第33回 東京国際映画祭(TIFF) オープニング作品『アンダードッグ』舞台挨拶レポート

【画像】映画『アンダードッグ』メインカット

第33回 東京国際映画祭(TIFF)
オープニングセレモニー
映画『アンダードッグ』舞台挨拶

体づくりに1年を費やして挑んだ“噛ませ犬”ボクサー🥊
北村匠海と森山未來が語った苦労と楽しさ 

10月31日(土)、第33回東京国際映画祭(TIFF)が開幕し、オープニング作品に選出された映画『アンダードッグ』の武正晴監督、俳優の北村匠海と瀧内公美、脚本を務めた足立紳、佐藤現プロデューサーが東京国際フォーラム ホールCで行われたオープニングセレモニーに登壇。オープニングスクリーニングを前に舞台挨拶が行われた。大阪で舞台公演中のため来場が叶わなかった主演の森山未來もライブ中継でリモート参加。オープニング作品に選ばれた喜びや撮影時のエピソードが語られた。

【写真】第33回 東京国際映画祭(TIFF) オープニングセレモニー (映画『アンダードッグ』武正晴監督、北村匠海、瀧内公美、足立紳、佐藤現プロデューサー)

森山と北村が全身全霊をかけて演じてくれたからこそ描けた 
無骨で実直なボクサーの生き様

ボクシングに目覚めていく女性を安藤サクラが演じ、第39回日本アカデミー賞2部門受賞をはじめ映画賞を総なめにした映画『100円の恋』(2014年)。同作のスタッフが再集結し、再びボクシングを題材に映画を撮る!

【画像】映画『アンダードッグ』場面カット

本作のオファーを受け、若き天才ボクサー・大村龍太を演じた北村は「格闘技をやったことは人生で一度もなかったのですが、格闘技を見ることが好きでしたので、お話をいただいたときは嬉しかったです。リングにあがれる機会を逃すまい、と出演を決めました。監督や森山さんに食らいつく気持ちでした」と語る。

【写真】第33回 東京国際映画祭(TIFF) オープニングセレモニー (映画『アンダードッグ』北村匠海)

ボクシングにしがみつく日々をおくる主人公の崖っぷちボクサー・末永晃を演じた森山は「『100円の恋』を観ていたので、もちろんやらせていただきたいと思いました。僕の役はあまりしゃべらない役で、脚本には“・・・”しか書いてないんです(笑)。愚直さや無骨さを大切に演じました」と役作りに付いて話した。

【写真】第33回 東京国際映画祭(TIFF) オープニングセレモニー (映画『アンダードッグ』森山未來)

晃と出会う訳ありのシングルマザーを演じた瀧内は、初めて脚本を受け取ったときにその分厚さに驚いたという。「前後編の映画と知り、光栄だなと思いました。母親の役は初めて演じる役柄でした」と語った。

【写真】第33回 東京国際映画祭(TIFF) オープニングセレモニー (映画『アンダードッグ』瀧内公美)

武監督は、「ボクシングを演出するのは難しかったです。この手の映画はキャストが本当に重要で、森山さんや北村さんをキャスティングできたからこそ、良い作品ができました。キャストはそう簡単ではない役柄を、みんな全身全霊をかけて演じてくれましたね。今年の1月~2月に撮影をし、世界が大変な時期になっている中、編集作業を進め、今年中に公開を迎えます。困難に打ち勝った作品のようでとても感慨深い」と話した。

【写真】第33回 東京国際映画祭(TIFF) オープニングセレモニー (映画『アンダードッグ』武正晴監督)

撮影の先立ち、ボクシング未経験だった森山と北村は役作りのために1年以上かけてトレーニングを敢行。

北村は「実際のボクサーの試合の映像などを参考にインスピレーション受けて体づくりをしました。ウェイトもボクシングで落として、撮影前にはボクサーの方がやる方法で絞り込みをしました」と、こだわりを語った。

【写真】第33回 東京国際映画祭(TIFF) オープニングセレモニー (映画『アンダードッグ』北村匠海)

