映画『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶レポート
【写真】映画『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶 (宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、上田麗奈、小澤亜李、 静野孔文監督、瀬下寛之監督)

映画『GODZILLA 星を喰う者』

公開記念舞台挨拶開催!

「僕らにできるGODZILLAを作りました」
宮野真守、ついに完結したアニゴジ3部作への想いを語る!!

ゴジラ映画史上初のアニメ―ション映画『GODZILLA』三部作の最終章『GODZILLA 星を喰う者』が11月9日(金)に全国公開を迎えた。

【画像】映画『GODZILLA 星を喰う者』メインカット

公開日翌日の11月10日(土)、ゴジラの巨大オブジェが出迎える新宿・歌舞伎町のTOHOシネマズ 新宿で公開記念舞台挨拶が実施され、ハルオ役の宮野真守、メトフィエス役の櫻井孝宏、ユウコ役の 花澤香菜、マイナ役の上田麗奈、ミアナ役の小澤亜李らキャスト陣、そして静野孔文と瀬下寛之の監督2人が登壇!2017年11月に公開された第一章『GODZILLA 怪獣惑星』から続いてきた作品とあり、長きに渡り作品と向き合ってきたキャストや監督達から、遂に最終章公開を迎えた気持ちや映画の見どころを惜しみなく披露された。 

【写真】映画『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶 (宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、上田麗奈、小澤亜李、 静野孔文監督、瀬下寛之監督)

ハルオの生き様を受け取ってもらうための映画

宮野は「ゴジラという自然災害とも言える脅威に向かって多種族が価値観の違いで色んな問題提起をしていく中、たくさん考えさせられるんですけど、最終的にハルオの生き様を見た時に皆さん『はっ』とすると思います。皆さんが何を考えるのか意見や感想を聞くのが楽しみです!」と本作が完成し、完結したからこその想いを語った。

【写真】映画『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶 (櫻井孝宏&宮野真守)

見どころを聞かれた瀬下監督は「ゴジラやギドラという壮大な世界観ではありますが、一章、二章、三章を通して人間と人間の関わり・縁というものが大きなものと繋がっているので、そういったものも感じながらユニークな群像劇を楽しんでいただきたいです」と作中の人間模様について言及した。

【写真】映画『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶 (瀬下寛之監督)

予告編から本編の見どころを紐解くと……!

「アニゴジ 予告編から紐解きます」と題して、これから上映を鑑賞する観客に向けて予告編の注目シーンから3カットを取り上げ、キャスト陣がトークを繰り広げた。

 

お昼から実施している舞台挨拶での観終わった観客の顔が印象的であったと告白した花澤は、1点目の「ハルオとユウコ」のカットを見て開口一番に「女の子の寝顔をこんなにじっと見るのはいけないと思います」とコメントし、会場は笑い声に包まれた。「二章をご覧になった方はユウコがどうなってしまったのか気になる方が多いと思いますが、こうなっております(笑)」とそれ以上何も言えないことをもどかしそうにしていた。

【写真】映画『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶 (花澤香菜)

櫻井孝宏の心地よい音色に酔いしれる……

以前、宮野が櫻井のセリフの音色が心地よいと言及していたことをMCから尋ねられると「もし自分がメトフィエスだったらどんな風にアプローチするかと考えた時に、ああいう語り口で人をたぶらかかし、惑わかかしていく……(櫻井:さっきから『か』が多いな(笑)!) 導いていく時に櫻井さんから出てくる音色が僕としては心地よかったので、ハルオとしても導かれたし、第三章もメトフィエスの言葉に棘が無くて。それが逆に心をかき乱されましたね。この音色を出せる声優は世界で櫻井さんしかいない。収録中も声を聞いていて『声優・宮野』としても安心感がありましたね」と第一章から宮野が感じていた想いを暴露すると共に櫻井を大絶賛していた。

【写真】映画『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶 (櫻井孝宏&宮野真守)

現場はひとつのGODZILLAワールド

「アフレコの段階ではどれくらいの規模間でみんなが居るのかが絵では分からない状態ではあったんですけど、皆さんのお芝居を聞いていると世界が見えてきて。アフレコ現場でも世界が作られていました」と現場を振り返った上田。小澤も「監督たちがフレンドリーだったので、舞台挨拶では固めなんですけど、スマイルも素敵なんです!」と監督たちの可愛らしさに癒されていたことを暴露した。

 

子供の頃はヒーローのような存在だったゴジラ。改めて大人になって向き合ってみると“人間が生み出してしまった負の産物”であるという意味をちゃんと捉えて自身もその中心にいなければという意識をもって挑んだ本作だという宮野は最後に「皆さんに観ていただけて作品はやっと生きることができます。やっと僕らの生み出した『子供たち』が皆さんのもとに届いて、色々感じてもらえる。僕たちは全力を込めました。生き様を見せました。僕らにできる“GODZILLA”を作りました。たくさんの人にそこからたくさんの想いを感じていただけたらと思います」と挨拶し、イベントは終了した。

