秋葉原国際映画祭2024 アニメ『青のミブロ』舞台挨拶 レポート
【写真】秋葉原国際映画祭2024 アニメ『青のミブロ』舞台挨拶 (梅田修一朗、林ゆうき、中田博也)

秋葉原国際映画祭2024 正式招待作品
TVアニメ『青のミブロ』舞台挨拶 

梅田修一朗、林ゆうき、中田博也が登壇!
まさに青春の『青』!! 部活を思わせるチーム感を語る!!

11月10日(日)、秋葉原国際映画祭2024でアニメ『青のミブロ』が正式招待作品として上映され、主人公ちりぬにおの声優を務めた梅田修一朗、音楽担当の林ゆうき、プロデューサーの中田博也が上映前に行われた舞台挨拶に登壇した。

晴れ舞台のレッドカーペットと、反省会のオープニングイベント

11月9日(土)に行われたレッドカーペットイベントについてMCから問われると、梅田は「人生で歩くとは思いませんでした。作品を背負って共演者と歩くのは嬉しかったです」と振り返りつつ、「中田プロデューサーが(部活動の)顧問の先生のように引っ張ってくれて、林さんもいつも一緒にいてくれてチーム感を感じた」と現場の絆の強さを強調した。

【写真】秋葉原国際映画祭2024 (AIFF2024) オープニングレッドカーペットイベント 『青のミブロ』 (梅田修一朗、阿座上洋平、小野賢章、林ゆうき、中田博也プロデューサー)

チーム感というワードから林も「ワシントンD.C.で開催のアニメのコンベンションOtakon2024に一緒に行ったことを思い出しました」と振り返り、海外プロモーション活動のエピソードへ。

梅田はそこでの食事について触れ、「とりあえずハンバーガーを食べようってなってキャピタルバーガーにハマり、3日連続で食べ続けた」とハイテンションで語ると、中田は「周りは割と別のもの食べたがってたけどね」とツッコんだ。

【写真】秋葉原国際映画祭2024 アニメ『青のミブロ』舞台挨拶 (声優:梅田修一朗)

梅田が空気を読んでレッドカーペットの話題に戻すと、林は「神田明神のレッドカーペットでは袴を着たけど寒かった」と笑いながらも、和装がロケーションにマッチして良かったとコメント。梅田は「他の作品の出演者たちと一緒でお祭りのような晴れ舞台だった」と話した。

さらに、レッドカーペット後に行われたオープニングセレモニーでの失敗エピソードも披露。梅田が「トップバッターだったので場が掴めずミスってしまいました」と反省を口にすると、林は「自己紹介だけして、作品の魅力を一切伝え忘れました。我々が秋葉原のエピソードトークを始めたら、他のチームも秋葉原トーク縛りになってしまって、30分押しになってしまいました」と続けた。

【写真】秋葉原国際映画祭2024 アニメ『青のミブロ』舞台挨拶 (音楽:林ゆうき)

中田も「その後、テーブルでは反省会のようになっていました」と舞台裏の様子を語った。

梅田は、「その反省を活かして、今日は『青のミブロ』の魅力をたっぷりお伝えします」と意気込みを見せた。

【写真】秋葉原国際映画祭2024 アニメ『青のミブロ』舞台挨拶 (プロデューサー:中田博也)

京伴祭、東京伴祭で直接音楽を届けられる嬉しさ

次に、MCから9月22日(日)に開催された「京伴祭 -KYOTO SOUNDTRACK FESTIVAL- 2024」と、11月4日(月・祝)に行われた「東京伴祭 -TOKYO SOUNDTRACK FESTIVAL- 2024」について話を振られると、林は、「京伴祭や東京伴祭は、僕の作品だと『青のミブロ』や『ハイキュー!! 』や『僕のヒーローアカデミア』、加藤達也の作品だと『Dr.STONE』や『Free!』、高梨康治さんは『NARUTO-ナルト- 疾風伝』や『FAIRY TAIL』というように色々な作品のサウンドトラックを一つの会場で楽しめるというコンセプトの世界的にも珍しいフェスティバルです。どこにもなかったので、数年前から始めました」と語った。

また林は、「京伴祭は、『青のミブロ』の放送前だったので、まだ作品を観ていない観客に音楽を届ける貴重な機会だった」と言い、「東京伴祭では作品が公開された後に改めて演奏を届けられる機会をいただけた」と語ると、嬉しさで話しながら泣きそうになっていた。

東京伴祭では、「青のミブロ」の特設コーナーも設けられ、梅田は「私も参加させていただきましたが、アニメはアニメーション映像や声優の芝居だけじゃなく、音楽の要素も非常に大きいと感じられた貴重な機会でした」と話し、「大きな会場でしたが、壇上から皆さんの顔って良く見えるんです。すごく心動かして聞いてくださってるとわかって、すごく栄養になりました」とイベント時を思い出して嬉しそうな表情を見せた。

中田は、「やはり生で聞く音ってすごいなって思いました。お客さんの反応も嬉しいですね。僕が音楽をやっているわけではないですが、青のミブロを通して喜んでもらってるのを裏で見させていただいて嬉しかった」とコメント。

さらに林は、「多くの作品の音楽を演奏するので、観たことない作品も当然あると思う」と述べたうえで、「曲を聴いて、その魅力から作品に興味を持ってもらえるのがこのイベントの大きな意義」と力説した。

