映画『わたしに××しなさい!』
玉城ティナ×小関裕太 インタビュー
玉城ティナ、撮影中にも××していた!?貴重な学生時代のエピソードも!
月刊少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)で2009年6月号から2015年7月号まで連載、累計発行部数222万部&第36回講談社漫画賞で児童部門を受賞した遠山えま原作の「わたしに××しなさい!」(通称:「×しな」)。
目つきが悪く“絶対零度の女”と怖がられている氷室雪菜(玉城ティナ)。そんな素顔とは裏腹に、雪菜には女子高生に人気のケータイ小説家・ユピナとしてのもう一つの顔があった。ある日、雪菜は読者から自分の小説にラブ要素が求められている事を耳にする。
しかし、雪菜はラブを書くには自らの恋愛経験が必要だと思いながらも、どのように恋愛をすれば良いのかと悩む。そんな時、同じクラスの人気者・北見時雨(小関裕太)の生徒手帳を拾う。その生徒手帳には時雨の秘密が! 時雨の弱みを握った雪菜はラブを知るために ミッションを課して時雨とラブを経験していくのであった……。
刺激的な展開と甘酸っぱくも切ないストーリー展開に数多くの読者の心をメロメロにした『×しな』の同名実写映画がいよいよ 6月23日(土)より新宿バルト9ほか全国の劇場で公開となる。
本作で氷室雪菜と北見時雨を演じたW主演の玉城ティナと小関裕太にインタビュー!撮影中の秘話や学生時代のエピソードなどお話を伺った。
―― 二人は原作の漫画をお読みになったそうですが、原作では雪菜と時雨は中学生で、本作では高校生の設定になっています。その違いについて意識したところはありますか?
玉城ティナ(以下 玉城): この作品は原作がとてもしっかりしていて、主人公の雪菜の設定は同じだったので、年齢はそこまで気にしていなかったです。ただ、お話が進むにつれて彼女の中で起こる変化をどう表現するかは演じる上で気をつけました。
小関裕太(以下 小関): 中学生と高校生って勉強面では確かに違いますけど、経験する事や感覚はあまり変わらない気がしていて、恋愛に関してもキュンキュンする事に関しても、高校生になって初めて恋をする人だって多いと思いますし、あまり違わないのかなと感じました。
―― 雪菜の台詞は浮世離れした言い回しが特徴的ですが、言いづらかった台詞や何か台詞に関してのエピソードはありますか?
玉城: 全体を通して普段とは違う話し言葉だったので、雪菜だったらどう言うのか考えて、台本に書いてあることを忠実に表せるように心掛けました。特徴的な口調も設定がしっかりしているからこそ演じやすかったです。逆に時雨のようなモテモテの役は大変だったかなと思います。
小関: 台本を読んでいて、ティナちゃんの役は「すごい難しい役だなぁ」と思っていて、どんな役になるのか気になっていたんですが、初めてお会いした本読みの時にバチッとはまっていたのでびっくりしました。
撮影の休憩時間中に寛太(霜月晶役 佐藤寛太)とも、「ティナちゃんはすごいね~」「俺らも頑張らなきゃって思わせて貰えたね」って話をしてたんです。でも、意外とティナちゃんは撮影中に緊張していたっていう話を聞いたんですよ。
玉城: 私、顔に出ないだけで結構緊張するんですよ〜。台詞も前日に覚えないと不安で寝れないし、割と心配性です。
小関: わかる!万が一の事があったらと思うと……。今日調子悪いなって日は全然覚えられないです。
―― 覚えないといけないけど、覚えられないっていう時はどうしてるんですか?
小関: 寝れない(笑)。
玉城: シチュエーションだけとりあえず覚えて……っていうのはあります。でも、私も覚えないと寝れないです。
小関: すごく切羽詰まるタイミングが急に来るんですよね。いきなり長台詞の台本を渡されて……みたいな。結構その現場現場で1回は大変な場面に遭遇するんですけど、一つ一つクリアしていくと「この台詞ならいけるな」と最近は自分の中で判断出来るようになってきました。
周りにはすごく器用な人が多いんですよ。台詞覚えもそうだし、色々と吸収するのが得意な人も居るし。そんな中で割と劣等感があったんですけど、最近変わってきました。
―― 覚える事に関連して、学生時代はテストがあったと思いますが、お二人は前もって勉強して臨むタイプですか?それとも一夜漬けのタイプでしょうか?
小関: 一夜漬けは無理だな〜
玉城: 私も無理。テスト前からやってました。
小関: 1カ月前からテスト勉強してた人ですね。なんか「1853年 ペリー来航 浦賀で」っていうのを年号と名前と出来事を箇条書きで覚えられなくて、全部台詞みたいに気持ちの動きだったり、そこに至るまでの過程も一緒に理解しないと覚えられなくて。なので、「ペリーさんはどういう気持ちで来たんだろう?」っていう所から考えないと覚えられないっていう(笑)。バックグラウンドを想像しながら勉強するとスッと入ってきます。時間はかかりますけど(笑)。
玉城: 私は比較的覚えるのも得意だったし、数学とかは周りに勉強が出来る人が多かったので「私もやらなきゃな〜」と思ってやってたんですけど、テスト終わったらすぐ忘れちゃいました。
―― 国語はどうだったんですか?
