映画『殺さない彼と死なない彼女』公開初日舞台挨拶レポート

【写真】映画『殺さない彼と死なない彼女』公開初日舞台挨拶 (間宮祥太朗、桜井日奈子、恒松祐里、堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、小林啓一監督)

映画『殺さない彼と死なない彼女』
公開初日舞台挨拶

間宮祥太郎が「骨を折って」引き出した、桜井日奈子の女優としてのポテンシャル

11月15日(金)、映画『殺さない彼と死なない彼女』が公開初日を迎えた。

新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶に、無気力な男子高生・小坂を演じた間宮祥太朗、心優しい死にたがりの少女・鹿野を演じた桜井日奈子のふたりをはじめ、恒松祐里、堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、小林啓一監督が登壇。上映後のイベントとあり、ネタバレや裏話も交え、観客からの質問に答えた。

【画像】映画『殺さない彼と死なない彼女』メインカット

原作は、Twitterに投稿した四コマ漫画が熱狂的な支持を集める漫画家・世紀末の処女作にして代表作「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA 刊)。原作漫画の単行本を読んだ監督が、自身の描きたいテーマとの共通点を感じ、次世代を担う若手俳優たちとともに実写化に挑んだ。

先月行われた完成披露上映会では青色で統一された衣装で登場したキャスト陣。初日舞台挨拶では黒と赤のドレスコードで登場。

なかでも注目浴びたのは、杖をついて登場した間宮。「足を折ってしまいました。今日は(足のことは)いったん忘れて、 映画の話で行きたいと思います」と話すも、桜井が「無事初日を迎えられて嬉しく思う」と話すとキャストも観客の視線も自然と間宮に向かう。

小林監督が「この作品はキャストスタッフが骨を折って作った作品」と 説明をすると、間宮も「粉骨砕身(笑)」と自嘲した。

【写真】映画『殺さない彼と死なない彼女』公開初日舞台挨拶 (間宮祥太朗)

試写会で行ったアンケートでは「泣いた」という回答が91%であったという本作。「泣くことがすべてではないが、泣くほど感情が高ぶったことは嬉しい」という間宮は、この作品の魅力の原動力となっている部分として、原作の力、四コマ漫画を脚本に仕上げた監督の力、そして照明部なしで自然光を見ながら一番いいカットを追求した美しい映像という3つを挙げた。

桜井も、自然光を取り入れた撮影を振り返り、「日常過ごしている時と光の加減が一緒なので、世界観に入りやすかったのではないか」と語った。

小林監督は、役者の力も挙げ、「”熱演”と言う言葉ではなく、”力を抜いたいい演技”をしているのではないかなと思います」と評価。桜井については、撮影に入る前に間宮に「桜井日奈子を引っ張っていってほしい」と頼んだという。「見事に桜井さんのお芝居を引き出してくれました」と間宮と桜井の演技を絶賛した。

客席からの「好きなシーンは?」という質問に、桜井は「小学生の時からとっておいた花火を小坂とやるシーン」と回答。「キュンとしますよね…!」と力説。

【写真】映画『殺さない彼と死なない彼女』公開初日舞台挨拶 (桜井日奈子)

間宮はそのシーンでの「とっておきすぎだろ」というセリフが、「取っておく」と「とっておき」のダブルミーニングであることに触れ、「インタビューでその話をしたら、桜井さんが「えっそうなんですか!」ってびっくりしていたのにびっくりしました」と、桜井が演出に気づいていなかったことを暴露。小林監督も、「現場で、言い方はどっちのイントネーションがいいかみたいな話してなかったっけ?」と困惑。桜井は「そういうところも含めて監督の脚本が秀逸だったなと思います!」とお茶を濁し、まとめた。

【写真】映画『殺さない彼と死なない彼女』公開初日舞台挨拶 (小林啓一監督)

