映画『人魚の眠る家』公開記念舞台挨拶
篠原涼子、子役の登場に涙!!
斎藤汰鷹と稲垣来泉から絵と手紙のサプライズプレゼントも。
愛する娘がプールで溺れて意識不明に陥り、過酷な状況に見舞われた離婚寸前の夫婦が下す決断と苦悩を描く、衝撃と感涙のヒューマンミステリー。
累計100万部を突破した東野圭吾のベストセラー小説「人魚の眠る家」を原作に、『SPEC』シリーズや『天空の蜂』の堤幸彦監督が製作。主演に篠原涼子を迎えた映画『人魚の眠る家』が11月16日(金)より全国公開された。
公開2日目となる11月17日(土)、公開記念舞台挨拶が東京・丸の内ピカデリーで行われ、主演の篠原涼子、共演の西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、松坂慶子、そして堤幸彦監督、さらにはサプライズゲストとして子役の稲垣来泉と斎藤汰鷹が登壇した。
《イベントレポート》
上映後の舞台挨拶ということもありキャストが登場すると、会場には割れんばかりの拍手が鳴り響く。愛する娘を守るために闘い抜く母親・播磨薫子役を演じた篠原涼子は「こんなにも沢山のお客様に映画を観ていただけて心から光栄に思っています。皆さんの感想がすごく気になって、昨夜もドキドキして正直眠れませんでした。監督をはじめとしてスタッフ、キャスト、そして東野圭吾さんのスパイスの効いた、熱量のたくさん込められた作品を届けられてよかったです」とコメント。篠原は人魚のような華やかな衣装で登壇し客席からは「綺麗ー!」という歓声があった。
薫子の夫・和昌役を演じた西島秀俊は「出演者ですが、作品を客観的に観てしまい、涙が止まりませんでした。公開してたくさんの方に観ていただいて気持ちを共有したいと思っていたので、今日たくさんの方に来ていただけて嬉しいです」と映画の公開に感無量の様子。また、「今日は(坂口)健太郎がたくさん話します」と話し会場を笑いに包んだ。
西島からのフリを受けた坂口は、「西島さんからのフリで何を話そうかすべて忘れてしまいました…」と前置きすると「上映後の舞台挨拶ということで、余韻に浸っている皆さんの前で舞台に立つのが少し怖かったです。家族や、母親と父親の愛の強さがテーマの作品で誰にでも身近な作品だと思いますし、いろんな方の胸に響く作品だと思います。次は川栄さんがすごくいい話をしてくれると思います」と川栄へバトンを渡した。
坂口演じる星野の恋人・真緒役を演じた川栄は、「家族を完成披露舞台挨拶に呼んだんですが、お姉ちゃんにどうだった?と聞いたら”すごい号泣したんだけど、隣のお母さんが引くほど泣いていた”と言っていて、お母さん世代の方に響く作品だと思います」と家族とのエピソードを話した。
千鶴子役を演じた松坂慶子は「千鶴子と同じ気持ちで、孫娘の奇跡を信じる役を演じさせていただきました。実は10代の頃から松竹作品に出演していたのですが、今回本格的なおばあちゃん役デビューをしまして、篠原さんや子役の皆さんのとても胸が痛くなるような素晴らしい演技に助けてもらいました。皆さんに気に入っていただけたら嬉しいです」とコメントした。
本作のメガホンをとった堤幸彦監督は「この作品は沢山のスタッフとキャストの皆さんの力を借りて出来上がった作品です。昨日の夜、一人でとある映画館でこの作品を観たんですが、今までは冷静に観れずいろんな邪念が横切っていたんですが、昨日の夜は一人の客として観ることができました。力のある作品が出来てよかったです」と自身の作品について述べた。
笑いの絶えない現場でのエピソードの様子
本作では夫婦役ということもあり、一緒に撮影するシーンも多い篠原と西島にMCからお互いの印象を聞かれると篠原は「西島さんは撮影中ものすごく吹きます」とすぐ笑ってしまうことを指摘。指摘された西島は、「篠原さんもですよ」とつっこみ、「今回はこういう話だったので撮影中はあんまりなかったんですけど」と篠原が言うと「結構笑ってましたよ」と西島が訂正する場面も。西島は篠原のことを「ほんとにいつも元気で、今回はこの映画のために抑えなきゃと言ってても、この感じなので」と篠原の明るさについてコメントした。堤監督も「結構笑ってましたね」と話し、笑いの絶えない撮影現場の様子を明かした。
薫子のお母さんで、瑞穂を懸命に看護する千鶴子を演じた松坂は、「重くて深いものを背負い、心して望んだ」と思いの丈を述べ、「介護の専門家の方に伺った話がとても印象的で、”こういう事故が起こった時は皆さん一度動揺して深く落ち込むけど、奇跡と回復を信じて腹を据えてやっていこうとなると、とても前向きに回復に向かっていくものですよ”とおっしゃっていて頑張られる方が多いとアドバイスをいただけたのが印象的でした」と役作りについて話した。
篠原涼子、子役の稲垣来泉と斎藤汰鷹の登場に涙