森山は「ボクサー役を演じるまでは、憎くもない相手を殴ったり、殴られなくてはいけないボクシングがよく分からなかったが、練習の最中にトレーナーに殴られたときに自分の中でアドレナリンが出る感覚があり、ボクシングというものに取りつかれてしまう人の気持ちが理解できました」と話し、物語の終盤に行われる試合のシーンで、たくさんのエキストラの観客の声援を受けながら、実際に試合をして撮影したことを振り返り、「楽しかったね~北村君!」と笑った。

最後に、武監督は東京国際映画祭のオープニング作品に選出されたことに触れ、「非常に意義深い作品でこうやって映画祭に呼んでいただき、非常に光栄に思っています。こういう場所でいろんな映画人たちともっともっと映画の話をして、次の企画を考えていきたい。映画祭とはそういう場所で合ってほしいと思うので、ぜひ映画祭の中でいろいろな交流を進めていただきたいと思っています。本当にこういう場を与えていただけると、『やっぱり(映画製作を)やめられないな』と思います」と挨拶し、イベントを締めくくった。

[記者: 金尾 真里 / スチール撮影: Cinema Art Online UK]

イベント情報

第33回 東京国際映画祭(TIFF) オープニング作品
映画『アンダードッグ』舞台挨拶

■開催日: 2020年10月31日(土)
■会場: 東京国際フォーラム ホール C
■登壇者: 北村匠海、瀧内公美、武正晴監督、足立紳、佐藤現プロデューサー、森山未來(リモート出演)
■MC: 中井美穂(フリーアナウンサー)

【写真】第33回 東京国際映画祭(TIFF) オープニングセレモニー (映画『アンダードック』武正晴監督、北村匠海、瀧内公美、足立紳、佐藤現プロデューサー&森山未來)

映画『アンダードッグ』予告篇🎞

映画作品情報

【画像】映画『アンダードッグ』ポスタービジュアル

《ストーリー》

負け犬たちよ。無様に輝け。

一度は手にしかけたチャンピオンへの道……そこからはずれた今も〝かませ犬(=アンダードッグ)〟としてリングに上がり、ボクシングにしがみつく日々をおくる崖っぷちボクサー・末永晃(森山未來)。幼い息子・太郎には父親としての背中すら見せてやることができず“かませ犬”から“負け犬”に。一抹のプライドも粉砕され、どん底を這いずる“夢みる”燃えカスとなった男は、宿命的な出会いを果たす。一人は、 “夢あふれる”若き天才ボクサー・大村龍太(北村匠海)。児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚めるが、過去に起こした事件によってボクサーとして期待された将来に暗い影を落とす。もう一人は、夢も笑いも半人前な “夢さがす”芸人ボクサー・宮木瞬(勝地涼)。大物俳優の二世タレントで、芸人としても鳴かず飛ばずの宮木は、自らの存在を証明するかのようにボクシングに挑む。三者三様の理由を持つ男たちが再起という名のリングに立つとき、飛び散るのは汗か、血か、涙か。

 
第33回 東京国際映画祭(TIFF) オープニング作品
 
出演: 森山未來、北村匠海、勝地涼、瀧内公美、熊谷真実、水川あさみ、冨手麻妙、萩原みのり、新津ちせ、友近、秋山菜津子、芦川誠、二ノ宮隆太郎、上杉柊平、清水伸、坂田聡、徳井優、佐藤修、山本博(ロバート)、松浦慎一郎、竹原慎二、風間杜夫、柄本明
 
監督: 武正晴 
原作・脚本: 足立紳
音楽: 海田庄吾 
主題歌: 石崎ひゅーい「Flowers」(Sony Music Labels Inc.)
企画・プロデュース: 東映ビデオ
制作プロダクション: スタジオブルー
配給: 東映ビデオ
製作: ABEMA、東映ビデオ
© 2020「アンダードッグ」製作委員会
 
2020年11月27日(金) 前・後編同日公開!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @movie_underdog
公式Facebook: @movieunderdog

この記事の著者

金尾 真里

金尾 真里ライター

神奈川県横浜市生まれ。
「うつし世はゆめ、夜の夢こそまこと」(江戸川乱歩)を座右の銘とし、エンタテインメント全般を愛好。作品の規模、ジャンル問わず、自分が「面白い」と感じる映画の紹介をしたいと映画ライターの活動を行う。キャスティングと物語が好きな映画は『ベニスに死す』、好きな映画音楽は『ロシュフォールの恋人たち』、総合して一番好きな映画は『GSワンダーランド』

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