
映画『ハオト』完成披露舞台挨拶
原田龍二の記憶力が炸裂!!
2年前の撮影秘話に倉野尾成美&村山彩希も驚愕!?
2005年に下北沢の本多劇場で初上演され、『カッコーの巣の上で』(1975年)に匹敵すると絶賛された創作舞台を映画化した、戦後80周年平和祈念映画『ハオト』。太平洋戦争末期の東京郊外にある精神病院を舞台に、外界の狂気を問う本作が、8月8日(金)より池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開される。
公開を前に、7月10日(木)に池袋シネマ・ロサで完成披露舞台挨拶が開催され、主演の原田龍二、AKB48の倉野尾成美、本作がAKB48卒業後初の映画舞台挨拶となる村山彩希、そして監督・脚本・プロデューサー、さらに出演も務めた丈が登壇し、2年越しとなる公開への想いや、撮影の裏話が語られた。
驚異の記憶力を持つ原田龍二、2年前の撮影の日々を詳細に語る
満員の客席を前に、主演の原田は挨拶を始めると突如、「(クランクインは)一昨年ですよね?2023年の5月15日、月曜日だったんですよ」と、2年以上前の撮影初日の日付と曜日を即答。さらに「アメリカに留学している息子がちょうど半年ぶりに帰ってくるっていうその日だったんで、会えずに現場に行ったんで覚えてるんです」と鮮明な記憶を披露し、共演者と会場を驚かせた。その記憶力は止まらず、「そこから6日後の(5月)21日が撮休で日曜日だったんですけど、佐久市の春日というところにある春日温泉という、これまたいい温泉があってそこに行きました。その2日後の23日にバーンズ勇気くんと清水一光くんと牛角に行きました。31日には二人を連れてもう一度春日温泉に行ったという思い出が今蘇ってまいりました」と撮影中の自身の行動を次々と明かし、会場の笑いを誘った。
倉野尾成美と村山彩希、それぞれの想い
続いて、看護師・真関智世役の倉野尾は「AKB48の倉野尾成美です。2年前に長野の佐久市で撮影したこの作品がいよいよ公開されるということで、皆さんに観ていただけることを本当に嬉しく思います」と笑顔で挨拶した。
一方、未来と交信する少女・真行寺藍を演じた村山は「先月AKB48を卒業しまして、肩書がなくなってしまいました村山彩希です(笑)。私、人生初舞台挨拶だったんですけど、原田さんの今のトークを聞いて、『あ、こんな感じでいいんだ!』って緊張が解けました。だから、ゆるっと、久々にファンの皆さんと会えたということで、ゆるっと舞台挨拶したいなと思います」と初々しく語り、会場を和ませた。
丈監督が語るキャスティング秘話「決め手は“直感”と“ポワーン”」
丈監督は、20年前に舞台として創作した本作の映画化が実現したことに感謝を述べつつ、キャスティング理由を明かした。原田については「仲が良いからです」とジョークを飛ばしつつ、「チャランポランな部分もあれば2枚目な部分もあって、多面性が必要な水越役にイメージがピッタリだった」と語った。
倉野尾については、別作品での共演をきっかけに「あまり世の中に知られていないけど花がある、原石みたいな子を探していた。AKBグループの中から探そうと思い、一通り見て『この子だ』と思ったのが彼女でした」とその存在感に惹かれたことを告白。
村山については「実は、ポワーンとした雰囲気の人を探していた」と言い、「でも実は男前。そのギャップが良かった。ステージで歌う男前な感じと、会った時のポワーンとした感じ、そのギャップにキュンとなりまして」と、独特の感性で抜擢した舞台裏を明かした。
倉野尾成美と村山彩希が語る、役作りと撮影の舞台裏
丈監督との2作目のタッグとなる倉野尾は「まさか次の作品も呼んでいただけるとは思ってなかったので、すごく嬉しかった」と喜びを語り、「今回自分的にも実年齢より上の役柄で、すごい俳優さんばかりだったので、すごい怯えながらクランクインまでいたんですけど、でもなんかすごく温かい空気の中、一生懸命に真関ちゃんを演じることができたんじゃないかなと思います」と撮影を振り返った。
お芝居は苦手意識があったという村山は「歌とダンスはすごい好きだったんですけど、唯一逃げたいなってジャンルだったので、見事丈さんに捕まえていただきまして」と笑顔で語り、常に持ち歩いていた「電書鳩」について、「実際に触れ合ったのは3日間くらいしかなくて、あとはずっと、粘土で作られた鳥を見ていた」とユニークな撮影秘話を披露した。
登壇者から観客へ―『ハオト』に込めたラストメッセージ
最後に、登壇者から観客へメッセージが送られた。
丈監督は「戦争がテーマですが、僕が等身大の自分でいようと思って役作りをしなかったので、その辺りも見てほしいです。この作品を観て、戦争というものを非常に意識してくれたら」と作品に込めた想いを語った。
村山は「あるシーンで私の私物のバッグが出てきます。ぜひ探してみてください」とはにかみ、倉野尾は「いろんなキャラクターの視点で観るとまた違うので、ぜひたくさん観てほしいです」と作品の多面的な魅力をアピールした。
そして原田は、「丈さんのYouTube『丈熱BAR』で全部話してしまったので、ご覧になった後で見てください」と最後まで笑いを誘い、温かい拍手に包まれながら舞台挨拶は幕を閉じた。
フォトギャラリー📸
イベント情報
映画『ハオト』完成披露舞台挨拶■開催日: 2025年7月10日(木) |
映画『ハオト』予告篇🎞
映画作品情報
《ストーリー》初夏のある日、警察署に90歳を超えた一人の老人が甥っ子の刑事宛に訪れ、「人を殺した」と告白。老人は、太平洋戦争末期の特殊施設の話を始める。 そこは、原爆開発を手掛ける博士や戦況を100%予知する男がいる、特殊機密施設。 海軍の将校・蓬が、ハワイ生まれの日系人である米国の諜報員・津田を二重スパイとして雇い、施設に連れてくる。蓬は、ソ連に仲介してもらい、和平交渉を進めようと、日系ソ連人のソ連大使と陸軍将校の森本を施設に招こうと画策。方や米国は、津田の存在を怪しみ、同じく日系ハワイ人の田中を送り込む。 蓬の親友である水越は、何を思って軍を辞めたのか。 藍が未来に放つ白い伝書鳩は、はたして何を伝えるのか。 |
ガンエフェクト: 栩野幸知
アシスタントプロデューサー: ⼤原誠弍