映画『トモダチゲーム 劇場版』
美笠天智役 山田裕貴 インタビュー
「トモダチ」を作るコツは、一度無条件に友達を信じてみること。
2014年から「別冊少年マガジン」にて原作:山口ミコトと作画:佐藤友生のタッグにより連載がスタートした漫画「トモダチゲーム」。
仲の良い高校生グループが高額の借金返済ゲームに巻き込まれ、疑心暗鬼の心理戦と頭脳プレーを駆使して挑戦していくスリルにあふれた世界は、SNS世代の若者たちの心を鷲頭掴みにして、TVドラマ&映画2作品で待望の実写化!本作品で頭が良く、常に冷静な美笠天智を演じる山田裕貴に本作についてお話を伺った。
―― トモダチゲームが決まったときの心境を教えてください。
出演することが決まったときに原作を初めて読ませていただいて、トモダチゲームという名前からトモダチと協力してクリアしていくゲームと思いきや騙し合いのゲームですごくびっくりしました。僕は友達を大事にする人間なので衝撃的でした。
―― 役作りで苦労されたことは?
表情の表現や目の動かし方、キャラクターを大事にしつつどうしたら漫画の世界をみんなに3次元として捉えてもらうかというのを考えました。ずっと騙し続ける役だったので、観てくださっている皆さんをどれだけ騙せるかを意識してキャラクター作りをしました。
―― 共演者の方々の印象を教えてください。
僕は亮(片切友一役:吉沢亮)との共演シーンはほぼ無いのですが、何回か現場で会ったときにとにかくイケメンと思っていました(笑)。結果一緒に共演させて頂いてお芝居もすごくしっかりされていて、コイツはタダのイケメンではなく、プロのイケメンだと思いました(笑)。天は二物を与えないと言いますが、どんだけ与えてるんだろう?と感じるくらい素晴らしい役者さんでした。
内田さん(沢良宜志法役:内田理央)は、最初はサバサバしているという印象だったのですが、結構ホワホワしていて、そのギャップが面白かったですね。僕は志法ちゃんとセットになることが多い役ですが、すごく楽しかったですね。
士門はいい奴だし。根本さんは、映画の経験が初めてでスケジュールもタイトだったので大変だったと思います。でも、みんながいたから乗り越えられましたね。
―― 完成披露舞台挨拶で吉沢さんが「山田さんがムードメーカー」とおっしゃっていましたが、撮影現場はどんな雰囲気でしたか?
朝から夜まで朝から夜までびっしり撮影があったけど、どんな人がタイプ?や好きな食べ物は?などたわいもない話しばかりでした。現場では外見的にはそう見られないんですけど、ワチャワチャハッチャケているタイプなので、それでムードメーカーと言われたんだと思います。トモダチゲームに参加した5人組の中で一番年上なので、自分が笑ってれば一番年下の根本さんとかみんなが笑ってくれるかなってバランスを考えてましたね。
―― 朝から夜まで撮影されていたそうですが、夜の学校で怖かったエピソードはありますか?
僕が聞いたのは、撮影中にご飯食べていた場所を反対の校舎から見ていたら誰か人いたみたいなことはあったそうです。天智の家のシーンでは霊感を感じて、衣装さんが体だるくなったとも聞きました。伊勢神宮のお清め塩スプレーを持っていたのですぐにそれを振りかけました(笑)。
―― そんな山田さんは、過去に心霊体験ありましたか?
野球をやっていて大阪のチームと練習試合をするために相手チームのお宅にお泊まりすることがあったのですが、夜中に背中がゾワゾワすると思って振り返ったら青白い顔がバッて出てきて怖かったです。その時は声がでなくて、本当に怖い時はなにもできないんだなと思いました。あと、白い着物を着た女性みたいな影が浮遊してるのを見たこともありましたね(笑)。
―― あの5人組の中から誰かをトモダチにするなら誰とトモダチになりたいですか?
絶対に友一じゃないかな。ゲスいけど、僕も同じくらいのゲスい感覚を持ってると思うから、きっと話しが合います。友達は守るし、相手が非情だったらこっちもという考えなので正当だと思います。美笠天智という役は友一と最後まで戦う役なのでちょうどいいのかもしれないです。
―― ご自身と美笠天智との共通点を教えてください。
美笠天智は信じる気持ちが強かったからこそ裏切られたときのショックが大きいと思いました。僕は信じるってことに関しては1回まず誰でも信じるので、相手に委ねるという点は似てると思います。噂は信じないけど、人は信じます!
―― 学ランを着られていましたが、学ランを着た感想を教えてください。
僕は、今年27歳なので大丈夫かなと思いました(笑)。でも中身はまだすごく子供ですし、精神年齢が3歳くらいだと思っています(笑)。
―― 山田さんにとって友達とはどのような存在ですか?