【写真】秋葉原国際映画祭2024 アニメ『青のミブロ』舞台挨拶 (音楽:林ゆうき)

主人公におを通して見る新しい新撰組像

改めて『青のミブロ』の魅力を問われると、梅田は、「新撰組をモチーフにした作品は数多くありますが、『青のミブロ』では歴史に存在したかもしれない普通の13歳の少年におを通して描かれている点が新しい」と話し、「におの目と耳を通して新撰組と関わることで、観客も等身大の視点で物語に触れることができる」と、視聴者に共感を呼び起こすキャラクター造形の魅力を強調した。

林は、「新撰組は当時、最も新しいムーブメントだった」とし、その若さや革新性を音楽で表現したと明かした。「古風な時代劇らしい音楽に寄せすぎるのではなく、現代の人々が聞いてもかっこいいと思えるサウンドを意識した」と言い、和楽器を取り入れながらも斬新なアレンジを試みたことを音楽制作の視点から語った。

中田は「私たちは新撰組がどのような結末を迎えるかを知っているが、作中のキャラクターたちはまだ自分達が死ぬ運命だということを知らず、必死に生きている」とし、そこに青春のエネルギーが詰まっているとタイトルに込められた「青」が持つ意味についても触れた。

また、作品を支えるスタッフやキャストが一丸となり、現場の良い空気感がそのまま映像に反映されていることについても語り、視聴者にもその熱量が伝わることを熱望した。

また、林は『青のミブロ』のメインテーマ「モノノフ」の制作秘話について、YouTubeで公開されているRed Bullとアーティスト達とのコラボ動画をきっかけにOZworldを知ったと明かし、「何人かのアーティストを聴いていく中で、OZworldさんが僕には異質に響いた」と彼の音楽スタイルに強く惹かれたと語った。

【写真】秋葉原国際映画祭2024 アニメ『青のミブロ』舞台挨拶 (梅田修一朗、林ゆうき、中田博也)

男性だらけ、まるで部活のような現場感

最後に、現場での裏話について聞かれると梅田は、「男性キャストばかりの現場は新鮮でした」とコメント。中田は「女性はおばあちゃんしかいない現場もあったよね」と続けると、会場からは笑いが漏れた。

また、梅田は収録現場について「まるで部活のよう」と表現し、「初対面の大先輩たちと共演する緊張感が、主人公におの気持ちとリンクしていた」と語ると、中田は「キャストもスタッフもいい空気感で作り上げた」と述べ、作品に流れる青春感やチームの絆がアニメにもしっかり反映されていることを振り返った。

【写真】秋葉原国際映画祭2024 アニメ『青のミブロ』舞台挨拶 (声優:梅田修一朗)

さらに、10月に誕生日を迎えた梅田は、共演者である斎藤はじめ役の小林千晃からプレゼントされた服についても言及。「ヨガをテーマにしたエキセントリックなデザインの服をいただきましたが、これには意味があって、僕の心が落ち着けるようにと選んでくれた」と話すと、中田は「着てると見えないでしょ」と茶化したが、梅田は「着てると感じるんです!」と満足していることを強調した。

[スチール撮影&記者: 堀越 健介]

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イベント情報

秋葉原国際映画祭2024 正式招待作品
アニメ『青のミブロ』舞台挨拶 

■開催日: 2024年11月10日(日)
■会場: UDXシアター
■登壇者: 梅田修一朗(声優)、林ゆうき(音楽)、中田博也(プロデューサー)
■MC: 内園貴子

TVアニメ『青のミブロ』PV 第二弾🎞

TVアニメ『青のミブロ』作品情報

【画像】アニメ『青のミブロ』ポスタービジュアル

キャスト

ちりぬにお: 梅田修一朗
斉藤はじめ: 小林千晃
田中太郎: 堀江 瞬
土方歳三: 阿座上洋平
沖田総司: 小野賢章
芹沢 鴨: 竹内良太
近藤 勇: 杉田智和
永倉新八: 津田健次郎
原田左之助: 岩崎諒太
山南敬助: 河西健吾
藤堂平助: 戸谷菊之介
井上源三郎: 杉山紀彰
新見 錦: 梅原裕一郎
野口健司: 大野智敬
平間重助: 前田雄
平山五郎: 乃村健次
婆ちゃん: 定岡小百合
ちりぬいろは: 夏吉ゆうこ

スタッフ

原作: 安田剛士「青のミブロ」(講談社 「週刊少年マガジン」連載中)
監督: 羽原久美子
シリーズ構成: 猪原健太
キャラクターデザイン: 大場優子、西田美弥子
音響監督: 亀山俊樹
音楽: 林ゆうき
制作会社: MAHO FILM
 
© 安田剛士・講談社/「青のミブロ」製作委員会
 

公式サイト: https://miburoanime.com/

 

秋葉原国際映画祭2024 レッドカーペットイベント レポート

この記事の著者

堀越 健介CMO

邦画、特にコメディがお好み。 気に入った映画の主題歌はとりあえず歌う。

★好きな映画
『バトル・ロワイアル』 [監督: 深作欣二 製作: 2000年]
『ウォーターボーイズ』 [監督: 矢口史靖 製作: 2001年]
『素敵な金縛り』 [監督: 三谷幸喜 製作: 2011年]

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