スペシャルトークイベント付き試写会
韓流•K-POP MC 古家正亨と、映画評論家 森直⼈が登壇!
作品に散りばめられた深読みシーンの数々が話題に
第95回アカデミー賞®国際⻑編映画賞部⾨の韓国代表に選出、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部⾨で監督賞を受賞、韓国国内でも軒並み映画賞を獲得し、世界中から熱い注⽬が集まるパク・チャヌク監督最新作となる映画『別れる決⼼』(原題:헤어질 결심)が2⽉17⽇(⾦)よりTOHOシネマズ ⽇⽐⾕他にて全国公開される。
2⽉6⽇(⽉)、スペシャルトークイベント付き試写会が渋谷のユーロライブで開催され、パク・チャヌク監督来⽇時にも解説ゲストを務めた韓流•K-POP MCとしてお馴染みの古家正亨と、映画評論家の森直⼈が登壇した。
「これは白昼夢なのか?」現実と妄想が錯綜する余白
刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と、容疑者のソレ(タン・ウェイ)が魅かれあっていく様子の描き方に古家が「シーンが飛躍的に飛ぶ場面が多かったじゃないですか?もう白昼夢としか思えなくて。あれを鵜吞みにしていいものか。結構、深読みしちゃって」と気になっていた様子。
森がパク監督に直接聞いたこととして「そう、僕も妄想のお話かなと思ったんですよ。お聞きするとそういう解釈もありますとおっしゃってました。監督は余白や謎をあえて残すような描き方をされて、観る方々の解釈が開かれたような映画にされているようです」としたうえで、「ご本人の意図としては割とロジカルに作ってらっしゃるところも多く、彼の妄想の物語という部分は否定されていて、ソレと刑事の関係性の物語であると明確に答えておられました」と、監督の意図を明かした。
説明的ではないセリフや描写表現にも注目
端的に説明してしまえば不倫メロドラマである本作だが、わかりやすいセクシャルな描写などが一切ない部分も話題に。古家は「関係性や距離感の描き方が素晴らしいですよね。ハンドクリームを塗ってあげるシーン、あれはただ事じゃない関係性ですよね」と、パク・チャヌク監督史上一番官能的な映画と絶賛。また、以前監督に聞いた話として「セリフが少ないシーンに、やたら美術やセットを見せるシーンが多いと思って『もしかしてセットに喋らせてますか?』って聞いたんです。そしたら、『そうです』と」画面に登場する一つ一つにセリフの役割があると教えてもらったという。
BTSメンバーのRMも複数回鑑賞
名だたる映画賞を受賞&ノミネートした本作は韓国のみならず世界中から注目を集め、BTSメンバーのRMが複数回観たことでも知られている。古家はパク監督に聞いた話として「RMさんがこの作品を好きで、なんで試写会に呼んでくれなかったんだと。お忙しいから招待しなかったのでは?と思われたかもしれないけど、実は事務所には招待状はお送りしてたそう」行き違いになってしまったエピソードとともに、本作のセリフが気に入ったRMがSNSでも発信していた話を紹介した。
「よくわからなかった」を自分なりに回収しに、何度も観たくなる魅力がいっぱい
本作を観て正直、その不思議な世界観や伏線の回収を完全にはしきれなかったという人も多いのでは?というなかで、古家は「ご覧になった方も色々な感想があると思いますが、観客にゆだねている部分ありますからね」と、様々な解釈が出来ることの魅力を述べ、森は「本当に。僕はこう思うけど、どう?って人に話したくなる。それくらい無茶苦茶この映画が好きなんです」と、何度も観たくなる魅力があることを語った。
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イベント情報
映画『別れる決心』スペシャルトークイベント付き試写会■開催日: 2023年2月6日(月) |
映画『別れる決心』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》男が山頂から転落死した事件を追う刑事ヘジュン(パク・ヘイル)と、被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)は捜査中に出会った。取り調べが進む中で、お互いの視線は交差し、それぞれの胸に言葉にならない感情が湧き上がってくる。いつしか刑事ヘジュンはソレに惹かれ、彼女もまたへジュンに特別な想いを抱き始める。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに思えた。しかし、それは相手への想いと疑惑が渦巻く“愛の迷路”のはじまりだった……。 |