映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』完成披露報告イベント レポート
【写真】映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』完成披露報告イベント (坂口健太郎、齋藤飛鳥、市川実日子、伊藤ちひろ監督)

映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』完成披露報告イベント

坂口健太郎&市川実日子、齋藤飛鳥のためを思った行動に涙!?

そこに存在しない“誰かの想い”が見える不思議な力を持った青年の切なくも美しい物語――。

映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』が、4月14日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開される。

【画像】映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』メインカット

“『サイド バイ サイド』=隣同士で/一緒に”という題名を冠された本作は、リアルとファンタジーが混在する「マジックリアリズム」が息づく物語。『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)をはじめ、行定勲監督と数々の作品を作り出してきた伊藤ちひろがオリジナル脚本を書き下ろし、監督を務めた。

不思議な能力を持ち、傷ついた人を癒す主人公の青年・未山を演じるのは、坂口健太郎。さらに、かつて起きたある事件がきっかけで、未山の前から姿を消していた元恋人・莉子を、乃木坂46からの卒業発表後初の映画出演となる齋藤飛鳥が演じる。そのほか、未山と共に生活を共にしている看護師の恋人・詩織に市川実日子、未山の高校時代の後輩・草鹿に浅香航大。詩織の娘・美々みみ磯村アメリといった、個性的なキャストが名を連ねる。

3月27日(月)に完成披露報告イベントがイイノホールで開催され、主演の坂口健太郎をはじめ、齋藤飛鳥市川実日子らキャスト陣、そして伊藤ちひろ監督が登壇した。

目の前に存在しない“誰かの想い”が見える不思議な力で周囲の人々を癒す主人公・未山役の坂口は「言語化して伝える作品が多い中で、余白を大切にしてあえて説明を排している作品。それを投げかけた時に受け取ってくれた皆さんの中に何が生まれるのか、楽しみです」と劇場公開後の反響に期待していた。

【写真】映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』完成披露報告イベント (坂口健太郎)

また坂口が出演した映画『ナラタージュ』(2017年)の脚本家でもある伊藤監督(堀泉杏名義で脚本を担当)から「その時から可能性のある面白い役者さんだと思った。坂口さんを撮りたかった」と言われた坂口は「とても光栄で役者冥利に尽きますね」と喜色満面。さらに伊藤監督から「捉えどころのないところや、目の前のすべてを受け入れてしまうようなところ」が主人公・未山のイメージに合うと指摘されると「演じていてドキッとするようなところもあって、ちょっとずつ自分の本質がバレているなと思うこともあった」と打ち明けた。

【写真】映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』完成披露報告イベント (伊藤ちひろ監督)

未山の元恋人・莉子役の齋藤は、乃木坂46卒業後初の映画出演。司会から「乃木坂46卒業後…」などと話を振られた瞬間、市川が反応して「その質問はNGでお願いします!」と冗談めかして齋藤の緊張をほぐしていた。さらに齋藤が「乃木坂46の私とも違うし、そんなにファンの人が喜ぶような役ではないかもしれない…」と解説すると、坂口は「いやいや、嬉しいはずだよ?その姿を見たいお客さんもいるだろうし、素敵な役ですから」、市川は「あんなことをこんなことを…ねえ?」と冗談を飛ばし、そんな市川に「そんなことないです!やめてください(笑)」とツッコむ齋藤。改めて齋藤は「私のファンやアイドルのファンは先を考えて深読みをするのが上手な賢いファンばかりなので、そういう方々には面白がってもらえるかも」とアピールしていた。

伊藤監督はそんな齋藤について「目が離せないような存在感があり、作品に出ていると目で追ってしまうような人。時が止まって年を取らなそうなイメージも莉子らしい」と講評。齋藤は撮影期間を振り返り「役作りの方法もわからなかったので、準備をしていったというよりも、監督の言うことを咀嚼してそれをどのように形にしていくか。何かを持って行くのではなく、監督について行きました。演じる上では莉子ちゃんを意識していたのが半分と、自分の素が半分だった」と打ち明けていた。

【写真】映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』完成披露報告イベント (齋藤飛鳥)

