映画『この道』完成披露試写会舞台挨拶
山田耕筰を演じたAKIRAの指揮で約400名の観客と「この道」を大合唱!!
童謡の誕生から100年、稀代の天才詩人・北原白秋の波乱に満ちた半生と、秀才音楽家・山田耕筰との友情を描いた映画『この道』が、2019年1月11日(金)より全国公開となる。
北原白秋を演じるのは今や日本映画界に欠かせない存在となっている大森南朋。西洋音楽の普及に貢献した作曲家・山田耕筰役に、マーティン・スコセッシ監督『沈黙―サイレンス―』(2016年)でハリウッドデビューも果たしたAKIRAが熱演。日本人による日本人のための新しい「歌」を誕生させた二人の天才を、映画『陽はまた昇る』(2002年)で監督デビューをし『半落ち』(2004年)や、『ツレがうつになりまして』(2011年)など数々の作品を手がけた佐々部清監督がメガホンを取った。
年明けの全国公開までちょうど2ヶ月前となる11月11日(日)、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷で完成披露試写会行われ、上映後の舞台挨拶にW主演の大森南明とAKIRA、共演の貫地谷しほり、松本若菜、羽田美智子、そして佐々部清監督が登壇した。
舞台挨拶では、主人公である北原白秋と山田耕筰が実際に作詞・作曲をした校歌を90年以上も歌い継いでいる宝仙学園高等学校女子部の合唱隊を迎え「校歌」を披露!さらには山田耕筰役を演じたAKIRAが指揮をとり、約400名の観客と主題歌「この道」を大合唱した。
《イベントレポート》
TOHOシネマズ 日比谷の客席を埋め尽くす観客の前に、大森南明、AKIRA、貫地谷しほり、松本若菜、羽田美智子、佐々部清監督が登壇すると、割れんばかりの拍手が鳴り響いた。
一言挨拶を終え、MCからこの映画のオファーを受けた時の気持ちを聞かれた大森は「教科書に載るような偉人なので失礼がないよう演じようと思ったんですが、台本を見たらだいぶ失礼なだったので、遺族の方が不満に思われないか心配だった」と話し会場を笑いに包んだ。
AKIRAは「童謡100周年の素敵な年にこういった映画に関われて光栄ですし、また、オファーを受けたときに縁を感じ、全力でやらせてもらおうと思った」と自身の役への思いを語った。
大森南明、真冬に白い息が出ないよう氷を4つも食べた?!
AKIRAは、特殊メイクで生徒に気づかれなかったことも…!?
話は撮影現場の話題へ。今年の2月に行われた撮影現場の様子を聞かれた大森は「寒いけど夏の設定の撮影だったので、白い息を吐かないように氷を4個くらい食べました」と京都での撮影を振り返った。
山田耕筰を演じたAKIRAは「(撮影で学校を訪れた際)60歳の特殊メイクをして学校で指揮をしたら、合唱団の生徒さん方に僕って気づかれなくて、どこのおじいちゃんかと思われました。だんだん気づき始めた生徒さん方もいて笑っていました」と話し、会場を盛り上げた。
白秋の3番目の妻の菊子役を演じた貫地谷は「大森さんとお芝居をするのは初めてだったんですが、怒るとシュンとした顔をしていてかわいかった」とコメントし、それに対して大森は「そうだったかな?」と首を傾げ話していた。
撮影が大変だったか聞かれた白秋の最初の妻の俊子役を演じた松本は「作品に入る前から北原白秋という人間を作ったのはソフィーだと色んな方に言われていたので、プレッシャーを感じていました。衣装合わせのとき監督に『白秋とソフィーはその時代に生きているようで、実は存在しないような不思議な感覚でいてほしい』と言われて悩みに悩んで、私は鳥のように自由に羽ばたく女性でありたいと思い、 実際2日しか撮影期間がない撮影を終え、仕上がった作品を試写会でを観て、打ち上げのとき監督にその話をしたら『そんなこと言ったっけ』と言われたんです。私の悩みに悩んだ日々はなんだったんだろうと思いました。でもそのおかげもあって自由に楽しく撮影できたので、大変だった記憶はあまりないです」と撮影でのエピソードを話した。
宝仙学園高等学校女子部合唱隊が「校歌」を披露!
AKIRAの指揮で観客と主題歌「この道」を大合唱!!
イベント終盤では宝仙学園高等学校女子部の合唱隊が登場し、北原白秋が作詞、山田耕筰が作曲した校歌を披露!会場からは大歓声が。続いて、山田耕筰を演じたAKIRAの指揮により主題歌「この道」を約400名の観客と一緒に合唱した。
合唱を聞き感想を求められた大森は「会場のお客さんも歌っていらっしゃっって、感動しました。(AKIRAが)緊張すると言っていた割に堂々としていてさすがだなと思いました。東京ドームと同じようにカッコよかったです!」と絶賛した。それに対しAKIRAは「東京ドームより緊張しました」とコメントし会場を笑いに包んだ。
最後に一言挨拶を求められたAKIRAは「今回の作品は日本の歌曲を大きく取り上げた二人の話なんですが、偉人伝と言いよりは熱く、泣いて、笑って、どこかほっこりするような映画になっています。今日はありがとうございました」と挨拶。大森は、「若い人から年配の人までいろいろな方が楽しめる作品ですし、懐かしい気持ち、新しい気持ちが持てる作品となっています」と締め舞台挨拶は終了した。
イベント情報<映画『この道』完成披露試写会舞台挨拶>■開催日: 2018年11月11日(日) |
映画『この道』予告篇
映画作品情報
《ストーリー》九州柳川から文学を志し上京した北原白秋。隣家の美人妻・俊子に気もそぞろ。逢瀬を俊子の夫に見つかり姦通罪で入獄。白秋の才能を眠らすまいと与謝野夫妻が奔走し釈放されるが、恩も顧みずのうのうと俊子と結婚。その刹那、俊子は家出、白秋は入水自殺を図るが蟹に足を噛まれ断念。そんなおバカな白秋と洋行帰りの音楽家・山田耕作に鈴木三重吉は童謡創作の白羽の矢を立てる。才能がぶつかり反目する二人だが、関東大震災の惨状を前に打ちひしがれた子供たちを元気づけるため、手を取り合い数々の童謡を世に出す。しかし、戦争の暗雲が垂れ込める中、子供たちを戦場に送り出す軍歌を創るよう命ぜられた二人は苦悩の淵に・・・。 |
編曲: 武部聡志
監督: 佐々部 清
脚本: 坂口理子
音楽: 和田 薫
配給: HIGH BROW CINEMA
© 2019 映画「この道」製作委員会
2019年1月11日(金) 全国公開!
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