映画『彼女がその名を知らない鳥たち』第22回釜山国際映画祭レッドカーペットレポート
【写真】映画『彼女がその名を知らない鳥たち』第22回釜山国際映画祭 レッドカーペット & オープニングセレモニー

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』
第22回 釜山国際映画祭(BIFF)
<アジア映画の窓>部門出品
レッドカーペット&オープニングセレモニー

蒼井優、阿部サダヲ、白石監督に韓国・釜山が熱狂!
“アジア最大級の映画祭”釜山国際映画祭のレッドカーペットに登場!

ラブストーリーに夢を見られなくなった大人の女性たちに「究極の愛とは何か」と突きつけ、読者を虜にした沼田まほかるの 20 万部を超える人気ミステリー小説の待望の映画化!蒼井優、阿部サダヲW主演『彼女がその名を知らない鳥たち』が10月28日(土)より新宿バルト9他、全国ロードショーとなる。

W主演の蒼井優、阿部サダヲの二人に加え、松坂桃李、竹野内豊といった実力確かな豪華俳優陣が織りなす“全員最低なのにまぎれもない愛の物語”が描かれる本作。蒼井優演じるクレーマーで自分勝手な女・十和子や、阿部サダヲ演じる不潔で下劣、そのうえ十和子に異様な執着を見せる男・陣治、松坂桃李演じる一見誠実そうな風貌ながらとにかく薄っぺらな水島、竹野内豊演じる十和子の昔の恋人であり、自身の出世や保身のためなら女を道具に使うことも厭わない黒崎と、全員共感度ゼロなクズなキャラクターたちばかり。

10月12日(木)より韓国・釜山市で開催中のアジア最大級の映画祭である第22回釜山国際映画祭(BIFF)の<アジア映画の窓>部門に映画『彼女がその名を知らない鳥たち』が正式出品され、W主演の蒼井優と阿部サダヲ、白石和彌監督の3名がオープニングセレモニーに参加、国内外から集結した豪華映画人と共にレッドカーペットを練り歩いた。

イベントレポート

今回の釜山映画祭はあいにくの雨天となったが、多くの熱心な映画ファンが集まり、映画スターたちが登場するのをいまかいまかと待ちわびる中、韓国でも非常に人気の高い蒼井優がVALENTINOの艶やかな衣装をまとい、阿部サダヲ、白石和彌監督と共にレッドカーペットに登場すると、会場からはひと際大きな歓声が巻き起こり3人も手を振りながら応えた。

4回目の釜山国際映画祭の参加となる蒼井は、映画祭特有の豪華絢爛な雰囲気を楽しんでいる様子でしたが、阿部は初めての国際映画祭への参加となるため、 少し緊張しながらも終始笑顔で蒼井と白石監督に促されながらレッドカーペットを優雅に歩いた。

蒼井は「今回が4回目の参加ですが、初めて参加させていただいた時に、主催の方に“釜山国際映画祭は他の海外の映画祭よりかは小規模で予算的に掛けられるわけではないけど、他に負けないのは観客の皆さんです。そこに誇りを持ってます”と言われたのが印象的でした。今もこれからもずっと続く映画祭になればいいなと思っています。また観客の皆様にこの作品を観ていただけるだけで本当に嬉しいです」とこの場に立てたことを感慨深げに語った。また韓国・釜山で楽しみにしている事を問われた蒼井は「今年の釜山がどういう感じなのかが一番楽しみです。釜山に来たら行くと決めている店があるんです。今日も絶対食べますよ!」と、本場韓国料理を楽しみにしていると笑顔で語った。

