劇場アニメ『ベルサイユのばら』世界最速上映会 舞台挨拶
沢城みゆき、平野綾、豊永利行、加藤和樹が登壇!
元宝塚歌劇団雪組トップスター彩風咲奈が駆けつけ花束をプレゼント💐
革命期のフランスで懸命に生きる人々の、愛と人生を鮮やかに描いた池田理代子による不朽の名作漫画「ベルサイユのばら」。宝塚歌劇団による舞台化やTVアニメ化もされ、日本中で社会現象となった原作が、連載開始から50年以上の時を経て、劇場アニメ『ベルサイユのばら』として、2025年1月31日(金)に公開される。
1月30日(木)、劇場公開に先駆けてTOHOシネマズ 日比谷で世界最速上映会が開催され、メインキャラクターを演じる沢城みゆき(オスカル役)、平野綾(アントワネット役)、豊永利行(アンドレ役)、加藤和樹(フェルゼン役)ら声優陣が登壇、さらにはスペシャルゲストとして宝塚歌劇「ベルサイユのばら」―フェルゼン編―でフェルゼン役を演じた元宝塚歌劇団雪組トップスターの彩風咲奈も駆けつけた。
映画本編上映後、ステージに立った沢城が、観客に向かって「楽しんでいただけたでしょうか?」と呼びかけると、会場からは万雷の拍手が。その様子に笑顔を見せた沢城は「今日という日を皆さんと一緒に迎えられて本当にうれしく思います」と晴れやかな表情。いよいよ初日を翌日に迎えるということに「立ち上げからやっている方は8年とか9年くらいの年月が経っているそうですが、私たちは歌録りが3年くらい前、セリフを録ったのが2年前。そしてここ半年は取材周りをやらせていただいて。少しずつみんなで前に進んできたなという気がしていたので、今日は独特の震えるような感動があります」と感慨深い様子。
「いよいよ明日から公開ということで。この日を何年も待ちわびていました」と語る平野も、「早く皆さまに観てもらいたいなと気持ちが急いて。でも何年も待たなくてはいけないという気持ちになっていたので。本当にようやくという感覚。こうして公開となって、皆さま一人ひとりのお顔を見ることができて、ようやく安心してきました」と語る。
豊永も「『ベルサイユのばら』という歴史のある作品で。ほかの方はいいんですが、俺がアンドレでいいのかという気持ちがあります。我々が収録している段階では世間に公表されていないわけですが、公表した時のことを想像すると(観客に)『アンドレか……』と思われないか心配だった」と正直な思いを吐露。それを横で聞いていた沢城が「大丈夫でしたよね?」と会場に呼びかけると、大きな拍手が。そんな観客の様子に安どした様子となった豊永は「ありがとう!」と呼びかけると、「そういうワクワクとドキドキがないまぜになっていたんですが、その気持ちが少しだけ救われたような気持ちになりました」としみじみ。
さらに加藤も「早く観てもらいたいという気持ちがありましたが、情報解禁される前はフェルゼンは俺で大丈夫か? という気持ちもありました。ただ映画の情報が公開されて、皆さんの期待値が高まった時に、我々も一緒にその期待値が高まっていたので。いよいよ明日が全国ロードショーということで嬉しいですね。やっと、という気持ちが大きいです」と晴れやかな表情で語った。
元宝塚歌劇団雪組トップスターの彩風咲奈が登場!
