公開記念舞台挨拶
成田凌が舞台上で活弁の口上を生披露!
「こんなに緊張した舞台挨拶は初めて」
12月14日(土)、映画『カツベン!』の公開記念舞台挨拶が丸の内TOEI①にて行われ、上映後の舞台挨拶に主演の成田凌をはじめ、ヒロイン役の黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、竹中直人、井上真央、竹野内豊、そして周防正行監督が登壇した。
今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、音がまだなかった時代。独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“カツベン”が映画界のスーパースターとして活躍。『Shall we ダンス?』(1996年)や『それでもボクはやってない』(2007年)など数々の名作を世に送り出してきた周防正行監督の今回のテーマはこの“しゃべりのスペシャリスト”!一癖も二癖もある個性的なキャラクターたちと共に、“映画のはじまり”を描く物語は空前絶後の大騒ぎ!令和の時代に贈る極上のエンターテインメントの幕が開いた!!
本編の上映が終わると、公開記念舞台挨拶のために用意された特別映像「成田凌、活動弁士への道」の上映が開始。成田が演じた活動弁士を夢見る青年・俊太郎役のオーディション映像に始まり、半年にわたる活弁の猛特訓、クランクイン後も試行錯誤した撮影のメイキング映像、周防監督とともに日本全国を駆け回ったプロモーション活動など、公開に至るまでの616日の道のりが描かれており、映像が終わるとステージにはスポットライトが灯され、成田凌が登場。朗々とした語りぶりで活弁の口上を披露。万感の思いを表現し、本日の登壇者を紹介した。
大役を務めあげた成田は「こんなに緊張した舞台挨拶は初めて」と語り、周防監督も「まさか舞台挨拶の舞台上で口上をしてもらうなんて、オーディションの時は思ってもみなかった。無理難題をお願いしてしまった、ありがとう」と、成田に感謝を伝えた。
舞台挨拶の最後には、成田が観客に向けて、「楽しかったと言っていただけたら、歓喜雀躍、身の幸せでございます!」というメッセージで締めくくった。
映画の定義が映り行く現在において、周防監督は「映画が生まれたとき、映画の定義は”フィルムで写した映像をスクリーンでたくさんの人と一緒に観る”ということ」だったと語る。「映画の始まりの時代」を描いた作品である『カツベン!』、ぜひ劇場で当時の雰囲気の一端を感じながら観ててほしい。
[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 金尾 真里]
イベント情報
映画『カツベン!』公開記念舞台挨拶■開催日: 2019年12月14日(土) |
映画『カツベン!』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》俊太郎の活弁が響き渡るとき、世紀のエンタテイナーの物語がはじまる。 子どもの頃、活動写真小屋で観た活動弁士に憧れていた染谷俊太郎は、“心を揺さぶる活弁で観客を魅了したい”という夢を抱いていたが、今では、ニセ弁士として泥棒一味の片棒を担いでいた。そんなインチキに嫌気がさした俊太郎は、泥棒一味から逃亡し、とある小さな町の映画館<靑木館>に流れつく。そこは隣町のライバル映画館に客も人手も引き抜かれ、閑古鳥が鳴いていた。そんな靑木館で働くことになった俊太郎は、“ついにホンモノの活動弁士になることができる!”と期待で胸が膨らむ。しかし、そこで待っていたのは、<人使いの荒い館主夫婦>、<酔っぱらいの活動弁士>、<傲慢で自信過剰な活動弁士>、<気難しい職人気質な映写技師>とまさかの曲者のオンパレード。そのうえ、泥棒一味から奪った謎の大金をめぐって俊太郎を狙う<凶悪泥棒>、それを追う<熱血刑事>にも目をつけられ追われる羽目に。夢を叶えるどころか人生最大のピンチに!そんな中で再会を果たしたのは、子どもの頃に夢を語り合った幼なじみの初恋相手!? はたして、俊太郎の夢、恋の運命やいかに・・・!? |
邦題: カツベン!
脚本・監督捕: 片島章三
音楽: 周防義和
撮影: 藤澤順一
照明: 長田達也
美術: 磯田典宏
録音: 郡 弘道
活動弁士監修: 澤登翠
活動弁士指導: 片岡一郎、坂本頼光
公式Twitter: @suofilm
公式Instagram: @katsuben1213