映画『ペンギン・ハイウェイ』完成披露舞台挨拶
北 香那、蒼井優、西島秀俊、竹中直人、石田祐康監督登壇!
まさかのスペシャルゲストに全員興奮!!
「誰にでも、忘れられない夏がある」・・・
宇多田ヒカルが主題歌を務めるなど、この夏最注目のアニメーション映画としてSNSを中心に話題になっている心弾む青春ファンタジー映画『ペンギン・ハイウェイ』。原作は、第31回日本SF大賞を受賞した森見登美彦による小説作品で、生意気な小学4年生”アオヤマ君”に待ち受ける、ひと夏の不思議な体験を気鋭のアニメーションスタジオ・スタジオコロリドがアニメーション映画として完成させた。
映画の完成を記念して、7月3日(火)に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで完成披露舞台挨拶が開催され、主人公“アオヤマ君”の声優を務めた今注目の若手女優・北 香那をはじめ、蒼井 優、西島秀俊、竹中直人ら豪華声優キャスト、そして石田祐康監督が登壇した。
《イベントレポート》
MCの呼び込みで、本作のサウンドトラックが流れる中、拍手に包まれながらキャスト、監督が笑顔で登場した。
豪華声優キャスト&監督より冒頭挨拶
北 香那: みなさんこんにちは!アオヤマ君の声を務めさせていただきました北 香那と申します。今日こうしてみなさんにお披露目できる日をとても楽しみにしていたので、とても嬉しいです。こんな暑い日の中、『ペンギン・ハイウェイ』を観に暑い中劇場にお越しになっていただいた皆さんと、中継で観ていただけてるみなさんとご一緒できるのもとても嬉しく思います。今日はどうぞよろしくお願いします。
蒼井 優: みなさんこんにちは。蒼井優役、じゃない(笑)、お姉さん役の蒼井優です。そうですね、この劇場だけじゃなく、全国何箇所かで観てくださっている皆さんとご一緒できるのを楽しみにしています。とてもわくわくしてますし、みなさんと一緒に『ペンギン・ハイウェイ』の船出を楽しめたらなと思っています。短い時間ですがどうぞよろしくお願いします。
西島秀俊: アオヤマ君のお父さん役をしました西島秀俊です。原作、脚本をいただいて、どちらもなんか泣けちゃって、泣けて仕方なくて覚えている時に結構(泣きそうになって)不自由したことを憶えています。なにか懐かしさだったり、素晴らしい体験になると思いますので今日は楽しんでいってください。
竹中直人: ハマモト君のお父さん役をやらせていただきました竹中直人です。
こんな素晴らしい映画に参加できて僕はもう、うわあああ、、、生・西島秀俊、生・蒼井優、うおお北〜!、監督。ありがとうございます。衣装がペンギンっぽい?ありがとう触れてくれて。みなさん最後まで楽しんでいってください。
石田祐康監督: 初めまして。『ペンギン・ハイウェイ』の監督をさせていただいた石田祐康と申します。本当にこんな数多くの方々、記者の方々にお越しいただいて、そして舞台のこのメンツの素晴らしさ、、、本当にあの、身にあまる思いで恐縮なんですけど、みなさんのおかげでここまで来れました。どうぞ楽しんでいってください。今日はよろしくお願いいたします。
主演・北 香那「この映画は感動、冒険、憧れといったもの全てが詰まった作品」
全国40館で中継されている今回の舞台挨拶。カメラの方にキャスト全員が笑顔で手を振るなど和やかな雰囲気の中、MCによる質疑応答でトークが展開された。
―― 初めてみる観客の皆様へメッセージをお願いします。
北: ネタバレになっちゃうので深いことは言えませんが、全てが詰まった映画だなと思います。感動だったり冒険だったり憧れだったり、本当に全てが詰まった映画です。気持ちが温かくなって帰れると思います。絵にも注目して、楽しんでもらえたらと思います。
―― 10歳の男の子でしたよね?見事に演じてるわけですが。
北: そうですね難しかったですが、10歳の男の子の声のトーンがわからなかったですが、10歳同世代の妹がいたので、授業参観に参加して参考にしました。
蒼井: 私は前を向いてどうにか楽しんで生きているわけですけど、自分の後ろ、遠くに置いてきた時間。モノクロ、セピアな時間に色が戻ったような気がしました。戻った時間に背中を押されて試写会場を出た気持ちになりましたね。
―― 蒼井さんが演じた”お姉さん”、謎めいていて、そして大人っぽくて魅力いっぱいでしたね。
蒼井: ものすごく難しい役と思ったのですが、普段私は基本、誰かに寄生しているような役が多いので、貴重な経験をさせていただきました。新鮮でしたね(笑)。
奇しくもこの日は石田監督の30歳のバースデー。キャスト陣、会場からの祝福に監督は終始照れ笑いしながら、20代で通したかったけど、今後ますます仕事頑張ろうと誓っていた。
若干30歳である石田監督とお仕事をご一緒したことを受けて、西島、竹中がアフレコ現場などでの監督との思い出を振り返り、西島は「すごく才能があって、作品同様、勢いがあってものづくりの喜びにあふれている方と感じた。アフレコも楽しかった」と評し、竹中は「もう、最高でした。この監督のキャラクターも最高でしょ。ペンギンみたいでしょ。アフレコ中も後ろで監督がニコニコ笑顔でいてくれているのを感じて、とても優しくて大胆で最高の監督ですよ。30歳でこれはもう凄いな。安泰ですよ」と監督を絶賛した。