沢城みゆきと平野綾に花束をプレゼント💐
その後も好きな楽曲や、自分が運命を感じたことなどをテーマに、和気あいあいとした雰囲気の中でトークを展開した登壇者たち。そこにスペシャルゲストとして、元宝塚歌劇団雪組トップスターの彩風咲奈が登場。それぞれが演じたキャラクターにちなみ、沢城には白いバラを、そして平野に赤いバラをプレゼントすると、二人とも感激の表情。
そんな夢のようなひと時に平野が「ただのファンですよね。本当に光栄です」と語れば、沢城も「(登壇時にステージに向かう)階段の下あたりから認識できなくなってきました。こんなに近くで拝見する人じゃないんだという。遠くの方にいていただくと『うわーっ!』という感じでいられるんですが、こんなに近くで拝見するとあまり……ご本人だと認識できない感じなんです」と夢見心地な表情で語るなど、それぞれに興奮を隠しきれない様子だった。
一方の彩風は、「ベルサイユのばら」という作品について「私にとっては夢の原点ですね。この作品がなかったら宝塚には巡り会うこともなかったですし、宝塚の在団中も何度かこの作品に触れて。そのたびに夢をいただいてきた。そんな作品です」と思い入れも強い様子。そしてこのたびはじめて劇場映画として公開されることになった本作について「すばらしかったです。歌に音楽、皆さまの声も豪華絢爛(けんらん)で。またときめきをいただきました」としみじみ。
宝塚の大ファンだという平野も「先ほど彩風さんを紹介する時に2001年の宙組公演『ベルサイユのばら2001 フェルゼンとマリー・アントワネット編』に憧れて、という紹介があったんですが、実は私もあれがはじめて観た『ベルばら』だったんです。私もすごく大好きで。実はその時にマリー・アントワネットを演じていた花總まりさんとちょうど今、舞台のお稽古でご一緒させていただいているんです」と運命的なものを感じている様子だった。
また「ベルばら」で人気の高い男性キャラクターといえばアンドレとフェルゼン。そのふたりの魅力について尋ねられた彩風は「アンドレは包容力があって。いつもそばにいてくれる。そのやさしさと包容力が魅力ですし、フェルゼンは真っすぐな潔さと、王妃さまに向かっていく真っすぐな愛。そこが男らしくてすてきだなと思います」とコメント。その言葉にアンドレを演じた豊永が「取りあえずアンドレを思い描く時に中の人は想像しないでほしいですね」と冗談めかしつつも、「そういうことも踏まえて表現を追求していったので良かったなと思いました」と語るも、横に立った彩風の凛とした姿を目の当たりにし、「それにしても眩しいですね」とあらためてそのスターとしての輝きを感じ取ったようだった。
一方、加藤は自身が演じたフェルゼンに対して「時代もあるでしょうが、あこがれはあります。真っすぐな愛というか、身を引くこともそうですし、見守るということ。それぞれの愛の形があるということもあるので、自分も見習わなきゃなと思います」とコメント。そこで沢城から「フェルゼンが並んでいるところが見たくないですか?」と促され、横並びで立った加藤と彩風。舞台映えする華やかなツーショットに、沢城も平野も「ワーッ」と大興奮。会場からも大きな拍手がわき起こった。
同じフェルゼンを演じた加藤の演技について彩風が「素敵でした。お歌は素晴らしかったですし、声からも温かさと強さがにじみ出ていて。私は男役とはいえ、中身は女性ですから。女性目線で役づくりをすることが多いので、男性の目線で見たフェルゼンはこんな感じなのかなと思い、勉強になりました」と返答。その言葉に加藤も「嬉しいですね。もちろん今までもいろいろな作品でフェルゼンを演じてきた方ともお会いしてきましたが、彩風さんは本当にまぶしいですね。このキラキラした感じは僕はリアルでは出せないと思うので、声で頑張りたいと思います」と笑顔を見せた。
そんな夢のようなひと時となった舞台挨拶もいよいよクライマックス。最後に登壇者を代表して沢城が「今観ていただいた通り、沢山のスタッフで作り上げた作品です。今日はキャストだけですが、彩風さんにも来ていただいて。とうとう皆さまに作品をお渡しする日がやってきました。あとは私たちにできるのは祈ることだけです。一人でも手のひらの上に、それが心の中にどれくらい残るかな、残ってくれたらいいなということを祈るだけの段階まできました。もしよかったら最後に追い風として、皆さまからご声援をいただけたら、これほど心強いことはありません。どうぞよろしくお願いしますと、ありがとうございますと一緒に言わせてください」と会場にメッセージを送ると、あらためて会場内に大きな拍手が鳴り響いた。
イベント情報
劇場アニメ『ベルサイユのばら』世界最速上映会 舞台挨拶■開催日: 2025年1月30日(木) |
劇場アニメ『ベルサイユのばら』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》将軍家の跡取りで、“息子”として育てられた男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。 隣国オーストリアから嫁いできた気高く優美な王妃マリー・アントワネット。 オスカルの従者で幼なじみの平民アンドレ・グランディエ。 容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン。 彼らは栄華を誇る18世紀後半のフランス・ベルサイユで出会い、時代に翻弄されながらも、それぞれの運命を美しく生きる。 |
キャスト
作品情報
公式YouTube:@verbara-movie