現場では、アドリブやハプニングも採用したという。真夜中のショッピングセンターで撮影した、鹿野がイカ焼きを食べるシーンは、咥えたところでイカが外れるハプニングが。小林監督が気に入り、もう一度はできないと判断し、その初回のカットを活かしたと話した。ほかにも、箭内の演じた撫子は、原作ではもっと強いキャラクターだったが、箭内が演じると柔らかいふわふわした感じが出たので、その雰囲気を採用したという。「キャラクター自体がアドリブのようなもの」と形容した。

【写真】映画『殺さない彼と死なない彼女』公開初日舞台挨拶 (箭内夢菜)

最後に、桜井は、このイベントに登壇している以外にもたくさんのキャスト・スタッフの力が会って初日を迎えられたことに感謝を述べた。「この作品がたくさんの人に逢いさえることを祈っています。ぜひ「一緒に行こうぜ」と大切な人を誘ってまた観に来てもらえたら」と願った。

間宮は、人間関係の最小単位である“2人”は、自分と相手“しか”いない状態だが、「“しか”ではないという映画」と説明。「群像劇ではない、特別でかけがえのない人との出会いを描く映画なので、みなさんにとって大切な映画になってくれるのがすべてだと思います。共有したいと浮かぶ大切な人がいたらぜひそういう人ともう一度観ていただけたら」と締めくくった。

今後もティーチインなどのイベント上映が控えている本作。ぜひ劇場で鑑賞し、機会があればイベントにも参加して、作品への思いを伝えてほしい。

[スチール撮影&記者: 金尾 真里]

イベント情報

映画『殺さない彼と死なない彼女』公開初日舞台挨拶

■開催日: 2019年11月15日(金
■会場: 新宿バルト9 シアター9
■登壇者: 間宮祥太朗、桜井日奈子、恒松祐里、堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、小林啓一監督
■MC: mic

【写真】映画『殺さない彼と死なない彼女』公開初日舞台挨拶 (間宮祥太朗、桜井日奈子、恒松祐里、堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、小林啓一監督)

映画『殺さない彼と死なない彼女』予告篇

映画作品情報

【画像】映画『殺さない彼と死なない彼女』ポスタービジュアル

《ストーリー

感動予測不能すべて孤独をあたたかく癒す、
いびつでピュアなニュータイプ・ラブストーリー。

何にも興味が持てず、退屈な学生生活を送っている高校三年小坂れい(間宮祥太朗)。ある日、小坂教室で殺されたハチ死骸を埋葬してい るクラスメイト・鹿野なな(桜井日奈子)に出会う。虫命を大切に扱う心優しい一面を持ちながら、ネガティブな言動で周囲から孤立し、リストカット 常習者で死にたがり鹿野に味を抱く小坂。<ハチ埋葬>をきっかけに、二人一緒にいることがあたりまえになっていくだが…。

 
出演: 間宮祥太朗、桜井日奈子、恒松祐里、堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、金子大地、中尾暢樹、佐藤玲、佐津川愛美、森口瑤子
 
監督・脚本: 小林啓一
原作: 世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA 刊)
製作:「殺さない彼と死なない彼女」製作委員会
制作プロダクション: マイケルギオン
配給: KADOKAWA/ポニーキャニオン
©2019 映画『殺さない彼と死なない彼女』製作委員会
 

2019年11月15日(金) 新宿バルト9他全国ロードショー!

映画公式サイト
 
公式Twitter: @korokareshikano
公式Instagram: @korokareshikano

この記事の著者

金尾 真里

金尾 真里ライター

神奈川県横浜市生まれ。
映画の舞台挨拶を観て、最前列で写真を撮ったり記事を書いている「あの仕事がしたい!」と思いライター講座に飛び込む。
好きな映画のジャンルは単館上映のニッチな青春ものとビジュアルだけでもゲラゲラ笑えるコメディ。
一番影響を受けた映画は『ベニスに死す』(原題: Death in Venice/1971年)。
2.5次元系と特撮関係はかれこれ10年以上追いかけていて、遠征にかこつけた旅行が趣味。

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