舞台挨拶中盤ではサプライズゲストとして子役の稲垣来泉と斎藤汰鷹が登場した。稲垣は、「瑞穂ちゃんを演じることができ、皆さんに観ていただけてこうして会えることが嬉しいです」とコメントし、斎藤は「久しぶりにここにいるみんなに会えてすごく嬉しいし、こんな大きな舞台に立てて今もしかしたら夢なんじゃないかと思っているので、夢なら覚めないでほしいです」と話し会場の笑いを誘った。サプライズということで何も知らされていなかった篠原は2人の登場に「嬉しいです、すごく」と言い、涙を流した。西島は息子の生人役の斎藤に「今日かっこいいな!」と声をかけ、久々に一家全員が揃ったことに対し喜びを表した。
さらにそんな2人からサプライズのプレゼントがあることが知らされ、斎藤は、「今日は映画の中のお父さんとお母さんとお姉ちゃんと僕の絵を描いてきました」と言いスケッチブックを開いた。スケッチブックには播磨一家が楽しく遊んでいる場面が描かれていた。絵の上手さに驚いた西島は「うまい!自分で書いたんだよね?誰かに描いてもらってない?」と驚いた様子。
稲垣は、「映画の中のお父さんとお母さんに手紙を書いてきました。とても楽しかった撮影のことを思い出しながら書きました」と篠原と西島にあてた手紙のプレゼントが読まれた。手紙の内容は、「撮影現場ではビー玉転がしをやってくれてありがとう。来泉が車椅子に乗っている時に”今なら車椅子から降りていいよ”とか、”車椅子から降りてみんなのところへ行こう”と言ってくれてありがとう。来泉すごく嬉しかった。カメラさんが作った歌を篠原さんと一緒に踊ったね。それを見ていた西島さんはニコニコ笑っていたね。2人に会えた来泉は幸せだったし宝物だよ。将来、来泉は篠原さんみたいにいつも楽しく笑っててお料理も上手なかわいい女優さんになって、西島さんみたいなタレ目でスーツが似合う面白い人と結婚して幸せになりたいよ。お父さん、お母さん大好き」と手紙を読み会場全体が感動的な雰囲気になった。
目を潤ませている篠原は「私も幸せだったし、来泉ちゃんとお仕事できてよかったと思ってます」と稲垣にお礼を述べた。MCから現場では歌も踊ったりしたんですか?と聞かれると稲垣が篠原に「やる?」と合図し、監督の承諾も得てダンスを披露した。タレ目のパパ・西島も「泣きかけてたんですけど、タレ目で涙が引っ込みました」と笑いながらコメントした。
最後に篠原は、「この作品は堤監督がスタッフの方と根強く作ってくれた素晴らしい作品で、その素晴らしい作品に自分が参加できたことが奇跡じゃないかと思っています。映画を拝見させていただいて、お子さんがいる方に限らず、身近な方に置き換えてご覧いただける作品ではないかなと思いますので、ぜひ何度も見直していただければと思います」とコメント。
堤監督が「スタッフの力が良い形で大きくひとつにまとまった作品です。そしてここにいる超一流の日本を代表する役者の力を借りて完成することができました。もし気に入っていただけましたら、1人でも2人でも多くの方におすすめいただければ幸いです」と締め、舞台挨拶は終了した。
[スチール撮影&記者: 井上 綾乃]
イベント情報<映画『人魚の眠る家』公開記念舞台挨拶>■開催日: 2018年11月17 日(土) |
映画『人魚の眠る家』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》二人の子を持つ播磨薫子(はりま・かおるこ:篠原涼子)とIT機器メーカーを経営する夫・和昌(かずまさ:西島秀俊)。娘の小学校受験が終わったら、離婚すると約束した夫婦のもとに、突然の悲報が届く。娘の瑞穂(みずほ)がプールで溺れ、意識不明になったというのだ。回復の見込みがないわが子を生かし続けるか、死を受け入れるか。究極の選択を迫られた夫婦は、和昌の会社の最先端技術を駆使して前例のない延命治療を開始する。治療の結果、娘はただ眠っているかのように美しい姿を取り戻していくが、その姿は薫子の狂気を呼び覚まし、次第に薫子の行動はエスカレートしていく。それは果たして愛なのか、それともただの欲望なのか。過酷な運命を背負うことになった彼らの先には、衝撃の結末が待ち受けていた――。 |
原作: 東野圭吾「人魚の眠る家」(幻冬舎文庫)
監督: 堤幸彦
脚本: 篠﨑絵里子
音楽: アレクシス・フレンチ
主題歌: 絢香「あいことば」(A stAtion)
出演: 篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、山口紗弥加、田中哲司、田中泯、松坂慶子
配給: 松竹
© 2018「人魚の眠る家」 製作委員会
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