映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 レポート
【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、内田也哉子、増田光桜、李相日監督)

映画『流浪るろうの月』㊗️公開初日舞台挨拶

増田光桜がサプライズ登場!
“ステキな俳優さん”発言に松坂桃李も胸キュン💘

2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうによる傑作小説を『フラガール』(2006年)、『悪人』(2010年)、『怒り』(2016年)の李相日監督が映画化。広瀬すず松坂桃李をW主演に迎えた映画『流浪るろうの月』が、5月13日(金)に全国公開された。

【画像】映画『流浪の月』メインカット

同日、TOHOシネマズ 日比谷で行われた初日舞台挨拶には、W主演の広瀬すず松坂桃李、共演の横浜流星多部未華子内田也哉子、そして李相日監督が登壇!舞台挨拶の模様は全国306館の映画館へライブビューイングによる中継も行われた。

【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (スクリーン)

映画公開に李相日監督「色んな想いを観る人に届けたい」

公開初日は全国で雨模様。その雰囲気がまるで本作のようだと話した李監督は、撮影で苦労したことを尋ねられると「撮影は過酷でしたし、コロナで中断もありましたが、僕が伝えたいのは、どうして大変なのにもかかわらず一生懸命やるのかということです。それはいい映画を作りたい。言葉にできないような、いろんな思いを観る人に届けたいという、これだけです。大変だったことはこの場に立つと忘れますね」と作品を撮った意味について言及した。

【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (李相日監督)

広瀬は感情が昂ぶるシーンで李監督から「マグマのように感情を吐き出せよ」と言われて撮影に臨んでいたことを明かし、「作っている最中はとにかく更紗を生きることに必死で。この作品がどう観えて、どう届くのか。ここ最近の中でも特別にドキドキと楽しみと緊張を感じます」と心境を語る。

【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (広瀬すず)

松坂は役作りのために体重を落としたために心配する声が上がっていたそう。それについて松坂は「色々と言われてましたけど、情報解禁前で言えなかったので。いつか分かるぞと(笑)。ここまでじっくり時間を掛けて、役と作品にアプローチさせてもらえたのは初めてです。ここまでやってもまだ(役作りに)終わりがないという体験をさせてもらいました。この仕事を続けていくうえでとても大切なことを教えてもらったと思います」と李監督に感謝していた。

【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (松坂桃李)

横浜は、役作りにおいて「映画は更紗、文の視点で描かれるので、亮は嫌なやつに見えると思うんですけど、自分は亮の一番の理解者となり、彼を愛して生きようと思ってました。そして更紗をまっすぐ愛すことを意識しました。現場では、ぜいたくな時間を過ごさせてもらって、更紗との関係をしっかり作れました。こんな作品は今後ないと思うので、これからは自分でこのレベルまで持っていかないといけない。とても幸せな現場でした」と今までにない撮影現場であったことを告白した。

【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (横浜流星)

多部は「短いシーンの中で、どれだけキャラクターが出せるのかなとすごく悩みながら現場にいました。監督から『(役作りのために)桃李くんを触ってよ』と言われて、休憩時間などに触らせていただいて(笑)。松坂さんのウエストはゾッとするぐらい細くなっていて、ここに至るまでにいろんな思いがあったんだろうなと感じました」と話すと、松坂は「多部さんとは何度か共演していて信頼関係もあります。今までの積み重ねが助けになったのかなと思います」と笑顔で続けた。

【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (多部未華子)

一度は出演オファーを断ったという内田は「私の姿形が母に似ているので、そういう演技力を求められているんじゃないかと思ってしまいまして。重要な役だし、無理です!と丁重にお断りしたんですが、ご丁寧に監督からお手紙をいただきました。そこには、そもそも演技力は求めていません。音葉の気持ちが理解できれば、その場に存在してくれているだけで大丈夫ですと書かれていました」と李監督から熱烈なオファーがあったことを明かす。また「一度お会いしましょう、とお忙しい中お話する時間も作っていただいて。監督も撮影監督も美術もキャストも素晴らしい方々が決まっていて、そんな中に飛び込まないほうがあとで後悔するなと。母・樹木希林も『悪人』で監督にお世話になったんですが、母が監督にしつこいと率直に申し上げたようで……」と明かし、「桃李さんとリハーサルで台本を読んだときに、文と母の関係をどう思うか、監督が長い時間聞いてくださったんです。1人ひとりの役の魂に向き合うと、こういうふうに長い時間がかかるんだなと、母がしつこいと言ったことが腑に落ちました」と話した。

【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (内田也哉子)

妥協しない監督の撮影に樹木希林も逃走!?

