- 2018-11-1
- イベントレポート, 日本映画, 第31回 東京国際映画祭, 舞台挨拶
第31回 東京国際映画祭(TIFF)
特別招待作品『jam』舞台挨拶
劇団EXILE“和太鼓演奏” 青柳翔一夜限りの“ヒロシ★リサイタル”
青柳翔、町田啓太、鈴木伸之の3人を主人公に「劇団EXILE」のメンバーが初めて大集結する。ステージでは輝いているが常に心の中に虚しさを抱いている場末のアイドル演歌歌手ヒロシ、彼女が瀕死の重傷を負ってしまい意識不明となった彼女の意識回復を望むタケル、刑期を終え、自分を刑務所に送りにしたヤクザに復讐するためヤクザの事務所に殴り込みをかけるテツオの3人が主人公。男たちそれぞれの物語が、同じ街の同じ時間に交差し、3つの物語が絡み合いながら運命が描かれる。ヒロシ役は青柳翔、タケル役は町田啓太、テツオ役は鈴木伸之が演じる。また、雅子役の筒井真理子、秋山真太郎、八木将康、小澤雄太、小野塚勇人、佐藤寛太、野替愁平が名を連ね、劇団EXILEのメンバーが総出演している。監督は、映画『弾丸ランナー』(1996年)、『MR.LONG/ミスター・ロン』(2017年)など数々の作品のメガホンを取ったSABU監督。
11月1日(木)に東京・六本木の「EX THEATER ROPPONGI」で、第31回東京国際映画祭(TIFF)の特別招待作品として公式上映され、上映後の舞台挨拶に青柳翔、町田啓太、鈴木伸之、秋山真太郎、小澤雄太、小野塚勇人、佐藤寛太、八木将康ら劇団EXILEのメンバー、そしてSABU監督が登壇した。
《イベントレポート》
「EX THEATER ROPPONGI」の客席を埋め尽くす観客の前に劇中の役・横山田ヒロシに扮した青柳翔はじめ、和太鼓パフォーマンスによって一夜限りの“ヒロシ★リサイタル”が行われた。
暗転し静まり返る中、舞台上には秋山、八木、小澤、小野塚、佐藤が登場した。明転後和太鼓の活気溢れる演奏が始まった。過去に和太鼓演奏したことがある劇団EXILEが迫力のある演奏を披露し、その腕前を見せつけファンを圧倒した。
迫力のある和太鼓の演奏の後は劇中で場末のアイドル演歌歌手・横山田ヒロシを演じた青柳翔が、役になりきって劇中衣装の赤いスーツで客席後方から登場!劇中歌「こんばんは、ありがとう」を歌い上げた。客席からは「ヒロシ―!」の掛け声もあり大盛り上がり。また、歌唱途中に町田、鈴木も客席横から青柳応援隊として登場しポストカードを配りながら客席を歩いた。
町田啓太、ヒロシへ「口パクでしたよね?」と問うも…
見事に歌い上げた青柳は舞台上で膝をつき、息を切らしながら「僕のソロライブにお越しいただきありがとう!」とファンに謝意を示した。そんな青柳へファンからはヒロシコールが。歌の途中にヒロシが会場にマイクを向け歌っていないのにも関わらず歌声は流れたままという場面もあり、町田から「口パクでしたよね?」と聞かれた青柳は「100%ヒロシボイス!ファンタスティックセンキュー!」と答え会場を笑いで包み一夜限りの“ヒロシ★リサイタル”を締めくくった。
現場でのエピソードを披露
見事な演歌歌手ぶりを披露したローカル演歌歌手のヒロシを演じる青柳に現場でのエピソードを問うと、「監督に楽しくセレクションしていただき、悪巧みをしながら一生懸命撮影していた」と話した。
善いことを続けると願いが叶うという迷信を信じるタケルを演じる町田は、「SABUさんの演出でブラジャーを拾い上げるシーンの時、普通に拾い上げて『落ちましたよ』と言ったら、SABUさんから『もっといやらしくあげて、いやらしくフリフリして』と笑いながら言ってきたのでびっくりした」と言い会場を盛り上げた。
やくざ達に復讐を仕掛け、追い回されるテツオを演じる鈴木は「撮ってた時期が冬だったので寒かったです。池でおばあちゃんを救うシーンは大変でした。後ろから小澤さんにも刺されましたしね」と話し、「怪我もせず事故もなく終われたのでよかったです」と話し撮影を振り返った。
鈴木と一緒に戦っている小澤は「僕は危なくてしょうがないなと思いながら見てたら、武器は柔らかいんですけど当たってものすごく痛かったです!」と話し会場の笑いを誘った。
アクションシーンで鈴木と演じた秋山は、「回し蹴りをくらうシーンがあって、一応ガードは巻いてるんですけどかなり激しいキックが入って普段出さないような”うっ!”というような声が出た」と撮影でのエピソードを話した。
雅子役を演じた筒井真理子の恐ろしい演技について青柳は、「筒井さんには芝居で助けられましたし同じホテルで、夜中1時2時くらいに翌日の撮影シーンのフルートの音が聞こえきた」と話し、監督に筒井が「フルートの音どうですかね?」と聞くと「フルートの音使わないです」と言われていたと話し会場を笑いで包んだ。
劇団EXILE総出演の映画『jam』について
MCから劇団EXILE総出演の今作について問われた青柳は、「なかなかこのような体験をさせてもらうことはないので、本当に貴重ですし、これから『jam』の公開(12月1日)まで時間もありますし、たくさんの方に観ていただけるように盛り上げていきたい」と話し、SABU監督は、「『jam』より『jam2』の方が面白い」と早くも続編を希望するようなコメントを残し、客席からは大きな拍手が起こり舞台挨拶は終了した。
[スチール撮影&記者: 井上 綾乃]
《イベント情報》第31回東京国際映画祭(TIFF) 特別招待作品
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映画『jam』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》主人公は3人。場末のアイドル演歌歌手・ヒロシ(青柳翔)は、熱烈なファンに支え られ舞台では華やかに輝きながらも、いつも心に空虚感を抱えている。ある日のコンサート終わり、ファンの一人・昌子(筒井真理子)に付きまとわれ、そのまま彼女の 暴挙に巻き込まれ、彼女の自宅に監禁されてしまう。一方、大切な彼女が瀕死の重傷 を負ってしまい、毎日彼女の意識回復だけを望むタケル(町田啓太)。彼は、“善いこ と”貯金をすれば、彼女の意識が戻るのではないかと信じ、毎日必死に生きる。そして 、刑期を終え、刑務所からシャバに戻ったテツオ(鈴木伸之)。自分を刑務所送りに したやくざに復讐を仕掛けるために、やくざ事務所に単身殴り込みをかける。彼らの ストーリーが同時間&同じ街で交差し絡み合いながら、それぞれの人生の”因果応報” が巡り巡って行くのだった・・・。 |
監督・脚本・編集: SABU
出演: 青柳翔、町田啓太、鈴木伸之、秋山真太郎、八木将康、小澤雄太、小野塚勇人、佐藤寛太、野替愁平、清水くるみ、筒井真理子
配給: LDH PICTURES
宣伝: フリーストーン