多いようで少ないです。共演して通じ合える人もいるように、友達とはどこからが友達か明確には分からないので、とにかく僕が友達だって思ってる人はみんな友達だと思うようにしてます。本人には友達だよね?とか言えないですが、僕が仲間だと思ったらもう仲間だから、これでいいのかなと思います。何をやってくれようがくれまいが、関係なくそれが友達でいいんじゃないかなと思っていますね。
―― そのようなトモダチをつくるコツとかありますか?
自分が友達だって思うこと!すごく独りよがりな考えかもしれないですが、自分が友達だと思っていたら相手に優しくできるし、頼られたときに助けようと思えるので友達だと思うことが大切ですね。
―― この映画をどのような人に観てほしいですか?
原作リスペクトでこの作品は作られてるので、やはり原作ファンの方々ですね。原作ファンの方々にどう響くかが楽しみですし、みんなのゲス顔も原作に忠実に似てますよね(笑)。そうでない方々も誰と友達になりたいのかやいろんな推理をしながら、楽しんでもらえたら面白いと思います。
第一弾のラストに吉沢亮さんのファンの皆様には申し訳ないですが、腐女子の皆さんが物凄い喜んでもらえるシーンが待ち望んでいますので、反応がすごく楽しみです。
[スチール撮影: 平本 直人 / インタビュー: 杉田 優菜]
プロフィール
山田 裕貴 (Yuki Yamada)1990年9月18日生まれ。2011年『海賊戦隊ゴーカイジャー』にて俳優デビュー。主な映画出演作に2014年『ホットロード』(監督:三木孝浩)、2015年『ストロボ・エッジ』(監督:廣木隆一)、2016年『ふきげんな過去』(監督:前田司郎)、『HiGH&LOW THE MOVIE』(監督:久保茂昭)、『青空エール』(監督:三木孝浩)、『闇金ウシジマくんPart3』(監督:山口雅俊)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(監督:三木孝浩)、2017年『破裏拳ポリマー』(監督:坂本浩一)など。 年内の映画出演作として、『HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY』(監督:久保茂昭、中茎強/8月19日公開)、『亜人』(監督:本広克行/9月30日公開)、『二度めの夏、二度と会えない君』(監督:中西健二/9月1日公開)、『あゝ、荒野 前篇・後篇』(監督:岸善幸/前篇:10月7日、後篇:10月21日公開)などの公開が控えている。 |
映画『トモダチゲーム 劇場版』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》友達の秘密、売ります。 200万円の修学旅⾏費が盗まれて「トモダチゲーム」に参加することになった⽚切友⼀(吉沢亮)、沢良宜志法 (内⽥理央)、美笠天智(⼭⽥裕貴)、四部誠(大倉⼠⾨)、⼼⽊ゆとり(根本凪)。5人の中の誰かが2,000万の 借⾦を負い、それを返済するために友達を巻き込んでゲームにエントリーしたのだ。クリアすれば借⾦はゼロになる が、失敗すれば⼀人400万円ずつ負担しなければならない。友達のためにリスクを負って救いの手を差し伸べること ができるか︖ 5人の友情が試される究極の頭脳戦がスタートした。 1stステージ「コックリさんゲーム」をクリアした友⼀たちは2ndステージ「陰口スゴロク」にコマを進める。友 達の秘密をバラせばバラすほど有利になるルールだが、全員が陰口ペーパーを⽩紙で提出しようと⼼を⼀つにする 友⼀たち。しかし借⾦の額は膨らみ、ついに誰かの手によって第⼀の陰口が書かれてしまう。「沢良宜志法は、昔、 美笠天智とつき合っていた」。それはこの先に待ち受けるドロ沼の友達地獄のほんのきっかけにすぎなかった……。 |
脚本: 永江二朗、佐上佳嗣
原作: 山口ミコト・佐藤友生「トモダチゲーム」(講談社「別冊マガジン」連載)
主題歌: 天月-あまつき-「Mr.Fake」
エンディングテーマ: 上野優華「友達ごっこ」
配給/宣伝/制作: キャンター 宣伝協力: ツインピークス
協賛: カルチュア・エンターティメント
製作:「トモダチゲーム」製作委員会(キングレコード、キャンター、テレビ神奈川、北海道テレビ、テレビ埼玉、千葉テレビ放送、メ~テレ、KBS京都、サンテレビ、九州朝日放送、GYAO)
© 山口ミコト・佐藤友生/講談社 © 2017「トモダチゲーム」製作委員会
シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開中!
劇場版第2弾『トモダチゲーム 劇場版FINAL』
9月2日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次ロードショー!
公式Twitter: @tomodachi_game