第32回 東京国際映画祭(TIFF)
ジャパニーズ・アニメーション
THE EVOLUTION OF JAPANESE ANIMATION/VFX部門
日本アニメ映画マスターズ『AKIRA』トークショー
「“さん”をつけろよ!デコ助野郎ーー!」
岩田光央と佐々木望、30年ぶりの共演で伝説のセリフを披露!!
大友克洋が自身の原作漫画を映像化。1988年に劇場公開され、世界中で伝説的な反響を呼んだ劇場アニメーション作品『AKIRA』が第32回東京国際映画祭(TIFF)ジャパニーズ・アニメーション THE EVOLUTION OF JAPANESE ANIMATION/VFX部門の特集上映「日本アニメ映画マスターズ」の上映3作品に選出。11月1日(金)にEX THEATER ROPPONGIで上映され、多くのファンが集まった上映後の舞台に声優の岩田光央(金田役)、佐々木望(鉄雄役)が登場!トークショーが催された。
金田役の岩田は「実は2人で『AKIRA』のイベントで一緒になるのは30年ぶりくらいなんですよ」と明かし、鉄雄役の佐々木は「私たちにとっても貴重な機会。令和の時代に2人で立てて感動しています」と笑顔で挨拶。
大友克洋は予言者!?
約30年前に公開された劇場版アニメは、翌年に五輪開催を控えた2019年のネオ東京が舞台。岩田は「正直、2020年のオリンピックの開催地が東京に決まった時にネットが非常にざわついて。“大友さんは予言者か!?”となりまして。これはおいしいなと思っていました」と話すと、佐々木は「当時はすごく未来のストーリーだと思っていましたが、時代が追いついて追い越すなんて思ってもいませんでした」と感慨深い様子。
作品に関わるきっかけを聞かれた佐々木が「自分はデビューして翌年くらいのオーディションで、何も分かっていない、自覚がないまま役をいただいたので、今考えるとありがたい経験でした」と当時を振り返ると、岩田は「鉄雄だ!なんてぴったりな人なんだろう」と当時初めて佐々木の声を聞いた時の印象を語った。
また、『AKIRA』が世界中で愛されていることについて、岩田は「(自身が)単純に作品のファンだったので、金田を演じられることが嬉しくて、後に世界中を巻き込んだとんでもないムーブメントを起こすなんて思ってもみませんでした」と話し、佐々木は「自分は(当時は)目の前のセリフを読むのにいっぱいいっぱいでした。収録に1年以上かかっていて、少しずつ作っていったんですけど、我々の業界でも『AKIRA』が製作されていることが話題になっていて、先輩方などによく声をかけて貰ったんです。そこで少しずつ注目されている自覚が出てきました」と振り返った。
金田&鉄雄、伝説のセリフを生披露!!
トークショーの最後には、岩田と佐々木の2人から金田と鉄雄としてセリフが披露された。
鉄雄「これからは俺がお前を助けてやる!そん時はいいな、金ちゃんよぉー!」
金田「“さん”をつけろよ、デコ助野郎ーー!」
30年ぶりの共演と伝説的セリフに、会場は大いに盛り上がった。
劇場版アニメの公開から30年以上の時を経た2019年。作品の舞台となった年に、『AKIRA』の4Kリマスターセット(4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray Disc 2枚組)の発売が決定。さらに7月にロサンジェルスで開催された「Anime Expo 2019」では新アニメ化プロジェクトも発表され、世界中のファンの間で話題となっている。
[スチール写真: © 2019 TIFF]
イベント情報
第32回 東京国際映画祭(TIFF)
|
第32回 東京国際映画祭(TIFF) 日本アニメ映画マスターズ
映画『AKIRA』トークショー
AKIRA(アキラ) 4Kリマスターセット
2020年4月24日(金)発売予定
映画作品情報
スタッフ
原作: 大友克洋「AKIRA」(講談社・ヤングマガジン連載)