魔夜 峰央(原作者・出演)

【写真】魔夜 峰央 (Mineo Mayo)1953年3月4日、新潟県出身。

1973年に「デラックスマーガレット」(集英社)に掲載された「見知らぬ訪問者」で漫画家としてデビュー。1978年に発表した「ラシャーヌ!」からギャグ漫画路線に転向し、同年には「花とゆめ」(白泉社)で「パタリロ!」の連載を開始する。同作品は「パタリロ西遊記!」、「パタリロ源氏物語!」、「家政夫パタリロ!」シリーズといったスピンオフを生みだすほどの人気作品となり、1982年にはTVアニメ化、2016年/2018年には2.5次元ミュージカル化されている。現在も「マンガPark」(白泉社)で連載が続いており、2018年11月にはコミックス第100巻を発行している。

その他にも現在「まんがライフ」(竹書房)にて「眠らないイヴ」を年に1回連載中。1986年の「翔んで埼玉」が約30年を経た2015年にネット等で話題となって宝島社より復刊。同作は2019年2月に二階堂ふみ、GACKT主演で映画が公開されるなど、本作品とあわせて魔夜峰央ブームが再来している。

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映画『劇場版 パタリロ!』予告篇

映画作品情報

【画像】映画『劇場版パタリロ!』

《ストーリー》

ロンドン、ヒースロー空港は、常春の国マリネラ王国の世にも美しい(という噂の)皇太子パタリロ・ド・マリネール8世(加藤諒)の到着を待つ人々で沸きかえっていた。やがて人々の期待を裏切るように、空港に突っ込む王室専用機。大爆発した炎の中から現れた少年、「あれは誰だ!?」――彼こそがパタリロなのである!!挨拶代わりに側近のタマネギ部隊(21号:細貝圭、9号:金井成大、11号:石田隼、17号:吉本恒生)と1曲歌って踊ったパタリロの前に現れたのは、英国外務省のアイゼンバーグ(吉川純広)。ダイヤモンドの一大産出国であるマリネラ王国は、国王派と大臣派の激しい権力争いによって政情不安となり、皇太子であるパタリロにも危険が及ぶ可能性があるというのだ。しかし肝心の警備担当は姿を見せていなかった…。 タマネギ部隊を引き連れてロンドンの街を観光するパタリロに迫る暗殺者の影。その危機を間一髪で救ったのは、MI6の諜報部員ジャック・バンコラン少佐(青木玄徳)だった。またの名を美少年キラー。その美しい男は目からレーザービームを飛ばし、見つめられた者は「ドキがムネムネ!?」して気絶してしまうという。やはり大臣派がパタリロの命を狙っているらしい。バンコランは(仕方なく)パタリロの警備担当になったのだった。

そんなパタリロとバンコランの前に、謎の美少年マライヒ(佐奈宏紀)が現れる。マライヒはBBC放送の記者としてパタリロに密着(いやらしい意味ではなく)取材することになっていた。その時、バンコランとマライヒの視線が激しく交錯。2人は倒錯した純愛がはじまる予感に包まれるのだった。

パタリロとマライヒは美術館を訪れていた。マライヒは独自の取材で、パタリロの父・国王があるイギリス女性に贈った絵画と、その裏に隠された秘密の手紙の存在をつきとめていた。それが世に出たら大きなスキャンダルになるため、その前にパタリロが盗み出そうというのだ。作戦は成功したかに思われたが、すべては偽の情報だった。パタリロを窃盗犯として殺害し、王室の権威を失墜させるのが敵の目的だったのだ。その時、またもやバンコランが現れ、敵を倒してパタリロを救出(本当はマライヒ目当てだが)。図太く「このネタで大臣を失脚させてやる」と下卑た笑顔を見せるパタリロだが、衝撃のニュースがもたらされる。国王が亡くなったというのだ…。

次期国王となったパタリロは、マリネラ王国で行われる戴冠式のためバンコランに警備を依頼。もちろんマライヒも取材に訪れる予定だから、バンコランが断るはずもない。これでまた3人が再会することになる。しかし国王の死をきっかけに国際ダイヤモンド輸出機構を脱退したことで、命を狙われているパタリロのまわりは不穏な空気(倒錯した空間?)に包まれていた。

 
出演: 加藤諒、青木玄徳、佐奈宏紀、細貝圭、金井成大、石田隼、吉本恒生、三津谷亮、小林亮太、松村雄基、近江谷太朗、木下ほうか、池田鉄洋、須賀健太、鈴木砂羽、魔夜峰央、西岡德馬、哀川翔 ほか

 

原作: 魔夜峰央「パタリロ!」(白泉社刊)
監督: 小林顕作
脚本: 池田テツヒロ
配給: HIGH BROW CINEMA
2019年 / 日本 / カラー / ビスタ / 5.1ch / 103分

© 魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019
 
2019年6月28日(金)
TOHOシネマズ 新宿ほか全国順次公開中!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @m_patalliro_628

この記事の著者

金尾 真里

金尾 真里ライター

神奈川県横浜市生まれ。
映画の舞台挨拶を観て、最前列で写真を撮ったり記事を書いている「あの仕事がしたい!」と思いライター講座に飛び込む。
好きな映画のジャンルは単館上映のニッチな青春ものとビジュアルだけでもゲラゲラ笑えるコメディ。
一番影響を受けた映画は『ベニスに死す』(原題: Death in Venice/1971年)。
2.5次元系と特撮関係はかれこれ10年以上追いかけていて、遠征にかこつけた旅行が趣味。

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