小学4年生が主人公であるということで、皆さんはどんな小学4年生だったかという質問には、北は「とにかくやんちゃで、ダメと言われることほどしたくなるタイプでした。エピソードとしては夏休みの学校に侵入しました」と母親も知らないというエピソードを披露し、冒険によるハラハラ感を楽しんでいたと回想した。
蒼井はジブリ作品『魔女の宅急便』が好きで、赤いカチューシャと黒いワンピースがあることに気づき、自分は本当にキキかと思っていたということで、ベランダへ出てデッキブラシにまたがり、「飛べ」と念じていたというエピソードを披露した。「信じ込める力がまだありました。ギリギリですよね」と小学4年生・10歳という年齢の子が持つ絶妙な心の状態についても触れた。
西島は「僕は3月末生まれで学年ギリギリなので背もちっちゃくて、いろんなことができない子供だった」と振り返り、憶えているエピソードについて「一回こっそりと夜に自宅を抜け出した時にものすごい自由な気がして走っちゃったりした記憶があります」と語った。
竹中はおじいちゃんの様な声色を出しながら、漫画家になりたかったことを告白した。また、走るのがすごい速かった為、一番になるのが恥ずかしくて、逆走したりしていた。その頃は髪も沢山あったよと語ると会場を笑いに包み込んだ。その後も終始、竹中ワールド全開で会場中に笑いを巻き起こしていた。
スペシャルイベントは劇中シーンをイメージしての○○イリュージョン!
トークイベント冷めやらぬ中、スペシャルゲストの登場ということで、光沢のあるパープルの布に包まれた大きなボックスを二人の男性が担ぎながら舞台中央へと登壇。布を剥ぎ取ると、中には何の変哲もない可愛らしいペンギンの人形と、コーラ缶が数缶。
黒い消化器のようなものをキャスト陣それぞれが手渡され、ボックスにガスを吹きかける。そのガスが晴れるとなんと中から本物のペンギンが三羽現れ、キャスト陣、監督、そして観客席からも大きな歓声が上がった。
劇中に登場するペンギンはアデリーペンギンで、今回登場したのはケープペンギン3羽だった。
そんなペンギンイリュージョン成功後のフォトセッションはペンギン3羽を真ん中正面に据えて行われ、セッション中もペンギンの動きと容姿に興奮しきりの登壇者キャスト陣だった。
主題歌「Good Night」宇多田ヒカルからの手紙
今回、映画の為に主題歌「Good Night」を書き下ろした、現在ロンドンにいる宇多田ヒカルよりメッセージが届き読み上げられた。
宇多田ヒカルよりメッセージ謎の魅力。大人のズルさ。 |
最後に登壇者を代表して北 香那、蒼井 優よりメッセージ
蒼井: 本当に今日はありがとうございました。この映画をご覧になって一つ皆さんがご覧になっている風景に何か素敵な変化があれば良いなということと、皆様のお力をお借りして、石田監督の長編作品デビューを応援、後押しできたら嬉しいです。今日はありがとうございました。
北: お子様はペンギンがひたすら可愛くてドキドキしてみていただけるかなと思っていて
大人の方はあの頃を思い出して、何か気持ちがくるっと変わるような、うまく言えませんが、新しい気持ちというか、優しい気持ちになれる映画なので、ぜひ楽しんでください。ありがとうございました!
終始キョロキョロしているペンギンを残してキャスト、監督は盛大な拍手を受けながら笑顔で降壇し、今回の舞台挨拶は幕を下ろした。
映画『ペンギン・ハイウェイ』は、8月17日(金)より全国公開される。
[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 蒼山 隆之]
イベント情報
映画『ペンギン・ハイウェイ』完成披露舞台挨拶■開催日: 2018年7月3日(火) |
映画『ペンギン・ハイウェイ』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。毎日努力を怠らず勉強するので、「将来は偉い人間になるだろう」と思っている。そんなアオヤマ君にとって何より興味深いのは歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でミステリアスなお姉さんをめぐる研究も、真面目に続けていた。 ある日、アオヤマ君の住む郊外の街に突如ペンギンが現れ、そして消えた。さらにアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」 一方、アオヤマ君は、クラスメイトのハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな球体の存在を教えられる。やがてアオヤマ君は、その謎の球体“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は異常現象に見舞われる。果たして、お姉さんとペンギン、“海”の謎は解けるのか――!? |
キャラクターデザイン: 新井陽次郎
脚本: 上田誠(ヨーロッパ企画)
音楽: 阿部海太郎
制作: スタジオコロリド