撮影中に誕生日を迎えた横浜は、サプライズで祝ってもらったことについて「文と更紗がすごく大事なシーンを撮っていて、僕は待機していたんです。急遽1シーン追加すると言われて、嬉しいと思っていたら、監督から激昂して部屋に入ってきて2人にゴミ箱を投げつけろと言われて。けっこう責める演出するなと思って、でもシーンが追加になったのは嬉しいので、よしっ!と思って意気込んでごみ箱を開けたら、中にプレゼントが入っていて。嬉しいんだけど、1シーン追加は無いんだっていうちょっと残念な気持ちもあって、なんだか不思議な気持ちになりました」と当時の心境を語る。

実際に居合わせた松坂は「サプライズの段取りだって聞いてました。普通に部屋に入ってきた瞬間にサプライズでおめでとうだったらわかるんですけど、部屋に激昂して入ってこないといけない。激昂の流れからゴミ箱を開けたらプレゼントが入っている。『あ、俺今日は誕生日だ、そういうことか』っていう、怒りから喜びにいくまでのストロークがすさまじかったなと思います」広瀬も「ゴミ箱を開けた瞬間に『ふぇ!?』みたいな聞いたことのない声を出されてました(笑)。本番に入る前にすごい集中されていたんですけど、その集中が無駄になっちゃうんだな……と笑いをこらえるのが大変でした」と付け加えた。プレゼントの中身は原作にも出てくるバカラのグラスだったそうで、お酒を嗜む際に使用していると横浜は話していた。

内田は樹木希林から李監督の話をよく聞いていたそうで「母が、李監督の『悪人』という作品で長崎の離島でロケがあった時、翌日東京で仕事があるから、飛行機に乗るために現場を出る時間を予め伝えていたそうなんです。 でも、李監督が撮影を粘りに粘ってなかなか終わらないから、母は監督に『これ以上良いものは撮れない』と言い放ち、現場から東京に逃げ帰ってしまったというのを母から聞きまして」と衝撃のエピソードを暴露! それを聞いた李監督は「早く東京に帰りたい!というのが演技から滲み出ていて、良いシーンが撮れました」と笑っていた。

広瀬は撮影中によくご飯を食べていたそう。トレーナーに管理してもらいながら、マネージャーと焼き肉に行って食べていたそう。そんな広瀬は李監督と一緒に松坂を食事に誘ってしまったことを明かし松坂に謝罪する場面も! それを受けた松坂は「いえいえ。むしろ良かったですよ。最初のカメラテストの時、これは痩せてきたなぁ……と思って、これを撮影中キープするのは大変だろうなって思っていたので」とたくさん食べていた広瀬に安心していた。 李監督も「最後のシーンの撮影が終わってから、外食に行って何でも食べていいってことになったんだけど、まずは胃に優しいものってことで、最初に雑炊を頼んだんだよね。雑炊をこんなに美味しそうに食べる人は初めて見ました」とクランクアップ時の様子を話した。松坂も「美味しかったですね。監督がぜんぶごちそうしてくれて。洋食屋さんだったんですけど、胃に優しいものをお願いしたら、雑炊を作ってくださって!とまらなかったです(笑)」と思い出していた。

多部は「監督の作品はすごく好きでよく観ていたんですけど、撮影現場の雰囲気や監督のお人柄までは知らなかったので調べてみたら、(キャストインタビューに)恐怖に慄くような言葉しか載ってなくて。それこそ広瀬すずさんのインタビュー記事とか。なので最初はビビりながら撮影現場に行ってました。実際お会いしてみたら、もちろん厳しい方ですが、怖いというのはちょっと違う気がします。『久しぶりの撮影現場です』と言ったら、『僕も久しぶりの監督の仕事です』って優しくフォローしていただきました」と李監督との仕事にとても緊張していたと告白。松坂も「衣装合わせで多部さんにお会いした時、珍しくガチガチに緊張されていて。聞いたら『李組のことを調べた』っておっしゃってて。その時、李監督は厳しいというよりは、愛情深いので妥協しないところがあって、それが厳しく感じるのかもというお話はしました」とアドバイスしていたそう。

撮影期間中も現場でコーヒーを淹れる練習をずっとしていた松坂は「コーヒーを淹れたら飲まないといけない。でも自分ひとりで飲むとカフェイン中毒になるので、皆さんにも配っていました。深夜の撮影もあったので眠気覚ましになったらなと。そしたら、現場で僕よりも美味しいコーヒーを淹れる人がいることに気づいたんです。録音部の方なんですけど、だんだん張り合う気持ちになってました」と明かした。

映画公開を記念してサプライズゲストが!

