- 2021-6-12
- イベントレポート, ショートショートフィルムフェスティバル&アジア, セレモニー, レッドカーペット
SSFF & ASIA 2021
オープニングセレモニー
じゃんけん1本勝負に勝利!
剛力彩芽主演短編映画のスクリーニングで映画祭が開幕!
6月11日(金)、米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA 2021)のオープニングセレモニーがCUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて開催された。
今回の映画祭オープニングには、光沢のある鮮やかな黄色のロングドレスに身を包んだ剛力彩芽と山田孝之が登場。前回の映画祭にもゲスト参加した剛力は「昨年はゲストとして登壇しましたが、まさか今年もステージの上で、しかも司会として映画祭の開幕を見届けられるのは夢のようです」と、意気込みを語った。
剛力と同時に登場した山田からは「僕は2017年に『CINEMA FIGHTERS』という映画制作プロジェクトで別所さんとご一緒し、“登壇者”としてセレモニーに出演しました。今回はまさかのオープニングMCとしての出演で、“SSFF & ASIA大丈夫か!?”と思いましたが、いま後ろの画面に自分が映っていることに気がつき、急に緊張してきました」とオープニングMCを務める興奮を露わにした。
剛力&山田の呼びかけで登場したSSFF & ASIA代表である別所哲也は、無事23回目の映画祭を迎えられたことへの感謝と共に、「23年の歴史で初めてオープニングを袖で楽しみました。現在進行形で映画業界を支えるお二人に今回お越しいただき光栄です。初共演のお二人ということで、これを機に様々なプロジェクトも生まれてほしいですね!」と2人へコメント。そして、今年の映画祭のテーマ「CINEMADventure(シネマドベンチャー)」に触れ、「ベンチャー(開拓・新しいもの)」 精神で、人々を 「アドベンチャー(冒険・探求心 )」 へと導き、どんな状況であってもエンターテイメントのすばらしさを発信するという決意を改めて語ると共に、オープニングセレモニーが世界に向けてライブ配信されていることを発表した。
続いて、オープニングMCを務める剛力と山田が、それぞれ参加するプロジェクトをどちらが先に発表するか、じゃんけん一本勝負をすることに。山田の「ズルをします!」という宣言も打ち破り、見事グーを出して勝利した剛力は“未来の映画業界を支える日本人クリエイターの活躍の場を増やしたい”という想いのもと、昨年から始動した「クリエイターズ支援プロジェクト」の中から大森歩監督の短編映画『卵と彩子』を発表。剛力主演の短編映画のオープニングスクリーニングで映画祭が開幕した。
企画段階から参加し、シングルマザーの女性を演じた剛力は「妊娠・出産は私も監督も経験がなかったので、話し合いながら進めました」とコメント。司会の別所が“海辺で猫が登場するシーン”が印象的だったと挙げ、そのシーンが実は偶然の産物だったと聞いた山田は「映画の神様が現れたシーンだったんですね!」と、作品について言及した。
じゃんけんに負けてしまい悔しそうな表情の山田であったが、自身が携わる「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」プロジェクトの阿部進之介と伊藤主税を呼び込み、「だれでも映画が撮れる時代」の短編映画製作プロジェクトをテーマに掲げ、豪華俳優陣などが参画する本プロジェクトを発表。山田は「ミラーライアーという俳優を支援するプラットフォームの活動から派生し、ショートフィルムを撮影するプロジェクトが立ち上がりました。皆さんにメッセージで“10分くらいで映画を作ってみませんか?”と、声をかけました。クリエイターを発掘・育成することが目的なので、既に活躍されている方、期待される方、未経験の方など、みんな全員で一緒に作るということをやってみよう、というプロジェクトです」と説明した。
オープニングセレモニーでは、グランプリが発表される6月21日(月)のアワードセレモニーに先駆け、計5つの賞の発表・表彰及び、映画祭と企業によるショートフィルム制作プロジェクトの完成発表などが行われた。
各部門の優秀賞作品の発表で盛り上がる中、本映画祭のプロジェクトの一つであるブックショート「ARUHIアワード」大賞受賞作品の『俺の海』に出演している紺野まひる、和田正人、髙橋大翔がステージに登場。
大切な「ある日」、新しい生活、マイホームの3つのテーマを設定し、7,000字以内の短編小説を募集する「ARUHIアワード」の中から選ばれた大賞受賞作品をショートフィルム化。都会の喧騒から離れ“海沿いの一軒家”に越してきた家族を物語が丁寧に描かれ『俺の海』に夫婦役で出演した紺野と和田。