未山と暮らす恋人で看護師の詩織役の市川は「(坂口との)撮影中のカメラには映っていない合間の関係性が反映される作品だと思ったので、(坂口と私の)心地よい関係性が見えるよう意識していました」と回想。娘役の磯村アメリについては「ユーモアのある面白い子で、可愛らしいものが好きそうなのに妖怪が大好き。目玉おやじの絵を描いてくれた」とすっかり打ち解けた様子で、伊藤監督は「市川さんは日常を豊かに生きられているような方で、撮影中も沢山のアイデアを生み出してくれた。そのすべてが好きです」と人柄に惚れていた。

【写真】映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』完成披露報告イベント (市川実日子)

役の設定上、磯村と遊ぶことはなかったという齋藤だが「私は(坂口と市川が磯村と)遊ぶのを見ていることが多かったけれど、おしゃべりや3人で遊んでいる姿が凄く綺麗だったからこそ、これを体験できて良かったと思った」と述べると、市川は今にも泣きだしそうな顔で「映画の経験が少ないと言っていたので、(坂口と)2人で飛鳥ちゃんにとってこの映画が良い経験になって欲しいと話していた」と明かし、坂口も「嫌にならないで欲しいと思っていた」と先輩俳優として気にかけていたことを告白。すると齋藤は「そうだったんですね!」と2人の気配りに感謝するも、坂口と市川がオーバーに目頭を押さえる芝居を始めたことから、さすがの齋藤も「…これ誰が止めるんですか!?」と困惑気味にツッコミを入れていた。

最後に坂口は「一つ一つのシーンを丁寧に撮って、みんなでシーンの正解を探りながらキャラクターを作っていった特別な作品です。観終わった後にたくさんのことが語れる作品であり、観る人の心を豊かにもする作品。登場人物それぞれの感情の機微や変化を大きなスクリーンで観てほしいです」と呼び掛けていた。

【写真】映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』完成披露報告イベント (坂口健太郎、齋藤飛鳥、市川実日子、伊藤ちひろ監督)

[スチール撮影・取材: Cinema Art Online 編集部]

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イベント情報

映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』完成披露報告イベント

■開催日: 2023年3月27日(月)
■会場: イイノホール
■出演者: 坂口健太郎、齋藤飛鳥、市川実日子、伊藤ちひろ監督
■MC: 奥浜レイラ

【写真】映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』完成披露報告イベント (舞台)

映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』予告篇🎞

映画作品情報

《ストーリー》

目の前に存在しない“誰かの想い”が見える青年・未山(坂口健太郎)。その不思議な力で身体の不調に悩む人や、トラウマを抱えた人を癒やし、周囲と寄り添いながら、恋人の詩織(市川実日子)とその娘・美々(磯村アメリ)と静かに暮らしていた。

そんな彼はある日、自らの”隣”に謎の男(浅香航大)が見え始める。これまで体感してきたものとは異質なその想いをたどり、遠く離れた東京に行きついた未山。その男は、未山に対して抱えていた特別な感情を明かし、更には元恋人・莉子(齋藤飛鳥)との間に起きた”ある事件”の顛末を語る。

未山は彼を介し、その事件以来一度も会うことがなかった莉子と再会。自らが“置き去りにしてきた過去”と向き合うことになる・・・。

やがて紐解かれていく、未山の秘密。彼は一体、どこから来た何者なのかー?

 
出演: 坂口健太郎、齋藤飛鳥、浅香航大、磯村アメリ、茅島成美、不破万作、津田寛治、井口理(King Gnu)、市川実日子
 
原作: 亜南くじら 「サイド バイ サイド 隣にいる人」(講談社「月刊デザート」連載)
 
監督・脚本・原案: 伊藤ちひろ
音楽: 小島裕規 “Yaffle” 
主題歌: 「隣」クボタカイ (ROOFTOP/WARNER MUSIC JAPAN)
エグゼクティブプロデューサー: 小西啓介、倉田奏補、古賀俊輔、佐藤政治、前信介
企画・プロデュース: 行定勲
プロデューサー: 小川真司、新野安行
音楽プロデューサー: 北原京子
撮影: 大内泰
照明: 神野宏賢
録音: 日下部雅也 
製作: 「サイド バイ サイド」製作委員会
制作プロダクション: ザフール
製作幹事・配給: ハピネットファントム・スタジオ
 
© 2023『サイド バイ サイド』製作委員会
 
2022年 / カラー / シネスコープサイズ / 5.1ch / 130分
 
2023年4月14日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @sidebyside_2023
公式Instagram: @sidebyside_2023
 

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