劇中で重要な役割を担う安西梨花役の増田光桜がサプライズ登場!公開を記念してお祝いの花束を広瀬と松坂に渡した。

【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (増田光桜、広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子)

親子役で共演したこともある広瀬と増田。再共演に広瀬は「こんなに早く、しかも李くみの中で共演させていただけたことが、ものすごく嬉しくて、監督と横に並んでいるのを見ると感動して泣きそうになりました」と幸せを噛みしめる。映画初出演であり、今回が初めての舞台挨拶に登壇する増田を優しい眼差しで見守っていた。

初共演の松坂は「(広瀬と増田との)3人のシーンでは、文を通して、もう1つの幸せみたいなものがずっと流れていました。幸せをありがとう!」と感謝を伝えると、増田も「演技中に松坂さんの声が胸の中で“じわ〜っ”と響いて、松坂さんってすごいな、ステキだなって思いました」と告白!それを聞いた松坂は胸に手を当て、幸せそうな表情を浮かべていた。

最後に松坂は「この作品は、いろんな理由で人には言えないことを抱えて生きている登場人物しかいないです。そんな人たちの息遣いや、生きている姿というものを、是非この『流浪の月』を通して観ていただくことで、何か得るものや皆様の中にも通じるものがあるんじゃないかなと思っております」 と観客に向けてメッセージ。

広瀬は「初日を迎えてこの作品がどんどん世の中に広まっていく、一人でも多くの方に届いていくというのはとても嬉しいことですけど、なんだか寂しい気持ちもあるような、そんな作品となりました。目や肌で感じてもらえるものがたくさんある作品になっていると思います。美しくて強くてたくましい二人を、皆さんにぜひ見届けていただけたらなと思います」と締めくくり、舞台挨拶は終了した。

【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (広瀬すず、増田光桜)

[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 梅田 奈央]

フォトギャラリー📸

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イベント情報

映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶

■開催日: 2022年5月13日(金)
■会場: TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12
■登壇者: 広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、内田也哉子、増田光桜(サプライズゲスト)、李相日監督
■MC: 伊藤さとり

【写真】映画『流浪の月』公開初日舞台挨拶 (広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、内田也哉子、李相日監督、増田光桜)

映画『流浪の月』予告篇🎞

映画作品情報

【画像】映画『流浪の月』ポスタービジュアル

《ストーリー》

雨の夕方の公園で、びしょ濡れの10歳の家内更紗に傘をさしかけてくれたのは19歳の大学生・佐伯文。引き取られている伯母の家に帰りたがらない更紗の意を汲み、部屋に入れてくれた文のもとで、更紗はそのまま2か月を過ごすことになる。が、ほどなく文は更紗の誘拐罪で逮捕されてしまう。それから15年後。“傷物にされた被害女児”とその“加害者”という烙印を背負ったまま、更紗と文は再会する。しかし、更紗のそばには婚約者の亮がいた。一方、文のかたわらにもひとりの女性・谷が寄り添っていて…

作品タイトル:『流浪の月』
 
原作: 凪良ゆう「流浪の月」(東京創元社刊)
 
出演: 広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子/趣里、三浦貴大、白鳥玉季、増田光桜、内田也哉子/柄本明
 
監督・脚本:李相日
撮影監督:ホン・ギョンピョ
音楽:原摩利彦
製作総指揮:宇野康秀
製作エグゼクティブ: 依田巽(巽の上は「巳巳」)
製作: 森田篤
プロデューサー: 朴木浩美
エグゼクティブプロデューサー: 小竹里美、髙橋尚子、堀尾星矢
ラインプロデューサー: 山本礼二
美術: 種田陽平、北川深幸
照明: 中村裕樹
録音: 白取貢
音響効果: 柴崎憲治
編集: 今井剛
装飾: 西尾共未、高畠一郎
キャスティングディレクター: 元川益暢
衣裳デザイン: 小川久美子
ヘアメイク: 豊川京子
制作担当: 多賀典彬
助監督: 竹田正明
韓国コーディネーター: 鄭信英
音楽プロデューサー: 杉田寿宏
宣伝プロデューサー: 依田苗子、新田晶子
製作幹事: UNO-FILMS(製作第一弾)
共同製作: ギャガ、UNITED PRODUCTIONS
配給:ギャガ
 
© 2022「流浪の月」製作委員会
 
2022年5月13日(金) 全国ロードショー!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @rurounotsuki
公式Instagram: @rurounotsuki
 

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