第37回 東京国際映画祭(TIFF) オープニングセレモニー レポート
【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー (映画『十一人の賊軍』白石和彌監督、山田孝之、鞘師里保、千原せいじ、一ノ瀬颯、野村周平、小柳亮太、本山力)

第37回 東京国際映画祭 (TIFF) 
オープニングセレモニー

バーチャルシンガー花譜-KAF-のナビゲートでTIFFの世界へ 
オープニング作品『十一人の賊軍』から総勢8名のゲストも登場!!

2024年10月28日(月)、第37回東京国際映画祭(37th Tokyo Inernational Film Festival / TIFF)が開幕し、レッドカーペットイベントに続いてオープニングセレモニーが行われた。

今年で3回目となる東京宝塚劇場でのオープニングセレモニーでは、オープニングアクトとしてバーチャルシンガーの花譜-KAF-が登場!さらにドラマーの大井一彌、琴アーティイストの LEO、ダンサーの池田美佳鈴木陽平、歌手・ヴァイオリニストのサラ・オレインが登場し、共演によるスペシャルパフォーマンスが披露された。

【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー オープニングアクト (花譜-KAF-、サラ・オレイン、LEO、大井一彌、池田美佳、鈴木陽平)

続いて、大井のドラムとLEOの琴による演奏とともに花譜-KAF-のMCによる部門紹介が行われた。

花譜-KAF-の声にかかった心地よいエフェクトと、静かなドラム、軽やかな琴の音色なども相まって、まるでテーマパークのナビゲーターに案内されているよう。会場は、TIFFの世界へと引き込まれていった。

【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー MC (花譜-KAF-)

フェスティバル・ナビゲーターの菊池凛子
「映画を観て明日も頑張ろうと思える」

部門紹介の後、声優の佐倉綾音が登壇し、司会進行を務めた。また、映画祭の開幕を祝して、武藤容治経済産業大臣の挨拶があり、石破茂内閣総理大臣からのビデオメッセージも流された。

【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー (石破茂首相ビデオメッセージ)

その後、佐倉が改めて花譜-KAF-を紹介し、以降はともに司会を進行していった。

【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー MC (花譜-KAF-、佐倉綾音)

続いて、フェスティバル・ナビゲーターの菊地凛子が登場。「東京国際映画祭は初めての参加で身に余るお仕事をいただき、この場所に立つこととなりました。東京都いうユニークな都市のレッドカーペットを歩くことができ、たくさんの方々に触れ、みなさん映画が好きで、映画を本当に楽しんでいるんだろうなということを肌で感じることができました」と、映画という一つの共通言語を通して多くの人と繋がれる喜びを語った。

また、佐倉より自身の思う映画とは?と問われると、「映画のなかの登場人物が、傷ついたり泣いたり希望を持って生きようとしたりしていて、それを観て一緒に傷ついたり、喜んだりすることで、映画館を出るころにはすっかり元気になって、明日も頑張ろうと思えるんです。子供の頃から観てきた映画というものに自分も関われることになり、映画を通じてたくさん人にいろんなことを伝えていきたいと思い、日々真摯に頑張ろうと思っています」と、思いを綴った。

【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー フェスティバル・ナビゲーター (菊地凛子)

橋本愛、今年はコンペティション部門の審査委員として登場 

アジアの未来部門の審査委員が自席にて紹介され、ニア・ディナタ山下宏洋横浜聡子が起立すると、会場からは拍手があがった。

第34回・第35回のフェスティバル・アンバサダーを務めた橋本愛は、今年はコンペティション部門の国際審査委員として登場。もはや東京国際映画祭にはなくてはならない人物と言えるだろう。

【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー コンペティション部門 国際審査委員 (橋本愛)

同じく国際審査委員を務める、トニー・レオンエニェディ・イルディコーキアラ・マストロヤンニジョニー・トーらとともにステージに並んだ。

国際審査委員長のトニー・レオンは、「審査委員チームの一員になることができ光栄です。ベストを尽くします」と審査に対する意気込みを語った。

【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー コンペティション部門 国際審査委員(トニー・レオン、エニェディ・イルディコー、橋本愛、キアラ・マストロヤンニ、ジョニー・トー)

オープニング作品は『十一人の賊軍』
白石監督「キャストの皆さんの綺麗な姿が見れて感無量!」

オープニング作品の映画『十一人の賊軍』からは、監督の白石和彌、出演者の山田孝之鞘師里保千原せいじ一ノ瀬颯野村周平小柳亮太本山力ら総勢8人が登壇。

白石監督は「キャストの皆さんの姿を見て、今本当に誇らしい気持ちでいっぱいです。映画の中ではカッコよく埃まみれで汚れているんですけど、(こうやって)綺麗な姿が見れて感無量です」と挨拶。