玉城: 物語の要約だったり筆者の考えや要点をまとめるのが得意なので、国語は一番得意でした。
小関: すごい!俺、日本人なのに国語が1番よく分かんない。あと、古典も難しかったな〜。
―― 『×しな』はドラマも放送されていましたが、映画の撮影とはどう違いましたか?
玉城: 映画を撮り終わった後にドラマの撮影だったんですけど、ここをこうすれば伝わりやすいかな?みたいなものも自分の中で出来てきていたので、映画の後にドラマの撮影で良かったなと思いました。
小関: ドラマの内容もコメディ寄りで、やりきってたもんね。
玉城: はい、何でもやります(笑)。
小関: ロッカーのシーンは自分の中で印象的でしたね。実際に結構狭い空間だったので、蒸し蒸しした中での撮影だったので大変でした。あれは実際にポスターの写真にもなってるし。
玉城: 印象的ですよね。
小関: 映画の情報が解禁された時にTwitterなどを介して多かったコメントが、原作の描写とかを含めて「どういう風に実写化するの?」っていうのが、この作品が映画化されると知った時の入口だったみたいなので、これから皆さんが映画を観てどのような感想を抱くのかな〜と気になります。(本作の試写を観た)普段から映画を沢山観ている男性に感想を聞いたら「面白かった!しっかりした映画だった!」と言っていただいて、男性からも良いって言って貰える映画なら、女性にも雪菜を介して感じるドキドキなんかも含めて楽しんで貰えるんじゃないかなと感じました。
―― 最後に、これから映画をご覧になる読者の皆さんにメッセージをお願いします!
[インタビュー: 梅田 奈央 / スチール撮影: 堀 清香 / 編集: Cinema Art Online UK]
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プロフィール
玉城 ティナ (Tina Tamashiro)1997年10月8日生まれ、沖縄県出身。 講談社主催の「ミスiD2013」で初代グランプリに輝き、14歳で講談社「ViVi」の最年少専属モデルとなる。中高生世代からの強い支持でデビューから1年半でViVi誌の単独表紙を飾る。Twitterフォロワーは100万人を突破し、女性層を中心に圧倒的支持を得る。『天の茶助』(2015年/SABU監督)でスクリーンデビュー後、『オオカミ少女と黒王子』(2016年/廣木隆一監督)、『貞子 vs 伽椰子』(2016年/白石晃士監督)、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(2016年/山口雅俊監督)、『PとJK』(2017年/廣木隆一監督)、『サクラダリセット 前篇/後篇』(2017年/深川栄洋監督)『暗黒女子』(2017年/耶雲哉治監督)などに出演。2018年は『女々演』(髙野舞監督)、『ドルメンX』(小室直子監督)『ういらぶ。』(佐藤祐市監督)など公開が続く。本作が映画初主演となる。 |
小関 裕太 (Yuta Koseki)1995年6月8日年生まれ、東京都出身。 NHK「天才てれびくんMAX」(2006年~2008年)のテレビ戦士として活躍するなど、子役として俳優活動をスタートさせる。その後、舞台「ミュージカル・テニスの王子様」(2011年~2012年)や舞台「FROGS」(2013年)、ドラマ「ビターブラッド」(フジテレビ系/2014年)、「ごめんね青春!」(TBS系/2014年)、「恋がヘタでも生きてます」(読売テレビ/2017年)「特命刑事 カクホの女」(テレビ東京系/2018年)、「ゼロ 一獲千金ゲーム」(NTV系/2018年)が7月15日より放送。映画では『Drawing Days』(2015年/原桂之介監督)、『ドロメ』(2016年/内藤瑛亮監督)で主演を張る。『覆面系ノイズ』(2017年/三木康一郎監督)、『ちょっとまて野球部!』(2018年/宝来忠昭監督)、『曇天に笑う』(2018年/本広克行監督)に出演。2018年冬に『春待つ僕ら』(平川雄一朗監督)の公開が控えている。 |
映画『わたしに××しなさい!』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》恋を知らないウェブ小説家×学校1の腹黒モテ男 とある秘密を握られたことで、雪菜(玉城ティナ)の恋のミッションを受け続けることになった学園一のモテ男、時雨(小関裕太)。「わたしに××しなさい!」・・・と次から次へとつきつけられるミッションは次第にエスカレート!恋愛小説のネタのために続けていた雪菜の恋のミッションはいつしか本当の恋愛に・・・?! |