映画『メッセージ』(Arrival) レビュー
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映画『メッセージ』(原題: Arrival)

2017年アカデミー賞8部門ノミネート!
未知の知的生命体との交信を描く美しくも切ないSFムービー!

“映像化不可能”と言われた、米作家テッド・チャンのSF短編小説「あなたの人生の物語」(”Story of Your Life”)を、映画『ブレードランナー』(1982年)の続編『ブレードランナー 2049』(2017年10月公開)でメガホンをとり、注目を集めているドゥニ・ヴィルヌーブ監督が映画化!

映画「メッセージ」(原題:Arrival)

主演の女性言語学者ルイーズ役を『魔法にかけられて』(2007年)でブレイクし、アカデミー賞に5度ノミネートされた実績を持つエイミー・アダムスが熱演。ルイーズとともに知的生命体との意思疎通をはかろうとする物理学者イアン役にはジェイミー・レナー、軍のウェバー大佐役にはフォレスト・ウィテカーと豪華実力派俳優陣が大集結した。

映画「メッセージ」(原題:Arrival)

第89回 アカデミー賞では作品賞・監督賞など主要8部門にノミネートされ、世界中の名だたる映画賞を席巻。SF映画でありながら濃厚な人間ドラマも描く多層的で圧倒的なクオリティに世界中が感動の渦に包まれ、大反響を呼んでいる。

《ストーリー》

突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と医師の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。

映画「メッセージ」(原題:Arrival)

《みどころ》

本作は、壮大なSF映画でありながらも、人間のヒューマンドラマにも満ちあふれている。

人間は未知なる生物を前にしたとき、どのように振る舞い、どのような行動に出るのか。自分の運命を知ったとき、また愛する者の運命を知ったとき、どのような決断を下すのかなど、様々な問いが投げかけられる。

観る者に訴えかけ、「もし自分が当事者であったらどうするか?」と考えされられるとともに、自分の人生や身近にいる大切な人を改めて思い返すきっかけとなるような、奥深く、心に響く傑作となっている。

映画「メッセージ」(原題:Arrival)

衝撃と感動のラストメッセージを受け取ったとき、その意味や解釈を各々の心の中でじっくりと考えてほしい。

[ライター: 小森 萌菜]

映画『メッセージ』予告篇

映画作品情報

映画「メッセージ」(原題:Arrival) ポスター

第89回 アカデミー賞 音響編集賞受賞
作品賞、監督賞、撮影賞、編集賞、美術賞、脚本賞、録音賞ノミネート
 
第29回 東京国際映画祭(TIFF) 特別招待作品
 
邦題: メッセージ
原題: Arrival
監督: ドゥニ・ヴィルヌーブ
脚本: エリック・ハイセラー
原作: テッド・チャン「あなたの人生の物語」(ハヤカワ文庫)
キャスト: エイミー・アダムス、ジェイミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ他
2016年 / アメリカ / カラー / 116分
配給: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
 
2017年5月19日(金) 全国ロードショー!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @SonyPicturesJP
公式Facebook: @SonyPicturesJP

この記事の著者

小森 萌菜シネマレポーター/ライター

幼いころから映画に親しみ、映画『プラダ着た悪魔』をきっかけに洋画の世界に惹きこまれていく。休日は洋画邦画共に幅広いジャンルの映画を鑑賞して過ごしている。

★好きな映画
『プラダを着た悪魔』 (The Devil Wears Prada) [監督: デヴィッド・フランケル 製作: 2006年/米]
『あと1センチの恋』 (Love,Rosie) [監督: クリスチャン・ディッター 製作: 2014年/英・独]
『バーレスク』 (Burlesque) [監督: スティーヴ・アンティン 製作: 2010年/米]

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