(原題: MISSION: IMPOSSIBLE – FALLOUT)
全世界が沸騰する人気シリーズ・待望の最新作がついに公開!
今度のミッションは一切が予測不能!
観客の斜め上を行く最速最高の追撃戦を見逃すな!
灼熱と呼んでも良い酷暑が続く2018年の夏―ついにあの男が帰ってきた。イーサン・ハントの超絶アクションの予告編映像がスクリーンに、テレビに、インターネットに怒涛のようにラッシュする!否が応でもファンのテンションは高まり、頂点に達したところで封は切られる。鍛え抜かれたイーサン役のトム・クルーズが、一切の妥協なしに挑んだ150分の活劇は、これ以上ないくらい刺激的でエキサイテイングだ。
『ミッション:インポッシブル』は、20年以上続く大ヒットシリーズだが、常に新鮮にして斬新。その大きな理由の一つに毎回監督をかえ、キャスティング(特にチームのメンバー)も少しづつ入れ替えている点が挙げられる。だが、今作・フォールアウトでは、あえてその禁を破った。監督は前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015年)のクリストファー・マッカリー監督が引き続きメガホンをとり、チームのメンバーも継続してベンジー(サイモン・ペッグ)とルーサー(ヴィング・レイムス)がつとめた。(ただ、ブラント役のジェレミー・レナーが抜けたので、もしかして史上最少人数のミッション・チーム!?)
あえて「持続する」という大胆な選択をとったわけだが、これが大あたり。特に前作で登場したイギリス諜報員役のイルサ(レベッカ・ファーガソン)は、今作でも最高にスパイシーだ。味方と呼べず、敵とも呼べない―そんな絶妙な立ち位置を巧みに演じており、それが予測不能の展開に拍車をかけている。
アクション大作としての魅力が全面に押し出されている本作だが、もう一つ裏面の見どころが隠されている。第三作目の登場からその存在が常にクローズ・アップされてきたイーサンの妻ジュリア(ミシェル・モナハン)。イーサンが生涯に渡って愛すると決めた女性だが、第四作目のゴーストプロトコルであったように、彼女を危険から守るために、死亡を偽装し世間からその存在自体を消してしまう。
普通の夫婦のように暮らせず、ジュリアの自由を奪ってしまったことは、イーサンにとって苦渋の選択であり、絶えず苦悩を持ち続けることとなった。その苦悩から解き放たれる時が来るとしたら…それはどのような結末なのか。今後のシリーズ作品でまた違う展開があるのかもしれないが、今作では一旦その結末が描かれ、二人の葛藤にピリオドが打たれたように思える。迫力あるアクションシーンを十分に堪能し、スカッとした爽快な気分で劇場を後にする中で、“切なさ”という一抹のペーソスが心に残る一本だ。
映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』予告篇
映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』特別映像”All Stunts”
映画作品情報
《ストーリー》盗まれたプルトニウムを奪還するミッションを遂行中の“イーサン・ハント”は回収に成功するが、捕まった仲間の命と引き替えに、敵にプルトニウムを渡してしまう事件が起きた。 イーサンとIMFチームは、標的となった<3つの都市>の“同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッション”を受ける。 だがCIAは敏腕エージェントのウォーカーの同行を条件とした。猶予は72時間。 情報を得るため、やむなく収監中の敵“ソロモン・レーン”の脱走に手を貸すが、その影響で味方の女スパイ“イルサ”との信頼関係は失われてしまう。 イーサンを疑い始めたウォーカーが睨みを効かせる中でのミッション遂行は動きを制限され困難を強いられたが、その確執は高まり、ついにイーサンはウォーカーとの対峙を迫られる。 やがてタイムリミットが刻一刻と迫る絶体絶命の中で、チームの仲間や愛する妻の命まで危険にさらされる等、いくつもの<フォールアウト(影響)>がイーサン・ハントに降りかかる。 |
邦題: ミッション:インポッシブル/フォールアウト
監督・製作・脚本: クリストファー・マッカリー
製作: J.J.エイブラムス、トム・クルーズ
出演: トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス、レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィン、ミシェル・モナハン、ヘンリー・カヴィル、ヴァネッサ・カービー、ショーン・ハリス、アンジェラ・バセットほか
© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.