『MIRRORLIAR FILMS Season1』公開初日舞台挨拶
第1弾となる短編9作品が公開!
山田孝之「気になる監督や俳優を⾒つけたら、応援してほしい」
伊藤主税(and pictures)、阿部進之介、⼭⽥孝之らが「だれでも映画を撮れる時代」に、⾃由で新しい映画製作の実現を⽬指して、年齢や性別、職業、若⼿とベテラン、メジャーとインディーズの垣根を越え、切磋琢磨しながら映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」。
“変化”をテーマに、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなど総勢36名が監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開。安藤政信、枝優花、武正晴、花⽥陵、三吉彩花、⼭下敦弘、そして419作品の応募の中から選ばれたクリエイター、⻄遼太郎、針⽣悠伺、藤原知之の3名が参加する『MIRRORLIAR FILMS Season1』が、9⽉17⽇(⾦)に公開初日を迎えた。
公開を記念して、新宿バルト9にて初⽇舞台挨拶が⾏われ、安藤政信監督、枝優花監督、武正晴監督、⻄遼太郎監督、花⽥陵監督、針⽣悠伺監督、藤原知之監督、三吉彩花監督、⼭下敦弘監督らシーズン1で上映される短編映画9作品を手掛けた監督陣、そして⼭⽥孝之プロデューサーの10名が登壇した。
安藤政信、初監督作の“秘密”を明かす?
山田孝之、森川葵、そして自身も俳優として出演する『さくら、』の安藤監督は、初監督作のお披露⽬について聞かれると「素直に嬉しい。⾃分の作品のために素晴らしい芝居をくれた孝之や葵、撮影クルーに感謝しています」とコメント。「タイトルの“桜”が劇中に登場しないが︖」との質問には「⾦沢でのロケハン時、『桜並⽊があるから』と連れて⾏ってもらったんです。でも⾏ったら咲いていなくて。これから咲くのかと思ったら、すでに散ったあとでした(笑)」と苦笑い。続けて「桜は登場しませんが、その代わり、ラストシーンで“桜⾊”を彷彿させる描写を⼊れました」と独⾃の美意識を明かす。
三吉彩花、長編映画製作にも意欲
安藤と同じく監督初挑戦となった『inside you』の三吉監督は「⾃分にとっての⼤きい変化が、誰かにとっては些細なことだったり、その逆もある。今回、プロのバレエダンサーである飯島望未さんに、主⼈公(⼭⼝まゆ)にしか⾒えていない“ニケ”という存在を演じていただきましたが、彼⼥の踊るシーンを⼀番美しく撮ろうと思ったし、観た⽅にも⾃分の変化を思い返すきっかけになってほしいと思いました」と語り、最後は「監督業は初めてでしたが、迷いながらも伝えたい気持ちを込められたかなと思う。次は⻑編にもチャレンジしていきたいです」と意欲を⾒せた。
漫画家・花⽥陵「映画は一人では絶対に生み出せない」
同じく初監督組の漫画家・花⽥は、「漫画というのは、⾃分でコマを作って絵を描いていくもの。全て⾃分で決めていく作業であり、⾔い換えれば⾃分の能⼒を超えるものはない。でも映画というものは、素晴らしい役者さんとスタッフが集まって画⾯を作ってくれる。⾃分⼀⼈では絶対に⽣み出せない“画”ができあがっていくのは素晴らしい体験でした」と、監督・脚本を手掛けた『INSIDE』での体験を振り返った。
枝、武、⼭下、プロ映画監督陣が、
企画のきっかけや作品に対する思いを語る!!
⼀⽅、枝、武、⼭下、3⼈の映画監督たちは「(『Petto』の)着想は、テレビで政治家がある発⾔が原因で世間から叩かれていたこと。彼はずっと前から同じような発⾔をしていたし、今に始まったことじゃない。そんな時、我が家で飼っている⽝は散歩もせずだらだらしていて、⼈間がいないと⽣きられない。その時に、ペットと政治家が結びついたんです」(枝)、「監督作『暴れる、⼥』は、僕と脚本家の⾜⽴紳にとって10年越しの企画なんです。『百円の恋』(2014年)より前の、何もしていなかった頃に2⼈で喫茶店でアイデアを出し合っていました。今の⼼境は『短編映画で終わらせてたまるか︕』というか、⻑編にしたい気持ちがある。なので、これを観てもらって『続きが観たい』と思う⽅はぜひご連絡をください(笑)」(武)、「(脚本の向井康介や撮影の近藤⿓⼈など)⼤阪芸術⼤学時代からの仲間たちと撮った作品。プロになる前から遊んでいたメンバーなので、若⼲照れ臭さはありました。第1弾が始まったばかりですが、商業映画がたくさん作られている中で、本シリーズのような“しがらみのない映画”も楽しんでもらえたら」(⼭下)と撮影の舞台裏を語る。
419作品の一般応募から選出された新鋭クリエイター
⻄、針⽣、藤原、満席の劇場での公開に感無量
また、選定クリエイターの3⼈は、「就職をきっかけに九州から上京したものの、すぐにコロナの影響で仕事もあまりできなくなってしまって。そんな時に企画したのがこの作品。『充電⼈(じゅでんちゅ)』というタイトルの由来は、⾃分のメモ帳に1⾏、“充電⼈”と書いてあったのがきっかけ。その1⾏から設定や物語を膨らませていきました」(⻄)、「2014年に撮った、⾃分にとって初めてのショートムービー。スケートボードやトランスフォーマーなど、⾃分が⼤好きなものを詰め込みました。いくつかの海外映画祭で上映されましたが、国内ではあまり機会がなかったので、今回の企画は本当に嬉しい」(針⽣)、「コロナ禍で仕事がなくなったことをきっかけに作ろうと思った映画。⼀時期は劇中の映画監督と同じような苦悩に陥り、脚本が書けなくなりましたが、この悩みこそ映画にしてみようと思ったんです。『それでも映画を撮っていいんだよ』と⾔ってもらえるようなものにしたかった」(藤原)と満席の会場を前に、やや緊張しながらもそれぞれの思いを吐露した。
プロデューサーに俳優に監督と、
山田孝之がプロジェクト参加者への応援を呼びかける
そんな3⼈の初々しい舞台挨拶を⾒守っていたプロデューサーの⼭⽥は、今回プロデュースだけでなく、俳優として安藤監督作『さくら、』にも出演。「撮影は⼤変でした。安藤さんには常にMAXの状態でぶつかっていきましたし、そんな僕を安藤さんは全⼒で受け⽌めてくれました」と撮影を述懐。シーズン2以降で監督としても参戦する⼭⽥は「僕らが考えた⾯⽩い取り組みが、多くの⽅に⽀えられながらようやくスタートしました。9作品をご覧になった皆さんは、気になる監督や俳優を⾒つけたら、過去の仕事を振り返ったり、彼らのこれからを応援してほしい。僕らは映像で何かを表現して、何かしらの気づきや感動を皆さんに提案することがメイン。こういう⼈たちがいることを忘れずに、これからのシーズンも応援していただけたら嬉しいです」と締めくくった。
新宿バルト9では18⽇(土)から25⽇(土)までの限定上映で、連⽇上映後には⽇替わりゲストを招いての舞台挨拶も実施される。
イベント情報
短編映画制作プロジェクト
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『MIRRORLIAR FILMS Season1』予告篇🎞
映画作品情報
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