和田は「僕自身、コンビニもないような高知の田舎で生まれたので、煌びやかな都会の暮らしに憧れがあり、東京に来ました。だからまた、都会から田舎町に移住するというのは、将来的に考えになかったのですが、この台本を読んだとき、改めて自分にもこのような居場所が見つかるといいなと思いました。この作品は、“距離感”が大事になっています。自分にとっても誰かにとっても、心豊かになれる距離感はどんなものなのか、一度足をとめて考えるきっかけになってほしい作品です」と作品を紹介。
白いドレスを身にまとい登壇した紺野も「今回は家の中を力強く、照らす太陽のようになろうと演じました。今、新しく一歩踏み出す方の背中を押すような作品になっているので、リラックスしながら見ていただき、観終わったあと誰かに連絡したくなるような作品になっています」と、二人の夫婦の芝居の雰囲気が伝わるような和やかな様子で本作品の魅力を語った。
昨年新たに設立し、本年で2年目を迎える株式会社アミューズと映画祭が実施する「アミューズミュージカルショートフィルム企画コンペティション」の最優秀企画発表では寺脇康文がプレゼンターとして登壇。作品について「最初に台本を読んだとき、このご時世の中でホッとするような、ハッピーエンドで終わる作品を観たいと思っていたので、ぴったりな作品で嬉しかったです。いろいろな経験を積んだ子供と、これから経験を積む子供のやりとりを楽しんでいただきたいです」とコメント。また、剛力がこれから寺脇と別所哲也がミュージカルにてWキャストを務めることに触れると、「ミュージカル公演にて長丁場になりますが、別所さんとこれから苦楽を共にし作品を楽しんでいただけるようにしたい」とミュージカルへの意気込みも語った。
オープニングセレモニーで発表された最後の賞は、「Global Spotlight Award(グローバルスポットライトアワード)」。時代の変遷と共に映像制作の状況や表現発信方法も変革を続け、今や誰もがあらゆるデバイスを通して、自身のクリエイティビティや感性、問題提起を世界に向けて発信し、共有し合うことができるようになっている。その計り知れない可能性もスポットライトを当て、ショートフィルムが切り拓く世界が繋がる道を応援したいと、今年に新設されたアワードである。
第62回グラミー賞で弱冠18歳にして主要4部門制覇の快挙を成し遂げたシンガーソングライターのビリー・アイリッシュがプロデュースしたジュード・ロウ&ラファティ・ロウ主演作品『NOT MY RESPONSIBILITY』など、世界で活躍するクリエイターがオンラインプラットフォームで発表する注目作品がノミネートされた。
セレモニーのフィナーレでは、映画祭アンバサダーのLiLiCoも登場。最後に上映するショートフィルムの紹介を懸けて、山田、剛力、別所の4名で再びじゃんけんを。オープニングで勝利を収めた剛力が、今回はグーで独り勝ちし、剛力による作品名紹介と締めのご挨拶で、会は終了した。
今回のオフィシャルコンペティション supported by Sonyには、世界約120の国と地域から集まった6,000本以上の応募があり、選抜された80本の上映作品の中から、インターナショナル部門、アジア インターナショナル部門、ジャパン部門各優秀賞、そして第93回アカデミー賞短編部門のノミネート及び映画祭グランプリとなる「ジョージ・ルーカスアワード」が決定。6月21日(月)に明治神宮記念会館で実施されるアワードセレモニーにて各賞の発表と授与が行われる。
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イベント情報
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021」 オープニングセレモニー■開催日: 2021年6月11日(金) |
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021 概要■映画祭代表: 別所 哲也
■フェスティバルアンバサダー: LiLiCo(映画コメンテーター)
■開催期間: 2021年6月11日(金)~6月21日(月)
※オンライン会場は4月27日(火)~6月30日(水) ■上映会場: オンライン会場および表参道ヒルズ スペースオー、iTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズ、渋谷ストリーム TORQUE SPICE & HERB,TABLE & COURT、赤坂インターシティコンファレンス(赤坂インターシティAIR)含む都内複数の会場にて開催 ※開催期間は各会場によって異なります
■料金: 無料上映 / 無料配信 ※一部、有料イベントあり(予定)
※5月12日(水)より予約開始 ■一般からのお問い合わせ先: 03‐5474‐8844
■オフィシャルサイト: https://www.shortshorts.org/2021
■主催: ショートショート実行委員会 / ショートショート アジア実行委員会
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