【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー (映画『十一人の賊軍』白石和彌監督)

山田は「(この作品は)時代劇で昔の設定ではあるんですが、その中で生きている人の行動や考え方は現代においても通ずるところはあると思います。視点によって、善や悪は変わるものだと思いますが、結局みんな自分や自分の周りを今よりも良くしたいと思って行動しているんです。そういった部分を自分自身とか今の状況とかを重ね合わせて観てもらえたら響くんじゃないかなと思います。私はただ逃げているだけの役です。はい、さよなら!」と、きちんと真面目な話をした後、最後だけおちゃらけた。

【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー (映画『十一人の賊軍』山田孝之)

第37回東京国際映画祭 開幕宣言 
安藤チェアマン「天が味方をしてくれた」

セレモニーの最後は、安藤裕康チェアマンの開幕宣言で締めくくられた。

「朝方から雨が降っていて、レッドカーペットを心配していましたが、天が味方をして午後には雨が上がり、華やかなレッドカーペットを実施することができました。今年はレッドカーペットを歩いた方が20%ほど増えましたし、それを見にきてくれたお客様も昨年の倍以上でした。そしてオープニングセレモニーの会場にも去年を上回る方々に来ていただいたので、大変私は喜んでおります。今年の映画祭も多様な作品を多数集めて、皆様方にお見せしたいと思っておりますし、イベントの数も増えて、楽しんでいただけるのではないかなと思っております。どうぞ国際映画祭を支えていただき、盛大な映画祭となりますよう皆様方のご支援を申し上げます。第37回東京国際映画祭、開幕を宣言いたします」

【写真】第37回 東京国際映画祭 (TIFF) オープニングセレモニー (安藤裕康チェアマン)

[スチール撮影&記者: 堀越 健介]

フォトギャラリー📸

スライドショーには JavaScript が必要です。

イベント情報

第37回 東京国際映画祭(TIFF)
オープニングセレモニー

■開催日時: 2023年10月28日(月)17:00~18:00
■会場: 東京宝塚劇場
■MC: 佐倉綾音(声優)
■登壇者: 
第37回東京国際映画祭フェスティバル・ナビゲーター: 菊地凛子
オープニングアクト: 花譜-KAF-、サラ・オレイン、LEO、大井一彌、池田美佳、鈴木陽平
経済産業省経済産業大臣: 武藤容治
コンペティション部門国際審査委員 審査委員長: トニー・レオン
コンペティション部門国際審査委員 審査委員: エニェディ・イルディコー、橋本愛、キアラ・マストロヤンニ、ジョニー・トー

オープニング作品: 『十一人の賊軍』
監督: 白石和彌
出演者: 山田孝之、鞘師里保、千原せいじ、一ノ瀬颯、野村周平、小柳亮太、本山力

第37回東京国際映画祭チェアマン: 安藤裕康

【画像】第37回 東京国際映画祭 (37th Tokyo International Festival / TIFF)

第37回 東京国際映画祭(TIFF) 開催概要

■主催: 益財団法人ユニジャパン(第37回東京国際映画祭実行委員会)
■共催: 経済産業省、国際交流基金(アジア文化交流強化事業)、東京都(コンペティション部門、ユース部門、ウィメンズ・エンパワーメント部門)
■開催期間: 2024年10月28日(月)~ 11月6日(水)[10日間]
■会場: シネスイッチ銀座、丸ノ内TOEI(中央区)、角川シネマ有楽町、TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 日比谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、丸の内ピカデリー、有楽町よみうりホール、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場、LEXUS MEETS…、東京宝塚劇場(千代田区)ほか、都内の各劇場及び施設・ホールを使用
■上映作品本数: 計208本(各部門上映作品本数合計)
■公式サイト: https://2024.tiff-jp.net/

 

この記事の著者

堀越 健介CMO

邦画、特にコメディがお好み。 気に入った映画の主題歌はとりあえず歌う。

★好きな映画
『バトル・ロワイアル』 [監督: 深作欣二 製作: 2000年]
『ウォーターボーイズ』 [監督: 矢口史靖 製作: 2001年]
『素敵な金縛り』 [監督: 三谷幸喜 製作: 2011年]

この著者の最新の記事

関連記事

カテゴリー

アーカイブ

YouTube Channel

【バナー画像】日本アカデミー賞
ページ上部へ戻る