今回、国際映画祭への参加が初となる阿部は「すごく楽しみです。国際映画祭自体が初めてで、東京で開催される東京国際映画祭も登壇した事が無いんです。大阪の商店街でカーペットをひいてキャンペーンで歩いたことはありますが、こんな正装姿は初めてで、本当に楽しみです! 服を汚せないから緊張するな~」と喜びの感情を爆発させると、続いて「韓国映画は復讐を扱った作品は多いですし、ハードなシーンがよく出てくるので、この作品も韓国の皆様に受けいれられると思います。韓国映画に登場する人物は陣治っぽい、汚い印象があるキャラクターが多いので、絶対受け入れられると思います。観て楽しんでもらえるだけで嬉しいです」と、全員最低キャラが登場する『かの鳥』も気に入っていただけると、韓国の観客にメッセージを贈った。

さらに阿部は「ホテルでウェルカムドリンクがあったので、こんなおもてなしがあるんだって感動して飲んだ後、ウェルカムカード見たら白石監督へと書いてあって。間違えて飲んじゃった(笑)。監督にはまだ内緒ですけどね」と、茶目っ気たっぷりに楽しいエピソードを明かした。

最後に『かの鳥』でメガホンをとった白石監督は「観客の皆様に単純に楽しんで欲しいです」と語り、雨を吹き飛ばすほどの歓迎を受けた一同は、殺到した報道陣の取材攻勢や大勢の観客へたっぷりとファンサービスをこなしながら、韓国・釜山の地を大いに沸かし会場を後にした。

イベント情報

<第22回釜山国際映画祭(BIFF) レッドカーペット&オープニングセレモニー>

●実施日時: 2017年10月12日(木)17:30-19:30(現地時間)
●会場: 釜山シネマセンター(別称:釜山映画の殿堂)
(Busan Cinema Center Haneulyeon Theater120, Suyeonggangbyeon-daero, Haeundae-gu, Busan)
●参加者: 蒼井優(32)、阿部サダヲ(47)、白石和彌監督(42)

【映画祭・出品部門概要】

釜山国際映画祭(Busan International Film Festival, BIFF): 1996年に始まり、今回で22回目を迎える国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。アジアを代表する国際映画祭として常に注目を集めており、2016年度の来場者数は17万人を記録。近年の日本映画の出品は新海誠監督の『君の名は。』(2016年)、黒沢清監督の『ダゲレオタイプの女』(2016年)、李相日監督の『怒り』(2016年) など。

<アジア映画の窓>部門: さまざまな視点とスタイルを持つ、アジアが誇る才能豊かな映画監督たちの優れた作品を紹介する部門

映画作品情報

原作は沼田まほかるの同名ベストセラー小説。妻子ある男と関係を持つ無職の女・十和子と、15歳年下の十和子に異様な執着を見せる陣治の関係を軸に、ミステリーの体をなしながら綴られる、最低な人間たちの″究極の愛“の物語。監督は『凶悪』(2013年)『日本で一番悪い奴ら』(2016年)の白石和彌。

《ストーリー》

八年前に別れた男・黒崎を忘れられない十和子は、今は15歳上の男・陣治と暮らしている。
下品で、貧相で、地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも、彼の稼ぎで働きもせず日々を過ごしていた。ある日、十和子は黒崎の面影を思い起こさせる妻子ある男・水島と関係を持ち、彼との情事に溺れていく。そんな時、家に訪ねてきた刑事から「黒崎が行方不明だ」と知らされる。どんなに足蹴にされても文句を言わず、「十和子のためなら何でもできる」と言い続ける陣治が、執拗に自分をつけ回していることに気付いた十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっているのではないかと疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始める――

 
出演: 蒼井優、阿部サダヲ
松坂桃李 / 村川絵梨、赤堀雅秋、赤澤ムック、中嶋しゅう / 竹野内豊監督: 白石和彌
原作: 沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」(幻冬舎文庫)
制作プロダクション: C&I エンタテインメント
製作: 映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
配給: クロックワークス2017年 / 日本 / カラー / シネマスコープ / DCP / 5.1ch / 123分 / R15
© 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
 
2017年10月28日(土) 新宿バルト9他全国ロードショー!
 
映画公式サイト
公式Twitter: @kanotori_movie
公式Facebook: www.facebook.com/kanotori.movie/

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