[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 梅田 奈央]

 

イベント情報

<映画『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶>

■開催日: 2018年11月10日(土)
■会場: TOHOシネマズ 新宿 スクリーン9
■登壇者: 宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、上田麗奈、小澤亜李、 静野孔文監督、瀬下寛之監督
■MC: 森一兆

【写真】映画『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶 (宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、上田麗奈、小澤亜李、 静野孔文監督、瀬下寛之監督)

映画『GODZILLA 星を喰う者』予告篇

映画作品情報

【画像】映画『GODZILLA 星を喰う者』ポスタービジュアル

《ストーリー》

扉が開かれ、黄金の刻印が星を切り裂く。

21世紀初頭、ゴジラに地球を奪われた人類は、一部の人類を他恒星系への移住に送り出すも、計画は失敗に終わる。失意のまま地球へと帰還した人類を待ち受けたのは、二万年後の変わり果てた姿になった地球だった。

あらゆる動植物がゴジラ細胞を持つ<怪獣惑星>と化した地球。そこに君臨するのは体高300mを超える史上最大のゴジラ<ゴジラ・アース>だった。

【画像】映画『GODZILLA 星を喰う者』場面カット

ゴジラ討伐に執念を燃やす主人公ハルオは、人類の遠い子孫である種族フツアと出会う。ハルオたちは、フツアの双子の姉妹マイナとミアナの導きにより対G決戦兵器・メカゴジラの残骸が、増殖を続けていることを発見。残骸を構成するナノメタルを使って武装要塞都市<メカゴジラシティ>を起動させ、<ゴジラ・アース>に挑む。

 

この作戦の中、かねてより共存してきた異星人種族の一つビルサルドと人間たちとの亀裂が表面化する。ビルサルドのリーダー・ガルグの「ゴジラを倒すならば“ヒト”を超えた存在へ」という信念に対し、ハルオは「怪獣を倒すために自らも怪獣になってはいけない、“人”として打ち勝つべき」という信念を捨てられなかった。ついには、<ゴジラ・アース>を倒す唯一のチャンスを捨て、ハルオはガルグを葬ってしまう。一方、ハルオの幼馴染であるユウコはビルサルドによる人体の強制ナノメタル化により、脳死状態に陥ってしまった。

 

人間たちに広がる敗北感と虚無感。もう一方の異星人、宗教種族エクシフの大司教・メトフィエスは、ハルオが戦いに生き延びたことは“奇跡”だと唱え、信者を増やしていく。それはエクシフが秘め隠してきた“究極の目的”のためだった。そんなメトフィエスを警戒するミアナとマイナ。そして、ハルオは、自らが“人”として何を為すべきかを自問する。

 

やがて、<ゴジラ・アース>を打ち倒す者がいなくなった地球に、金色の閃光を纏った<ギドラ>が降臨し、天地を揺るがす超次元の戦いが始まる。

“ゴジラ”とは何か。“人”が為すべきことは何か。ハルオが目にする未来とは――――。
最終章で、そのすべてが明らかになる。

 
タイトル: GODZILLA 星を喰う者
 
監督: 静野孔文、瀬下寛之
ストーリー原案・脚本: 虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクターデザイン原案: コザキユースケ
音楽: 服部隆之
副監督: 吉平”Tady”直弘、安藤裕章 
プロダクションデザイン: 田中直哉、Ferdinando Patulli
CGキャラクターデザイン: 森山佑樹 
造形監督: 片塰満則
美術監督: 渋谷幸弘
色彩設計: 野地弘納
音響監督: 本山 哲 
 
キャスト: 宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶 裕貴、小野大輔、堀内賢雄、中井和哉、山路和弘、上田麗奈、小澤亜李、早見沙織、鈴村健一
 
主題歌: XAI「live and die」(TOHO animation RECORDS)
主題歌アーティストXAI 公式サイト: http://x-a-i.com 
主題歌アーティストXAI 公式twitter: @XAI_desu
製作: 東宝 
アニメーション制作: ポリゴン・ピクチュアズ 
配給: 東宝映像事業部
© 2018 TOHO CO., LTD.
 
2018年11月9日(金) 全国公開!
 

映画公式サイト
公式Twitter: @GODZILLA_ANIME

この記事の著者

梅田 奈央シネマレポーター/ライター

様々な人々の想いによって創られる映画。限られた時間の中に綿密に練られた構想。伝えたいメッセージ。無限大の可能性と創り手の熱量に魅了され、作品やそこに込められた想いをたくさんの人に知って貰いたいと活動を開始。インタビューや舞台挨拶などのイベントに至るまで、様々な角度から作品の魅力を発信している。

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